2023年7月22日土曜日

聖地巡礼とファン 2

 (最初の段落は、昨年8月27日の投稿と同文ですが、再掲します。) 
 アニメ聖地巡礼は、私も行ないますが、アニメファンの積極的行動形態の一つとして現在では広く知られるようになりました。自治体関係者や地元住民と積極的に関わるケースも珍しくなく、特に地元商店などとの交流やそこから派生する様々な動きは、(草の根の)地に足のついた息の長い交流形態として、真の意味での地域活性化の事例として社会的にも有意義なものと言えます。ある意味アニメ文化の最前線に立っていると言える一人一人のファンの言動は、とても大事です。「マナーが良い」「礼儀正しい」と各地でよく言われますが、それだけでなく特に単語としての「アニメ」の発音がしっかりしていないと困ります。アニメファンとまでは言えない多くの人々に対する「見本」「手本」となるからです。

 7月11日にTBS系で放送の「マツコの知らない世界〜アニメ聖地巡礼の世界第2弾」。タレントのマツコ・デラックスさんが司会のバラエティー番組で、何と昨年8月2日に続いてのアニメ聖地巡礼特集第2弾(!!)です。聖地巡礼好きのアニメファン4名(前回の3名+1名。さらに別に、岡山から小豆島に移住された方もビデオ出演していましたが「アニメ」の発音機会なし)が出演されていました。なお、( )内は前回の数値です。
 公務員の鯛さんは、アニメツーリズム協会で「アニメ聖地88旅の思い出レポートコンテスト」で大賞を受賞したほどの方です。起伏1(7)回・平板2(8)回で、最初は平板だったので、できれば最後まで徹底していただきたかったです。
 動画クリエイターの中国人で来日後現在までに47都道府県の聖地を巡ったという軟軟冰(ビンビン)さんは、起伏3(4)回・平板5(6)回で、最初は平板でしたが、途中で「ニ」にアクセントを置く起伏気味の時もありました。
 大学教員の伊月(刑部慶太郎)さんは、「らき☆すた」のガイドブック制作者としてコミケでも有名な方(会場で直接お話ししたことも数回あり)です。発音機会はたった1(1)回でしたが、今回も当然に平板のままで安心しました。
 そして今回が初出演となる公認会計士の夷(えびす)さん。コミケで同人誌『聖地移住』も発行している方(「響け! ユーフォニアム」関連本も商業誌顔負けの超ハイレベル)で、直接お会いしたこともあります。秋田ご出身で当作がきっかけで宇治に移住された方です。起伏1回・平板5回でしたが、起伏発音は周囲に引きずられただけという感じでしたので、基本的には平板発音の方です。番組中でも、「聖地移住」は「地方移住」の中でも地方創生として特に望ましい事例であることを明言されていました。
 このほか、インタビュー出演していた訪日外国人の方々では、ブラジル人男性3名のうち2名に日本語での発音機会があり、1名は(日本人インタビュアーにつられたのか)起伏1回、もう1名は起伏平板各1回でした。ナレーションの声優玄田哲章さんは、残念ながら相変わらず徹底して起伏でした。また、小豆島ロケでご出演の地元の「姐さん」こと薮脇さんは、発音機会が1回のみあり、大変残念ながら起伏でした。
 肝心のマツコ・デラックスさんは、起伏9(4)回・平板4(8)回でした。前回よりも起伏基調だったのが大変残念ですが、最初は起伏だったのに途中で自然な感じで平板になったりしていましたし、平板基調へ戻っていただければと思います。
 なお、前回と違うのが、「アニメ聖地」「アニメ聖地巡礼」という複合語の発音機会が比較的多く、ナレーションの玄田哲章さんも1回のみ起伏でしたが他は全て平板でしたし、マツコ・デラックスさんも全て平板でした。そして何よりも、番組スタッフ(アシスタントディレクター?)が声のみ出演する形で、「アニメ聖地巡礼」はもちろん、単独語としての「アニメ」も発音機会が1回ありました。全て平板発音でした。何だかとてもホッとさせられました。アニメのことがわかっている方々ならば、やはり自然に平板発音していただけることがはっきりしたからです。

 総じて、心配したほどひどくはなく、意外な収穫もあった、という感じです。アニメファンがテレビ(それも地上波のゴールデンタイム)に出演することは昔からありますが、数少ない機会は出演者側も視聴者側もイヤでも印象に残ってしまうので、アニメファンらしい発音を徹底していただけることを心から望んでいます。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年7月15日土曜日

一般芸能人 18

  テレビ番組での(アニメ業界関係者ではない)一般芸能人の「アニメ」の発音について、やや寝かせすぎた古い情報が多いです(最新のいくつかは後日別テーマで取り上げます)が、久々にまとめます。


 2月23日にNHK総合で放送の「100カメ」の「進撃の巨人」の回。現在の制作会社であるMAPPAの中にカメラを設置して密着録画取材するものです。お笑いコンビのオードリーのお2人のうちツッコミ側の若林正恭さんに発音機会があり、起伏2回・平板1回でした。最初が平板だったのに後は連続して起伏だったので、少し残念です。現場スタッフ(業界人)に発音機会は特に無く、番組制作者などの指導も無いはずなので、もともと発音が混在されている方なのでしょう。こういう方々には、できれば平板発音を徹底していただければと思います。

 CSフジテレビONEで放送中の「漫道コバヤシ」。漫画好きタレントのケンドーコバヤシさんが漫画家など業界関係者を訪問してインタビューなどをする番組です。
 3月16日初回放送の「機動警察パトレイバー・誕生35周年記念スペシャル」の回。漫画家のゆうきまさみさんは、1980年代にアニメ雑誌などでも活躍していた方(私より少し上の世代)なので当然ながら、発音機会6回とも徹底して平板で、私を安心させてくれました。それに合わせたのか、普段は起伏基調と言えるケンドーコバヤシさんも、発音機会1回のみでしたが平板でした。こういうマンガ・アニメ関係の情報番組はこうであってほしいものです。
 3月25日初回放送の「10周年公開収録スペシャル」の回。発音機会は意外にもバカリズムさんの1回のみですが、いつものように自然な平板発音で、こちらも私を安心させてくれました。

 4月29日にNHKBSプレミアムで放送の「ジブリパーク”本物”への挑戦・滝沢カレンがのぞいた舞台裏1000日」。タレントの滝沢カレンさんは、起伏1回・平板2回で、少し意外でした。以前は起伏発音だった印象があり、今回は最初が平板発音だったのは嬉しかったですね。他に発音機会のある出演者はいなかったため、ご本人が平板基調になっていっていただければと思います。


 総じて、最近は起伏発音ばかりの一般芸能人も増えていますが、まだまだ平板発音はしっかり息づいているとも感じます。現在の嫌な空気(起伏発音者の急増)は何とかしたいものですが。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年6月29日木曜日

外国人 4

 外国人について久々にまとめて取り上げます。

 昨年(2022年)秋が最初の放送となったスペイン語講座「旅するためのスペイン語(第3期)スペイン・アンダルシア地方編」の第4回「今月の復習」。日本で活躍するアンダルシア地方出身者へのインタビューシリーズで、歌手アイリア(AiRyA)さんの回です。2回の発音機会があり、2回ともしっかりと自然な平板発音でした。ラテン系言語圏であるスペイン語圏の方々は、比較的昔から日本のアニメに親しんでいるため、平板発音者は多いですね。

