2020年12月29日火曜日

まえせつ

 BS日テレなどで放送されたテレビアニメ「まえせつ!」。「らき☆すた」で有名な漫画家美水かがみさんがキャラクター原案のオリジナル深夜アニメで、売れっ子ではない実在のお笑い芸人さんご本人たちもそのまま本人名義で登場する、漫才師を目指す若者たちの群像劇です。ネタの多くは脚本家(シリーズ構成の待田堂子さんら)が考案し、本職のお笑い芸人である天津向さんが監修しています。
 本編開始前の特番(第0話)では、実在のお笑い芸人ふりいくっ!の富田純基さんが(3回の発音機会中1回を除き)平板発音をされていました。
 CSのAT−Xでの宣伝ミニ番組では、実在のお笑い芸人ふりいくっ!のうぶのハツナさんがアニメ好きらしく自然な平板発音をされていたほか、声優の中村桜さん相田あすかさん平板発音で、好感を持ちました。(他に発音機会があった方々の中では、声優の大西亜玖璃さん五十嵐裕美さんが、残念ながら起伏発音でした。)
 本編では、富田純基さんが、アニメ好きを作中でも公言するほどで(第5話での1回を除き)自然な平板発音をされていました。また、高校教師の平野先生役で声優の平野綾さんが出演されており、以前と変わらず自然な平板発音で、ホッとさせられました。当作の音響監督は楽音舎の鶴岡陽太さん。この方は、以前CSのAT−Xでのアニメ情報番組に出演された際(業界関係者らしからず)起伏発音されていて驚かされたのですが、前述の発音実態を見る限り、「アニメ」の発音指導は特にされていないことは明らかです。つまり、出演者個人の判断による発音なわけです。過去投稿にもあるように、(関東・関西など)方言は特に関係ないので、作中でも平板発音が当たり前になるようになってほしいものです。発音指導をしてくれとまでは言いませんが・・・もちろん逆の発音指導(「起伏発音せよ」)はあってはなりませんが。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


 

 


2020年12月26日土曜日

内と外(本音と建前?)

  身内や仲間内など比較的親しい間柄での言葉遣いと、初対面の相手や世間一般を相手にする際の言葉遣いとが異なるのは、よくあることではあります。「アニメ」の発音についても、そのような意識の違いがあるのかもしれません。

 最近「鬼滅の刃」で知名度向上・メディア露出過多気味の歌手LiSAさんなどは、それが顕著なようです。以前はアニソンイベントなどでも平板発音をされていた方だったのですが、最近は一般の音楽番組やニュース番組などでのインタビューに答える際は起伏発音が目立ちます。
 ところが、去る11月1日にBSプレミアムで放送の「アニソン!プレミアム!」に出演された際は、実家の祖母の話題で嬉々として、堰を切ったように徹底した平板発音でお話しされていました。「身内」意識のようなものが働いてリラックスできたということなのでしょうか?
 また、声優さんなどでも、一般視聴者相手のインタビュー番組などでは起伏発音される一方で、声優仲間同士のおしゃべりの様子などでは平板発音されている、という例も見かけます。

 「アニメ」がもともと平板発音で浸透していったという歴史的経緯から言っても、起伏発音の方が「公式」であるなどということは全くありませんし、そう考えた結果使い分けているのだとしたら、勘違いも甚だしいです。また、「内」と「外」を使い分けるのではなく、むしろ「外」に対してこそ、自信と誇りを持って平板発音を披露していただきたいものですね。今回の「鬼滅の刃」人気で、アニメに縁遠かった人々がメディアを通じて「アニメ」の発音に触れる機会が多くなっているような場合は、特に。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)



 

2020年12月13日日曜日

「アニメ」と「コミケ」

 世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」、略称「コミケ」。アニメを取り扱った同人誌も数多く、同人誌に興味を持つアニメファンも数多いです。私が実施したコミケ参加者アンケートでは、「アニメ」よりも「コミケ」の方が平板発音者が多く、かつ、「コミケ」は若い世代ほど平板発音者が増えるなど日本語の発音変化の典型例を示していました。

 去る10月14日にNHK教育で放送された「ねほりんぱほりん」の同人誌特集回。お笑い芸人の山里亮太さん(南海キャンディーズ)が司会で、「コミケ」は起伏発音、「アニメ」は平板発音をされており、ホッとさせられました。同人作家(アニメファンとは限らない)も出演しており、うち2名に発音機会がありました。残念ながら両名とも、「コミケ」が平板なのに「アニメ」は起伏でした。過去投稿にもあるように、アニメファンは昔から平板発音が基本であり、またそうであり続けてほしいと思います。また、ナレーションの声優西山宏太朗さんも、「コミケ」は平板なのに「アニメ」は起伏でした。

 2015年1月12日にNHK総合で放送された「知られざる”コミケ”の世界」。出演したコミケ参加者は、発音機会は少なかったですが、「コミケ」は1名を除き平板、「アニメ」は別の1名を除き起伏だったのにショックを受けました (外国人は「コミケ」の「コ」や「ミ」にアクセントを置く起伏発音ばかりでした。また、ゲームファンが「ゲーム」を基本的に起伏発音しつつ1回のみ平板発音していました。)。一番驚いたのはナレーションの声優古川登志夫さんが、(一呼吸置いてから発音するなど)明らかに意識して「コミケ」を平板発音されていたことです。古川登志夫さんは、過去投稿にもあるように40年前のアニメブームの頃から「アニメ」を起伏発音されていた方ですが、「コミケ」についてはコミケ準備会を含む参加者(同人誌文化の担い手)の「文化」に敬意を表して尊重した結果なのだと思います。(「アニメ」は徹底して起伏発音でしたが。)「アニメ文化」を尊重するならば、このような番組ではやはり「アニメ」も平板発音であってほしいと切に思います。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)



2020年11月29日日曜日

コミケ申込

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。GWのコミケ98が「中止」(「延期」ではなく欠番扱い)になり、年末のコミケ99が「延期」されて来年5月2〜5月に開催決定しています。そして、この11月25日〜12月10日がオンラインでのサークル参加申込期間となっています。本日、申込手続を実施(完了)しました。コミケ98では当選していたのに仕切り直しで再度応募しなければなりませんし、新型コロナウイルスの関係でサークルスペース数減少・一般入場者数制限が実施されるようです。

 詳細は来年3月の当落発表後に改めて投稿しますが、現状報告を少し。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本「アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、過去投稿でお知らせした通り、既に印刷済みです。
 また、個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊を2冊予定しています。
 「スタッフ編」は、海外アート系を含む監督(演出家)制作会社(プロデューサーや企画会社を含む)がメイン。京アニ事件に関する特別コラムは、4頁にわたる長文となり、今年3月には完成済みですが、犯人に関する情勢が動けば少し追記するかも。監督はメインが完成済みですが、まだまだです。制作会社はまだ手付かずです。そのほかの脚本家、作画監督、美術監督、音響監督などに関するコラムは間に合うかどうか微妙です。
 「作品編①」は、国産テレビアニメ歴代総合ランキングでのベスト19国産劇場アニメ歴代総合ランキングでのベスト1の、併せて20作品を(続編・リメイク・スピンオフや劇場版・OVAも含めて)取り上げます。こちらを優先して作業しており、現時点ではテレビ第4位・第9位・第17〜19位と劇場第1位を残すのみ(某作品の著作権に関する特別コラムも、必ず書きますがまだ手付かず)となっています。思ったほど捗っていません。「言いたいことははっきりしているので、スラスラ書けるさ」と思っていたのですが。私事で色々あったのと、基本的には全話再鑑賞した上で感想をまとめていますので、本当に時間がかかります。でも、他人様に読んでいただくならしっかりとした内容にしたいし、自分自身のアニメライフの総括なので、手は抜きたくないのです。
 まあ、ギリギリまでかかりそうですが、なんとか2冊仕上げたいです。
 

2020年11月22日日曜日

アニメ語り

 一般芸能人などアニメ業界と直接関わりのない方々がテレビなどでアニメについて語る機会は、過去投稿で様々な形で取り上げてきました。昔に比べて本当に増えましたし、特定のアニメ作品についてズバリ感想を問う番組も増えました。

 去る9〜10月に4回にわたりNHK教育で放送された「私のアニメ語り」もその一つ。同番組では、単語としての「アニメ」の発音機会は驚くほど少なかったのですが、数名いらっしゃいました。「ログ・ホライズン」の回。カルチャー評論家のさやわかさんが、2回とも自然な平板発音でした。タレントの最上もがさんは、1回だけでやや起伏発音気味でしたが、「ゲーム」は平板発音されていただけに残念でしたがそれだけゲーム好きな方だということでしょう。アーティストの工藤大輝さん(Da-iCEのリーダー兼パフォーマー)さんは、1回だけで、過去投稿と異なり、今回は起伏発音でした。まさか周りの影響を受けて変わりつつあるのかもと不安になりました。「未来少年コナン」の回。タレントの千秋さんは、1回だけですが起伏平板のどちらとも言えない微妙な発音でしたが、普段は平板気味なのではないかと思われます。タレントの結さんは、起伏平板が1回ずつでしたが、過去投稿で取り上げた際は起伏ばかりだったので、嬉しいですね。「進撃の巨人」の回。市川紗椰さんは、過去投稿の通りのいつもの自然な平板発音に戻っていて安心しました。

