2017年12月12日火曜日

結局は個人

 最近テレビを観ていて感じたことをまとめて記述します。
 「アニメ」の単独での発音は、結局は個人のその瞬間瞬間の対応に委ねられているということです。

 例えばアナウンサーさんの場合
 BSジャパン「武田鉄矢の昭和は輝いていた」の昭和29年の回(11月3日放送)で、司会の武田鉄矢さんはほぼいつも「起伏」発音ですが、ゲストの亀渕昭信さん(深夜ラジオ「オールナイトニッポン」の初期の人気DJ、元・ニッポン放送社長)が、アニメ版ゴジラに関連してしっかり平板発音されていました。世代的には抵抗なく平板発音に馴染んだ方々の一人と言えるので、ホッとしました。
 NHK-BSプレミアム「アニメソング史上最大の祭典・アニメロサマーライブ2017」(11月19・26日、12月3日の全3回放送)で、今年初めて導入された副音声を聴いたところ、当ライブイベントのゼネラルプロデューサーである斎藤光二さんがさすがにほぼ毎回平板発音なのにつられてか、NHKアナウンサーの塩澤大輔さんも、時々ではありますが平板発音してくれていて嬉しくなりました。昔から多くの局アナウンサーが平板発音されていたのだから今後もアニメ関連番組ではできるだけ平板発音をしてほしいと思います。
 テレビ東京系CSのAT−X「裏アニメ」(アニメの制作工程を詳しく解説するオリジナル番組)で、司会の声優津田健次郎さん起伏メインで時々平板発音もされていますが、いつも起伏発音ばかりだったアシスタントのテレビ東京アナウンサー田口尚平さんが第30回(12月9日放送)にして初めて平板発音されました。1年以上このような多くの業界人(当然皆さん平板発音)に接する番組に関わり続けた影響がやっと出てきたのでしょうか。今後も意識して平板発音に努めていただければなあと思っています。
 
 例えば声優さんの場合
 テレビ東京系で現在放送中のギャグアニメ「おそ松さん・第2期」第10話(12月第1週放送)で、アフレコ現場を見学に来た2人組のうち先輩の方の役の上田燿司さんは、本作登場キャラクターでは初めて平板発音でした。つまり、本作の本当のアフレコ現場でも特に指導はなく、声優さん個人の対応に任されているということがはっきりしました。
 再放送で初めて観た作品の中にも、いくつか平板発音のキャラが出てきました。
 2016年10月〜2017年3月にBS11などで放送された巨大刑務所を舞台にした(基本)バトルギャグアニメナンバカ」第5話で、ニコ役の小林大紀さんがしっかり平板発音されており、対戦相手のウパ役小林ゆうさん(普段はほぼ起伏発音の方です。)もそれにつられてか珍しく平板発音されていました。
 2012年10月〜2013年3月にフジテレビ系で放送された種子島の高校のロボット研究部を舞台にしたオリジナルアニメROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)」では、オタク設定で父親の職業がアニメ監督というキャラクター神代フラウ役の名塚佳織さんは、平板発音が徹底していました。アフレコ現場での指導があったのかどうかは不明ですが、他のキャラクターがほぼ起伏発音なので、特に印象に残りました。「げんしけん」以来の伝統がちゃんと息づいている気がして、まだまだ希望はあると感じました。

 例えば一般芸能人の場合
 つい先日(12月11日)のNHK総合「ごごナマ」ゲストの中川翔子さんは、数回の発音機会の中で1回だけですがはっきりと平板発音されていました。普段はほぼ起伏発音される方なのですが、誰かの発言に引っ張られるような形で時々平板発音もされます。しかし今回は何もない中で珍しくご自分から平板発音されたのです。(レギュラー司会者の船越英一郎さんは過去投稿にもある通りしっかり平板発音される方ですが、今回は発音機会はありませんでした。もう一人のレギュラー司会者の美保純さんも同様です。) 何かきっかけがあったのかもしれませんが、いわゆるオタク層への影響力も大きい方なので、芸能人アニメファンの先頭に立って今後も積極的に平板発音を心がけていただけたらと切に願っています。
 
 今回はこのくらいにしておきます。今後も少しずつ事例を発掘し投稿を続けていきたいと考えていますので、皆様どうかよろしくお付き合いください。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

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