2017年12月16日土曜日

業界人

 アニメ「業界人」とは、映像作品としてのアニメの企画・制作・販売のいずれかを本業とする企業の社員やフリーランスの個人のことです。アニメーター、監督、プロデューサーなど職種は様々です。
 アニメの制作自体に直接関わっていてもアニメ以外にも携わっている方々(脚本家、声優、作曲家など)のほか、アニメの企画・制作・販売が本業(専門)ではないメディア関係者(出版社の編集者、テレビ局・ラジオ局・レコード会社のプロデューサーなど)や製作委員会の構成員も、業界関係者」にはなり得ても「業界人」ではありません。「製作」は、単なる出資にとどまらず、企画・制作・販売を含むお金に関わることすべてを指す概念ですが、アニメ自体が本業でない限り「アニメ業界人」とは言えません。
 このように「業界人」は、アニメそのものを生業とするごく限られた方々と言えるでしょう。まさに」と呼ばれるような方々を中心とした世界です。アニメに精通し、ある意味ではアニメを心底愛し、アニメを極めていこうとしている方々なのです。その分、アニメに関わることに大いなる自信と誇りを持っている方々のはずです。アニメ文化の担い手中の担い手である直接の生産者・発信者・表現者なのですから。

 ところで、言葉(単語)というものは、その存在自体がその文化を確立させるために不可欠なのですから、「アニメ(アニメーション)文化」が進化・発展・浸透していくためには、「アニメ」という単語がどのように人々の口に上り、「アニメ」という単語がどのように扱われるかは、決して軽視できない重要な事柄なのです。
 「アニメ」という単語は、アニメブーム(1977〜1985年頃)の時に初めて世間一般にも知られるようになりましたが、「まとめ」ページや過去投稿などでも触れた通り、業界関係者やアニメファンの多くが当時から「平板」発音だったのです。まして業界人」は、アニメ文化の進化・発展・浸透の先頭に立っている方々に間違いなく、他の「業界関係者」とは比較にならないほどその自覚が強い方々のはずです。

 私が知る限り、「業界人」の方々は当然にアニメブームの頃から「平板」発音でした。「平板」発音することで、アニメ自体やご本人がそれを生業としていることに大いなる自信と誇りを感じておられたに違いありません。
 ところが最近は、世間一般の「起伏」発音者に合わせているのか、あろうことか「起伏」発音される方が少なからず見受けられる状況です。くれぐれも勘違いしていただきたくありません。世間一般に広く認められるためには、以前からいだいておられるはずの自信と誇りを貫いていただくしかないのです。「起伏」発音になびくことは、ご本人自らを卑下し、相対的に関心度が低い世間のレベルに合わせようとするものです。世間に擦り寄り、世間に媚を売っているようなものです。それは、アニメ文化の真髄への接近や理解を妨げ、決してアニメ文化の進化・発展・浸透につながりません。「平板」発音に表象されるような自信と誇り世間一般に受け入れられることこそが「市民権を得る」ということなのですから。

2017年12月12日火曜日

結局は個人

 最近テレビを観ていて感じたことをまとめて記述します。
 「アニメ」の単独での発音は、結局は個人のその瞬間瞬間の対応に委ねられているということです。

 例えばアナウンサーさんの場合
 BSジャパン「武田鉄矢の昭和は輝いていた」の昭和29年の回(11月3日放送)で、司会の武田鉄矢さんはほぼいつも「起伏」発音ですが、ゲストの亀渕昭信さん(深夜ラジオ「オールナイトニッポン」の初期の人気DJ、元・ニッポン放送社長)が、アニメ版ゴジラに関連してしっかり平板発音されていました。世代的には抵抗なく平板発音に馴染んだ方々の一人と言えるので、ホッとしました。
 NHK-BSプレミアム「アニメソング史上最大の祭典・アニメロサマーライブ2017」(11月19・26日、12月3日の全3回放送)で、今年初めて導入された副音声を聴いたところ、当ライブイベントのゼネラルプロデューサーである斎藤光二さんがさすがにほぼ毎回平板発音なのにつられてか、NHKアナウンサーの塩澤大輔さんも、時々ではありますが平板発音してくれていて嬉しくなりました。昔から多くの局アナウンサーが平板発音されていたのだから今後もアニメ関連番組ではできるだけ平板発音をしてほしいと思います。
 テレビ東京系CSのAT−X「裏アニメ」(アニメの制作工程を詳しく解説するオリジナル番組)で、司会の声優津田健次郎さん起伏メインで時々平板発音もされていますが、いつも起伏発音ばかりだったアシスタントのテレビ東京アナウンサー田口尚平さんが第30回(12月9日放送)にして初めて平板発音されました。1年以上このような多くの業界人(当然皆さん平板発音)に接する番組に関わり続けた影響がやっと出てきたのでしょうか。今後も意識して平板発音に努めていただければなあと思っています。
 
 例えば声優さんの場合
 テレビ東京系で現在放送中のギャグアニメ「おそ松さん・第2期」第10話(12月第1週放送)で、アフレコ現場を見学に来た2人組のうち先輩の方の役の上田燿司さんは、本作登場キャラクターでは初めて平板発音でした。つまり、本作の本当のアフレコ現場でも特に指導はなく、声優さん個人の対応に任されているということがはっきりしました。
 再放送で初めて観た作品の中にも、いくつか平板発音のキャラが出てきました。
 2016年10月〜2017年3月にBS11などで放送された巨大刑務所を舞台にした(基本)バトルギャグアニメナンバカ」第5話で、ニコ役の小林大紀さんがしっかり平板発音されており、対戦相手のウパ役小林ゆうさん(普段はほぼ起伏発音の方です。)もそれにつられてか珍しく平板発音されていました。
 2012年10月〜2013年3月にフジテレビ系で放送された種子島の高校のロボット研究部を舞台にしたオリジナルアニメROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)」では、オタク設定で父親の職業がアニメ監督というキャラクター神代フラウ役の名塚佳織さんは、平板発音が徹底していました。アフレコ現場での指導があったのかどうかは不明ですが、他のキャラクターがほぼ起伏発音なので、特に印象に残りました。「げんしけん」以来の伝統がちゃんと息づいている気がして、まだまだ希望はあると感じました。

 例えば一般芸能人の場合
 つい先日(12月11日)のNHK総合「ごごナマ」ゲストの中川翔子さんは、数回の発音機会の中で1回だけですがはっきりと平板発音されていました。普段はほぼ起伏発音される方なのですが、誰かの発言に引っ張られるような形で時々平板発音もされます。しかし今回は何もない中で珍しくご自分から平板発音されたのです。(レギュラー司会者の船越英一郎さんは過去投稿にもある通りしっかり平板発音される方ですが、今回は発音機会はありませんでした。もう一人のレギュラー司会者の美保純さんも同様です。) 何かきっかけがあったのかもしれませんが、いわゆるオタク層への影響力も大きい方なので、芸能人アニメファンの先頭に立って今後も積極的に平板発音を心がけていただけたらと切に願っています。
 
 今回はこのくらいにしておきます。今後も少しずつ事例を発掘し投稿を続けていきたいと考えていますので、皆様どうかよろしくお付き合いください。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2017年11月9日木曜日

アニメとマンガ(外国人2)

 「アニメ」は世界の共通語であり、れっきとした日本発祥の単語(外国人にとっては外来語)です。外国語の辞書でも収録語数が多い一部のものにはちゃんと掲載されているほどです。
 特にフランス語は、語尾の「e」は発音しないのが原則ですが、辞書では「Anime」の「e」にアクサン記号(アクセント符号のこと。はっきり発音する場合にのみ付記するもの。)がしっかり打たれています。昔(日本がアニメブームだった頃に近い時期)から日本のアニメに親しんできた傾向があるため、当時の日本に倣ってきちんと平板に近い発音で掲載されているわけです。(大学時代に購入した1982年版の辞書で比較しても、英語・ドイツ語には無いがフランス語には載っています。)そして、過去投稿でも実例を紹介したように実際に平板発音の人が多いようです。
 同様に他のラテン系言語(スペイン語、イタリア語など)でも、特にスペイン語は、3音の単語は原則として最後の音節にアクセントが置かれるため、同様に平板に近い発音と言えますね。
 一方英語は、特にアメリカでは90年代後半(ポケモン人気の頃)あたりから人気が出てきたせいか、辞書の表記でも第1アクセントの起伏発音が通例となっています。

 ところが実は、「マンガ」も外国語の辞書にちゃんと掲載されています。私が調べた限りでは、英語・ドイツ語・スペイン語ではしっかり第1アクセント(「マンガ」の「マ」にアクセント)の起伏発音でした。フランス語では、アクセントが明記されておらず、やはり平板発音に近い扱いのようです。つまり、少なくとも英語に関しては、「アニメ」「マンガ」は全く同様の扱いなのです。実際、例えばCSファミリー劇場で先日放送された「ワールドコスプレチャンピオンシップ2017」(名古屋で毎夏開催されている世界コスプレサミットに関する特番)で、司会の英語通訳担当の外国人男性が「マンガ」「アニメ」「ゲーム」「トクサツ(特撮)」をすべて起伏発音していたほどです。