 10月17日にフジテレビ系で放送の「超逆境クイズバトル!! 99人の壁〜アニメ・マンガスペシャル」では、タレントのファーストサマーウイカさんが、とても自然な平板発音で、嬉しい驚きでした。10月28日にTBS系で放送の「D4DJ presents CDTV特別編・みんな歌える! 神プレイリスト音楽祭」では、タレントのDAIGOさんが、普段は起伏が多い印象でしたが珍しく平板発音されており、良い傾向だなあと感じました。
 BS11で放送中の「Anison Days」。10月23日の中川翔子さんは久々に平板発音で、もっともっと徹底していただければなあと思っています(同回での司会の森口博子さんは残念ながら起伏でしたが。)。10月30日の音楽プロデューサー(作・編曲家)の武部聡志さんは、3回の発音機会とも全て平板発音で、「さすがだなあ」と唸らされました。少なくともアニメ制作に関わりのある方々はこうであってほしい、というお手本のようでした。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)



 

2020年11月3日火曜日

鬼滅の刃

 「鬼滅の刃」。昨年アニメ化されて話題となったことはもちろん知っていましたし、パワフルなパフォーマンスで人気のあのLiSAさんが紅白に出場して驚いたりもしましたが、今年10月16日公開の劇場版の異常人気はどうしたもんでしょうか。

 私自身は、当作は漫画もアニメも(演劇なども)全く触れておりませんし、おそらく(数年後はともかく)当面は触れることもないでしょう。人気が出ること自体は歓迎しますが、あまりにも突出しており、「それほどのものか」というのが先んじて、正直観る気は起きません。公開からたった半月ほどで既に興収150億円・観客動員数1千万人突破は、コロナ禍による単なる幸運にすぎず、過去の数ある(実写を含む)名作群に対して失礼ではとさえ感じます。当作を担当した制作会社ユーフォーテーブルはどのくらいの恩恵を受けるのでしょうか。(ぜひとも潤ってほしいものですが、昨年も金銭がらみで問題を起こしていましたので、誘惑に負けないでいただきたいと切に願います。)

 普段アニメを観ないような人たちには「そんなに珍しい内容じゃないぞ。他にも良いアニメはたくさんあるぞ。」と言いたくなります。例えば、昨年の悲惨な事件の影響が残る京都アニメーションの事件後初の完全新作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。確かに大衆が熱狂するような作品ではありませんが、まだ公開中とはいえもう少し興収が伸びても良いのではとも思います。(個人的には、冗長な展開・演出と感じましたが、高品質な良作ではありました。)


 さて、当ブログの本題に入ります。当作を取り上げたテレビ番組の感想です。単語としての「アニメ」の発音についてです。

 テレビ朝日系で放送中の「ミュージック・ステーション」。10月16日の2時間スペシャル。LiSAさんの発音機会はありませんでしたし、ナレーションの神谷浩史さんは(過去投稿とは異なり)残念ながら起伏でしたが、俳優の広瀬アリスさんが5回の発音機会すべて平板でした。大変嬉しくなりましたし、好感を持ちました。(妹の広瀬すずさんも同様だといいのですが発音機会に巡り会えず未だに不明です。)

 フジテレビ系で放送中の「ワイドナショー」。10月25日の回。残念ながら発音機会があった3名はいずれも起伏。司会の東野幸治さんは、(過去投稿にもあるように)時々平板もありますが今回は徹底して起伏でした。お笑い芸人の黒田有さんは、発音機会は1回だけでしたが、妻がアニメファンだがご本人はアニメに疎いとのことで仕方ありません。お笑い芸人の椿鬼奴さんも、発音機会2回とも起伏でしたが、アニメにも興味はあるようなので、平板発音になじんでいただければなあと思います。

 TBS系で放送中の「サンデージャポン」。同じく10月25日の回。発音機会があったのは5名。お笑い芸人3名は三者三様。高橋茂雄さんは、(過去投稿にもあるように)以前は平板もあったのに今回も2回とも起伏田中裕二さんは、(1回だけ起伏気味でしたが)いつものようにほぼ平板岩井勇気さんは、今回は(約10回もありましたが)徹底して平板で、大変嬉しくなりましたし、ホッとしました。モデルの池田美優さんが、2回とも平板だったのが、大変心地良かったです。ぜひ今後とも続けていただきたいですね。タレントのテリー伊藤さんが、発音機会は1回だけでしたが起伏だったのが残念です。ディレクターなどとしてテレビ業界に長く携わって来た方だけに。


 「社会現象」と安易に言われる作品は珍しくありませんが、今回の「鬼滅の刃」のケースは本当に「社会現象」になって来ています。普段はアニメに馴染みのない「素人」の方々も単語(単独発音)としての「アニメ」を口にする機会も必然的に増えると思われます。放送メディアに登場する方々は特に、この機会に平板発音になじんでいただきたいし、平板発音の方々がもっと増えていただきたいものです。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)




 

 

2020年10月15日木曜日

一般芸能人 13

  ここ3か月ほどのテレビ番組の感想の中から、一般芸能人(アニメ業界と直接関わりのない芸能人)を中心に、単語としての「アニメ」の発音についてまとめて書かせていただきます。

 8月24日にNHK総合で放送された「戦争童画集〜75年目のショートストーリー」で、ドラマに出演した俳優の橋本環奈さんがしっかりと平板発音されていて、とても嬉しくなりました。まだ20代になったばかりの若手ですが人気もありますし、ぜひこのまま平板発音をし続けて周りにも影響を与えてほしいと思います。

 9月6日にテレビ朝日系で放送された「国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙」では、司会の爆笑問題のお二人が、過去投稿にもあるように、太田光さん平板3回・起伏2回とやや起伏も目立ちましたが、田中裕二さんは発音機会があった6回のうち1回のみ起伏気味でしたが他は全て平板で、変わっていないことに安心しました。どうか今後も変わらないでいていただきたいと思います。同番組では、過去投稿にもあるように俳優の上川隆也さんが「アニメーション」としか発音しないこだわりを再び見せてくれたのを別にすれば、他の出演者が全員起伏だったのが大変歯がゆかったです。そんな中、ナレーション担当の声優3名のうち大ベテランの中尾隆聖さんが、発音機会があった2回とも自然な平板発音で、「さすが」とホッとさせてくれました。過去投稿にもあるように、2017年のテレビアニメ「アニメガタリズ」本編中では発音機会は1回だけですが起伏発音されていたため心配でしたが、ご本人はやはりテレビアニメ黎明期からの大ベテランらしさを示してくれたわけです。アニメ情報番組では、ベテラン・若手を問わずこうであってほしいものです。

 NHK総合で放送中の「ごごナマ」の「堀江美都子」の回(8月18日放送)では、司会の美保純さんが、起伏発音が多い中たまたまなのでしょうが一度だけ平板発音されて、少し希望が出てきました(逆に、もう一人の司会の船越英一郎さんは、発音機会は1回のみでしたが起伏発音され、過去投稿にもあるように以前の自然な平板発音に戻っていただきたいと切に思いました。)。

 NHKBS1で放送中の「COOL JAPAN」の「歌」の回(8月23日放送)では、過去投稿にもあるように、ミュージシャンのマーティ・フリードマンさんが4回の発音機会中1回のみ起伏でしたが他は普通に平板、司会の鴻上尚史さんも4回の発音機会中2回は起伏ながらも他は普通に平板でした。どうか以前のように迷わず徹底して平板発音を続けていただきたいものです。

 近年、以前は平板発音しかしていなかったはずの人が起伏発音されるケースが散見され、大変危惧しています。橋本環奈さんのような若手の一般芸能人がもっともっと増えて、悪しき傾向を断ち切っていただきたいものです。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2020年10月3日土曜日

劇場版では

 過去投稿でも数回取り上げた「映像研には手を出すな」。漫画原作で、今年1〜3月には全12話のテレビアニメ、今年4〜5月には全6話のテレビドラマが放送されました。5月公開予定から遅れて去る9月25日に実写の劇場版が公開され、10月1日に(「アニメ」の発音を確かめるのが主目的ではありますが)鑑賞してきました。
 テレビドラマの続編的な内容でしたが、3Dアニメとの合成も自然な感じで、なかなか楽しめました。特に、地下放水路の広大な空間での3Dアニメ合成シーンはとても出来が良く、「観て良かった」と感じました。「クリエイター」「プロデューサー」「観客」の三者対比がより分かりやすくなっていましたね。クラブ活動の多彩さもテレビドラマ同様大いに笑わせていただきました。撮影時期は、テレビドラマと同時平行のため、今年1月中には終わっていたようです。「テレビと合わせて一つの作品」的な作りはアニメ・実写問わず珍しくなくなってしまいましたが、見て損はない佳作と言えます。

 「アニメ」の発音機会は、テレビドラマ版と比べて全体的に減った気がします。
 映像研3名については、主役の浅草みどり役の齋藤飛鳥さんは、3回程度しかなく、テレビドラマ版と同じ最初の頃のシーンはきちんと平板でしたが、終盤では残念ながら起伏でした。金森さやか役の梅澤美波さんは、テレビドラマ版では1回だけ平板の時がありましたが、今回は全て起伏でした。水崎ツバメ役の山下美月さんは、逆に、テレビドラマ版では起伏ばかりでしたが、今回は1回だけ平板な時がありましたし、そもそも「アニメーション」と発音する場面が多かったですね。撮影開始前と撮影終了後とでこのお三方の意識が変わったのかどうかは定かではありませんが、現場での発音指導は無いことは確かなようです。
 むしろ、他の出演者で発音機会があった人は全員起伏だったのが、どうにも悩ましいです。テレビドラマ版では平板だった人の発音機会が無かったせいもありますが、若い役者が軒並み起伏だったのは残念です。
 