 3月25日にBSプレミアムで放送の「世界サブカルチャー史・欲望の系譜3(日本編)」の第4回(最終回)「90年代」。2名のアメリカ人学識経験者に発音機会がありました。一人は、アレクサンダー・ザルテンさん(ハーバード大学東アジア言語文明学部教授、男性、1973年生まれ、ドイツで育った経験もあり)。日本語で2回、英語で3回発音機会があり、日本語は2回とも平板、英語は「ア」にアクセントがある起伏が2回、「ニ」にアクセントがある感じの起伏が1回でした。もう一人は、スーザン・J・ネイピアさん(タフツ大学教授、女性、1955年生まれ、アニメなどが専門の日本文化研究者として有名)。発音機会2回とも日本語で平板でした。さすがですね。なお、ナレーションの玉木宏さんは、残念ながら発音機会2回とも起伏でした。

 4月8日に日本テレビ系で放送の「世界一受けたい授業2時間スペシャル〜外国人がよく行く日本のスポットBEST10」。第5位としてカラオケ(アニソン)も取り上げられました。司会の上田晋也さん(くりいむしちゅー)が、発音機会2回のうち1回はしっかりした平板でした。他の出演者に引っ張られた感じもしました。他の出演者(ナレーションや吹替以外)のうち発音機会があったのは4名。高橋優斗さん(ジャニーズJr.)は、発音機会1回で起伏でした。アニメ好きでも知られる元NHKアナウンサーの武田真一さんは、残念ながら発音機会2回とも相変わらず起伏でした。アニソンに詳しい音楽評論家の冨田明宏さんは、今回は発音機会7回のうち、起伏4回・平板3回で、最初と最後は平板で、途中は起伏が多かったです。日本在住の実業家ルース・マリー・ジャーマンさんは、発音機会3回とも平板(ただし1回は「ニ」にアクセントがある起伏気味)でした。あまり良くない傾向ですね。まだかろうじて踏みとどまっている感じですが。

 今回久々に外国人をテーマにしたのは、前述の冨田明宏さんが解説したことが大変気になったからです。現在は、インターネット配信で海外でも最新作が日本とほぼ同時に視聴できるようになったことで、海外在住の外国人の間でも最近のアニソンやアニメへの関心が広まっているのは良いのですが、配信大手(約200か国で配信)のクランチロールは大半が字幕で放送されているとのこと。つまり、日本の声優の発音がそのまま外国人にも伝わるということです。もしも声優がきちんと平板発音せず起伏発音ばかりだとなれば、外国人も「今は本場の日本では起伏発音なんだ」と勘違いする恐れがあるわけです。大変由々しきことです。もう日本国内だけの問題では済まなくなったのです。さすがに日本のCF(CM)までは流れませんが、本編はしっかり流れるのです。そして、アニメ本編中の声優の発音の影響力は、世界的規模で無視できない時代になってしまったのです。アニメへの関心が高い人や、アニメへの接触機会が多い人ほど、声優などの起伏発音に引っ張られやすいことになるわけですし。もう、頭を抱えるしかありません。本気で声優の方々の発音を何とかしなければならない事態だ、と悩みが深まっています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年6月12日月曜日

7周年

   活動開始から本日(6月12日)でちょうど7年になりました。その7年分の総括です。(詳しすぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)



当ブログ自体(全233件。本件が234件目)

 アクセス総数11797回。この1年間で1200回弱の増加(日平均3回強)なわけですが、これまでの1日平均(5回強)からかなり減っています。特に今年は、1月の99回が最高で、昨年12月から今年5月まで6か月連続で2桁となっています。昨年までも2桁の月が連続することはありましたが、3連続が最長でしたので、深刻な事態かもしれません。一方で、
たまにアクセスが集中する日があり、昨年10月27日は過去最高の109回を記録したほか、昨年11月30日はそれに次ぐ106回で、初めて3桁が(しかも2度も)誕生したわけです。どこかのサイトで紹介された可能性が高いですし、海外から集中する場合が多いですが、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるでしょう。フォロワーはいまだにゼロです。
 海外からのアクセスが、依然として半数近くも占めているのは驚きです。通算では、アメリカ(3014回)、フランス(1030回)、ドイツ(476回)の順で、ロシア、ベトナム、ウクライナ、インドネシアが続き、この7か国が100回を超えています。合計約50か国・地域からありますが、「不明な地域」も少なからずあるのが困ったものです。特定の国から集中する日もあります。全体的に、在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿233件中、100回超えは9件のみです。2019年1月1日投稿の「新年ごあいさつ&冬コミ報告」に対して、何と約4年半経ってもアクセスが続き895でダントツのトップです。210回で3位の「方言との関係」は、その直前の投稿のため続けてアクセスする方々が多いことが原因なのは明らかですね。因みに2位は、林原めぐみさんなどを取り上げた「ベテラン声優さん3」の273回。これら9件を含めて80回超え12件、それらを含めて50回超えが18件、30回超えなら41件、20回超えなら84件、10回超えなら182件になります(
この1年間の投稿に限ると、17回が最高で、1桁のままのものも多いです。)。周年総括やコミケ関係の投稿がアクセス少なめなのは全く問題ありませんが、同趣旨の連続案件なのにアクセス数が数倍(時には10倍以上)差がつくことがあるのはよくわかりません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」は通算290回、「まとめ」は通算424回、「まとめ(要約版)」は通算368回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算206回、2018年12月に作成した「参考文献」は通算58回と少なめですが、同年1月に作成した「「起伏」「平板」の意味」が267回と堅調です。そもそも言葉の意味がわからないという方がやはり多いことを証明していますね。なお、私の真意がより伝わりやすくなるようにするためなどで、2021年11月21日と12月5日に「まとめ」ページの「結章」部分などを大幅に改定しています。

 コメント(感想メールも)が、YouTubeの「クイズダービー」関連の投稿に対するコメントをくれた方(1名)が、より詳しく引き続く形で「まとめ(要約版)」の方に昨年4〜5月のゴールデンウィーク頃に合計6件もしていただけました。それに対する私の返信も3件あります。アクセントを含む言語関係に関心の高い方らしく、大変有益な情報も教えていただけました。やっと本格的に突っ込んだ議論ができて、大変嬉しかったです。その他昨年以前にあった投稿は3件ありますが、1件は証拠資料映像の無編集完全版を欲しいというものなので(データ容量や提供方法の問題が大きいため)無視し、残り2件は「「アニメ」の発音については、原語「アニメーション」と比較して、起伏発音は矛盾する」という趣旨のものでした。もちろん返信しましたが、原語と異なるのは間違いではないこと、起伏発音は強く意識しないとできない発音であること、を明記しておきました。
 なお、約3年前にYouTubeの「20世紀の群像・手塚治虫」関係の投稿の方にブログの感想をくれた方が1名いらっしゃいます。一部を引用しておきます。