 一般に欧米系(特に英語)では、アクセントが強調される傾向があるため、「Anime」「Manga」のように3音の外来語は第1アクセントになりがちなのです。そのため、日本語や日本文化に馴染んでいけば、次第に「アニメ」「マンガ」とも平板発音になっていくと考えられます
 (個人的には、現代的意味としての「マンガ」が登場した明治初期には日本でも「マンガ」は起伏発音されていた可能性があるとさえ思っています。)
 大変心配なことは、当の日本人がしっかり平板発音しないと、「アニメ」「マンガ」が外来語である外国人にとって悪い見本となってしまい、悪影響が及んでしまうことです。長年日本のアニメファンであるような外国人の方々に対して、恥ずかしい失礼である気さえします。

 先日放送された「アニメガタリズ」第5話では、外国人として中国人キャラクターが登場しましたが、案の定起伏発音でした。アジア系は欧米系ほどアクセントを強調しないため平板発音者も多いはずですが、悪い見本が公共の電波で流されてしまい、大変残念な思いです。
 
 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
 

2017年11月3日金曜日

SHIROBAKO

 文化の日の今日。アニメ文化をある意味象徴する作品について。それは、2014年10月〜2015年3月にBSフジなどで放送された水島努監督によるアニメ「SHIROBAKO」(シロバコ。以下「本作」)です。

 ただでさえ少ない社会人主人公の職業ものアニメで、しかもアニメ制作会社を舞台にした、アニメ業界人すなわちアニメのプロ(「玄人」「匠」)である方々の群像劇です。アニメ業界自体を正面から取り上げた作品は、OVA(オリジナルビデオアニメ)では2001・2004年に計2本制作された大地丙太郎監督によるアニメーション制作進行くろみちゃんがありますが、テレビアニメとしては史上初です。このような作品の地上波(東京MXなど)での放送が成立する時代になったのか、アニメ文化もとうとうここまで来たか、と感慨深いものがありましたね。
 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門(2015年)審査委員会推薦作品賞、東京アニメアワード(2016年)テレビ部門グランプリ、アニメーション神戸(2015年)テレビ部門作品賞など、その出来の良さが高く評価された作品です。業界筋(隣接分野である漫画出版業界なども含みます。)でも大変話題になったようですね。「記録にも記憶にも残る」作品と言え、アニメ100年史に間違いなく刻まれる秀作と断言できます。
 富山県に本社を置く制作会社P.A.WORKS(ピーエーワークス)による完全オリジナル作品で、私も大好きな「花咲くいろは」に続く「お仕事シリーズ第2弾」として、プロデューサーである堀川憲司さんや永谷敬之さんの気合の入りようが我々一般のアニメファンにもひしひしと感じられるほどの力作でした。今でも結構人気があるようで、嬉しいです。

 そして何よりも、「アニメ」という単語が単独で発音される機会は当然ながら多かったのですが、業界人ではない素人の一部(主人公の姉など)に限り起伏発音を許したほかは、採用面接に来る入社希望者などに至るまで徹底した平板発音に貫かれていました。テレビ東京系などで直前の9月まで放送されていたドラマ「アオイホノオ」(過去投稿で詳しく取り上げましたね。)が起伏発音のオンパレードで時代考証のあまりのずさんさなどに怒り心頭に達していた私を、ものの見事に癒してくれました。本当に救われ、溜飲が下がり、狂喜乱舞しました。そして、本作の製作(制作)者に心から感謝しました。もちろん今でも。
 番組制作者の姿勢の大切さを改めて痛感させられた体験でした。きっと本作は、監督やプロデューサーの強いこだわりがあり、音響監督(水島努監督が兼任)のアフレコ現場での指導もあったのでしょう。やはり過去投稿で詳しく取り上げた「げんしけんも同様ですが、素人のアニメファンの一人として、「玄人」「匠」「通」などの描かれ方はこうでなければならない、と強く感じ入りました。今後、他の作品も追従して欲しいのですが・・・。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年11月2日木曜日

コミケ3連続

 東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今冬のコミケ93にも、サークル参加が無事決定しました。これで昨冬・今夏に引き続き、初申込から3回連続で当選です。正直ホッとしました。
 前回と同様「評論・情報」ジャンルで、3日目(12月31日(日))東6ホール「ト−39aです。

 奥の方のシャッターが割と近い(トイレも近い)位置のため、天候次第では少し寒いかも。また、ブロック角(いわゆる「お誕生日席」)から列へ入った最初の位置となります。右隣がサークル参加者の通路となるため、少し空間的余裕ができますが、(一般参加者としての経験上)意外と死角になりやすい面があります。
 今回も過去2回と同様、「まとめ」ページの内容を冊子化したものを無料頒布しますが、内容は今夏(「改訂2版」の扱い)のまま変えないつもりです。めぼしいサークル参加者の方々にはほぼ配り終えているため、今更大きな修正はしたくないのです。(本音を言えば変えたり追加したりしたい部分もありますが・・・。) ただし、恒例のコミケ限定別紙付録(当ブログ「まとめ(要約版)」ページのモノクロコピー)に掲載の投稿タイトル一覧(ブログアーカイブ)はあくまで12月分までの最新版なので、厳密には同じではありません
 以上の理由から、印刷部数も今回は減らす予定です。

 アンケートは引き続き実施します。特にサークル参加者でまだまだ協力していただきたい方々が残っている(大変残念ながら抽選漏れの方々も複数いらっしゃいますが。)ため精力的に動き回ります。また、個人的趣味嗜好上の最重点ジャンルである「評論・情報」と「鉄道・旅行」がまたしても同日配置のため、時間配分に泣かされそうです。
 以上の理由から、たぶん14時過ぎまで離席していると思います。それでも、あくまで「サークル参加日」であることを肝に銘じ、私のスペースを訪れてくださる一般参加者の方々との交流には可能な限り時間を割くよう努力します。

2017年10月28日土曜日

アニメ100周年5(「通」)

 その道の。プロ(「匠」)ではないがその分野を熟知し、さらに塾考する機会も多く、そうでない者を導く能力さえある人。また、そのことを鼻にかけるような尊大な態度をとらず、時には「粋」さえも感じさせ、自然に尊敬や信頼を集められるような人。
 アニメ分野においても当然そのような存在はいるはずです。アニメファンを自認する人が全てそうだとは言いませんが、あらゆる文化がそうであるように、伝承・普及・浸透の過程において自然に増えていくものだと思います。

 新語の発音は、当初は冒頭などにアクセントを置く起伏発音で始まった(「アニメ」の場合は登場当初から、明確なアクセントを持たない平板発音ですが。)としても、発音機会が多い(例えばその分野のプロ)ほど、発音負荷を軽減するために次第に平板化していく例が多い(言語学的にも認められています。)です。つまり、「通」であれば平板発音になるのは自然の摂理なのです。また、特に「かっこよさ」に魅力を感じやすい若者たちは、「通」は「かっこいい存在」と感じるため、「通」に近づきたい者は進んで平板発音をしたがる傾向があることはよく知られていますね。
 その文化が馬鹿にされたり低く見られたりせず他と同等の一分野として認められていれば、その文化の「通」は自然に受け入れられ一目置かれます。そしてその文化の「通」は自信と誇りを持って精進することができます。その結果として「通」を見習い「かっこいい」発音として平板発音に馴染んでいく者が増えていくのが自然の摂理で、多くの文化がたどった進化の過程なのです。

 アニメ文化がその例外であっていいはずがありません。「通」としてのアニメファンを描く作品では、「通」として平板発音をさせてあげるのが自然ではないでしょうか。
 過去投稿でも詳しく取り扱ったげんしけん」がそうであるように、現在放送中の「アニメガタリズ」は、そのような作品の代表例になってほしいと切に願っています。そして、アニメ100周年の今年、そのような形でアニメ史にしっかりと刻まれることが当該作品にとっても幸せなことではないでしょうか。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2017年10月13日金曜日

アニメガタリズ

 この10月からBSフジなどで放送開始されたテレビアニメ「アニメガタリズ」(全12話予定、完全オリジナル)。高校のアニメ研究部を舞台にした、今まで有りそうで無かった正真正銘アニメファン・アニメサークルを直接テーマにしたアニメです。一アニメファンとしては見逃せない作品で、期待と不安の入り混じった心境で放送日を迎えました。
 主演声優3人が出演するスペシャル番組と第1話の放送を見た段階ですが、不安は的中してしまいました。声優さんご本人やキャラクターの発音はやはり起伏ばかりだったのです。(監督さんはさすがに平板発音でしたが。)