2020年9月19日土曜日

アニメファンなら

 アニメ好き(アニメファン、アニメフリーク)は、基本的に約40年前のアニメブームの頃から平板発音が主流です(その理由・背景などは「まとめ」ページをごらんください。)。最近はそうでもない傾向が見られるのが大変残念ですが、「通」としてのアニメファンにはやはり平板発音が自然で馴染みます。

 田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)は、お笑いタレントですが結構硬派な番組も担当したりしている40代後半の方です。過去投稿(今年5月10日分)にもあるように普段から平板発音が基本の方だと思われますが、それを証明する番組を先日視聴する機会がありました。「ロンブー淳のオタクのフラグが立ちました」の「神アニメ! 涼宮ハルヒの憂鬱」前後編です。昨年12月撮影(今年1月本放送)とのことですが、前後編合わせて15回以上発音機会があり、話の流れで1回だけ起伏気味だった以外はすべて平板でした。ここ1〜2年アニメにハマりだしたとのことですが、もうすっかりアニメ文化に馴染んでいることがわかります。本当に話の流れがスムーズかつ自然で、やはり「ファントーク」はこうでなくちゃいけませんね。大変嬉しいですし、どうかこのままでいていただきたいと切に望みます。同番組に出演していた3人のアニメファンも、谷本さん(男性)は10回以上の発音機会があり、話の流れで3回ほど起伏だったのが残念ですが大半が平板で、アニメファンらしさを発揮してくれていました。他の2人(女性)もほぼ平板で、安心しました。(ナレーション担当の女性は、残念ながら起伏でしたが。)

 「アニメ」を特に強調しない発音(平板発音)はアニメを熱く深く自然に語るにはふさわしい、と改めて実感しました。

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2020年8月29日土曜日

アニソンの中の「アニメ」

 アニソン自体の歌詞の中に、独立した単語としての「アニメ」が登場する例は、アニメやアニメファン自体がテーマの作品が増えた現在でも、意外なことに皆無に近いです。私が知る限りでは、過去に2作品しかありません。(その2作品は、偶然にも現在BSで再放送中です。)

 1986〜1987年にテレビ朝日系で全47話放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダムZZ」。ガンダムシリーズ第3弾で、いわゆる「宇宙世紀」シリーズとして制作されたテレビシリーズとしては事実上最後のものです。本放送は視聴しておらず、特に第1話は去る8月21日に始まったBSアニマックスでの再放送が初視聴と思われますが、新たな発見がありました。第1話は、「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」の総集編的なストーリー紹介と当作「機動戦士ガンダムZZ」の紹介(構成・脚本はかつて現役東大生時代にアニメ雑誌『アニメック』『OUT』などで活躍した南田操さん)に徹しているのですが、当時としては極めて珍しく(史上初かも)「アニメ」という単語が本編中に登場していたのです。そして、もちろん全員(ファ・ユィリィ役の松岡ミユキさん、ブライト・ノア役の鈴置洋孝さん)がしっかりと自然な平板発音をされていました。
 そして前半OPは「アニメじゃない」。曲名に「アニメ」という単語が入っているのも現在のところ唯一のはず。作詞は秋元康さん、作曲は芹澤廣明さん、編曲は鷺巣詩郎さん、歌手は新井正人さん。第1話では本編中でフルコーラス流れますが、徹頭徹尾平板発音で唄われています(作曲者もそのように意識してメロディーを書いていることになります)。当時は平板発音が当然だったことの何よりの証明です。

 2010年に独立UHF局などで全13話放送されたテレビアニメ「生徒会役員共」。現在まで断続的にシリーズが続いているエロチックギャグアニメで、私自身は去る7月5日に始まったBS11での再放送が初視聴です。少年誌連載とは思えない露骨な下ネタが満載で「現在の少年誌はこういう内容が許されるのか」と衝撃を受けています。
 そのEDは「蒼い春」。作詞・作曲・編曲・歌手はangelaさん(厳密には作詞はatsukoさんのみ、編曲はKATSUさんのみ)。「アニメ」「アニソン」という単語がさりげなく出てくる学校生活などを唄った軽いコミックソング。Bメロあたりの「チョッ、アニメの見過ぎ」というフレーズが、「ニ」にややアクセントがある感じになっていますが平板発音に近く、少なくとも「ア」にはアクセントがないことは明らかです。普段は、atsukoさん起伏平板発音が混在、KATSUさん平板発音している方なのですが、どのくらい意識して作曲されたのかは不明です。

 起伏発音というものは、その単語を強く意識しないとできない発音なのです。歌は、流れに左右されるものですから、「アニメ」という独立した単語であっても、息継ぎ場所など特に意識しない限りは起伏発音(「ア」にアクセント)は大変しにくいはずです。もし「この単語は起伏発音だ」と意識しているならそのようにメロディーをつけてあげないと、歌い手には対応困難と思われます
 つまり、上記2つの事例では、作曲者も歌手も(「アニメ」は)平板発音の単語だと判断していると考えられます

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2020年8月15日土曜日

音楽関係者など

 音楽関係者(いわゆるアーティスト)でアニソンに関わる方々も大勢いますが、比較的最近のテレビ番組から数名取り上げます。

 フジテレビ系で放送中の「Love music」。
 7月6日のアニソン特集では、「サイコパス」シリーズの主題歌などを手がけたバンド「凛として時雨」のボーカルTK(Toru Kitajima)さんが、しっかり自然な平板発音をされていて、とても嬉しくなりました。同番組ではナレーションのアイクぬあらさんもしっかり平板発音で、「アニメを取り上げる番組はやっぱりこうでなくちゃ」と嬉しかったです。司会の森高千里さんは、藤子不二雄原作ドラマのNHK銀河テレビ小説「まんが道・青春編」(1987年)に出演したり、アニソン(「おちゃめなふたご」(1991年)のOP「勉強の歌」・ED「いつまでも」)を歌ったこともありますが、基本的にはアニメ業界と縁が無いせいか、起伏発音でした。アイドルグループ「Snow Man」の佐久間大介さんが、アニメ好きの割には起伏発音ばかりだったのも残念です。アニメ好きで有名なお笑い芸人お2人のうち、向清太朗(天津向)さん(天津)は意図的に発音を避けていたような感じさえ受けましたが、岩井勇気さん(ハライチ)は当初は平板だったのが後半は起伏ばかりになり、いつもと違い3対5で起伏の方が発音回数が多かったのが気になりました。

 BS11で放送中の「Anison Days」。
 6月5日にはアニメ「鬼滅の刃」OP「紅蓮華」の作曲者として脚光を浴びた草野華余子さんが出演。2回の発音機会とも自然な平板発音でホッとさせられました。
 7月10日には、唯一発音機会があった亜咲花さん起伏発音でした。過去投稿にもある3月22日では平板発音だっただけに残念です。
 7月17日には歌手デビュー50周年の串田アキラさんが2回目の出演(1回目は録画失敗で未視聴)。2回の発音機会とも起伏で、ベテランらしくなくガッカリ。司会の酒井ミキオさんまでも(以前はきちんと平板発音されていたのに)起伏で、正直ショックでした。こういった平板から起伏への「逆転現象」だけは何としても食い止めなければなりません。
 7月31日(8月14日放送の未公開トーク部分を含む)にはReoNaさんが2回目の出演。過去投稿にある1回目と同様、起伏平板が混在(3対1)でした。平板の割合が増えてほしいものですね。
 8月7日(8月14日放送の未公開トーク部分を含む)には結城アイラさんが初出演。起伏平板が1回ずつでした。夫のKATSUさん(angela)は基本的に平板発音されている方なので、平板がメインになっていっていただければなあと思います。(尤も、起伏発音された時は司会の森口博子さんに誘導されたような感じでしたので、基本的には平板発音されている方なのだろうと思われます。)

 総じて、アニソンとの関係の深さに必ずしも比例はしませんね(むしろ反比例かも。)。周囲の影響もあるだろうし、個人的思い入れの深さもあるでしょう。でも、関わりが深くなれば必然的に結果を伴ってほしい、というのも正直な気持ちなのです。

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2020年8月1日土曜日

声優さんなど

 特定のアニメ作品の特別番組は時々ありますが、ほとんどの場合声優さんが出演されますね。単語としての「アニメ」の発音機会も必然的に多くなりがちですが。

 5月1日にBSアニマックスで放送された「映画化記念番組「ギヴン」の世界」。漫画原作付きで、インストゥルメンタル系バンドの青春群像をBL要素たっぷりで描いた作品で、テレビ版が昨年放送され、今年8月に(新型コロナウイルスの影響で)延期公開されるものです。出演した声優さん3名中唯一発音機会があった中澤まさともさんは、3回とも全て自然な平板発音でした。一方で、ナレーション&司会の鷲崎健さんは、残念ながら(冒頭ナレーションの1回を除き)起伏発音でした。もともと起伏発音されている方ではあるのですが、アニメ関連番組の司会も多く担当されている方なので、(声優さんを見習って)意識していただければなあと思います。
 6月22日にNHK教育で放送された「沼にハマってきいてみた〜みんなでアニメ応援沼」。新型コロナウイルスの影響で延期または中断されている複数の作品が取り上げられた中、この7月から改めて第1話から再開された「富豪刑事」の出演声優である宮野真守さん大貫勇輔さんの両名がしっかり平板発音されており、ホッとさせられました。番組マスコット「ぬっしー」の声の伊東健人さんも(普段は平板発音されている方ですが)今回は起伏発音でしたし、ナレーターの小野寺一歩さんも徹底して起伏発音だったので特に。同番組では、岩井勇気さんはいつものように(1回を除き)平板発音、プロコスプレイヤーのえなこさんも最初は平板発音(その後の2回は残念ながら起伏発音)で「さすが」と思わせてくれました。司会の高橋茂雄さん(サバンナ)や桜井日奈子さんが(昨年12月のアニソン特集回では平板起伏の混在だったのに)起伏発音ばかりだったのは残念でしたが、やはり(声優さんなどを見習って)意識していただければなあと思います。なお、一般のアニメファンも数名出演していましたが、唯一発音機会があった16歳の女性はきちんと平板発音で(日本の将来に)希望をもたせてくれました。
 この7月からBSフジで放送中の完全オリジナル作品「GREAT PRETENDER」。第1話・第2話のみですが副音声のオーディオコメンタリー付きという珍しい放送形態。シリーズ構成・脚本(実質の原案者)の古沢良太さんが基本は平板発音の中時々起伏発音も混じっていたのが気になりましたが、監督の鏑木ひろさんは当然ながら平板発音でした。出演声優2名のうち、小林千晃さんはしっかり平板発音され、諏訪部順一さんも(普段は起伏発音が多い方なのですが)1回を除きしっかり平板発音(ちなみに「ドラマ」も1回発音機会があり平板発音)されていたので、大変嬉しくなりました。大変良い傾向なので、今後もこうであってほしいと願っています。

