2020年10月3日土曜日

劇場版では

 過去投稿でも数回取り上げた「映像研には手を出すな」。漫画原作で、今年1〜3月には全12話のテレビアニメ、今年4〜5月には全6話のテレビドラマが放送されました。5月公開予定から遅れて去る9月25日に実写の劇場版が公開され、10月1日に(「アニメ」の発音を確かめるのが主目的ではありますが)鑑賞してきました。
 テレビドラマの続編的な内容でしたが、3Dアニメとの合成も自然な感じで、なかなか楽しめました。特に、地下放水路の広大な空間での3Dアニメ合成シーンはとても出来が良く、「観て良かった」と感じました。「クリエイター」「プロデューサー」「観客」の三者対比がより分かりやすくなっていましたね。クラブ活動の多彩さもテレビドラマ同様大いに笑わせていただきました。撮影時期は、テレビドラマと同時平行のため、今年1月中には終わっていたようです。「テレビと合わせて一つの作品」的な作りはアニメ・実写問わず珍しくなくなってしまいましたが、見て損はない佳作と言えます。

 「アニメ」の発音機会は、テレビドラマ版と比べて全体的に減った気がします。
 映像研3名については、主役の浅草みどり役の齋藤飛鳥さんは、3回程度しかなく、テレビドラマ版と同じ最初の頃のシーンはきちんと平板でしたが、終盤では残念ながら起伏でした。金森さやか役の梅澤美波さんは、テレビドラマ版では1回だけ平板の時がありましたが、今回は全て起伏でした。水崎ツバメ役の山下美月さんは、逆に、テレビドラマ版では起伏ばかりでしたが、今回は1回だけ平板な時がありましたし、そもそも「アニメーション」と発音する場面が多かったですね。撮影開始前と撮影終了後とでこのお三方の意識が変わったのかどうかは定かではありませんが、現場での発音指導は無いことは確かなようです。
 むしろ、他の出演者で発音機会があった人は全員起伏だったのが、どうにも悩ましいです。テレビドラマ版では平板だった人の発音機会が無かったせいもありますが、若い役者が軒並み起伏だったのは残念です。
 

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