 「力の入ったブログで読んでいて楽しかったです。個人的な感覚としては、(特に早期の)起伏発音者にアニメを貶める意識は無い気がします。ただの「抑揚が不思議な現象」の一つかなと。正しい発音が広まって欲しいなとは思うので、自分もこれまで以上に気を付けようかなと思いました。『SHIROBAKO』で平板・起伏が使い分けられているという話には「確かに!」と膝を打ってしまいました。」(以下略)



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全51件)

 今年2月に久々に追加投稿しましたが、ネタは事実上使い切っており、総数51件(厳密には諸般の事情で2件のみ非公開)は今後も変わらない見込みです
 アクセス総数は、約117万回(1日平均約460回、最高は2020年5月9日の約4万6059回)で、この1年間では約9万回しか増えていません。トップは、2019年6月22日公開の宮村優子さん&大月俊倫さんのBSアニメ夜話〜新世紀エヴァンゲリオン約41万7千回(2021年9月5日に40万回突破)。2位は、2016年7月24日公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」の約21万回(2022年5月26日に20万回突破)。この2件が10万回超えです。それらを含めて15件が1万回を突破し、それらを含めて42件が1千回を突破しています。
 海外からのアクセスは、全体の5%程度です。
 性別では、男性82%・女性18%と、男性が圧倒的多数ですが、女性が増加傾向にあります。
 年齢別では、18歳未満2%、18〜24歳18%、25〜34歳25%、35〜44歳24%、45〜54歳24%、55〜64歳6%、65歳以上1%と、まあまあのバランスです。
 なお、65歳以上が、昨年4〜6月頃は10〜20%(そのほぼ全てが女性)、今年2月頃にも6〜8%を占めるという、驚くべき結果が出ています。今までにない集中ぶりで、特定の投稿が特に引っ張っているという感じは無く、原因は全く不明です。

 コメント数は約1090個(このうち私自身のコメント数は約120個)で、私以外のコメントが10個以上(最高は340個)ついたものが14件あります。
 高評価数(「いいね」)は9397個で、1000個以上が2件(最高2905個)、それを含めて100個以上が14件、それらを含めて10個以上は34件あります。なお、低評価数も計232個(最高は58個)あり、高評価数との比率は約41対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は1299名とまずまずの結果です。一方で登録解除された方も563
名(この1年間では97名)いらっしゃいます。多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。つまり、一度でも登録した方の総数は1862名ということになります。また、海外からのチャンネル登録者数は現在不明です。(2周年の時点では17名でした。)
 (投稿動画の)共有登録数も2069個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約790回)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約1万2千回、ヤフー約2800回が突出していますが、ツイッター約950回、フェイスブック約350回です。肝心の当ブログからは、約70回あるようですが、期待よりも大幅に少ないですね。このほか、2(4)チャンネルからは60数回程度、ミクシィからは10数回程度あります。(この「外部からのアクセス」データは、不備があり、5周年の時点での数値と同じになっています。)
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全328件)

 アクセス総数(他者への返信ツイートに対するアクセスを含む。)は、通算では約18万(1日平均は、約70回で、一昨年度までの通算よりも30回以上の大幅な低下)。
最高は、2017年6月の8673回(最高日は1176回)。逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もありますが、2年ほど前からゼロの日がかなり増えました。月当たりでは数百回程度、1件当たりでは何と数十回程度にまで落ち込んでいます。原因は不明です。
 返信数は、2019年正月に初めて2名の方から計3個ありました。そのうち1名の方はフォロワーになっていただけましたが、同年末にアカウント自体を削除してTwitterから撤退されてしまったのが残念です。(なお、ダイレクトメッセージをくれた方が2019年末に1名ありましたが、コミケで頒布した別テーマの同人誌の感想でした。)
 ツイート別アクセス数は、全ツイート354件(リツイート1件、他者への返信ツイート25件を含む。)中2件が突出。うち1件は2020年11月3日の「鬼滅の刃」関連で
過去最高の5223回(当日が1日約1100回、2日後の11月5日が1日約1300回)。もう1件は2019年3月16日の「冬コミ購入同人誌(CDなど含む)全て読了」のリンクなしツイートで4172回(ほんの数日で2千回超えという恐ろしいほどの集中アクセス。海外のサイトででも紹介された?) 。これらを含めて約13件が2千回超えです。1千回超えは、これらも含めて約55件ですが、この2年間では皆無です。異常なほどの落ち込みで、まさか前述の鬼滅の刃関連でリンク先のブログの方に懐疑的なコメントを書いたせいかもと本気で疑ったほどです(リンク先のブログへのアクセスは8回しかないので、その可能性は無いはずですが。)。抽象的な表現にとどめず有名芸能人の個人名を明記した場合でも大半は変わらないので、極端な激減の原因は不明です。 
コミケ関連などリンクのないものに限って100回超えする傾向があります。有名人の個人名を出しても100回に届かないことさえあります。この1年間では、計50件のうち100回超えは11件に過ぎず、最高はアニメジャパンへの不参加決定関係の308回です。2位は、北陸への聖地巡礼関係の279回で、リンクもあり5件クリックされていますし、珍しくリツイートが2件、「いいね」も2件ついています。3位は、ジブリパーク開園関係の259回で、リンクも1件クリックされています。4位は、「進撃の巨人」の感想関係の227回。以上4件のみが200回超えです。酷いもんです。以前のレベルにはもう戻らないのでしょうか。なお、私自身がリツイートしたのは、2019年8月の京アニ事件関連で1件だけあります。
 フォロワー数は、最初の頃は最大5名いらっしゃいましたが、入れ替わりもありつつ、現在は残念ながら3名です。
 いいね数は、現在は18件の投稿に対し計20個。
2個ついたもので現存しているのは、京アニ事件関連のリンクなしリツイート、前述の聖地巡礼関係のリンクありツイート、この2件だけ。以前はあったのに消えてしまったものもあり、安心はできません。
 リツイート数は、現在は9件の投稿に対し計10個。うち3件はブログへのリンクを貼っていないもの。2個ついたものが2件だけありますが、以前よりも減ったものもあります。リンクを貼ってある6件のうち3件はコミケがらみのもので、ブログへのアクセスが大きく増えることはありませんでした。残り3件(前述の聖地巡礼関係も含む)のうち1件は、2022年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)に対して付いたもので、「いいね」も付いたため、ブログへのリンクあり投稿では初めて「リツイート」「いいね」の両方が付いたもので、大変嬉しかったです。
 エンゲージメント(開封閲覧などの反応)数がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。エンゲージメントのうち当ブログへのアクセス数自体は、Twitter側では推定で通算約340回です。このうち通算10回超えしたのは、2017年10月13日のTVアニメ「アニメガタリズ」関連(12回)、2019年1月2日の声優関智一さんへの返信(14回)、アニメ&実写の「映像研には手を出すな!」関連3件(26回、18回、13回)だけです。最多の26回は、2020年3月24日のTVアニメ「映像研には手を出すな!」関連でした。(この1年間では、昨年10月26日のもので、前述の北陸への聖地巡礼関係のツイートの5回が最多です。) なお、ブログ側では通算約630回あり、この差が海外からのアクセス分のようです。実は、ツイートして1分もたたないうちにブログへのアクセスが2〜5件あることが以前は多かったのですが、最近はそれが無いこともあります。「1分も経たないうちの2〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?) 