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2020年7月25日土曜日

素人

 「素人」という表現は、使い方によっては相手を見下したような印象を与えかねないため慎重になる必要がありますが、当ブログで使用する場合は、狭義では「アニメ業界人」以外の全て、広義には「アニメ業界関係者」「(アニメ自体に関心の強い)濃いアニメファン」以外を指します。普段はアニメと関わりがほぼ無い「一般芸能人」や特定の作品にしか興味の無い「○○(作品名)ファン」は「素人」と位置付けられます。その他の人々も当然に「素人」です。
 聖地巡礼などで「濃いアニメファン」に接するような地元住民や自治体関係者などは、「アニメ」という単語を耳にする機会も増えるため「濃いアニメファン」の発音の影響を受けやすく、自らも発音する機会が増えると思われます。肝心の「濃いアニメファン」「アニメ業界関係者」がきちんと平板発音していないと悪影響もあり得るわけです。

 テレビ東京系で放送中の「出没アド街ック天国」の「アニメ・漫画の街セレクション」(5月16・23日放送)。「ラブライブ」の聖地・神田では、甘味処「竹むら」二代目主人の故・堀田喜久雄さんが(2014年の撮影当時に)きちんと平板発音されていました。「ガールズ&パンツァー」の聖地・大洗では、唯一発音機会があった精肉店「ウスヤ肉店」店主関野進さんが、やはりきちんと平板発音されていました。大洗は方言的にはアクセント無し(つまり平板)発音が基本の土地ではありますが、大洗の地元関係者の中には起伏発音される方もいらっしゃるため、ホッとさせられました。(過去投稿にもあるように、方言は基本的には無関係ですが。) 聖地巡礼するような(私もしますが)「濃いアニメファン」や「アニメ業界関係者」の方々にも、意識して地元と接していただきたいものです。

 外国人も同様です。NHKBS1で放送中の「COOL  JAPAN」。毎回大勢の外国人が出演(使用言語は全員英語)しますが、「オタク」(5月17日放送)でも、外国人全員が、やはりいつもと同様に平板発音でした。英語の辞書は「Anime」の「A」にアクセント符号が打たれているものばかりなのですが、実際に文章の中で使われる際は、ほぼ平板になるようです。彼らが平板が正統な発音であると意識してそうなっているわけではないでしょうが、大変良い傾向だと思います。日本人の側も、もう少し見習っていただきたいものです。
 
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2020年7月9日木曜日

一般芸能人 12

 一般芸能人でも特に大物(テレビなどでの出演歴も長く知名度抜群)とされる方々の中で、これまで取り上げてこなかったうちの一人が、明石家さんまさんです。
 去る6月27日にNHK総合で放送された「明石家紅白!特別編」で、「アニメ」の発音機会がありました。テレビアニメ「鬼滅の刃」の主題歌でそれこそ紅白歌合戦にも出場したLiSAさんを特別ゲストに招くほど同作のファンらしいですが、一度だけの発音機会でしたがしっかり平板発音されました。やはり昔から活躍されている方は違うなあ、と嬉しくなりました。(LiSAさんも、今回発音機会はありませんでしたが、普段から平板発音されています。)
 こういう大物芸能人がしっかりしていただければ、日本の将来に希望が持てますね。どうか、勘違いして起伏発音に変わったりすることのないよう、心から願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 
 

2020年6月14日日曜日

4周年

 活動開始から一昨日(6月12日)でちょうど4年になりました。その総括です。(詳細すぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)


当ブログ自体(全139件)

 アクセス総数は6972回。1年間で2000回近くの増加(1日平均5回強)なわけですが、これまでの1日平均5回弱より若干増えた程度で、大きな変化はありません。今年4〜5月には月間400回(1日平均13回以上)を初めて達成しましたが、新型コロナウイルスの影響があるのでしょう。たまにアクセスが集中する日があるのも相変わらずで、昨年8月13日には過去最大となる83回(うち81回がアメリカから)、今年5月10日には63回(ほぼ全てが日本国内から)ありました。どこかのサイトで紹介された(今年は珍しくFacebookからのアクセスがありました)可能性が高いですし、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるでしょう。フォロワーはいまだにゼロですが。
 海外からのアクセスが、依然として半数近くも占めているのは驚きです。アメリカ(1245回)、フランス(889回)、ドイツ(199回)の順で、ベトナム、ウクライナが続き、この5か国が100回を超えています。合計約30か国からありますが、「不明な地域」も少なからずあるのが困ったものです。特定の国(例えばベトナム、ウクライナなど)から集中する日もあります。在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿139件中、100回超えはまだ2件のみですが、特に昨年1月1日投稿の「新年ごあいさつ&冬コミ報告」に対して、何と1年半以上たってもアクセスが続き574回でダントツのトップです。この2件を含めて80回超え6件、それらを含めて50回超えが14件、30回超えなら25件、10回超えなら108件になります。予想外に多かったり少なかったりで、結果はなかなか読めません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」は通算206回、「まとめ」は通算328回、「まとめ(要約版)」は通算232回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算95回、一昨年12月に作成した「参考文献」は通算15回と少なめですが、一昨年1月に作成した「「起伏」「平板」の意味」が144回とこの1年でほぼ倍増しました。そもそも言葉の意味がわからないという方がやはり多いことを証明していますね。なお、「まとめ」は、昨年12月8日付けで、同年末のコミケで頒布開始する完全版冊子と合わせるため、追記や修正(現在の年号を「2016」から「2020」へ変更するなど)を行いました。「まとめ(要約版)」も、今年4月21日付で、趣旨が誤解されそうな一部の表現を修正しました。私の真意がより伝わりやすくなったのではと思われます。
 コメント(感想メールも)が通算3件ありました。うち1件は証拠資料映像の無編集完全版を欲しいというものなので(データ容量や提供方法の問題が大きいため)無視しましたが、残り2件は「「アニメ」の発音については、原語「アニメーション」と比較して、起伏発音は矛盾する」という趣旨のものでした。もちろん返信しましたが、原語と異なるのは間違いではないこと、起伏発音は強く意識しないとできない発音であること、を明記しておきました。なかなか増えないのは、「返事するほどのことは何も感じない」ということなのか、「つまらないことにこだわっているなあ、バカバカしい」ということなのか、関心が深まらないということなのでしょうか?まさか「言ってる意味が分からない」なんてことは無いはずですが。
 なお、YouTubeの方にブログの感想をくれた人が1名いらっしゃいます。一部を引用しておきます。

 「力の入ったブログで読んでいて楽しかったです。個人的な感覚としては、(特に早期の)起伏発音者にアニメを貶める意識は無い気がします。ただの「抑揚が不思議な現象」の一つかなと。正しい発音が広まって欲しいなとは思うので、自分もこれまで以上に気を付けようかなと思いました。『SHIROBAKO』で平板・起伏が使い分けられているという話には「確かに!」と膝を打ってしまいました。」(以下略)



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全50件)

 アクセス総数は、約68万5千回(1日平均約470回、最高は今年5月9日の約4万6059回)で、全投稿50件中1件が20万回を、もう1件が10万回を突破し、それらを含めて12件が1万回を突破し、それらを含めて33件が1千回を突破しています。(トップは昨年6月22日公開の宮村優子さん&大月俊倫さんのBSアニメ夜話〜新世紀エヴァンゲリオンで23万回近くになっています。1日平均約640回!特に今年5月9日の4万5271回をピークに連続5日間1万回超えという空前の集中アクセスでした)
 コメント数(私自身の分・アカウントごと削除された分を除く)は546個で、私以外のコメントが10個以上(最高は189個)ついたものが10件あります。
 高評価数(「いいね」)は4250個で、1000個以上が1件(最高1216個)、それを含めて100個以上が7件、それらを含めて10個以上は27件あります。なお、低評価数も計162個(最高は35個)あり、高評価数との比率は約26対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は657名(この1年間で2倍以上に)とまずまずの結果です。一方で登録解除された方も217名(この1年間では124名)いらっしゃいますが、多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。なお、投稿できるネタは事実上使い切っています。また、海外からのチャンネル登録者数は現在不明です。(2周年の時点では17名でした。)
 (投稿動画の)共有登録数も963個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約520回)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約8900回、ヤフー約2200回が突出していますが、ツイッター約870回、フェイスブック約170回です。肝心の当ブログからは、約60回ありますが、期待よりも大幅に少ないですね。このほかミクシィや2チャンネルからも十数件程度あります。
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全200件)