 最近はアニメやアニメファンを直接題材に取り上げる作品が目立って増え、本編中にも「アニメ」という単語が登場するケースが増えました。
 過去投稿でも触れたテレビアニメ「げんしけん」(2004年・2007年)は、大学のアニメ関連サークルを舞台にした群像劇で、原作漫画の記述と同様、アニメファン設定のキャラクターは例外なく平板発音でした。
 また、2014〜2015年に全24話放送された完全オリジナルのテレビアニメ「SHIROBAKO」は、アニメ制作会社を舞台にしたアニメ業界人の群像劇で、業界人設定のキャラクターの平板発音の徹底ぶりが大変光っていた作品でした。
 なのにどうして、最近の作品は起伏発音ばかりなのでしょうか音響制作に携わる方々がしっかりと意識・認識して(特に音響監督さんたちが声優さんたちを)アフレコ現場で指導していないからなのではないでしょうか?そのため、声優さんはおろか、あろうことか現実の若いアニメファンたちにまで起伏発音が広まりかねない状況なのです。
 アニメファンは、かつてのアニメブームの頃からずっと、基本的に平板発音なのです。そしてそのことに自信と誇りを持っているものなのです。アニメやアニメファンをストレートに中心テーマにするなら、そのような描写を心がけてほしいものです。(よもや、回を追うごとに各キャラクターの発音が少しずつ平板に変わっていく、といった高等演出を企図しているのだとすれば、逆に大変画期的ではありますが・・・)

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2017年9月24日日曜日

若手声優さん

 最近の若手声優さん(声優歴10年以内程度)は起伏発音ばかりかというと、決してそんなことはありません。
 例えば、野中藍さん。2011年放送のアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の佐倉杏子役で一躍人気声優となった人ですが、去る9月4日全国導入された京楽産業製パチンコの最新版「CRぱちんこ魔法少女まどか☆マギカ」の公式動画で徹底して平板発音されているのを発見し、好感度がグーンとアップしました。
 過去投稿でも触れた「アニカル部 !」で、2013年放送のアニメ「ラブライブ」の声優として人気が出た内田彩さん飯田里穂さんの両名もちゃんと平板発音されていました。(よりにもよってその出演回のみ本人たちに「本日のまとめ(よりにもよってその回は珍しく「アニメ」という単語が含まれる一文)」を起伏発音で読み上げさせるという暴挙があり、大変憤慨しましたが。)
 やはり過去投稿でも触れたアニメ「サクラクエスト」のイベントに出演した小松未可子さん・安済知佳さんもそうですが、最近の若手も捨てたものじゃない、と希望は持てますね。
 しかし、1990年代の第3次声優ブームの頃に比べれば圧倒的に減っているのも事実であり、予断は許しません。どうか平板発音が若手の中にも違和感なく自然に浸透していってほしい、と心から願う今日この頃です。

 京楽産業.株式会社公式動画
「野中藍が〈ぱちんこ 魔法少女まどか☆マギカ〉を打ってみた。」
  https://youtu.be/pzfcT2Hq62M
 (※他者投稿のため、リンクはしていません。)
  

2017年9月18日月曜日

アニソンと芸能人

 森口博子さんは、アニメ「機動戦士Zガンダム」の主題歌でデビューして以来、そのことを恥じることも気後れすることもなくきちんと公言してきた芸能人です。アニメ「キャンディ・キャンディ」が人生のバイブル、ということも変わらず発言し続けています(例 : 2003年のテレビ朝日系「題名のない音楽会21」のアニソン特集)。今でこそそういう芸能人は珍しくありませんが、昔は大変貴重な存在で、若手アイドルの中では好感度バツグンでした。
 当然昔から平板発音し続けてきている人なのですが、ここ2〜3年(少なくとも2014年8月10日CS歌謡ポップスチャンネルで放送の「森口博子コンサート」中の解説場面ではしっかり平板発音。) 起伏発音されることが多く、大変残念に思っています。つい先日も、最初は平板だったのに番組途中からわざわざ起伏に変えたりしていることもある(6月11日BS11放送の「にっぽんアニメ100年 アトム、ジョーからドラゴンボールまで!)ほどです。
 現在BS11で放送中の「Anison Days」では、司会を務めていますが、ほぼ毎回起伏発音なのはどうも。出演したアーティストの中でも、アニソン歌手として活動している鈴木このみさんや「装甲騎兵ボトムズ」の主題歌を歌った作曲家の織田哲郎(TETSU)さんなどがしっかり平板発音で安心させてくれる一方で、残念な気持ちがつのります。
 なお、前述の「題名のない音楽会21」では、作曲家の故・羽田健太郎さんもしっかり平板発音を連発されているのが確認できます。

 テレビ朝日系「題名のない音楽会21」
 

2017年8月20日日曜日

夏コミ報告2(アンケート)

 お待たせしました。コミケ92参加報告の続きです。
 アンケートについてですね。

 前回と同様、私のスペースへいらっしゃる一般参加者だけでなく、私自身が買物をするサークルさんにもたくさんご協力をいただきました。ごく一部のサークルを除き、お礼という形で冊子版をお渡ししています。
 なお、今回は初めて外国人(日本語OK)の方にもご協力いただきました。韓国人と中国人の方です。
 その結果合計118名からご回答いただき、前回分と併せて計216名分となりました。(アクセント200人くらいに聞きました」ですかね。) 前回少なめだった10代や60代以上の方々もそれなりに増え、統計的な価値も少しは出てきたと思いますので、前回分と合算することにしました。
 
 まだまだ依頼できていないサークルもありますので、次回冬コミでもう一度アンケートを行い、(落選したとしても)サークルさんへの個別依頼はします。外国人の方々も、次回は頑張ってドイツ人・フランス人・ロシア人などの方々に依頼してみたいなあと思っています。
 
 詳細は、当ブログ内の専用ページをごらんください。
(次回コミケ93での実施・集計後は、こちら(投稿欄)の方に統合しますが。)
  https://16516tal.blogspot.jp/p/blog-page.html 
   

以上で、コミケ参加報告は終わりとさせていただきます。




2017年8月18日金曜日

夏コミ報告1

 遅ればせながら、先日(8月11〜13日)開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ92)のサークル参加報告をさせていただきます。

1 概要
 昨冬(コミケ91)に引き続き2度目のサークル参加、初の評論・情報」ジャンル(3日目=最終日)での参加です。
 昨冬のものからごく一部を改訂(4か所の表現修正など。特に考察部分で「卑下」という概念を追加明記したことが大変重要。)した「改訂2版」の扱いで、改めて見本誌も提出しました。(付録ペーパーを挟み込み忘れました!)

2 事前準備
 全120部を開催前々日に印刷済み(1日目の訪問サークル配布用5部以外は未製本)。1日目の15時30分頃(予定よりも遅い!)から18時(閉店時刻)まで、東京ビッグサイト内のビジネスセンターで中綴じ対応ホッチキスを購入し製本作業。実は完了せず、また印刷ミスを新たに発見したため、(ビジネスセンター閉店後のため)屋外のセブンイレブンで急遽追加印刷。ワンザ有明2階(夕食をとりました。)屋外席とビッグサイト内入口付近ベンチとで、(ビッグサイトが全館消灯される)20時少し前に付録ペーパーを含む印刷・製本完了。(付録ペーパーの本誌への挟み込み作業だけ少し残りましたが、3日目当日の会場内で開場時刻までにすべて完了。)
 なお今回は、(1日目の訪問サークル配布用を除き)初めて中綴じ製本としました。そのおかげで、コミケ限定付録ペーパー(ブログの「まとめ(要約版)」ページ(全投稿タイトル一覧付き)を白黒コピーしたもの)は、前回は冊子の末尾にホッチキス針が隠れるように原則のり付けして裏表紙を中に挟む形で先端部分をカットした上で少しずらして二つ折りという大変な手間がかかりましたが、今回は冊子の真ん中(ホッチキス針が見える部分)に普通の二つ折りにして挟み込むだけで済みました。

3 当日の流れ
 当日のサークルスペースへの到着は、前回と同じ8時45分。サークルスペースの外観もご覧の通り、前回とほぼ同じ(笑)。前回と同様、私自身の買物での購入サークルさんの一部も対象に含めたアンケートも実施。(詳細は、別途報告します。) 
 

 結果は期待以上でした。前回の反省を踏まえ、完成した全部数を机上に出し、かつ、いったん確認にちゃんと戻り(戻れ)ました。また、途中でビジネスセンターでの追加印刷も真剣に検討しましたが、これも前回の反省を踏まえ、(しかも購入資金も残りわずかだったため、) 極力サークルスペースでの交流に時間を割くべきとして断念しました。
 経過は次の通りです。

 10:00 コミケ開始時刻。50部置き、離席
       訪問サークル配布用43部を持ち買物へ
 12:40 残り15部(つまり35部が捌けた!)を確認
       訪問サークル配布用から机上へ5部を追加
 13:25 残り10部(つまり計45部が捌けた!)で帰席
       訪問サークル配布用(計38部)は0に!
 13:35 残り9部(つまり計46部が捌けた!)で再び離席
        ※東7・8ホール(創作系ジャンル)が未訪問のため
 13:55 残り5部(つまり計50部が捌けた!)で帰席
       さんざん迷った末、机上残部を3部にして離席
        ※訪問サークル配布用の所持を失念していたためですが、
         断腸の思いで2部に限定
 14:25 帰席。残り1部!(ホントに後これだけ!!)
       訪問サークル配布用全40部が頒布終了済み
 14:40 サークルスペース配布用全53部も頒布終了
 15:58 机上アンケート用紙(全49名分)記入完了
 16:00 コミケ終了時刻。撤収開始