 以上です。
 総じて、発音問題自体に関心を持ってもらえる方はなかなか増えていないように思われますし、アクセスが明らかに低調になってきています。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。
 特に、昨年5月にブログへコメントをくださった方が、「WEBアクセント辞典」的なサイトで「アニメ」が起伏発音のみの表記になっている、という恐るべき情報を提供してくださったことで、危機感が高まりました。活動の必要性を痛感しているところです。


2023年6月9日金曜日

コミケ落選

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ102には、サークル参加抽選漏れ(落選)により、一般参加のみとなることが決定しました。初申込から通算11回の申込のうち、落選は2回目です。ただし、委託参加(実現すれば2回目)を検討中です。 

 新型コロナウイルス対策が緩和されたとはいえ、サークル用会場は以前と変わらない程度の広さにとどめた形での2日間開催で、サークル総数はたったの2万(従来の6割程度)。落選しても当然だったわけですが、とうとう落選です。しかも、史上初の複数日申込可能(複数日サークル参加可能)だったにも関わらず、2日とも落選です。どちらか1日は当選できると思っていたので、大変なショックです。書類不備はないはずですが、「まさか」でしたね。(当落通知メールは1件しか届きませんでしたが。Webカタログのサークル検索でも引っかからなかったので、残念ながら間違いなく2日とも落選です。)

 今回は、委託先候補は極めて限られており、頒布予定の本の内容と当該サークルの(過去を含む)頒布物傾向との整合性(自然さ)も考えると、実質2箇所くらいしかありません。しばらく検討が必要ですが、できるだけ早く働きかけるつもりです。

 当日の頒布物は、3種類考えていましたが、委託参加のみとなるため、実際問題としては1種類に絞られました。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、以前の委託参加時と同様、頒布は諦めます。
 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊2種類のうち、「作品編③」も取りやめます。「歴代準々ベスト」として、歴代総合第30位候補作を10本前後取り上げる予定でしたが、作品選定に悩んでおり、6本+「進撃の巨人」(完結前の暫定版)の合計7本に留める予定でした。ですが、落選により無理に発行する必要がなくなりました。「進撃の巨人」が「秋」(遅くとも今年11月)には完結するので、きちんと完結した後に感想を書き、次回冬コミ発行予定の総集編に(追録の目玉として)組み込めばよいのですから。場合によっては、他作品は掲載を見送り、「進撃の巨人」だけにするかもしれません。そうすれば、事実上「進撃の巨人」が単独で歴代第30位となり、区切りの良い「歴代トップ30」が決定することになります。最終回が期待以上の傑作だった場合は、そうなるのが自然でしょう。

 したがって、今回頒布する1種類は、アニメ文化とこう関わってきた「ファン活動編(下)」ということになります。
 前回発行の上巻との2分冊の残りです。内容は、聖地巡礼(国内、海外)、公式イベント(講演会、展示会、オフシアター上映会、オールナイト上映会、コンサート、朗読劇、各種ファンイベント、国際映画祭など)、マスメディア接触体験(雑誌、ラジオなど)です。公式イベントは、広島国際アニメーションフェスティバル東京国際アニメフェアは特に詳しく、その他のビジネス系イベントや海外イベント(アヌシー国際アニメーションフェスティバルジャパンエキスポ)もあります。
 現在まだ鋭意執筆中です。なかなか肝心な部分の詳細がわかる資料が発見できなかったりして行き詰まったりしながらも、だんだん詳細が埋まってきている感じです。聖地巡礼は、まだ3分の2くらい残っている感じですが、今月中には終わるでしょう。
 なお、次回冬コミには、オンデマンド本による総集編発行を予定しています。そのための下準備(標準的でない線や文字などがきちんと印刷されるかどうかの確認)として、お試し印刷を複数の印刷所に依頼することも検討しており、夏コミまでまだ間がある7月初頭に入稿する方向です。可能ならば、夏コミ前に追録(声優編など大幅加筆予定)もできるだけ手がけたいと思っています。

 このほか、別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2023年夏版)も、もちろん発行します。内容は大きくは変わりませんが、委託参加ということもあり、前回冬コミと同様に、付録として一緒に袋詰めとするつもりです。しかし、前回冬コミと異なり、カラー写真集などは今回は無い見込みです。

 まあとにかく、本の執筆は続けますし、最終的に委託参加は実現すると思います。


2023年5月27日土曜日

CUE 再び

  過去投稿で一度少し触れましたが、テレビアニメ「CUE!」(2022年1〜6月本放送)を再放送で全24話視聴しましたので、改めて取り上げます。声優事務所を舞台にした新人女性声優たちの悲喜こもごもを描いた作品です。アフレコ(ただしアニメのみ)のほか、ラジオや朗読劇など、昨今主流になりつつある歌唱活動以外もきちんと取り上げており、予想よりもまともな内容で割と良かったです。

 単独語としての「アニメ」の発音機会は、やはり相当数ありました。
 新人クラス(新人声優役)では、16名中10名に発音機会がありました。
  六石陽菜役  内山悠里菜さん 起伏4回(3・12・13話)
  鷹取舞花役  稗田寧々さん     起伏4回(1・3・24話)
  天童悠希役  鷹村彩花さん  起伏3回(3・17話)、平板1回(24話)
  赤川千紗役  宮原颯希さん  平板1回(9話)
  恵庭あいり役 飯塚麻結さん  起伏1回(24話)
  九条柚葉役  村上まなつさん 起伏3回(9・24話)
  夜峰美晴役  安齋由香里さん 起伏4回(12・20話)
  神室絢役   松田彩希さん  起伏1回(24話)
  宮路まほろ役 山口愛さん   起伏2回(12・17話)
  丸山利恵役  立花日菜さん  平板1回(7話)、起伏2回(12・24話)
 このほか、中堅クラス(声優事務所関係者、業界人など)では、所長役の日笠陽子さん、マネージャー役の洲崎綾さん、原作漫画編集者役の中原麻衣さん、総監督役の兼政郁人さんの4名に発音機会があり、全員が発音機会各1回で起伏でした。

 当作に関する過去投稿で取り上げたのは第24話の鷹村彩花さんだけですが、実は起伏続きで最終回だけ平板だったことがわかりました。役柄も特にアニメ好きの面が強い設定なので、当初から平板だったらもっと自然で良かったのに残念です。
 昨年のアニメジャパンのスペシャルコメントで平板だったことを過去投稿で取り上げた村上まなつさんは、実は同時期の当作出演時は徹底して起伏だったとわかり、驚きました。当作収録中(第9話と第24話の間)にスペシャルコメントの撮影があったと思われますが、きっと普段は平板なのに当作収録時は周りに合わせてしまったのだろうという気がします。
 立花日菜さんは、最初こそ平板で大変好感を持ったのですが、周りの影響から忖度したのか起伏に変えてしまった感じです。
 宮原颯希さんだけは、結果的にかもしれませんが平板のみで終わり、少し救われた気分です。

 以上をまとめると、こういったアニメ業界関連の作品では、もっと役柄を意識していただきたいということです。声優の役だけでなく、声優事務所関係者や業界人の役についてもです。特に、監督など直接の制作スタッフの役は、徹底して平板でなければならない立場です。
 いずれにしろ、アフレコ現場での直接的な指導はないことが明らかなわけですので、各人の意識の持ち方次第です。どうかくれぐれもお願いしますね、声優の皆様方。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年5月21日日曜日

