2017年7月15日土曜日

アナウンサー&声優

 過去投稿の繰り返しになりますが、テレビ局やラジオ局のアナウンサーさんの影響力は絶大です。平板発音されるアナウンサー(取材記者、特派員、解説委員を含む)さんは、1970年代のアニメブームの頃から決して少なくはありません。


 NHK「ニュース・トゥデー」(「ニュースセンター9時」の後番組)のメインキャスターで鳴らした平野次郎さんは、1997年放送のBS1「映像探検20世紀」の初期アニメーション特集で、起伏をメインとしながらも平板が混在しています。特に意識して発音してはいないということになりますが、そのくらい放送業界でも平板発音は抵抗なく行われてきたということでもあります。
 (なお同番組では、アニドウ(東京アニメーション同好会)のなみきたかし(並木孝)さんはアニメ業界人なので当然に徹底して平板ですが、アメリカ人のデープ・スペクターさんは平野さん同様に平板をメインとしながらも起伏が混在しています。アニメに理解がある人はたとえ英語圏でも平板発音を普通に行なっているということでもあります。)

 元・文化放送アナウンサーで深夜放送「セイ! ヤング」で鳴らした吉田照美さんも、例えば1989年放送の日本テレビ系「11PM」手塚治虫追悼特集では徹底した平板発音をされています。民放ラジオ局でも状況は(NHKと)同じということです。

 また、声優さんも同様です。例えば1987年にNHKで放送されたドキュメンタリー「アニメの世界」では、吹替を担当した声優さんたちで発音機会のある3名(故・小川真司さん、和田啓さん、二又一成さん)は全員平板発音でした。

 最近は世代を問わず起伏発音が目立つことが大変残念です。上記のような先輩方を見習い、平板発音する人がもっと増えてくれることを切に願っています。

 NHKBS1「映像探検20世紀」
   https://youtu.be/-701Ya0Xnjs
 日本テレビ系「11PM」(※再掲)
   https://youtu.be/1t53kQoUICQ
 NHK「アニメの世界」
   https://youtu.be/OJq8O2roRkA

0 件のコメント:

コメントを投稿