 アクセス総数(他者への返信ツイートに対するアクセスを含む。)は、通算では約15万2900回(1日平均約105回。昨年度よりさらに低下)。最高は、2017年6月の1月当たり8673回(1日当たり1176回)。逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もあります。キーワード検索しても私自身のツイートが引っかからないことも一時期ありましたが、割とすぐに回復しました。
 返信数は、一昨年末に初めて2名の方から計3件ありました。そのうち1名の方はフォロワーになっていただけましたが、昨年末にアカウント自体を削除してTwitterから撤退されてしまったのが残念です。(なお、ダイレクトメッセージをくれた方が昨年末に1名ありましたが、コミケで頒布した別テーマの同人誌の感想でした。)
 ツイート別アクセス数は、全ツイート200件(他者への返信ツイートを含む。)中1件が4148回で突出。昨年3月16日の「冬コミ購入同人誌(CDなど含む)全て読了」のリンクなしコメントです。(ほんの数日で2千回超えという恐ろしいほどの集中アクセスでした。海外のサイトででも紹介されたのでしょうか?) それを含めて11件が2千回超えです。1千回超えは、これらも含めて52件ですが、この1年間では昨年8月の京アニ事件関連のリンクなしコメント1件だけで、明らかに平均アクセス数が減少しています。飽きられてきたのでしょうか? なお、私自身がリツイートしたのは、昨年8月の京アニ事件関連で1回だけあります。
 フォロワー数は、最初の頃は最大5名いらっしゃいましたが、現在は残念ながら2名です。
 いいね数は、現在は11件に対し計12回ありますが、以前はあったのに消えてしまったこともあるので、安心はできません。
 リツイート数は、6件に対し計7回(うち4回はブログへのリンクを貼っていないもので、2回ついたものが1件だけ)ありますが、リンクを貼ってある3件のうち2件はコミケがらみのもので、ブログへのアクセスが大きく増えることはありませんでした。
 肝心の当ブログへのアクセス数は、ツイートして1分もたたないうちに2〜5件あることが以前は多かったのですが、最近はそれが無いこともあります。「1分も経たないうちの2〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?) エンゲージメント(開封閲覧などの反応)数がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。エンゲージメントのうち当ブログへのアクセス数自体は、Twitter側では通算約250回です。このうち通算10回超えしたのは、2017年秋のTVアニメ「アニメガタリズ」関連(12回)、昨年1月の声優関智一さんへの返信(14回)、アニメ&実写の「映像研には手を出すな!」関連3件(26回、18回、13回)だけです。最多は、今年3月24日のTVアニメ「映像研には手を出すな!」関連でした。なお、ブログ側では通算約470回あり、この差が海外からのアクセス分のようです。


 以上です。
 総じて、発音問題自体に関心を持ってもらえる方はなかなか増えていないように思われます。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。

2020年6月6日土曜日

脚本家

 脚本家は、基本的には「(アニメ)業界人」ではなく「(アニメ)業界関係者」です。ただし、アニメファンからアニメ専門の脚本家になった方々(金春智子さん、故・島田満さんなど)の場合は、フリーであっても「業界人」に近いとも言えます。また、企画の早い段階から関わる率が高いため、「アニメ」の発音機会も比較的多い職種と思われます。

 雪室俊一さんは、アニメ黎明期からの大ベテランで、「サザエさん」「キャンディ・キャンディ」などが有名ですが、アニメが大半の方です。BSスカパーで昨年7月に放送された「忘れじのカルチャー倶楽部 Craque Chronicle」(司会:倉敷保雄)の第2回「魔法」に、珍しく顔出し出演されていました(私自身は、見逃しており、今年4月15日初視聴)。ベテランらしく当然にほぼ全て平板発音でした。
 柏原寛司さんは、刑事ドラマを中心に実写畑の大ベテランですが、「ルパン三世」や「名探偵コナン」のテレビスペシャルも数多く手がけている方です。BSシネフィルWOWOWで放送中の世界がふり向くアニメ術」シリーズで、今年4月5日放送の「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」の回にインタビュー出演されていました。しっかり平板発音されていました。なお、個人的には、2018年の「第17回広島国際アニメーションフェスティバル」でお姿を拝見した人物のようなのです。過去投稿にもあるように、当時はお名前が確認できませんでしたが、「欧米でも売れるのは、アニメ(と特撮)だけだ。」と発言されていながら起伏発音でした。もしも同一人物なら、平板発音に変わってきたことになり、大変喜ばしいことですが、別人かもしれません。
 辻真先さんは、アニメ黎明期からの大ベテランの一人で、現在は推理小説家としての方が有名かもしれませんが、立派な業界関係者です。過去投稿にもあるように、アニメブーム(1977〜1985)の頃から起伏発音ばかり(最近も変わっていないかどうかは不明)なのが大変残念です。

 総じて、アニメ業界人であるプロデューサーや監督さんたちとも交流はあるはずなので、脚本家の皆様方にも、もっともっと意識していただきたいと思います。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年5月17日日曜日

エヴァンゲリオン

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。今年で25周年となりますが、新劇場版の完結編の公開が予定されていますので、再び注目が高まっています。

 去る4月15日に、何と地上波(NHK総合)とBS(BSプレミアム)の両方で時間帯をずらして放送された「歴史秘話エヴァンゲリオンヒストリア」。司会・解説の局アナウンサー渡邊あゆみさん(黒田あゆみさん、久能木あゆみさん)が、(1回のみ起伏発音気味でしたが)いつもと変わらず平板発音で、ホッとしました。過去投稿で繰り返し取り上げてきたように、この方は本物ですね。他の若いアナウンサーの方々もぜひ見習っていただきたいものです。

 昨日(5月16日)、BSプレミアムで放送の「発表! 全エヴァンゲリオン大投票」。総数約11万票と意外に少なめでしたが、10代が最多で、20代と合わせれば過半数というのには大変驚かされました。新型コロナウイルス対策で、司会の局アナウンサー杉浦友紀さん以外は全員がリモート参加方式での生放送でした。(司会の西川貴教さんまでリモート参加なのはどうかと思いますが。) 個人的には、声優の長沢美樹さんが久々に顔出し出演していたのが、意外ながらも嬉しかったですね。林原めぐみさん・石田彰さんがメッセージ代読の一方、宮村優子さんがメッセージ音声で直接参加してくれたのも嬉しかったです。緒方恵美さんもお元気そうで何よりでした。
 「アニメ」の発音機会があったのは、ナレーションの服部潤さんのほかは、中川翔子さん・岩井勇気さん・緒方恵美さん・氷川竜介さんのみでした。何と言っても、声優の緒方恵美さんがベテランらしくしっかり平板発音されており、安心させてくれました。(一方で、中川翔子さんが、今回は以前のように起伏発音ばかりだったのは残念でした。)

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
 

続々・転倒?!

 去る5月12日、TBS系のテレビドラマ「映像研には手を出すな」が、わずか6回で完結しました。
 大変残念ながら、恐れていたことが現実になりました。浅草みどり役の齋藤飛鳥さんは、第4話で水崎ツバメ役の山下美月さんと声を揃えて発音する場面があり起伏発音になったのはまだやむを得ないとしても、最終回(第6話)でも全く単独で起伏発音でした。演出側からの指導なのでしょうか、ご自分から周りに合わせてしまったのでしょうか
 前者だとすれば、アニメファン設定のキャラクターの発音としては平板発音が正統であることを、アニメ業界関係者以外の方々にもしっかり理解していただきたいと思います。後者だとすれば、同調圧力の怖さであり、本当に由々しき事態と言わざるを得ません。
 ところが、最終回で流れた実写劇場版予告CFでは、しっかり平板発音されていました。撮影はおそらく劇場版の方が先に終了していると思われますので、きっと劇場版では平板発音を披露し続けていただいているものと信じたいですが・・・。

 一方で、第5話で金森さやか役の梅澤美波さんが、1度だけ話の流れでたまたまなのでしょうが平板発音されていました。また、第3話では、水崎ツバメ役の見張りの1人である黒田役の鈴之助さんがさらりと平板発音されていて、とても嬉しかったですね。水崎ツバメ役の山下美月さんも「アニメーター」を平板発音されていますので、「アニメ」の発音も意識していただきたいものです。

 結局のところ、アニメファン設定のキャラクターの発音のあり方が制作関係者(特に出演者)にもっともっと意識されないと、どうにもなりません。実写・アニメ問わずアニメファン設定のキャラクターの登場機会が増えているため、大きな課題になってしまっているわけです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年5月10日日曜日

最近の感想3(一般芸能人など)

 今年に入ってからの各テレビ番組でまだ感想を書いていないものについて、数回に分けてまとめて書かせていただきます。3回目は一般芸能人などです。
 
 1月25日にNHK教育で放送の「ETV特集〜ナウシカ誕生・尾上菊之助が挑んだ新作歌舞伎」では歌舞伎役者の尾上菊之助さんが、1回だけですが発音機会があり、大変残念ながら起伏でした。アニメ業界関係者との接触もあるわけなので、いずれはその平板発音に馴れていっていただければなあと思う次第です。なお、ナレーションの元・局アナウンサー加賀美幸子さんも、2回の発音機会のいずれも起伏でした。高畑勲監督の実写ドキュメンタリー映画「柳川堀割物語」のナレーションも務めたことがある方ですが、世代的にはアニメにあまり馴染みはないということなのでしょう。
 3月30日にNHK教育で放送の「銀河英雄伝説 Die Neue These 放送開始スペシャル」では、ホストでタレントのローランドさんが、お父さんであるギタリストの松尾洋一さんがアニソンとも関わりが大変深いにもかかわらず、残念ながら起伏でした。

