アニメは、本当に文化として認められ市民権を得たと言えるのでしょうか?人々の意識・認識は本当に変わったのでしょうか?実はそのことを端的に表してくれるのが、「アニメ」の単語としての発音の仕方なのです。詳しくは「まとめ」ページをご覧ください。 SPPALP (スッパルプ) = Station for Preserving and Promoting "Anime" pronounced with Level Pitch
「鬼滅の刃」。昨年アニメ化されて話題となったことはもちろん知っていましたし、パワフルなパフォーマンスで人気のあのLiSAさんが紅白に出場して驚いたりもしましたが、今年10月16日公開の劇場版の異常人気はどうしたもんでしょうか。
私自身は、当作は漫画もアニメも(演劇なども)全く触れておりませんし、おそらく(数年後はともかく)当面は触れることもないでしょう。人気が出ること自体は歓迎しますが、あまりにも突出しており、「それほどのものか」というのが先んじて、正直観る気は起きません。公開からたった半月ほどで既に興収150億円・観客動員数1千万人突破は、コロナ禍による単なる幸運にすぎず、過去の数ある(実写を含む)名作群に対して失礼ではとさえ感じます。当作を担当した制作会社ユーフォーテーブルはどのくらいの恩恵を受けるのでしょうか。(ぜひとも潤ってほしいものですが、昨年も金銭がらみで問題を起こしていましたので、誘惑に負けないでいただきたいと切に願います。)
普段アニメを観ないような人たちには「そんなに珍しい内容じゃないぞ。他にも良いアニメはたくさんあるぞ。」と言いたくなります。例えば、昨年の悲惨な事件の影響が残る京都アニメーションの事件後初の完全新作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。確かに大衆が熱狂するような作品ではありませんが、まだ公開中とはいえもう少し興収が伸びても良いのではとも思います。(個人的には、冗長な展開・演出と感じましたが、高品質な良作ではありました。)
さて、当ブログの本題に入ります。当作を取り上げたテレビ番組の感想です。単語としての「アニメ」の発音についてです。
テレビ朝日系で放送中の「ミュージック・ステーション」。10月16日の2時間スペシャル。LiSAさんの発音機会はありませんでしたし、ナレーションの神谷浩史さんは(過去投稿とは異なり)残念ながら起伏でしたが、俳優の広瀬アリスさんが5回の発音機会すべて平板でした。大変嬉しくなりましたし、好感を持ちました。(妹の広瀬すずさんも同様だといいのですが発音機会に巡り会えず未だに不明です。)
フジテレビ系で放送中の「ワイドナショー」。10月25日の回。残念ながら発音機会があった3名はいずれも起伏。司会の東野幸治さんは、(過去投稿にもあるように)時々平板もありますが今回は徹底して起伏でした。お笑い芸人の黒田有さんは、発音機会は1回だけでしたが、妻がアニメファンだがご本人はアニメに疎いとのことで仕方ありません。お笑い芸人の椿鬼奴さんも、発音機会2回とも起伏でしたが、アニメにも興味はあるようなので、平板発音になじんでいただければなあと思います。
TBS系で放送中の「サンデージャポン」。同じく10月25日の回。発音機会があったのは5名。お笑い芸人3名は三者三様。高橋茂雄さんは、(過去投稿にもあるように)以前は平板もあったのに今回も2回とも起伏。田中裕二さんは、(1回だけ起伏気味でしたが)いつものようにほぼ平板。岩井勇気さんは、今回は(約10回もありましたが)徹底して平板で、大変嬉しくなりましたし、ホッとしました。モデルの池田美優さんが、2回とも平板だったのが、大変心地良かったです。ぜひ今後とも続けていただきたいですね。タレントのテリー伊藤さんが、発音機会は1回だけでしたが起伏だったのが残念です。ディレクターなどとしてテレビ業界に長く携わって来た方だけに。
「社会現象」と安易に言われる作品は珍しくありませんが、今回の「鬼滅の刃」のケースは本当に「社会現象」になって来ています。普段はアニメに馴染みのない「素人」の方々も単語(単独発音)としての「アニメ」を口にする機会も必然的に増えると思われます。放送メディアに登場する方々は特に、この機会に平板発音になじんでいただきたいし、平板発音の方々がもっと増えていただきたいものです。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
ここ3か月ほどのテレビ番組の感想の中から、一般芸能人(アニメ業界と直接関わりのない芸能人)を中心に、単語としての「アニメ」の発音についてまとめて書かせていただきます。
8月24日にNHK総合で放送された「戦争童画集〜75年目のショートストーリー」で、ドラマに出演した俳優の橋本環奈さんがしっかりと平板発音されていて、とても嬉しくなりました。まだ20代になったばかりの若手ですが人気もありますし、ぜひこのまま平板発音をし続けて周りにも影響を与えてほしいと思います。
9月6日にテレビ朝日系で放送された「国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙」では、司会の爆笑問題のお二人が、過去投稿にもあるように、太田光さんは平板3回・起伏2回とやや起伏も目立ちましたが、田中裕二さんは発音機会があった6回のうち1回のみ起伏気味でしたが他は全て平板で、変わっていないことに安心しました。どうか今後も変わらないでいていただきたいと思います。同番組では、過去投稿にもあるように俳優の上川隆也さんが「アニメーション」としか発音しないこだわりを再び見せてくれたのを別にすれば、他の出演者が全員起伏だったのが大変歯がゆかったです。そんな中、ナレーション担当の声優3名のうち大ベテランの中尾隆聖さんが、発音機会があった2回とも自然な平板発音で、「さすが」とホッとさせてくれました。過去投稿にもあるように、2017年のテレビアニメ「アニメガタリズ」本編中では発音機会は1回だけですが起伏発音されていたため心配でしたが、ご本人はやはりテレビアニメ黎明期からの大ベテランらしさを示してくれたわけです。アニメ情報番組では、ベテラン・若手を問わずこうであってほしいものです。
NHK総合で放送中の「ごごナマ」の「堀江美都子」の回(8月18日放送)では、司会の美保純さんが、起伏発音が多い中たまたまなのでしょうが一度だけ平板発音されて、少し希望が出てきました(逆に、もう一人の司会の船越英一郎さんは、発音機会は1回のみでしたが起伏発音され、過去投稿にもあるように以前の自然な平板発音に戻っていただきたいと切に思いました。)。
NHKBS1で放送中の「COOL JAPAN」の「歌」の回(8月23日放送)では、過去投稿にもあるように、ミュージシャンのマーティ・フリードマンさんが4回の発音機会中1回のみ起伏でしたが他は普通に平板、司会の鴻上尚史さんも4回の発音機会中2回は起伏ながらも他は普通に平板でした。どうか以前のように迷わず徹底して平板発音を続けていただきたいものです。
近年、以前は平板発音しかしていなかったはずの人が起伏発音されるケースが散見され、大変危惧しています。橋本環奈さんのような若手の一般芸能人がもっともっと増えて、悪しき傾向を断ち切っていただきたいものです。
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