業界人3(プロデューサー)

  アニメ業界人については、「アニメ」は平板発音が当たり前であり、昔から当然に平板発音し続けている方々が大半のためあまり取り上げてきていませんが、現状把握のため久々に取り上げます。特に、プロデューサーに焦点を当てます。

 3月19日にNHK総合で放送の「THE ANIME STUDIO」。アニメ制作会社の内部を直接撮影する形のレポート番組です。地上波でこのような番組が放送される時代にようやくなったのだなあ、と感慨深いものがあります。取り上げられたのはタツノコプロから独立したメンバーが創立したProduction I.G、その子会社であるWIT STUDIO、ガイナックスから分離独立したメンバーが創立したTRIGGERの3社です。TRIGGERの今石洋之さん吉成曜さん、WIT STUDIOの荒木哲郎さん浅野恭司さん、いずれも監督・作画監督といった現場スタッフの方々ですが、当然ですが徹底して平板発音です。プロデューサーとして発音機会があったのは2名。WIT STUDIOの中武哲也さんは、2回の発音機会いずれも平板で安心しました。Production I.Gの石川光久さんは、過去には起伏発音を披露されたこともありますが、2回の発音機会のうち、先の1回は起伏気味、後の1回は自然な感じの完全な平板でした。現在は同社会長の身ですが、露出機会も多く、ビジネス関係のイベントで何度もお話を聴いたことがある、個人的にも馴染みのある方です。残念なのは、現在はProduction I.GとWIT STUDIOの両方の社長である和田丈嗣さんです。発音機会は1回のみですが、訪問者である非業界人への呼びかけで、起伏でした。あえて素人に合わせたのかもしれませんが、そうだとすれば大変いただけない態度です。プロである業界人の取るべき態度ではありません
 5月6日にCSのAT−Xで放送の「Club AT-X」第498回は、アニメ企画会社インフィニットの永谷敬之さんがゲストでした。「私の百合はお仕事です!」プロデューサーとしてのご出演で、同番組でプロデューサーが顔出し生出演することは極めて珍しいことです。バンダイビジュアルなどのバンダイグループから独立起業された方で、PAワークスと組んだ一連の作品が特に印象深いです。とても気さくな方で、個人的にお話ししたこともある数少ない業界人なのですが、あの「SHIROBAKO」も担当されていた方でもあり、大変な期待と不安を持って視聴しました。発音機会7回のうち、2回は起伏気味でした。あの永谷さんでさえ現状はこうなのかと、少しショックを受けました。問題の2回は、会話の流れ(文章の流れ)で起伏の方がやや発音しやすかった面はあるでしょうが、7回とも徹底して平板であってほしかったです。ご自身のアニメ遍歴を話される場面などは自然な感じのきれいな平板発音だったので、当然に昔から平板発音されている方だとわかります。司会の松澤千晶さんも、2回の発音機会のうち、先が平板、後が起伏でした。永谷さんに話を振る際は平板だったので、業界人に合わせたのかもしれません。

 いずれにしろ、プロデューサーというのは、様々な異業種人と直接接触する「業界の窓口」的立場です。異業種人とお互いに影響し合う部分も大きく、「作品を売り込む」「出資を仰ぐ」立場からは、下手に出ざるを得ず、謙譲をせざるを得ない面はあるのかもしれませんが、謙譲と卑下は違います。決して卑下してはなりません。業界大手のアニプレックスが、社長の岩上敦宏さんや既に同社内ベテラン級プロデューサーの高橋祐馬さんは、過去投稿にもあるように起伏平板が混在ながら起伏基調になっており(他の同社プロデューサーの方々は、私が知る限りほぼ平板発音ばかりですが)、由々しき事態と感じています。業界人の皆様方には、どうか自信と誇りを持って、平板発音の自然な浸透を妨げない(少なくとも卑下して起伏発音に自ら変えることのない)ようにしていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年5月4日木曜日

最近のアナウンサー

 最近は、NHK・民放問わず、地上波・衛星波問わず、起伏発音のアナウンサーが大半という感じですが、特に気になった事例をフリーアナウンサー・局アナウンサーから一例ずつ紹介します。 


 フリーアナウンサーの方の例は、八木美佐子さん。CSのAT−Xで放送の「Club AT-X」。4月1日初回放送分では、いつものフリーアナウンサー松澤千晶さんが有給休暇のため代役で司会を務められていました。(フリーと言いつつ、松澤さん共々ホリプロ所属)。もう一人の司会の声優吉野裕行さんがいつものように徹底して平板発音(ゲストも業界人で当然に平板発音)の中平然と、発音機会6回のうち5回は起伏で、1回のみやや平板気味でした。いや、普段のご自分を貫くこと自体は悪くないのですが、アニメ情報番組においては「アニメ」の発音に留意すべき、という意識が欠落している感じを受けました。フリーアナウンサーの方々は、放送局の垣根を超えられる汎用性の高い立場なので、アニメ情報番組においてはそれなりの意識(事前調査も行なっていればなお良し)を持っていただきたいものです。

 局アナウンサーの方の例は、テレビ朝日の安藤萌々さん。4月20日放送の「報道ステーション」にメインキャスターの一人として出演。中国での「スラムダンク」などの日本アニメ人気の特集コーナーでは、キャスターの大越健介さん小木逸平さん、リポーターの高橋大作記者がいずれも起伏発音(高橋大作さんは発音機会3回とも)の中、発音機会2回とも平板気味でした。周りに影響されず平板発音らしき発音を苦労してされていた(起伏発音することに抵抗を感じていた)感じで、大変好感を持ちました。最近の若い女性アナウンサーでは数少ない事例で、大変勇気づけられました。なお、「ドラマ」についても、大越健介さんが平板発音され、それに続く形で平板発音されたので、普段から「アニメ」「ドラマ」とも平板発音されている方なのだろうと推察されます。
 念のため付言しますと、アクセント辞典では、「アニメ」は起伏平板の併記でその使い分けが認められていますが、「ドラマ」は起伏発音のみとなっています。大越健介さんに対しては、日常生活はともかくアナウンサーとしての出演時は、「ドラマ」を平板発音するほどなら、「アニメ」も当然に伝統(先輩アナウンサーを含む)やアクセント辞典に従い平板発音していただきたいものだと、強く指摘したいところです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年4月29日土曜日

最近の声優さんなど

 最近のテレビ番組での声優さんの発音機会を中心に、まとめて取り上げます。 


 1月2日にCSのAT−Xで放送の「TVアニメ「スパイ教室」放送スタート記念! 雨宮天と伊藤美来の極上新春対談! 」では、声優の伊藤美来さんが、発音機会1回のみで、過去投稿同様に自然な感じの平板発音でした。

 CSのAT−Xで放送の「Club AT-X」。3月18日初回放送分では、声優の福原かつみさんが、発音機会3回で、起伏気味の1回を除いてきれいな平板発音でした。4月15日初回放送分では、声優の折笠愛さんが、発音機会2回ともきれいな平板発音でした。(過去投稿では起伏でしたが、)最近のアニメイベントにはあまり関わっていないベテランらしく、ホッとしました。なおこの回では、アニメジャパン2023のイベントレポートがあり、AT−Xブースでの「R指定アニメ」ミニステージでは人気ホストのROLANDさん平板発音されていて、アニメイベント会場らしくて嬉しかったです。