 以上のように、用意した紙の冊子(付録ペーパーあり)・紙のアンケートともすべて有効に使われました。皆様どうもありがとうございました。 


4 感想
 まず、中綴じ製本がこんなに簡単にできるとは知りませんでした。当初からやっていれば、もっと見栄えのいい冊子をもっと多くの皆様にお渡しできたのに、と少し後悔。
 開場前のホール内の行列(本来は違反!)は、「男性向」ジャンルに隣接するため前回とは比較にならないくらい凄かったです。特に、開場(10時)すぐにはその大行列の通行のため、私を含む他の参加者は数分間通行止めを食らったくらい!
 両隣のサークルさんとの交流は、前回と違い、ほとんどありませんでした。左隣のサークルさんとは撤収時に少し会話ができましたが、もう少ししておくべきだったのでは?と少し反省。
 私自身の訪問・購入先サークルさんとの交流は、「今まで考えたことも無かったが面白そう」「すごい研究ですね」などと言っていただけたサークルさんも複数あり、やはり頒布努力は惜しんではならないと再認識しました。
 肝心の一般参加者さんとの交流は、冊子頒布についてはたった2冊に関してのみでしたが、アンケート説明については(冊子入手者2名を含め)9名と一応できました。「完売ですが、同じ内容がブログでカラーで読めます。このキーワード(サークル名と同じ「SPPALP」)を入力すれば、検索でほぼ確実にトップに表示されます。」と、大きい付箋にキーワード(サークル名)のみ書いて手渡したりもしました。「そこまでは結構」と付箋を受け取らなかった方も1名だけいらっしゃいましたが、皆様少しは興味をお持ちいただけたようでした。結果的には、前回の10名よりも交流人数は少なかったわけですが、冊子もブログ情報も全く手に入れられなかった方はいない、ということで前回の反省はある程度生かされたと思っています。
 印刷部数としては、WEBカタログの「お気に入り」登録者数が、開催前々日(8月9日)夜の印刷時点で22名だったため約2倍の50部が限度と考えていました。最終的な(8月13日当日)登録者数は27名だったため、妥当だったと考えます。もちろん、後7部(計60部)を机上設置できれば完璧だったとも言えますが。
 長年の夢だった「評論・情報」でのサークル参加。総じて満足のいく体験でした。

5 今後
 現時点では、次回冬コミ(コミケ93)へのサークル参加申込も済ませています。内容の改訂はせず今回の「改訂2版」を再頒布する見込みです。印刷部数は今回よりも減らすつもりです。なお、アンケートもまだまだ足りないため、引き続き実施します。
 そのため、アンケート結果報告を冊子にすることは、今のところ考えていません。するとしても、次々回夏コミ(コミケ94)にもサークル参加したうえで、91・92・93の3回分を統合した内容にする考えです。
(当ブログ上での報告の方は、今しばらくお待ちください。)
 
 







2017年7月22日土曜日

ガイナックス関係者

 アニメ制作会社ガイナックス(GAINAX)は、SFに関心のある人たちの全国集会「日本SF大会」(アニメ界にも「全国アニメーション総会」というイベントがあります。)が大阪で行われた1981・1983年 (DAICON3、DAICON4) に、同大会のオープニングアニメーションを制作し話題を集めた人たち(大阪芸術大学などの学生が中心)が母体となり、「DAICON FILM」「ゼネラルプロダクツ」といった関西のセミプロ集団(&店舗)を経て、1984年に東京で設立された組織です。
 母体となった人たちは、後にオタクと呼ばれることになるアニメファン・特撮ファンの精鋭ぞろいでした。庵野秀明さん・赤井孝美さん(・樋口真嗣さん)といった「技術」に長けたクリエイターや、岡田斗司夫さん・武田康廣さん・山賀博之さんといった「頭脳」に長けたプロデューサーがそろっていました。(詳しくは漫画「アオイホノオ」などをご参照ください。)

 過去投稿でも触れた通り、1980年代初頭(アニメブームの頃)のアニメファンは、平板発音が当たり前であり、また(方言などではなく)日本国内の東西南北を問わず平板発音していました。
 庵野秀明さん赤井孝美さんは、現在に至るまで直接お会いしたことは一度もありませんが、私の知る限りマスメディア上ではいつもきちんと平板発音されています。学生当時から変わらないと思われます。
 一方で、岡田斗司夫さん・武田康廣さんは、1983年に某イベントで直接お会いしています(岡田斗司夫さんとは現在までに様々なイベントで10回程度は直接お話ししたことがあります。)が、当時の発音は記憶に定かではありませんが、恐らく平板だったと信じています。しかし、岡田斗司夫さんは、過去投稿でも触れた通り、起伏発音されることの方がむしろ多いです。「オタキング」と呼ばれるほどの影響力がある人なので、他の皆さんに倣って、アニメブーム以来の正統な発音である平板発音をしっかり踏襲していっていただきたいと切に願っています。


 庵野秀明
  CSファミリー劇場「月刊アニメージュTV」
    https://youtu.be/DsSK5EUDNSk

 赤井孝美
  NHKBS2(現:プレミアム)「金曜アニメ館」
    https://youtu.be/iD2v9CTkKQc

 岡田斗司夫(※いずれも再掲)

  テレビ東京系「ドキュメンタリー人間劇場」
    https://youtu.be/8bxBPVxij-A
  NHKBS2「BSアニメ夜話」
    https://youtu.be/pjpNRot-8Ys など計5本


2017年7月15日土曜日

アナウンサー&声優

 過去投稿の繰り返しになりますが、テレビ局やラジオ局のアナウンサーさんの影響力は絶大です。平板発音されるアナウンサー(取材記者、特派員、解説委員を含む)さんは、1970年代のアニメブームの頃から決して少なくはありません。


 NHK「ニュース・トゥデー」(「ニュースセンター9時」の後番組)のメインキャスターで鳴らした平野次郎さんは、1997年放送のBS1「映像探検20世紀」の初期アニメーション特集で、起伏をメインとしながらも平板が混在しています。特に意識して発音してはいないということになりますが、そのくらい放送業界でも平板発音は抵抗なく行われてきたということでもあります。
 (なお同番組では、アニドウ(東京アニメーション同好会)のなみきたかし(並木孝)さんはアニメ業界人なので当然に徹底して平板ですが、アメリカ人のデープ・スペクターさんは平野さん同様に平板をメインとしながらも起伏が混在しています。アニメに理解がある人はたとえ英語圏でも平板発音を普通に行なっているということでもあります。)

 元・文化放送アナウンサーで深夜放送「セイ! ヤング」で鳴らした吉田照美さんも、例えば1989年放送の日本テレビ系「11PM」手塚治虫追悼特集では徹底した平板発音をされています。民放ラジオ局でも状況は(NHKと)同じということです。

 また、声優さんも同様です。例えば1987年にNHKで放送されたドキュメンタリー「アニメの世界」では、吹替を担当した声優さんたちで発音機会のある3名(故・小川真司さん、和田啓さん、二又一成さん)は全員平板発音でした。

 最近は世代を問わず起伏発音が目立つことが大変残念です。上記のような先輩方を見習い、平板発音する人がもっと増えてくれることを切に願っています。

 NHKBS1「映像探検20世紀」
   https://youtu.be/-701Ya0Xnjs
 日本テレビ系「11PM」(※再掲)
   https://youtu.be/1t53kQoUICQ
 NHK「アニメの世界」
   https://youtu.be/OJq8O2roRkA

2017年6月29日木曜日

音楽関係者

 歌手ばかりでなく作曲家など音楽関係者についても、きちんと平板発音される方は少なくありません。特に、アニメ作品の音楽を担当された方は業界関係者とも言えることから、自然にそうなりますね。

 例えば、三枝成彰さんは、「(1980年版)鉄腕アトム」「機動戦士Zガンダム」などのアニメの劇伴(BGM)を担当されましたが、1989年の日本テレビ系11PM」の手塚治虫追悼特集ではほぼ一貫して平板発音されています。
 また、千住明さんは、「機動戦士Vガンダム」「(2004年版)鉄人28号」などのアニメの劇伴(BGM)を担当されましたが、1997年の実写映画「タイム・リープ」関連のインタビュー番組でしっかり平板発音されています。
 このほか、渡辺俊幸さん神崎暁さんなど、テレビ番組などできちんと平板発音されている場面に出くわす方は少なくありません。

 歌手でも、故・本田美奈子さんは、テレビアニメ「HUNTER×HUNTER」「明日のナージャ」などの主題歌を唄われていますが、1999年の「HUNTER×HUNTER」 ED「風のうた」のプロモーションビデオ(PV)の撮影現場レポート番組でしっかり平板発音されています。最近の若手でも、LiSAさんなどほぼ平板発音の方はちゃんといらっしゃいます。
 
 一方で、例えば、アニメ音楽の大家である田中公平さんは、昔から基本的に平板発音されていますが、たまに起伏発音も混在したり、昨年5月のテレビ朝日系「題名のない音楽会」のアニメ特集でいかにも平板発音しにくく無理やり起伏発音している感じが伝わってきたこともあります。もっと自信と誇りを持って平板発音に徹していただければなあと感じています。
 他にも、アニメ音楽に関わった作曲家は大勢いらっしゃいますが、平板発音ではない人はそんなに多くはないと信じています。なかなか確認できないのが残念ですが。

