去る23〜26日に東京ビッグサイトで開催された世界最大級のアニメ総合イベント「アニメジャパン」。2002年の「新世紀東京国際アニメフェア21」の頃から毎回欠かさず参加しています。
数々のステージイベントが行われ、業界人(アニメの企画・制作・販売のいずれかが本業の企業・関連団体及びフリーランスの個人)の肉声が聞ける数少ない貴重な機会です。もちろん、その他の業界関係者やファンに加え、司会者などイベント運営スタッフの声までも聞けます。基本的には皆さん平板発音であるはずなのですが・・・。
2回に分けて実情をお伝えします。1回目は、ビジネス関係ステージ編として、業界人中心です。
毎回最も楽しみにしている「セミナーステージ」。今回は9件中5件に参加(うち2件は途中入退場)。
監督・アニメーター・渉外担当などの制作会社関係者が常に平板なのは当たり前。(ごく稀に起伏の人がいて驚愕したことが過去にはありますが。)
特に、「アニメNEXT100〜日本のアニメ大全」では、日本動画協会関係者はもちろん、国立近代美術館フィルムセンター関係者や他の学識経験者も含めた全員が平板。(個人的には、元『月刊OUT』編集長でもある大徳哲雄さんのお顔やお声が久々に見聞きできたのが嬉しかったです。)
一方で、「アニメを活用した地域活性の実例・商品展開」では、司会のアニメツーリズム協会(会長はあの富野由悠季さん!)関係者が起伏なのに愕然。「らき☆すた」で有名な埼玉県久喜市鷲宮地区の「大酉茶屋」経営者が平板を基本としつつ起伏が混在していたのには、現場の混迷のようなものも感じ、「もっと応援しなければ」とも思わされました。聖地巡礼が顕在化し自治体・地域住民も含めた動きが活発化している現在、玄人(業界関係者や情熱的なファン)と素人との接触機会が激増しているわけで、本当に重要な局面になっているのです。
それなのに、業界関係者も残念ながら一枚岩ではありません。「絵が描けなくてもできるアニメのお仕事」では、大手ビデオメーカーであるバンダイビジュアル関係者がほぼ起伏だったのが残念至極。(過去にもやはり大手のアニプレックス関係者が起伏で司会をしているのに出くわしたことがあります。)元アニメイト関係者もほぼ起伏で不安が増幅。かと思えば、アニメ系レコード会社であるランティス関係者が徹底して平板だったので安堵。(このランティス関係者につられてか前述のバンダイビジュアル・元アニメイトの両名も平板の時があったため、普段からあまり意識して発音していない様子。)
でも一番憤慨させられたのは、「アニメの監督について」や「アニメと企画について」などで司会を務めた人が、ほぼ起伏だったこと。全く名乗らないため事務局の人か外部から派遣されたプロかは不明ですが、アニメ専門イベントなのだから少しは意識して業界のことを調べたうえで仕事に臨んでほしいと思いますね。
総じて、安心して参加できるイベントではなくなってきている感じです。以前はほぼ全員が平板で、何も気にしなくて良かったのに・・・
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