 4月1・2日にNHK教育で放送の「無敵のボイス」。声に関するあらゆる事象を取り扱う大変珍しく大変興味深いバラエティー番組でした。声優の山寺宏一さんが、(発音機会は2回のみですが)安定した平板発音を披露していて安心しました。

 3月17日(開催日は2月5日)にCSのテレ朝チャンネル1で放送の「おねだり! 声優フェス2023・笑顔だらけの4時間スペシャル」。司会お2人のうちダンサー(EXILE)の世界さんが、最初の1回のみ平板でしたが、それ以降は起伏ばかりで、大変残念な思いです。幼馴染という声優の小野賢章さんが発音機会2回のうち最初が起伏だった(最後は平板気味だった)ためそれに引きづられた感じがして、悪影響の一例を垣間見た気がします。その他に発音機会があったのは3名のみで、関智一さん森久保祥太郎さん起伏1回のみでしたが、若本規夫さん最近のアニメイベントにはあまり関わっていないベテランらしく平板1回のみでした。

 CSのAT−X(地上波のテレビ東京も)で1〜3月に全12回放送の「第2回Anime nova プロジェクトU-20アニメグランプリ」。約1分間のオリジナルプロモーションビデオアニメ制作のコンペで、20歳以下の3名1組(演出、脚本、キャラクターデザイン)のチームが計4チーム出場していました。ナレーションの大塚明夫さんは、相変わらず徹底して起伏でしたが、多くの出演者が平板だったのには救われました。出場チームで唯一発音機会があった演出担当の立野竜之介さんは、起伏平板が各1回でした。業界人では、発音機会があったのは2名(各1回)のみですが、アニメ制作会社OLMのプロデューサー加藤浩幸さんが発音機会1回のみで起伏だったのには驚きました。プロデューサーは、「素人」との接触機会も多いせいか、平板ではない場合もチラホラ見受けられますが、業界人としての自信と誇りに欠けた姿勢であり、由々しきことですね。司会2名のうち、タレントのカズレーザーさんは、発音機会5回のうち4回は平板でした。アニメ情報番組だから適切に配慮したのかもしれませんが、やはり基本的には平板基調の方なのだと思われます。もう一人の司会である声優の榎木淳弥さんは、司会者としては発音機会4回とも徹底して平板でしたが、フリップに書かれた文章を読み上げる際には発音機会(文中登場機会でもある)2回とも起伏だったのは、大変残念でなりません。「アニメ」という単語を意識して発音せざるを得ず、皆さんが集中して聴いている目立つ場面では、最近の世間の雰囲気に合わせて起伏に変えてしまったのかもしれません。アニメが直接のテーマである番組なのだからこそ、普段と変わらず平板発音を貫いていただきたかったし、それができなくなりつつある昨今の情勢に大変危惧を抱かざるを得ません。本当にもう、どうしたら良いのでしょうか・・・

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年4月22日土曜日

ハケンアニメ再び(「アニメ」と「映画」)

 実写映画「ハケンアニメ!」については、過去投稿でも詳しく取り上げていますが、少し気になったことがありましたので、もう一度触れさせてください。

 3月25日にCS日テレプラスで放送の「第46回日本アカデミー賞授賞式・完全版」で、当作が複数の部門で優秀賞(最優秀賞候補)に入賞していましたが、監督の吉野耕平さんは、発音機会は1回のみですが、きちんと平板発音されていました。過去投稿でも触れたように元々アニメ映画「君の名は。」にCGクリエイターとして参加した経歴もあるため、当然の結果です。「アニメに理解のある実写映画人」のはずでアニメ制作現場もご存知のはずなのですが、平板発音の指導はしていただけなかったことが証明されました。出演者の中で平板発音されていたのは主役の吉岡里帆さん唯一人(1月のBS日本映画専門チャンネルでの放送で確認しましたが、起伏4回・平板3回)だったことは、やはり悔しくてたまりません。
 ただし、同番組で「アニメ」の発音機会があったのは、他には3名のみ。司会のアナウンサー羽鳥慎一さん起伏1回のみ(過去投稿にもあるように相変わらず起伏ばかりで残念です)、プレゼンターとして登壇していた俳優菅田将暉さん起伏1回のみ、司会の俳優有村架純さん平板1回のみでした。有村架純さんは、過去にアニメ映画「思い出のマーニー」で主人公マーニー役を務められていることからも、アニメに親しみを持っているようで何より嬉しかったですし、好感度が上がりました。本当は、アニメに直接関わった方々は皆さんこうであってほしいものです。
 ちなみに、「映画」については、登壇者や発言者の中では起伏平板が混在しており、起伏発音の方々も思ったより多かったです。発音を含む文化的歴史が異なる(差別され見下されてきた歴史はアニメの方が長く深い)ため完全な同列では語れませんが、「アニメ」に関しては、業界との距離が近い方々ほど正統的な発音である平板発音を徹底していただきたいと強く思います。

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2023年4月9日日曜日

最近のNHK

  ここ半年間ほどのテレビ番組のうち、NHKで放送されたもので、まだ取り上げていないもの(の一部)をまとめます。


 BSプレミアムで昨年12月30日に再放送された「石原裕次郎がテレビと出会った時」。大人気長寿番組だった日本テレビ系「太陽にほえろ!」の脚本担当者の一人である脚本家の四十物光男さんが、単独語としての「アニメ」の発音機会が2回あり、いずれも平板でした。この方は、1979年頃は「ルパン三世」や後述の「アニメーション紀行マルコ・ポーロの冒険」などアニメの脚本も書かれています。かつてのアニメブーム当時にアニメの脚本を手がけている脚本家の方らしくて、嬉しかったです。
 BSプレミアム「プレミアムカフェ」で3月13〜15日に初めて再放送(本放送から43年ぶり!!)された「アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険」。全43話中第1話・第43話以外は視聴者からの提供ビデオによるもの(海外版のフィルムが全話分現存するが、日本語音声が無いため、視聴者からの提供ビデオで全話補完)で、計9話放送(もっと・・・いや全話やってほしいですが)。アニメパートと実写パートの合体作品で、後に大人気シリーズとなった「NHK特集・シルクロード」も当作がきっかけだったほどの大変貴重な作品。私自身も、有志の上映会で数話しか観たことがなく、今回の再放送に興奮しました。ゲストは、音楽担当の小椋佳さん(不謹慎かもしれませんが、よくぞご健在のうちに再放送してくれましたよね。こうしてご本人のインタビューができるのは奇跡!!)、マルコ・ポーロの『東方見聞録』に詳しい立教大学文学部教授の上田信さん。小椋佳さんは、発音機会1回のみで(私の期待通りの)平板発音。さすがかつてのアニメブーム当時からアニメに関わりのある方らしくて、ホッとしました。上田信さんは、起伏平板が1回ずつで、最初は平板発音。元々平板だった方に違いありませんね。こういう(私よりも年上の)学識経験者の方がきちんと平板発音してくれるのは本当に嬉しいです。司会の局アナウンサー渡邊あゆみさんは、発音機会は1回のみで、「日本のアニメ」という言い方で、息継ぎの関係か何かだと思いますが、いつもと異なり起伏でした。それ以外は作品名に合わせて「アニメーション」としか発音されなかったので、発音を避けていたのかもしれません。まさかこの方までが同調圧力に負けて起伏化したとは思いたくありませんし、きっと今後は平板発音を続けていただけるものと信じています。