 三枝成彰
  日本テレビ系「11PM」
    https://youtu.be/1t53kQoUICQ

 千住明
  CSおたっくビーム「ビデオパトロール」
    https://youtu.be/2Xk4hFwI82o   

 本田美奈子
  CSキッズステーション「アニソンヒットチャート」
    https://youtu.be/FHF8Za948Q8


2017年6月28日水曜日

映画関係者

 実写とアニメは切っても切れない関係にあり(もともと全ての映画は本質的にアニメーションであると言えますが)、実写映画の監督さんや映画評論家の中にも、明確に平板発音されている方は少なくありません。アニメに理解のある方がやはり基本とはなりますが。

 例えば故・市川崑さんは、もともとアニメーション映画でデビューした方であり、アニメブームの頃にもアニメ映画「銀河鉄道999」で監修を務めるなど、アニメとも縁の深い方です。1998年のNHK教育「ETV特集〜アニメーションの昭和史」では、きちんと平板発音されていることが確認できます。
 また、岩井俊二さんは、実際にアニメ映画「花とアリス殺人事件」などを撮っておりアニメに大変関心の高い方です。そのためやはり、いつも徹底して平板発音されています。

 映画評論家で言えば、TBS系「月曜ロードショー」で人気だった故・荻昌弘さんもその1人です。アニメーションにも関心があり、1985年のNHK教育「ETV8〜第1回広島国際アニメ映画祭」では、司会も務め、入賞作の1本「アンナとベラ」を特に気に入り「劇映画でも描きにくいことをパッと表現できてしまう、アニメという表現の素晴らしさ」と平板発音で絶賛されていました。(他の機会に起伏発音もされていますが。なお、同番組内で手塚治虫さんはいつものように起伏発音ばかりですが、過去投稿にもあるように平板発音される場合も実はあります!)

 このほか、「アニメーション」としか発音されない大林宣彦さんとか故・淀川長治さんとか故・水野晴郎さんなど、意外とアニメなどにも興味を持っている山田洋次さんとか本広克行さんなど、絵心の確かな故・黒澤明さん(かつて宮崎駿さんとの対談番組で「アニメーション」と発音されていたのは確認済みですが)など、確かめられそうで確かめられないのが残念ですが、きっと平板発音してくれることと思います。

 市川崑
  NHK教育「ETV特集〜アニメーションの昭和史」
    https://youtu.be/ONZXK6gbrC8
 岩井俊二
  BS日本映画専門チャンネル「マイリトル映画祭」
    https://www.youtube.com/watch?v=uTAodzmwVEM
  (※他者投稿のため、リンクはしていません。)
 荻昌弘
  NHK教育「ETV8〜第1回広島国際アニメ映画祭」
    https://youtu.be/p2txeYVK-VU
  

2017年6月26日月曜日

アニメ100周年 4

 先頃NHK(BS)ではアニメ100周年にちなんだ大型番組が放送されましたが、民放(CS)では2000年8月26・27日にアニマックス(当時はCS)で「日本のアニメベスト100」という大型番組がありました。雑誌の『BLUTAS』との連動企画で、同誌で詳細なランキングなどを載せた特集号が発売されたりもしました。
 総合2位になったのが「ルパン三世」。1988〜1994年にNHKで放送されていた「クイズ百点満点」で、「ICPO」がテーマの回に「ルパン三世でおなじみですね」と解説されたくらい、日本人の教養(一般常識?)と言っても過言ではないほどの国民的人気作です。
 その原作者である漫画家モンキー・パンチさんは、アニメスタッフに全幅の信頼を置くほどのアニメに理解のある方です。当然にほぼ徹底した平板発音でした。
(因みに、同番組内で、永井豪さんは起伏発音のようでした。)

 日本特撮も、昨年が国産テレビ特撮第1号「ウルトラQ」から数えて50周年でしたが、CSのキッズステーションでは同じ2000年の3月26日に「日本特撮60年の軌跡・うしおそうじ物語」という特別番組がありました。
 故・うしおそうじ(鷺巣富雄)さんは、「マグマ大使」を始めとした特撮などで有名な映像制作会社ピー・プロダクションの創設者であり、漫画家でもあった方です。そのため、「アニメ」という単語についても、「マグマ大使」制作裏話やハリウッド版ゴジラ批判などの中できちんと平板発音されています。

 漫画業界や特撮業界は、基本的に異業種ですが、アニメに関わりの深い方はやはり平板発音の方が多いです。手塚治虫さんのような例外もありますが。(過去投稿にあるように、手塚さんでさえ平板発音の場合はありますし、赤塚不二夫さんはいつも平板でしたし。)
 他にも、石ノ森章太郎さんや藤子不二雄さん(両名とも)のようなアニメ化作品も多いトキワ荘世代の大御所などは(私的資料の範囲内では)発音が不明な方も多いですし、松本零士さんのように「アニメーション」としか発音しない方もいますが、是非確かめてみたいものです。


 モンキー・パンチ
 
  アニマックス「日本のアニメベスト100
    https://youtu.be/lVohWU0gMtI
 うしおそうじ
  キッズステーション「うしおそうじ物語
    https://youtu.be/WPvgsMAb6y4


2017年6月18日日曜日

一般芸能人 4

 声優さんがテレビのバラエティー番組に顔出し出演するケースが今年また増えている気がしますが、昨日(6月17日)テレビ朝日系で放送された「土曜♥あるある晩餐会」もその1つ。
 出演声優は、ベテラン・若手5人ずつ計10人。「アニメ」の発音機会があったのは3人のみで、ベテラン2人(野沢雅子さん、三ツ矢雄二さん)はもちろん若手1人(山谷祥生さん)もすべて平板でした。ナレーションの中井和哉さんは残念ながら起伏でしたが。
 むしろ司会のお2人はしっかり発音機会があり、今田耕司さんは珍しく(?)すべて平板でしたし、指原莉乃さん(HKT48)も「平板」「起伏」が混在していましたね。声優さんの発音機会よりも前なので、声優さんに引っ張られたわけではないです。良い傾向だと感じました。
 いつも思いますが、こういう番組では、声優さんたちもさることながら他の一般芸能人の方たちがどう発音するかも大変重要です。昔のようにもっともっと平板発音の人が増えていってほしいですが、大事なのは「増える傾向にあるなあ」と確かな手応え(平板から起伏へという異常な現象ではなく、起伏から平板へという正常な現象)が実感できる状況に早くなることです

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年6月12日月曜日

1周年

 活動開始から本日でちょうど1年になりました。その総括です。

 まずは当ブログ自体について。
 アクセス総数は2407件。一日平均5〜6件程度ということになります。当初の予想(期待)よりはかなり少ないのですが、「まあ、実際はこんなものかあ」という印象です。
 たまにアクセスが集中する日がある(最大52件の日がありました!)のは、どこかのサイトで紹介されたからなのでしょうか?他にも、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるのかも?フォロワーはいまだにゼロですが。
 日本よりも海外からのアクセス数の方が多いのは驚きです。さすがGoogle。フランスがダントツのトップ。アメリカ、ドイツの順で、全世界約20か国からあります。正直に言えば、日本からのアクセスがもっと増えないとお話しになりません。在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 左欄の訪問者アンケート2問も、回答がまだ数人しか無いのは、すぐに当ブログから離れてしまうからでしょうか?
 コメント(感想メールも)が未だに1件も無いのは、「返事するほどのことは何も感じない」ということなのか、「つまらないことにこだわっているなあ、バカバカしい」ということなのか、関心が深まらないということなのでしょうか?まさか「意味が分からない」なんてことは無いはずですが。

 一方で、公開証拠資料としてのYouTube投稿動画の方は、約9万7千回(一日平均約260回)のアクセス数で、全投稿33件中3件が1万回を突破し、14件が1千回を突破しています。(トップは昨年7月下旬公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」で3万6千回を越えています。一日平均110回以上!)。また、私以外のコメント数67件、チャンネル登録者(フォロワー)数84人とまずまずの結果ですが、チャンネル登録はアクセス1千回につき1人増える感じだったので、早く100人を越えてほしいですね。そのためにも、まだまだ投稿を続けないといけないと思っています。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約100件)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。

 また、ブログ投稿文への窓口としてのTwitterも、アクセス総数は不明ですが、ツイート別では最大2千回近くアクセスされているものもあり、無駄ではないようです。
 フォロワーは最初の頃は最大5人いらっしゃいましたが、現在はたったお1人です。
 ただ、キーワード検索しても私自身のツイートは(最初の頃はちゃんと引っかかっていたのに)全く引っかからなくなっています。どうしてなのか、問い合せても全く教えてもらえません。でも、アクセスはされているようなので、諦めています。
 肝心の当ブログへのアクセス数は、ツイートして1分もたたないうちに3〜5件必ずあるのが救いですが、その後はほとんど無いのが残念です。因みにその貴重な「最初の3〜5件」はいつも海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?)

