アニメ分野においても当然そのような存在はいるはずです。アニメファンを自認する人が全てそうだとは言いませんが、あらゆる文化がそうであるように、伝承・普及・浸透の過程において自然に増えていくものだと思います。
新語の発音は、当初は冒頭などにアクセントを置く起伏発音で始まった(「アニメ」の場合は登場当初から、明確なアクセントを持たない平板発音ですが。)としても、発音機会が多い(例えばその分野のプロ)ほど、発音負荷を軽減するために次第に平板化していく例が多い(言語学的にも認められています。)です。つまり、「通」であれば平板発音になるのは自然の摂理なのです。また、特に「かっこよさ」に魅力を感じやすい若者たちは、「通」は「かっこいい存在」と感じるため、「通」に近づきたい者は進んで平板発音をしたがる傾向があることはよく知られていますね。
その文化が馬鹿にされたり低く見られたりせず他と同等の一分野として認められていれば、その文化の「通」は自然に受け入れられ一目置かれます。そしてその文化の「通」は自信と誇りを持って精進することができます。その結果として「通」を見習い「かっこいい」発音として平板発音に馴染んでいく者が増えていくのが自然の摂理で、多くの文化がたどった進化の過程なのです。
アニメ文化がその例外であっていいはずがありません。「通」としてのアニメファンを描く作品では、「通」として平板発音をさせてあげるのが自然ではないでしょうか。
過去投稿でも詳しく取り扱った「げんしけん」がそうであるように、現在放送中の「アニメガタリズ」は、そのような作品の代表例になってほしいと切に願っています。そして、アニメ100周年の今年、そのような形でアニメ史にしっかりと刻まれることが当該作品にとっても幸せなことではないでしょうか。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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