この10月からBSフジなどで放送開始されたテレビアニメ「アニメガタリズ」(全12話予定、完全オリジナル)。高校のアニメ研究部を舞台にした、今まで有りそうで無かった正真正銘アニメファン・アニメサークルを直接テーマにしたアニメです。一アニメファンとしては見逃せない作品で、期待と不安の入り混じった心境で放送日を迎えました。
主演声優3人が出演するスペシャル番組と第1話の放送を見た段階ですが、不安は的中してしまいました。声優さんご本人やキャラクターの発音はやはり起伏ばかりだったのです。(監督さんはさすがに平板発音でしたが。)
最近はアニメやアニメファンを直接題材に取り上げる作品が目立って増え、本編中にも「アニメ」という単語が登場するケースが増えました。
過去投稿でも触れたテレビアニメ「げんしけん」(2004年・2007年)は、大学のアニメ関連サークルを舞台にした群像劇で、原作漫画の記述と同様、アニメファン設定のキャラクターは例外なく平板発音でした。
また、2014〜2015年に全24話放送された完全オリジナルのテレビアニメ「SHIROBAKO」は、アニメ制作会社を舞台にしたアニメ業界人の群像劇で、業界人設定のキャラクターの平板発音の徹底ぶりが大変光っていた作品でした。
なのにどうして、最近の作品は起伏発音ばかりなのでしょうか? 音響制作に携わる方々がしっかりと意識・認識して(特に音響監督さんたちが声優さんたちを)アフレコ現場で指導していないからなのではないでしょうか?そのため、声優さんはおろか、あろうことか現実の若いアニメファンたちにまで起伏発音が広まりかねない状況なのです。
アニメファンは、かつてのアニメブームの頃からずっと、基本的に平板発音なのです。そしてそのことに自信と誇りを持っているものなのです。アニメやアニメファンをストレートに中心テーマにするなら、そのような描写を心がけてほしいものです。(よもや、回を追うごとに各キャラクターの発音が少しずつ平板に変わっていく、といった高等演出を企図しているのだとすれば、逆に大変画期的ではありますが・・・)
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
0 件のコメント:
コメントを投稿