過去投稿で取り上げたテレビアニメ「映像研には手を出すな!」が終了しました。アニメファン設定(そうでない者も1名いますが)の3名は最後までほぼ起伏発音ばかりで、違和感がぬぐえませんでした。顧問の先生役の井上和彦さんに発音機会が訪れなかったのは幸いでしたが。
一方で、つい最近のアニメ作品でも、アニメファン設定でも何でもない(つまりは素人な)のに平板発音している例はちゃんとあるのです。
例えば、「ちはやふる3」第16話(総集編のため厳密には第15.5話らしいですが)では、綿谷新がアルバイトしている福井の本屋の店員役の観世智顕さん(?)が自然な平板発音でした(過去投稿でも取り上げた起伏・平板が混在している感じの入野自由さんは、今回は残念ながら起伏でしたが。)。
また、「pet」第11話では、司役の谷山紀章さんが(過去投稿にもあるように普段から平板発音の方ですが)当然のように自然な平板発音をされました。それを受けたジン役のM・A・Oさんも、釣られたのか合わせたのか自然な平板発音を2回続けてされましたが、次の第12話でも自然な平板発音をさらりとされていましたので、元々平板発音の方なのだろうとわかり安心しました。お二方とも、とにかく自然さ(さらりとした発音)がとても心地良かったです。
このように、アニメファンでも何でもない設定のキャラが平板なのに、本来なら当然に平板であるべきバリバリのアニメファン設定のキャラが起伏なのは、転倒しているとしか言えません。音響監督さんの判断も影響が大きいと考えますが、「映像研に手を出すな!」の木村絵理子さん、「pet」の大森貴弘さん、いずれも何らかの指導をされているわけではなさそうですが、実際はどうなんでしょう?結局は声優さんご本人次第のような気がします。谷山紀章さんやM・A・Oさんのような例が、本来の姿なのです。他の声優さんの方々も、アニメファン設定のキャラを担当される際は意識していただければと切に思います。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
0 件のコメント:
コメントを投稿