 
 何にしても、コミケサークル参加や関係機関への直接提言も含め、まだまだ活動は続けますので、アクセスされた方は本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。

2017年6月10日土曜日

コミケ連続当選

 同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏の「コミケ92」に昨冬の「コミケ91」に引き続き2回連続当選!ホッとしました。
 今回は「アニメ(その他)」ではなく「評論・情報」です。日目(8月13日(日))「U36a」。前回と同じ東京ビッグサイト東2ホールです。
 昨冬に完売(頒布終了)してしまったものを再頒布します。アンケートの結果報告も考えていますが、前回に引き続き追加実施するので、とりやめるかも。
 でも実は何よりも嬉しいのは、「評論・情報」ジャンルのある日は必ずホテルに前泊し朝6時過ぎ(昔は朝5時台のことも)には一般入場待機列に並ぶという、過去25年間変わらず続いてきた習慣が初めて途切れることです。ゆっくり出発し並ばずに入れる「評論・情報」の日。初体験に期待がいっぱい。(アンケートの追加実施もあるため)遅ければ14時近くまで離席していると思いますが、その後はサークルスペースで一般参加の方々との交流に努めます。

2017年6月8日木曜日

声優学校&養成所

 声優を目指す若者(とは限りませんが)の多くが通う声優学校や声優養成所では、講師としてプロの声優さんが指導することも大変多いです。プロ、しかもベテラン(とは限りませんが)の声優さんの教えは、当然のことながら大変影響力があります。事務員の方も含め、「アニメ」という単語が発せられる機会は少なくないはずです。
 実態は良くわかりませんが、過去にとある番組で声優学校の「代々木アニメーション学院」の事務員がきちんと平板発音していましたが、それが当然なのです。
 6月7日放送のNHK教育テレビ「Rの法則」では、某声優養成所への体験入学レポートがあり、講師のベテラン声優原えりこさんがきちんと平板発音していて、安心させられました。なお、同番組では、レギュラー司会者の山口達也さん平板発音でした。(いつも平板であるわけではないようですが。)
 できれば、アニメ文化の担い手(プロ)になる人たちにアニメ文化の伝統をちゃんと教え伝えるという意味でも、声優学校や声優養成所の関係者の方々には「アニメ」の発音を意識していただき、声優の卵さんたち(普段から起伏発音している人の場合は特に)がそれに気づき熟考できるきっかけを与えていただければなあ、と思ったりしています。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年6月6日火曜日

アニメ情報番組

 アニメ情報番組は、昔から色々ありますが、最近はテレビならCS、ラジオならインターネット利用のものが多いです。いずれも、マニアックな視聴者が主になるため、アニメファン層への影響力はことのほか大きいと考えられます。そのため、出演者の発音のあり方は極めて重要と言えます。
 BSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」で現在放送中の「アニカル部!」は、アニメ情報とは言えませんが、アニメに多少なりとも関わりのあるゲストを招いてのかなりマニアックなインタビュー番組です。ゲストも普通の番組ではまず呼ばれないようなセミプロ感覚の「濃い」「熱い」人が結構多いです。
 これまでのゲストでは、平板発音の人は思いのほか少ないですねえ。第1・2回のゲストだったアニソンシンガーユニット  JAM  Projectの遠藤正明さん・きただにひろしさんは、当然に徹底して平板発音でしたが。他にも、業界人(アニメ制作会社関係者)は当然平板ですが、業界人以外にもいた平板の人も「たまたま」発音した感じで徹底はしていないようでした。
 大事なのは、レギュラー出演者(司会(MC)など)の発音です。すなわち、足立梨花さん・加藤諒さん・桃井はるこさんのお三方です。意外なことに足立さんと加藤さんは、経緯は不明ですが、当初は全くしていなかった平板発音を最近になって時々されるようになりました。良い傾向だなあと思いつつ、桃井さんが徹底して起伏のため定着しないのが大変残念です。海外での活動も多いため影響力が大きい30代のアニソン歌手(元祖アキバ系アーティスト)である桃井さんのような人が、きちんと平板発音してくれるようにならないと、平板発音が次の世代へ順調に引き継がれていくという将来展望が開けてこないと感じています。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。) 

2017年5月4日木曜日

アニメ100周年 3

 昨日NHK−BSプレミアムで生放送された「ニッポンアニメ100〜発表!あなたが選ぶアニメベスト100」について諸々を。
 
◯ランキング自体
 公式サイトの中間発表でだいたい予想はついていましたが、アニソン100のときに比べればまだマシだった気が。(古い作品が結構盛り返していたので。) 
 総数約60万票とのことですが、特定の作品を押すファンがせっせと投票を繰り返した様子がはっきりわかり、投票者の頭数は2〜3万人程度では、と思われます。インターネット投票のせいもあり若年層が多い(何だかんだ言っても熟年層は、わざわざ(何度も)投票するほどアニメに熱を上げていない)のは仕方ないとは言え、男女比では女性が優勢だったことは明らかです。
 また、発表年別の投票フォーマットのせいか、シリーズ物も各期単体扱いで票がばらけるのも問題。シリーズ全体(劇場版を含む)でのランキングも別に公表してほしいものです。
 ただ、さすがにNHK側も考えたようで、60年代作品・70年代作品・80年代作品の各ベスト20を発表する気遣いが嬉しかったです。(個人的には、70年代15位の「キャンディ・キャンディ」が特に!) 90年代・00年代もやるべきだったとは思いますが。
 因みに、私が投票した作品でベスト100に入ったのは「風の谷のナウシカ」だけでした。(作品部門・アニソン部門とも3作品(重複なし)に、各1回計6票投票しました。)

◯番組構成
 声優の生アフレコ自体は良いけど、今回のようなランキング番組の中でやるのはどうなの? 特に、ランクインもしていない作品のセリフをやらせるのは大変疑問。別建てで後日しっかり(1時間は欲しい!)やってくださいとしか。予算や編成時間の関係でしょうけど。その分、ランキングの詳細や感想・コメント紹介の方に時間を割いてほしかったですね。

◯「アニメ」の発音
 声優さんで発音機会があったのは意外にも2名のみ。加藤英美里さんは若手にありがちな起伏の連発でしたが、子役時代を含めればベテランの域に達している浪川大輔さんが以前のように平板に戻っていてくれたのにホッとしました。(ナレーションの朴璐美さんは今回も相変わらず起伏のままで大変残念。)
 生駒里奈さん(乃木坂46)は、1月の声優総選挙の時と異なり、徹底して起伏だったのでガッカリ。NMB48の三田麻央さんを見習ってほしいですね。
 岩井勇気さん(ハライチ)は、4月の勝手にアニメ大賞の時と同様、ほぼ平板。もっと徹底してくれると良いです。
 上川隆也さんは、今回は「アニメーション」ではなく「アニメ」が大半でしたが、起伏ばかりだったのはどうにも残念です。わかっている人だけに、平板を覚えて真の「通」の仲間入りをしてほしいなあと思います。
 加藤夏希さんも、昔から起伏の人で、やっぱり変わってないなあという感じ。
 MCでフリーアナウンサーの松澤千晶さんは、こういう番組にもかかわらず徹底して起伏だったのには、頭を抱えてしまいました。でも、番組最後の「どの作品も誰かの一番」とのコメントが素晴らしかったのでプラス評価。
 最後に、意外にもほぼ平板だったのが西川貴教さん。以前は起伏ばかりだった人なのに、何か心境の変化でもあったのでしょうか? とにかく大変良い傾向なので、回りにも布教していってくれたらなあ、ということで締めさせていただきます。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)



 

2017年4月9日日曜日

アニメ100周年2(外国人)

 4月7日NHK総合(BSではない!)で放送された「ニッポンアニメ100〜ロボットアニメ大集合」。個人的には、「太陽の牙ダグラム」などの高橋良輔監督が出演されたのがうれしかったです。
 司会の船越英一郎さんは、過去投稿にもあるようにしっかり平板発音し続けている役者さんで、特にロボットものはお好きなようなのでピッタリはまっていました。
 他の出演者でも、特に女優の片瀬那奈さんがしっかり平板発音されていて嬉しくなりました。
 でも今回投稿で一番強調したいのは、日本史学研究家のフランス人トリスタン・ブルネさんしっかり平板発音だったこと。1976年生まれなのでいわゆる「ゴルドラック世代」よりは少し後と思われますが、フランスで空前の視聴率平均80%近くを誇り「放送中はパリのシャンゼリゼから人通りが消えた」という伝説まであるあの「UFOロボ グレンダイザー」(フランスでは「ゴルドラック」)について熱く語られました。特にフランスは、70年代後半から日本のアニメがさかんに放送され、他にも「キャンディ・キャンディ」が特に今でも人気が高いことで有名ですね。つまり、昔(日本がアニメブームだった頃に近い時期)から日本のアニメに親しんできた外国人は、(当時の日本に倣って)きちんと平板発音なのです。イタリア・スペインなどラテン系言語圏は同様の傾向があります。一方で、90年代後半(ポケモン人気の頃)あたりから人気が出てきたアメリカなどは、辞書の表記でも起伏アクセントが通例となっているなど様子が違います。
 当の日本人がしっかり平板発音しないと、長年アニメファンである外国人に対して恥ずかしいし失礼な気さえしますね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年4月8日土曜日

一般芸能人3(勝手にアニメ大賞)