 日本テレビ系で放送中の「マツコ会議」では、1月25日に栃木県那須町の有名なコスプレ旅館を取り上げていました。当該旅館のコスプレ娘さん(氏名不詳)は「アニメ」の「ニ」にアクセントを置く起伏発音(ちなみに栃木県は茨城県と同様に平板アクセントが基調の地域)でしたが、マツコ・デラックスさん起伏発音が多い中1度だけですが平板発音もされました。多分、どちらのアクセントも使われる方なのでしょうが、平板発音がだんだん増えていっていただければなあと思います。同番組で特に印象的だったのは、年配のディレクター栗原さん平板発音ばかりなのに対し、アニメに詳しいという若手ディレクター長田さん起伏発音ばかりだったことです。本来は逆であるはずなのですが、くれぐれも平板発音の方々が起伏発音になびくことの無いよう願うものですし、アニメファンを自認する方々には平板発音に努めていただきたいと思います。

 テレビ東京系で放送中の「出没アド街ック天国」。1月25日の大洗の回では、プロレスラーの蝶野正洋さんや元プロ野球選手のタレントデーブ大久保さんがしっかり平板発音されていて嬉しくなりました。特にデーブ大久保さんは大洗町の出身で平板アクセントが基調の茨城県ということもあり当然とも言えますが、近年は大洗町関係者でも起伏発音者が少なくないようなので、どうか平板発音を維持していただきたいと思います。また、2月29日の分倍河原の回では、東京都府中市片町文化センター所長の須田倒さんが、アニメ「ちはやふる」の聖地関連できれいな平板発音をされており、大変嬉しくなりました。こういった聖地関連の地元関係者の方々はできればこうであってほしいというお手本ですね。
 
 1月26日にBS−TBSで放送の「TALK ABOUT+」では、司会の工藤大輝さん( Da-iCEのリーダー兼パフォーマー)やゲストのお笑い芸人ガーリィレコード(フェニックスさん高井桂佑さん)お二方が、いずれもアニメ好きらしく徹底して平板だったのが、大変好感を持ちました。局アナウンサーで司会の伊藤楓さん起伏平板が混在していました(普段は起伏だが周りにつられて平板になった感じ)が、局アナウンサーでナレーションの豊田綾乃さんは(別録りのせいかもしれませんが)残念ながら起伏でした。「アニメ特集」といった番組では、普段は起伏発音の方々もできるだけ平板発音に馴染むようにしていただきたいと感じます。

 3月28日にNHK総合で放送の「テレアニメスペシャル〜メジャーセカンド2&新・かいけつゾロリ」では、田中裕二さん(爆笑問題)が、以前と変わらず徹底して平板発音をされていました。相方の太田光さん平板発音が基調ながらたまに起伏発音もされることがありますが、変な同調圧力などに負けず、平板発音を続けていただきたいと思います。

 2月27日にBSスカパーで放送の「戦え クラッキクロニクル」特撮(スーパー戦隊シリーズ)の回では、漫画家の長谷川裕一さんが、2回の発音機会のいずれも平板でした。
 4月15日にBS日テレで放送の「あの子は漫画を読まない」では、アニメ「かくしごと」の原作者である漫画家久米田康治さんが、平板起伏が混在していましたが、平板発音が基調のようでした。隣接分野である漫画業界関係者の方々には、アニメ業界関係者の一部に見られる起伏発音に惑わされることなく、平板発音を意識していただければと思います。


 5月4日にNHK総合で放送の「ロンブー淳のバチャぶらリモだちナイト 」。「アニメ「映像研に手を出すな」を好きなだけ語れるカフェ」が取り上げられ、参加者は3名でした。東野幸治さん(お笑い芸人)は、起伏が多い中数回平板でした。以前「魔法少女まどか☆マギカ」にもハマったりしていたアニメに理解のある方ですが、平板発音が自然に増えていっていただければなあと思います。結さん(女優)はほぼ起伏ばかりでした。元々ゲーム系の仕事が多い方でアニメにはそれほど詳しく無い感じなので仕方ありませんが、隣接分野であるゲーム業界関係者の方々には、平板発音に馴染んでいっていただければと思います。そんな中、リョウガさん(超特急)は、さすがアニメ好きで有名な方だけあって、ほぼ平板ばかりでした。変な同調圧力などに負けず、平板発音を続けていただきたいと思います。さて肝心の田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)ですが、起伏5回・平板3回でした。最初と最後が自然な平板発音だったので、やはり普段は平板発音されている方だと確信しました。どうか勘違いして起伏発音へ傾くことなく平板発音を続けていっていただきたいと切に願います。なお、題材となったアニメ版「映像研に手を出すな」は、アニメに少し興味はあるが観たことないという方々にはうってつけの作品なので、(過去投稿で取り上げたように)返す返すもメインキャラ3名が起伏発音ばかりだったことが残念でなりません。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年5月4日月曜日

最近の感想2(声優さん)

 今年に入ってからの各テレビ番組でまだ感想を書いていないものについて、数回に分けてまとめて書かせていただきます。2回目は声優です。
 
 アニメ「映像研には手を出すな!」第6話では、美術部長岡本役の高木礼子さんが自然な平板発音でした。映像研の3名がいずれも起伏発音のため、キャラ設定などではなく声優さんご本人の判断としか考えられません。中堅クラス(声優歴10〜30年)のキャリアの方なので「さすが」と思わされますね。今後も平板発音を貫いていただきたいものです。
 アニメ「八十亀ちゃんかんさつにっき2さつめ」第6話では、岐阜の只草舞衣役の若井友希さんが久々に平板発音されていました。これまでは同作のCMなどでも起伏発音だったので、過去投稿で取り上げたようにご本人は普段はやはり平板発音が多いのかもしれません。
 現在放送中のアニメ「波よ聞いてくれ」第1話では、主人公の鼓田ミナレ役の杉山里穂さんが、次回予告でしっかり平板発音の一方、CMでは起伏発音でした。録音現場での発音指導はないと思われますので、できれば意識して平板発音に徹していただければと願うものです。

 BSアニマックスで放送されたアニメ「ゾンビランドサガ」関連バラエティー番組「ゾンビランドサガTV」では、同作の水野愛役の種田梨沙さんが、3回の発音機会のうち2回は平板発音でした。普段は平板発音されているのでしょうが、他の出演者に引っ張られたのか1回だけ起伏発音されたのが大変残念でした。

 2月2日にBSアニマックスで放送の「ANIMAX MUSIX NEXTAGE開催直前スペシャル」では、大半の若手が起伏発音の中、ただ1人熊田茜音さん平板発音されており、大変好感を持ちました。このまま平板発音を維持していっていただきたいですね。また、2月23日にBSアニマックスで放送の「ANIMAX MUSIX 2019 KOBE DAY2」でも、飯田里穂さん伊藤美来さん平板発音されており、やはり普段から平板発音されている方々なんだなと確認できたのが良かったです。

 2月23日にBSシネフィルWOWOWで放送の実写映画「ミッドウェイ」の副音声解説では、まだギリギリ若手(声優歴10年未満)の上坂すみれさんが、同席の押井守監督に合わせたのか久々に平板発音されており、今後も平板発音に努めていっていただければなあと感じました。一方で、4月5日にBSシネフィルWOWOWで放送のアニメ映画「ルパン三世・DEAD OR ALIVE」の解説(「世界がふり向くアニメ術」)では、既にベテランの平野文さんが、あくまで平板発音が基調であるものの一度だけ起伏発音もあり、少し不安を抱きました。月30日にNHK教育で放送の「銀河英雄伝説 Die Neue These 放送開始スペシャル」では、声優の下山吉光さんが、ナレーションやゲスト出演の中で起伏発音が基調の感じながら数回平板発音もされていました。普段は平板なのかもしれませんね。

 Sアニマックス・BSスカパーで放送中のバラエティーミューコミプラスTV」の3月放送分(アニメ「ギブン」特集回)では、すでに中堅クラスの、同作の中山春樹役の中澤まさともさんが、しっかり平板発音で、嬉しくなりました。また、BS日テレで放送中のバラエティー「あの子は漫画を読まない」では、まだギリギリ若手でレギュラー司会者の花江夏樹さん、4月15日の「かくしごと」の回で徹底して平板発音されており、大変心強かったです。こういうアニメ関連番組のレギュラー出演者はこうであってほしい、というお手本ですね。

 過去投稿で取り上げた方々で、アニメ作品中など稀に起伏発音が見受けられたりしても基本は平板発音のままであることが確認できて嬉しかったりもしています。若手・中堅クラスでは、伊東健人さん(ミューコミプラスTV」)、森田成一さん(NHK総合「声優ぷらす〜キングダム」)、戸松遥さん(音楽番組BomberE」)などです。ベテランクラス(声優歴30年以上)でも、山寺宏一さん(「テレアニメスペシャル〜メジャーセカンド2&新・かいけつゾロリ)や林原めぐみさん(BS11「Anison Days」の3月20日の回)などです。特に林原めぐみさんは、まともにその発音機会を視聴できたのは約3年ぶりで、とてもとても嬉しかったです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 



2020年4月29日水曜日

最近の感想1(音楽関係者)