 NHK総合で2月24日に放送の「あさイチ・プレミアムトーク」。ゲストは声優の日高のり子さん。ETCの声も担当していることが今回特に注目されたらしく(私は既知でしたが)、数日間インターネットの検索トップクラスに居座り続けたほど反響が大きかったようです。その日高のり子さんは、起伏2回・平板3回で、最初は平板だったなど平板基調でした。過去投稿にもあるように1987〜1989年放送の「アニメ三銃士」の頃は当然に徹底して平板だったのに、近年は各種のナレーションなども起伏ばかりだったので、とても意外でした。やはりご本人は今でも平板基調で、ナレーション業務では(指導もあるのかも)意識して起伏にしてしまっているのかもしれません。そうであれば、ぜひ自発的・積極的に平板発音に戻していただきたいものです。他のゲストである俳優の赤楚衛二さんも、発音機会は1回のみですが平板気味でした。司会の博多大吉さんは、以前は平板だったのにだんだん起伏が増えてきている感じで、今回は発音機会1回で起伏でした。同調圧力に負けず平板基調でいていただきたいと切に願います。そんな中で一番許せなかったのは、局アナウンサーの小林孝司さんでした。あろうことか「アニメ三銃士」を起伏発音されたのです。全体で1つの作品名であり、複合語でもありますから、日本語の発音ルールの鉄則で必ず平板発音になるはずです。1つの作品名として意識していないからだとは思いますが、同局の番組なのだから過去データも事前に確認していただきたいですし、アナウンサーとしてあるまじき誤りです。深く反省していただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年3月26日日曜日

アニメジャパン(配信のみ)

 世界最大の商業アニメイベント「アニメジャパン」。

 東京ビッグサイトでの開催で、3月25日(土)・26日(日)がパブリックデー、27日(月)・28日(火)がビジネスデーです。新型コロナウイルスの影響も薄らぎ、4年ぶりの完全リアル開催(マスクは必須だが、イベントでの声出しOK)となり、4年前と異なり大半のステージが無料配信される形となりました。前回同様、ビジネスセミナーなどは一般開放されなかったのが大変残念です。今年は10周年(10回目)なのに、実行委員会企画の特別展示もありませんでした。これでは、2012・2013年に「東京国際アニメフェア」と分裂開催されていた「アニメコンテンツエキスポ」とほとんど変わりません。「アニメコンテンツエキスポ」も2012年の2日目のみ参加しましたが、大変物足りなかったことを憶えています。結局、私自身は、昨年同様、自宅での配信視聴のみとなりました。

 視聴した全イベントのうち単独語としての「アニメ」の発音機会があった以下のイベント(計11本)のみをまとめます。総視聴本数(
全46本中15本)は、昨年よりさらに減りました。

1:『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ
2:「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」TVアニメ10周年直前スペ
 シャルステージ
3:ネトフリアニメ スペシャルステージ
  (独占配信アニメ「PLUTO」など)
4:TVアニメ「ホリミヤ」AnimeJapan超微炭酸ステージ
5:「2.5次元の誘惑(リリサ)」アニメ化記念スペシャルステージ
6:TVアニメ「山田くんとLv999の恋をする」~放送直前オフ会~
7:『GAMERA -Rebirth-』ガメラ、復活!新情報発表トークショー
8:『SPY×FAMILY』AnimeJapanスペシャルステージ
9:ワールドダイスター TVアニメ放送直前キャストトークショー
10:劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」AnimeJapanスペシャルステ
 ージ
11:TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編スペシャルステージ


 司会者(声優(ナレーターを含む)以外)のうち発音機会があったのは、4・7のフリーアナウンサー中倉隆道さん起伏のみ(4で1回、7で2回)、6のフリーアナウンサー森遥香さん起伏のみ(1回)、11のフリーアナウンサー松澤千晶さん起伏のみ(3回)でした。
 中倉隆道さんは過去投稿(2022年のアニメジャパン)と同様でした。「アニメ研究家」の肩書もお持ちなので、(過去投稿と同じ感想ですが)是非とも「アニメ」の発音の歴史についても研究していただき、平板発音に変わっていっていただきたいものです。
 森遥香さんは、過去投稿(2019年のアニメジャパン)では平板だったのに、意識して変えたのかどうか不明ですが、大変残念です。
 松澤千晶さんは、昨年11月開催の「進撃の巨人」関連イベントでは平板だったのに、また戻ってしまったのでしょうか。

 声優(ナレーターを含む)のうち発音機会があったのは、1で司会を務めた花澤香菜さん起伏1回、1で関智一さん平板2回・起伏1回、2で司会を務めた堀井茶渡さん起伏4回・平板1回、東山奈央さん起伏のみ(1回)、佐倉綾音さん起伏のみ(2回)、3で司会を務めたサッシャさん起伏のみ(6回)、4・6で内山昂輝さん起伏のみ(4で2回、6で1回)、
8で司会を務めた江口拓也さん起伏のみ(1回)、8で種崎敦美さん起伏のみ(1回)、9で司会を務めた森なな子さん起伏のみ(2回)、9で石見舞菜香さん起伏2回・平板1回、9で天城サリーさん起伏のみ(2回)、10で井上麻里奈さん起伏のみ(1回)、10で早見沙織さん起伏のみ(1回)、11で梶裕貴さん起伏のみ(3回)、石川由依さん平板のみ(2回)でした。
 内山昂輝さんや江口拓也さんは、過去投稿でも起伏基調でしたが、完全に起伏になってしまったのだとしたら残念です。
 石見舞菜香さんと井上麻里奈さんは、過去投稿では平板だったのでショックです。しかも石見舞菜香さんが今回平板だったのは「アニメ本編」でなので、複合語としてなら当然な発音であり対象外です。堀井茶渡さんも平板だったのは「アニメ10周年」でなので、同様に複合語としてなら当然な発音であり対象外です。
 ちなみに、佐倉綾音さんは、「コミケ」を2回平板発音されていました。
 サッシャさんは、ドイツ出身で、「進撃の巨人」の主題歌を担当していたLinked Horizonにも参加されている方ですが、日本の悪い面に染まってしまっているのでしょうか。
 そんな中で、関智一さんの平板発音を久々に耳にしました。今後も続けていただきたいものですが。そして、石川由依さんは、以前と変わらず徹底して平板でホッとさせてくれました。今後も絶対に変わらないでいただきたいと切に願っています。

 5では、コスプレイヤー3名がゲストとして登壇しましたが、発音機会があったのはびぃと。さんのみで、残念ながら起伏のみ(1回)でしたが、「コミケ」は平板のみ(2回)でした。