 4月1日BSスカパーで放送された「裏ANIMAX MUSIXスピンオフ〜勝手にアニメ大賞inスカパーの小部屋」。
 アニソンイベントの会場内で毎年やっていたらしいですが、テレビ放送は初。 大変濃い内容で、私でさえついていけない部分があるほど皆さん語ること語ること。「BSアニメ夜話」の民放版という感じ。収録時間約5〜6時間のうち参加アーティストのトークを除いたアニメトーク部分のみフルに、2時間枠で放送されたよう。2016年度のキャラクター・作品・音楽・声優に関する15部門の賞を出席者5名が各々発表する形式。5名とは、司会のサンキュータツオさんはじめ岩井勇気(ハライチ)さんあしとみしんごさんといったお笑い芸人のほか、アイドルタレントの三田麻央(NMB48)さん喜屋武ちあきさん。このほか参加アーティストの1人流田豊(流田project)さんも、受賞アニソン各曲をギター弾き語り(アカペラ)で唄う形で一部参加。
 サンキュータツオさん平板発音の昔からの徹底ぶりはいつも安心して聴いていられます。この人は本物ですね。
 岩井勇気さんあしとみしんごさんも、サンキューさんに引っ張られる形(?)で平板メインで起伏も混在。
 三田麻央さんは、ほぼ一貫して平板で、大変好感を持ちました。グループの仲間とも「どんなアニメを観るといいか」など話し合っているそうで、今後とも平板発音を布教(?)していってほしいですね。
 流田豊さんも、一度だけ発音機会がありましたが、しっかり平板でした。わかってるなあと感じました。
 そんな中、ただ1人ほぼ一貫して起伏だったのが喜屋武ちあきさん。大変意外でした。この方は、少なくとも2010年頃まではほぼ一貫して平板で個人的好感度はピカイチの若手タレントさんだったのに、近年は起伏が目立ちます。ご本人は発音を特に意識していないらしいですが、このような濃い番組でも(特に途中に挟まるスカパーの番組紹介までも!)起伏ばかりだったのはなぜなんでしょうか。個人的には信じているので、何とか平板に戻ってほしいなあと願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年3月31日金曜日

アニメジャパン(エンタメ系)

 「アニメジャパン」参加レポートの2回目です。
 有料事前申込制ステージ(RED、GREEN、BLUE)や無料オープンステージといったエンタテインメント系のステージについてです。いずれも事前申込で抽選をパスしないと(少なくとも着席しては)観れません。今回は、上限の10件応募して何とたった2件しか当選せず、特にオープンステージは全敗でした。

 REDステージの「タイガーマスクW」。声優さん5人が登壇しましたが、発音機会のあった人は皆さん起伏発音。相変わらずの状況で気持ちが沈みます。司会は、テレビ朝日の比較的若いアナウンサーさんでしたが、やはりほぼ起伏(一度だけ話の流れで平板のことも!あまり意識していないということかなあ?)。最近の若手アナウンサーさんはどうしてこうなんでしょうか・・・。
 唯一立ち見(ステージからかなり遠い!)で観たオープンステージの「サクラクエスト」。メインの若手声優さん5人のトークイベントですが、何と発音機会のあった小松未可子さん安済知佳さんはいずれもほぼ平板で、逆に驚いたくらいです。(お二人以外の1名と小松さんが、一度だけ「アニメ公式サイト」という複合語で起伏発音されましたが。)この作品は、私も大ファンであるあのPAワークスが制作する、「花咲くいろは」「SHIROBAKO」に続く「働く女の子シリーズ」第3弾と銘打たれた、地方の観光協会で働く社会人女性が主人公の完全オリジナルのテレビアニメです。この4月放送開始で、今一番楽しみにしている作品です。もしもアニメ聖地巡礼による地域振興とかが取り上げられるようなことがあれば本編中に「アニメ」という単語が結構出て来るかもしれない、と戦々恐々としています。ひょっとして既に指導のようなものがあったのかもしれませんが、これならきちんと平板発音してくれるかも。
 さて、もう1件当選していた某ステージをパスしてまで傍聴したのが、「アニマックス」ブースでの「アニカル部!」トークイベント(申込不要)。「アニカル部!」自体については別の機会に譲り、司会を務めたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんについてだけ触れさせていただきます。この方は、これまでも数々のイベントで司会をされておりアニメ好きでも有名な方です。今回、珍しく平板発音を連発されているのを聴き、驚くとともに、まだまだ日本の将来(大げさ?)に少しは希望が持てるかもと嬉しくなりました。(終盤には話の流れで従来同様起伏発音もされていましたが。)

 総じて、業界人ではないが業界関係者ではある人(声優さん、アニメイベント運営スタッフさんなど)は、本来は玄人側であり、意識しなくても平板発音してしまうのが自然なはずですが、意識してかしらずか起伏発音の人も少なくないのが実情です。テレビ・ラジオやイベントなどでの露出が多い分、社会的影響力も大きいので、正統な玄人の発音としての平板発音の大切さに「気づき」「考え」「行動して」ほしいなあと思っています
 

2017年3月29日水曜日

アニメジャパン(ビジネス系)

 去る23〜26日に東京ビッグサイトで開催された世界最大級のアニメ総合イベント「アニメジャパン」。2002年の「新世紀東京国際アニメフェア21」の頃から毎回欠かさず参加しています。
 数々のステージイベントが行われ、業界人(アニメの企画・制作・販売のいずれかが本業の企業・関連団体及びフリーランスの個人)の肉声が聞ける数少ない貴重な機会です。もちろん、その他の業界関係者やファンに加え、司会者などイベント運営スタッフの声までも聞けます。基本的には皆さん平板発音であるはずなのですが・・・。
 2回に分けて実情をお伝えします。1回目は、ビジネス関係ステージ編として、業界人中心です。

 毎回最も楽しみにしている「セミナーステージ」。今回は9件中5件に参加(うち2件は途中入退場)。
 監督・アニメーター・渉外担当などの制作会社関係者が常に平板なのは当たり前。(ごく稀に起伏の人がいて驚愕したことが過去にはありますが。)
 特に、「アニメNEXT100〜日本のアニメ大全」では、日本動画協会関係者はもちろん、国立近代美術館フィルムセンター関係者や他の学識経験者も含めた全員が平板。(個人的には、元『月刊OUT』編集長でもある大徳哲雄さんのお顔やお声が久々に見聞きできたのが嬉しかったです。)
 一方で、「アニメを活用した地域活性の実例・商品展開」では、司会のアニメツーリズム協会(会長はあの富野由悠季さん!)関係者起伏なのに愕然。「らき☆すた」で有名な埼玉県久喜市鷲宮地区の「大酉茶屋」経営者平板を基本としつつ起伏が混在していたのには、現場の混迷のようなものも感じ、「もっと応援しなければ」とも思わされました。聖地巡礼が顕在化し自治体・地域住民も含めた動きが活発化している現在、玄人(業界関係者や情熱的なファン)と素人との接触機会が激増しているわけで、本当に重要な局面になっているのです。
 それなのに、業界関係者も残念ながら一枚岩ではありません。「絵が描けなくてもできるアニメのお仕事」では、大手ビデオメーカーであるバンダイビジュアル関係者がほぼ起伏だったのが残念至極。(過去にもやはり大手のアニプレックス関係者起伏で司会をしているのに出くわしたことがあります。)元アニメイト関係者もほぼ起伏で不安が増幅。かと思えば、アニメ系レコード会社であるランティス関係者が徹底して平板だったので安堵。(このランティス関係者につられてか前述のバンダイビジュアル・元アニメイトの両名も平板の時があったため、普段からあまり意識して発音していない様子。)
 でも一番憤慨させられたのは、アニメの監督について」や「アニメと企画について」などで司会を務めた人が、ほぼ起伏だったこと。全く名乗らないため事務局の人か外部から派遣されたプロかは不明ですが、アニメ専門イベントなのだから少しは意識して業界のことを調べたうえで仕事に臨んでほしいと思いますね。

 総じて、安心して参加できるイベントではなくなってきている感じです。以前はほぼ全員が平板で、何も気にしなくて良かったのに・・・




2017年3月5日日曜日

方言&舞台役者

 石川由依さんは、アニメ「進撃の巨人」のミカサ役で一躍脚光を浴びた声優さんですが、舞台出身の方です。声優業界の裏表を描いたアニメで昨年TBSなどで放送された「ガーリッシュナンバー」でも、メイン声優役5人のうちの1人を演じていました。関西弁の役でしたが、「アニメ」を他の4人と異なりしっかり平板発音されていたのに大変好感を持ちました。どうか今後も同調圧力に負けないでいてほしいと思います。
 念のため申し上げますが、「アニメ」の発音に方言は関係ありません。私個人の友人・知人なども含め、関西・西日本の人たちが方言として平板発音しているわけでは断じてありません。昔から東西南北を問わず日本国内では「アニメ」は平板発音が基本だったのです。

 舞台役者の方々にも、平板発音される人は決して少なくありません。特に子役出身の方に。変にアニメ業界かぶれしていない分、純粋に平板発音してくれている印象です。昨年BSスカパーで放送されたドラマ「弱虫ペダル」に出演していた小野田坂道役の小越勇輝さんや鳴子章吉役の深澤大河さん(深澤さんは舞台出身ではありませんが)も、特番「演劇人は、夜な夜な、下北の街で吞み明かす・・・番外編」できちんと平板発音されていて、「わかってるねえ」と好感を持ちました。
(以前も書きましたが、舞台出身である声優の朴璐美さんが、昔は平板だったのに最近そうではなくなってきているようなのが、残念でたまりません。)