 今年に入ってからの各テレビ番組でまだ感想を書いていないものについて、数回に分けてまとめて書かせていただきます。1回目は音楽関係者です。

 1月4日にNHK総合で放送の「SONGS OF TOKYO Festival2019」。アニソン関連が多く特集されましたが、山中綾華さん(Mrs.GREEN APPLE)が自分たちの曲紹介で「アニメ「炎炎の消防隊」」の「アニメ」をきれいに平板発音されました。昔はこれが当然だったんですがねえ。(一方で、TRUEさんSUGIZOさん(LUNA SEA)は起伏発音でした。TRUEさんは最近は平板発音が増えていたように見受けられたのですが残念です。)
 BS11で放送中の「Anison Days」。1月24日の齋藤光二さん(アニメロサマーライブのゼネラルプロデューサー)は、(過去投稿でも取り上げたことがありますが)徹底して平板。1月31日の木根尚登さん起伏平板が1回ずつでしたが、続く2月7日の速水けんたろうさん、2月14日のやなぎなぎさん、いずれも徹底して平板でした。(やなぎなぎさんは、過去投稿でも取り上げていますが、変わらず平板で嬉しかったです。) 3月13日のTom-H@ckさん(OxT)もいつものように平板。3月27日のAyaka Tachibanaさん((K)NoW_NAME)もほぼ徹底して平板で、大変嬉しかったです。(司会の森口博子さんも、この回はそれに合わせたのか3回の発音機会のうち2回は平板でしたし、2月21日の「Song Collection Vol.20」の未公開トーク部分でも平板でした。) さらに4月17日の田中秀和さん(MONACA所属の作曲家)も、アニメ音楽の作曲家なので当然ですが平板でした。
 BSプレミアムで放送中の「アニソン! プレミアム!」。3月8日の回では、クララさん(ClariSのお二方のうち発音機会があった方)が残念ながら起伏発音でしたが、3月22日の回では、亜咲花さん平板発音でした。 
 4月19・26日にBSアニマックスで放送の「ANIMAX MUSIX YOKOHAMA 2019」では、唯一発音機会があったhalcaさんがしっかり平板でした。(別番組で起伏だったこともあるので、今回はたまたまなのかもしれませんが、こういった若手のアニメ歌手の場合、今後平板発音を少しずつでも増やしていっていただければと思います。)

 一番気になったのは、1月23日にCSエムオンで再放送の「梶浦由記×高橋諒「プリプリ THE LIVE」SP特番・音の生まれるところ」。2017年放送のテレビアニメ「プリンセス・プリンシパル」のコンサートイベントの中継・解説番組です。同作品の主題歌の作曲者高橋諒さんが自然な平板発音だったのに対し、同作品のBGMの作曲者梶浦由記さん起伏発音ばかりだったのです。梶浦由記さんの方がアニメ音楽作曲の経歴が長いので本来は逆のはずなのに、です。梶浦由記さんは、数年前のNHK総合「スタジオパークからこんにちは」に出演された際、大変言いにくそうに平板発音されていたことがあり、いつの頃からか起伏発音に変えてしまったようです。大変由々しきことであり、過去投稿でも取り上げた田中公平さんと同様、アニメ音楽に関わりの深い方には特に、卑下したり臆したりすることなく自信と誇りを持って、平板発音で後進の方たちや世間一般に対する範を示していただきたいと切に願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)




2020年4月18日土曜日

CF(CM)

 CF(CM)も一つの映像(ラジオの場合は音響)作品であり、制作にあたってはプロデューサーやディレクターが存在します。ナレーション担当者も、狭いブースに入ってじっくりと収録されることが多いようです。
 アニメ関係のCFは、声優さんがナレーションを行うことも多いですが、その場合、単語としての「アニメ」の発音は大変残念ながら近年は起伏発音が大半です。しかし、そうでない方々が行う場合は特に、意外なほど自然な平板発音に出くわすこともままあります。古くなりますが、約1年前に放送されていたもので、「アマゾンプライムビデオ(YouTube)や、短編ギャグアニメ「ポンコツクエストの紹介(テレビアニメ「どろろ(2019)」第18話の中間CF)がそうでした。
 つい最近、NTTドコモの「dアニメストア」の実写版CFで、出演者全員が平板発音だったのが大変嬉しかったです。やっとアニメ専門配信らしいアクセントになったなあという感じです。同じ「dアニメストア」のものでも、少し前の時期に流れていたアニメ「SHIROBAKO」キャラによるCFの一部が、あろうことか起伏発音だったことにショックを受けていたので余計に。また、「SHIROBAKO」キャラによるものは、過去投稿でも数回取り上げてきているようにアニメ本編は平板発音がほぼ徹底しているだけに、それでも当該アニメ作品のプロデューサーなどの監視が届かない場所(CFのナレーション収録現場)では簡単に起伏発音になびいてしまうものなのか、と大変ショックを受けていたので余計に。
 結局は、出演者やナレーターの個人的判断に左右されることが多いようですので、少なくともアニメ関連のCFでは、意識して平板発音に努めていただきたいと、全てのCF制作関係者に強調しておきたいですね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年4月11日土曜日

続・転倒?!

 何と何と、あの「映像研には手を出すな」の実写テレビドラマが今週からTBS系で始まりました。近々実写の劇場版も公開されるそうです。もうほんとに最近の安易なメディアミックスばやりは、どうも・・・。この題材を実写でやるのはどうにも疑問ですが、それならば単語としての「アニメ」の発音がどうなっているかを確認しないわけにはいきません。
 そして何と何と、主役の浅草みどり役の齋藤飛鳥さんは、4回の発音機会すべてが平板発音でした。他のメインキャラ2名である水崎ツバメ役の山下美月さんと金森さやか役の梅澤美波さんは、いずれも起伏発音ばかりでしたので、少なくとも監督などの発音指導がないのは確かです。すなわち、齋藤飛鳥さんは、きちんとキャラ設定を考えた自然な平板発音をされているわけです。ご本人も普段から疑問なく平板発音されているのでしょう。大変嬉しかったですし、配役した関係者の人選も良かったと褒めてあげたいです。
 過去投稿で取り上げたアニメ版では、メインキャラ3名が全員(ほぼ)起伏発音だったのとは対照的です。アニメファンやアニメサークルがテーマの作品なのにです。やはり、「転倒している」と言わざるを得ません。
 願わくは、他のメインキャラ2名(少なくとも水崎ツバメ)は平板発音に変わっていってほしいものですし、間違っても齋藤飛鳥さんの発音が起伏に変わることがないよう心底願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年3月24日火曜日

転倒?!

 過去投稿で取り上げたテレビアニメ「映像研には手を出すなが終了しました。アニメファン設定(そうでない者も1名いますが)の3名は最後までほぼ起伏発音ばかりで、違和感がぬぐえませんでした。顧問の先生役の井上和彦さんに発音機会が訪れなかったのは幸いでしたが。
 一方で、つい最近のアニメ作品でも、アニメファン設定でも何でもない(つまりは素人な)のに平板発音している例はちゃんとあるのです。
 例えば、「ちはやふる3」第16話(総集編のため厳密には第15.5話らしいですが)では、綿谷新がアルバイトしている福井の本屋の店員役の観世智顕さん()が自然な平板発音でした(過去投稿でも取り上げた起伏平板が混在している感じの入野自由さんは、今回は残念ながら起伏でしたが。)。
 また、「pet」第11話では、司役の谷山紀章さんが(過去投稿にもあるように普段から平板発音の方ですが)当然のように自然な平板発音をされました。それを受けたジン役のM・A・Oさんも、釣られたのか合わせたのか自然な平板発音を2回続けてされましたが、次の第12話でも自然な平板発音をさらりとされていましたので、元々平板発音の方なのだろうとわかり安心しました。お二方とも、とにかく自然さ(さらりとした発音)がとても心地良かったです。
 このように、アニメファンでも何でもない設定のキャラが平板なのに、本来なら当然に平板であるべきバリバリのアニメファン設定のキャラが起伏なのは、転倒しているとしか言えません。音響監督さんの判断も影響が大きいと考えますが、「映像研に手を出すなの木村絵理子さん、「pet」の大森貴弘さん、いずれも何らかの指導をされているわけではなさそうですが、実際はどうなんでしょう結局は声優さんご本人次第のような気がします。谷山紀章さんやM・A・Oさんのような例が、本来の姿なのです。他の声優さんの方々も、アニメファン設定のキャラを担当される際は意識していただければと切に思います

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2020年3月11日水曜日

コミケ復活

 東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。GWのコミケ98に、サークル参加が無事決定しました。前回は落選で旧知のアニソン関連サークルさんに委託参加しましたが、今回は復活できました! 初申込から通算7回目の直接参加(委託も含めれば8回連続)です。その次の冬コミからは会場も広くなるため、落選の可能性は極めて小さくなるはずです。もう大丈夫でしょう。

 今回も6回連続(前回の委託参加は「アニメ(その他)」ジャンルでしたが)となる評論・情報」ジャンルで、3日目(5月4日(月))南4ホール(4階)「ホ−20bです。
 初の南ホール配置、島中ですが外周通路にかなり近い位置になります。前回の委託参加も南ホールだったので雰囲気はわかります。右隣のサークルさんは、何と93・96と同じです! 通算3回も同じサークルさんと隣同士になるとは・・・活動内容はそんなに関連が深いテーマではないと思うのですが、配置担当者さんには「同じ穴のムジナ」とでも思われているのでしょうか