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年2月12日日曜日

続・アニメ歌手

 アニメ歌手(アニソン歌手)について補足です。
 「アニソンの女王」堀江美都子さん、「アニソンの大王」(?)佐々木功さん。当然に平板発音です。
 また、水木一郎さんもそうですが、特に子供や若者に対する真摯な考え方が、さすがベテランと思わせてくれます。それを証明している動画を紹介したくて今回の投稿をしています。
スタジオパークからこんにちは」の堀江美都子さんの回では、タレント(元アイドル歌手)の高見知佳さんも司会として出演しており、平板発音を連発しているほか、歌手どうしの裏話的なことも指摘しています。
ANIMEX倶楽部」の佐々木功さんの回では、同じアニメ歌手の影山ヒロノブさんも司会として出演しており、しっかり平板発音しています。


堀江美都子
 NHK「スタジオパークからこんにちは」
      https://youtu.be/EVCBS3SPRug

佐々木功
 キッズステーション「ANIMEX倶楽部」
      https://youtu.be/bCGxJ7NbKtA



2017年1月16日月曜日

コミケ報告2(アンケート)

 お待たせしました。コミケ参加報告の続きです。
 アンケートの話が残っていましたね。

 実は、私のスペースへいらっしゃる一般参加者だけでなく、私自身が買物をするサークルさんにもたくさんご協力をいただいたのです。
 その結果合計97名からご回答いただき、奇しくも先日のBSの某番組よろしくアクセント100人くらいに聞きました」となりました。
 なお、一部サークルを除き、お礼という形で冊子版をお渡ししています。(実は、昨夏のコミケ90で、アンケートはありませんが改訂前の内容の冊子版を計50か所(うち1か所は企業)に個別配布していまして、一部は今回再び訪問した形となり、「面白かった」との感想をくださったサークルさんも複数ありました。)
アンケートは以下のような簡単なものです。

 本人不在などで今回依頼できなかったサークルも多くありましたので、次回夏コミでもアンケートを行い、(少なくとも)サークルさんへの個別依頼はするつもりです。
 
 詳細は、当ブログ内の専用ページをごらんください。
(「コミケ参加者アンケート(最新)」に、後のコミケ92実施分と合算して整理しました。)
 https://16516tal.blogspot.jp/p/blog-page.html

以上で、コミケ参加報告は終わりとさせていただきます。


2017年1月11日水曜日

アニメ100周年1(声優さん)

 今年は日本のアニメ100周年だそうで。
 それにちなんだ(?)テレビ番組が早くも目立ちます。

 8日(日)のNHK-BSプレミアムアニメ100人くらいに聞きました
 司会の上川隆也さんが「アニメ」ではなく「アニメーション」とこだわって発音されているのがとても印象的でした。本当に好きな人なのだということが伝わってきました。
 多くの方がインタビューに答えていましたが、養老孟司さんがしっかり平板発音されていたのには、「さすが!」とうならされました。この方は昔からきちんと平板発音されている学識経験者のお一人です。
 その一方で、ナレーションを務めた声優の御二方(朴璐美さん浪川大輔さん)がいずれも起伏発音だったのには、「あなた方までですか!しかもこんなときにまで!」と思わざるを得ませんでした。昔はきちんと平板発音していた中堅どころの御二方でさえこんな状況なんだ、と大変心配になりました。

 9日(月)のテレビ朝日系人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙3時間SP
 5年ほど前(2011年8月27日)にも『お願い! ランキングGOLD・2時間スペシャル~人気声優100人が本気で選んだスゴイと思う声優ランキングBEST25』という番組があったため「また似たような企画だなあ」と思わされました。1位はどちらも山寺宏一さんでしたし。出演者も、野沢雅子さんや山寺宏一さんなど同じようなメンバーが多かったですが、今回の方が大ベテランクラス(例:柴田秀勝さん)の出演が目立ったのは良かったですね。個人的には榊原良子さんが出演してくれてうれしかったです。(古谷徹さんや小山茉美さんの名前が出なかったのは意外でした。)
 2011〜2012年頃やたら多かった"声優さん大集合"的番組では結構飛び交った「アニメ」という単語自体(もちろん当時出演した声優さんは全員平板発音)が、今回は他の芸能人なども含めてほぼ皆無だったのが意外でした。アニメファンを公言している乃木坂46の生駒里奈さん起伏平板が混在していて、「頑張れ!胸を張って平板発音するようになってほしいなあ!」と応援しながら観ていました。これらのため余計にナレーションを務めた声優の立木文彦さん起伏発音が気になりました。(この方は昔から起伏発音ですが。)
 ただ、既にベテランの域に達した林原めぐみさんが今回もランクインしているのに、ポリシーのため(なのか?)出演どころかコメントすら出してくれないのは、昔からのファンとしては少し残念です。
 その影響としか思えないのですが、資料映像を保存・公開している動画サイトの当ブログ専用チャンネルの方で、同日夜から林原さんを中心に声優さん関連動画へのアクセスが激増しました(林原めぐみさんの某動画は通常の約10倍!)。2日経った今夜もまだその影響が残っています。テレビの影響力の大きさを痛感させられました。だからこそ、ナレーションも含めて声優さんらの言動は大事なのですが・・・

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2017年1月1日日曜日

新年ごあいさつ&コミケ報告1

新年あけましておめでとうございます。
今年も活動を継続する決意で迎えています。

さて、コミケサークル参加の感想をとりあえず。
スペースへお越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。

とりあえず30部&アンケートを置き、予定(13:00)よりも遅く13:20頃まで自分の買物で離席。いったん12時頃に様子を見るつもりができずじまい。お隣りのサークルさんの証言では、「12時頃にはまだ残部があったが、13時前には完売(頒布物なし)、その後も5名くらいがアンケートのみ回答して行かれた」とのこと!直ちに追加部数を製本(印刷済みではあるが未製本だったのです!)し、16時の閉会までにさらに10部が頒布できました。全40部完売(頒布完了)。

WEBカタログの「お気に入り登録者数」がコミケ開催前日の28日21時現在で「17」(最終的には「22」)だったので、その倍くらいがせいぜいと考えていたのですが、やはりコミケはすごい!一般参加歴通算30年近い経験から「(サークル側にとって)想像を絶する早期完売」に何度も出くわし「(一般参加側として)完売の憂き目」を十分味わい尽くしているはずなのに、自身がやらかしてしまうとは!
自分は何のためにサークル参加したのかと猛省。持ち帰れなかった約5名の方々には、いくら陳謝してもしきれません。私の主張を知っていただける貴重な機会を失ってしまったことを激しく後悔。(WEBカタログやDVDカタログを使用できる方ならブログのアドレスなどがわかるので、冊子と同一内容の「まとめ」ページへもアクセスできますが。8時45分頃スペースに到着できたのに、製本する余裕もあると思っていたのが案外忙しく事前にできずじまいだったのが原因。)

人生初のサークル参加(=自分の表現物の直接頒布)体験。
直接接した方々は10名ほどでしたが、自分の表現物が手に取られる瞬間というのは、やはりうれしいものですね。(1名だけ持ち帰らなかった方がいました。仕方ないですが、予想よりは少なくてホッ。)
また、開会前(特に9時半過ぎ)のホール内の様子を初めて目にしましたが、スペースの外にいる人も大変多く、雑然としている印象でした。もう少し整然として静かだろうと思っていたので。
スペース自体も予想よりも狭く(申込書類等のどこにも正確な大きさの記載が無い!)、用意したシートもギリギリの大きさで、その上に頒布物&アンケートを置き、それらを説明する紙を貼り付けたら、もう余裕がありませんでした。なお、一般参加の経験から「絶対にやる!」とこだわっていたサークルのスペースNo.(&サークル名)の大書。約200ポイントのデカデカした字を書いた紙を前述のシートに貼り付ける形で机の前にたらしました。

申し遅れましたが、当日はアンケートも実施したのです。
ビデオ目録として昔使用していた2穴ルーズリーフ用横長バインダーを使用し、A5判サイズの用紙50枚を挟み、ひも付き4色(色は当活動のシンボルカラーである緑をあらかじめセット)ボールペンをリングに引っ掛けておくだけの、簡素なもの。
結果は、35名の方に回答していただけました。予想よりも多いくらいです。(無人のスペースでアンケートに回答してくれる人は少ないと思っていたので。)「面白いことをやってるなあ」という感想を述べてくれた方もいて望外の喜び。案外抵抗無く回答していただけるものなんですね。
実は、1人分ずつ別の回答用紙を設けるのではなく、全項目を一覧表にして全員が書き込む方式(「正」の字になるよう追記したり、ペン書きではなく3〜5色のシールを貼り付けてもらう形)を直前まで検討していましたが、どうやっても1人分ずつ別の方が一人一人の回答項目ごとの関連性がはっきりつかめることから断念。スペース的にもその方が良かったですし。
具体的内容と集計・解析結果は、また後日。