 新刊を2種類用意しています。
 1つは、アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付き合本版)。昨年冬に一部のサークルさんに手渡し済みですが、サークルとして一般参加者向けに頒布するのは今回からとなります。発音問題に関する集大成的な決定版で、今後は当分の間継続して、コミケ以外も含めて幅広く頒布していくつもりです。過去に発行済みの2種類の冊子を合本再構成し、一部の表記・表現を加除修正の上、新規に書き加えた比較的重要な情報も少しあります
 もう1つは、シリーズ本第3弾アニメ文化とこう関わってきた(スタッフ編)です。海外アート系を含む監督(演出家)と制作会社(プロデューサーや企画会社を含む)がメインです。そのほかコラムの形で、脚本家、作画監督、美術監督、音響監督なども取り上げるつもりです。客観的で高度な評論なんかを期待しないでくださいね。あくまで個人的なエピソードや感想を書き連ねたもので、レベルが低くて恥ずかしい気もしますが、シリーズ本の趣旨はあくまで「主観的回顧録」ですから。ただし、京アニ事件については、あくまでコラムの形ですが、個人的体験と客観的論評を合わせた相当な長文(といっても見開き2頁ですが)になる予定です。
 なお、サークル配布分限定ですが、いつもの別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2019年冬発行分の修正版)も挟み込みます。発行済みの第1弾(声優編)・第2弾(音楽編)も、欠席などでまだお渡ししていない一部のサークルさんには配布します。

 まもなく(今月15日(日)には)、前回購入分の同人誌を読了できる予定なので、20日(祝)からはシリーズ本の制作に取りかかれそうです。
 ゴールデンウィークのコミケは初めてのことであり、一般参加者の人数や構成員もどのように変わるか(いつものコミケと変わらないのか)、全く読めません。印刷部数はいつも程度にするつもりですが。
 ただ、最近の新型コロナウイルス感染対策の影響で、まかり違えばコミケ自体が中止になりかねない状況なので、それだけが心配です。(各種対策の強制性と世間の風潮に対しては、大変腹立たしい思いをしています。空気感染しないのに騒ぎすぎです。屋外イベントである選抜高校野球の全面中止など、「どうかしている」と思わざるを得ません。) 実は正直に言えば、今後発行予定の「作品編」(「スタッフ編」もかも)を実のあるものにするためには、当該アニメ作品自体の再鑑賞が必要と考えており、そのための時間を確保するには今回は中止になってくれると大変助かる、というのも事実なのですがね。

2020年3月1日日曜日

SHIROBAKO再び

 2014〜2015年にBSフジなどで全24話放送されたピーエーワークス制作の完全オリジナルテレビアニメ「SHIROBAKO」。過去投稿やまとめページでも取り上げたように、実に素晴らしい作品でした。アニメ制作会社を舞台にした業界人(制作進行やアニメーター(手書き、CG)など)や業界関係者(脚本家、声優など)を描いた群像劇で、アニメ作り(ものづくり)の悲喜こもごもをわかりやすく映し出した傑作で、文化庁メディア芸術祭や東京アニメアワードなどでも受賞し、アニメファンはもちろん本物の業界人の間でも大変話題を呼んだ作品です。約5年の時を経て完全新作の劇場版が2月29日(土)に公開されました。本日(3月1日(日))、月の初日は安く観られること(新型コロナウイルスの騒ぎの影響も心配だったことも一因)から、何と公開2日目という私としては極めて異例の早さで鑑賞してきました。
 権利関係の問題などから制作中止に追い込まれたりするシビアな物語でしたが、ものづくりの苦労と喜びを誠実に描いた良作で、期待を裏切らない内容でした。テレビ版の登場人物たちも大半が顔見せしており、ミュージカル仕立てや、ピーエーワークスらしからぬマンガチックな動きのシーンもあり、楽しい画面作りもされていました。

 単語としての「アニメ」の発音については、触れざるを得ません。
 水島努監督(音響監督も兼任)や堀川憲司・永谷敬之両プロデューサーを信じていましたので、事前に何も働きかけたりはしませんでした。これらの方々の指導が及ばないであろうCF(CM)では(あろうことか宮森あおい役の木村珠莉さんまでもが)起伏発音されていることがあるため、内心は戦々恐々でした。
 いざ蓋を開けてみると、発音機会のあるキャラは予想よりも(尺の関係で当然とはいえテレビ版よりも大幅に)少なかったです。大半がきちんとした自然な平板発音で、ホッとさせられました。遠藤亮介作画監督の妻(声優は橋本ちなみさん)とラジオ番組のアシスタント(声優は高橋李依さん)が各1回発音機会があり、いずれも起伏発音でしたが、素人という位置付けの役柄でしょうから仕方ありません。その一方、丸川正人・元社長(声優は高木渉さん)が1回を除き起伏発音を連発され、木下誠一監督(声優は檜山修之さん)までもが1回だけですが起伏発音されたのは、大変衝撃でした。ご両名ともテレビ版では徹底して平板発音だっただけに。また、声優坂木しずか(声優は千菅春香さん)も、テレビリポーターを務めるシーンで起伏発音でした。

 高木渉さんは、もともと起伏発音が大半の方なのですが、水島努音響監督にはきちんと指導して撮り直しをしていただきたかったです。今回のキモとも言える含蓄のある重要なシーンだっただけに、余計に残念です。アニメ業界を離れている設定だから素人扱いで大目に見た、というわけではないでしょう。因みに、モデルである丸山正雄さんは業界でも最古参クラスの大物プロデューサーです(過去投稿にもあるように直接お会いしたこともあります)が、当然に徹底して平板発音されています。作中では、それにつられてか宮森あおい役の木村珠莉さんも1回だけ起伏発音した後すぐに平板発音に戻っていましたが。高木渉さんの演技があまりに素晴らしくて録り直せなかった、というわけではないと思います。どうにかならなかったのでしょう?大変残念です。
 檜山修之さんは、よりによって過去投稿でも取り上げた「げんしけん」の主要キャラを演じられており当然に徹底して平板発音されていた方なのに、最近の若手声優などの悪影響なのでしょうか?由々しき事態です。現実のアニメ監督の中には、過去投稿でも取り上げた谷口悟朗さんのように起伏発音される方もごくごく例外ではありますが確かにいらっしゃいます。ですが、やはり撮り直していただきたかったですね。
 また、千菅春香さんは、過去の他作品でも起伏発音されていましたが、ここは他の主要キャラ同様に平板発音していただきたかったですね。現実の若手声優に起伏発音の方が多いことを反映しているわけではないはずですし。

 当作のようにアニメ制作自体をテーマにしてアニメ業界人を直接描く作品では細心の配慮が欲しいことから、あえて苦言を申し上げましたが、鑑賞後の感想としては「良作だったな」であることは確かですので念のため。 

2020年2月7日金曜日

アニメ研究会

 NHK総合でこの1月から始まったアニメ「映像研には手を出すな!」。高校のアニメ自主制作サークルを舞台にした漫画原作付きで、湯浅政明監督の久々のテレビシリーズです。独特の軽めのデザインと動きのキャラクターが小気味良く、アニメ制作系サークルの楽しげな雰囲気が軽妙に伝わってくる佳作です。

 案の定、メインの女子高生キャラ3人とも「アニメ」を起伏発音。担当声優で言えば、松岡美里さん田村睦心さんはやや平板気味だった時もわずかにありましたが、主演の伊藤沙莉さんはスペシャル番組の時から徹底した起伏発音。教師役の横島亘さんもしっかり起伏発音。不自然なくらい意識して起伏で強調されている感じすら受け、起伏発音で統一するよう指導されている気配も漂います。顧問教師役の井上和彦さん(ベテランらしく昔から徹底した平板発音の方です。)にまだ発音機会がありませんが正直戦々恐々の心境です。まさかの事態にならないことを心底願います。

 どうしてこうなんでしょうか?過去投稿で詳しく取り上げた2017年の「アニメガタリズ」でもそうでしたが、最近の作品はこんな状況ばかりで辟易してしまいます。やはり過去投稿でも詳しく取り上げた2004・2007年の2期にわたり放送された「げんしけん」(初代)は、アニメ系サークルを取り扱った実質的に史上初のTVアニメシリーズでしたが、原作漫画も含めてアニメファンは平板発音であることが明確に意識されており、平板発音が徹底していました。
 アニメ研究系のサークル(クラブ活動)はアニメ好き(少なくとも関心は有り)の集まる場のはずなので、「通」の集団と言っても過言ではありません。発音を統一するのであれば(「げんしけん」のように)「通」らしく平板発音しかありえないはずです。湯浅政明監督は当然に平板発音のはずですが、木村 絵理子音響監督のご判断でしょうか確かに最近の若者は起伏発音者が多い傾向にありますが、(当ブログ内の別ページにある)コミケ参加者アンケートの感想でも述べたように、大学などのアニメサークル関係者の多くは自然な平板発音でした。(私自身も、大学時代にアニメ関係のサークルに所属していましたが、アニメブームの真っ最中だったこともあり、当然に全員が平板発音でした。)
 こういった事実を踏まえれば、「げんしけん」のように適切な対応をしている事例を見習い、アニメ系サークル所属のアニメファンの描き方に細心の注意を払っていただきたいものです当作のような事例が積み重なると、現実の若いアニメファンまでが影響を受けて起伏発音に変わってしまいかねないので大変心配です。NHK総合という全国同時ネットの地上波の影響力はとても大きいですから。

 当作のアフレコはまだまだ続きますが、終盤だけでも、またアニメ好きな設定のキャラの一部だけでも、平板発音が聴かれるようになれば幸いです。(アニメ制作にドップリ浸かっていく主人公たちが平板発音に自然に目覚める形もありえます。)
 間違っても、起伏発音を徹底するような指導だけはしないでいただきたいです。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)