 3では、映画監督(ヴィジュアリスト)の手塚眞さんが、基本的に平板のみ(3回)でしたが、うち1回は周りを意識したのか起伏気味になっていました。当然に昔から平板発音されているはずですが、変に悪影響を受けて勘違いして起伏発音するようにだけはならないでいただきたいので、少し心配です。(ちなみに、アニメジャパン初登壇の浦沢直樹さんは、同様に過去投稿では徹底して平板でしたが、今回は発音機会がありませんでした。)

 総じて、今回は(特にゲストの)発音機会自体が少なかったですが、司会もゲストも起伏発音者が大半で、しかもその中には過去には平板だった方々も含まれており、大変由々しき事態です。何とか、この悪い流れを食い止めたいのですが、良い方法はないものでしょうか。

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2023年3月23日木曜日

最近どーよ!?(音楽関係番組)

 最近半年間程度のテレビ番組などの感想をまとめます。今回は、音楽関係の番組に絞って取り上げます。


 昨年11月17日にBS−TBSで放送の「昭和歌謡ベストテンDX」。司会の関根勤さんに発音機会はありませんでしたが、局アナウンサーの長峰由紀さんが(発音機会1回で)残念ながら起伏でしたが、歌手のささきいさおさんは発音機会2回とも平板で安定していました(一時期は起伏発音が聞かれたのですが、無事元に戻られたようで何よりです。)。
 昨年12月28日にBSプレミアムで放送の「魂のアニソンシンガー水木一郎」。ナレーションを担当した歌手の堀江美都子さんは、いつもと変わらず当然に発音機会2回とも平板でした。
 1月2日にNHK総合で放送の「SONGS OF TOKYO 2022」。ゲストの歌手宮田俊哉さん(発音機会2回)や歌手影山ヒロノブさん(発音機会1回)のほか司会のホラン千秋さん(発音機会2回)までが起伏発音ばかりの中、司会の村上信五さんが発音機会3回のうち最後の1回のみ起伏気味でその前の2回は平板でした。元々は平板基調なのに、他の出演者に引きづられて起伏になった感じで、同調圧力が働いていると言える状況は本当に危惧します。影山ヒロノブさんも、前述のささきいさおさんや堀江美都子さんのように、以前のような平板発音に早く戻っていただきたいと切に思います。

 1月31日にNHK総合で放送の「うたコン生放送!」。アニメ「マクロス」シリーズの音楽特集の回です。局アナウンサーの赤木野々花さんは残念ながら起伏発音でしたが、司会の俳優谷原章介さん平板発音をされ、とても嬉しかったです。アニメへの出演経験もあるせいか、アニメへの理解がある方だとお見受けしました。
 2月10日にテレビ朝日系で放送の「ミュージックステーション2時間スペシャル」。杏里さんが「CAT'S EYE」を歌唱した回ですが、発音機会があったのは家入レオさんだけで、起伏平板が1回ずつ(起伏が先)でした。アニソンも複数歌っていることもあり、普段は平板基調の方なのだろうと推測されますが、周りに遠慮せず平板発音に徹してもらえればなあと感じました。
 3月7日にCSのフジテレビONEで放送(地上波での本放送は1979年7月2日)の「夜のヒットスタジオ」。ゴダイゴが「銀河鉄道999」を同番組初披露した回と思われますが、タケカワユキヒデさんが(発音機会は1回のみですが)きちんと平板発音されていました。現在まで変わらず平板発音されている方なので、アニメブーム当時はこれが当然だったことからも、とてもホッとしました。

 アニメ音楽のライブイベントの中継番組をまとめて取り上げます。 
 昨年12月18日にBSアニマックスで放送の「「パリピ孔明」歌いまくり・Party Time!  昼の部」。昨年9月4日に幕張国際研修センター シンポジウムホールで開催されたものです。司会の声優福山潤さんが(普段は平板発音されている方なのに)発音機会3回とも起伏だったのが残念なほか、歌手の96猫さんが(発音機会1回のみですが)起伏だったのがとても残念です。
 1月1日にBSアニマックスで放送の「ゾンビランドサガLIVE〜佐賀よ共にわいてくれ」。2021年10月17日に幕張メッセで開催されたものです。いずれの方も発音機会は1回のみですが、田中美海さん本渡楓さんがいつものように起伏発音で、ゲストの徳井青空さん起伏発音の中、種田梨沙さんだけが過去投稿にもあるようにきちんと平板発音でした。同調圧力に負けていないことに勇気付けられましたし、このまま変わらないでいただきたいと切に願っています
 2月25日にBSアニマックスで放送の「進撃の巨人 The Final Season SP EVENT 2022・第1部オーケストラコンサート」。昨年11月に開催されたものです。作曲家のKOHTA YAMAMOTOさんが、明確な平板発音をされ、安心しました。やはりアニメ作品に直接関わる方々はこうでなくてはいけません
 
 BS11で放送中の「Anison Days」。昨年9月以降本日までのゲストについてまとめます。
 起伏発音のみだった方々は、安月名莉子さん(2回)、鈴木このみさん(1回)、中川翔子さん(4回)、藍井エイルさん(6回)、栗林みな実さん(2回)、YURiKAさん(2回)、鈴木みのりさん(1回)、井上苑子さん(1回)、TRUEさん(1回)です。また、司会の森口博子さんも、鈴木このみさん・栗林みな実さん・TRUEさんの回に各1回です。
 起伏発音と平板発音が混在だった方々は、小林愛香さん(各1回)、島谷ひとみさん(起伏気味1回、平板2回)です。
 平板発音のみだった方々は、斉藤朱夏さん(1回)、タイ人のMindaRynさん(4回)、鈴木杏奈さん(1回)、ももいろクローバーZの百田夏菜子さん(1回)、作曲家の草野華余子さん、スピラ・スピカの幹葉さん(1回)です。
 鈴木このみさんは、(過去投稿にあるように)以前は平板だったのに起伏に変わってしまった方で、最近は起伏で固定してしまっているようで大変残念です。大阪出身の方ですが、平板発音は方言」と勘違いされているのかもしれず、同様の例が他にもありそうで大変危惧しますMindaRynさんは、2020年に日本で歌手デビューした外国人で、元々はYouTuberですが、アニメに親しんでいることがよくわかり、外国人としての良きお手本と言えます。また、島谷ひとみさんは、以前からアニソンも複数歌唱されており(特に「ブラックジャック21」OP「Destiny -太陽の花-」は、私個人もかなり気に入っている曲)、今後も平板発音に徹していただければ(「自信を持って良いんですよ」と私から言ってあげたいくらいですね)と思います。幹葉さんは、過去投稿では混在でしたが、今回は自然に出てきたという感じで良かったです。
 
 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年3月12日日曜日

最近どーよ!?(AT-X)

 最近半年間程度のテレビ番組などの感想をまとめます。今回は、CSのAT−Xで放送の番組に絞って取り上げます。


 昨年12月31日放送の「AT−Xアニメランキング2022」。ゲストの声優さんお2人は、三上枝織さんが(過去投稿と同様に)平板1回のみだったのに、豊崎愛生さん起伏2回のみでした。豊崎さんは以前は平板基調だったのに最近は起伏ばかりで、大変残念です。なお、司会お2人のうち、ROLANDさんは発音機会がなく、松澤千晶さん起伏5回・平板3回でした。

 1月1日放送の「とにかくゆるく過ごしたい・ハッピーニュ卯イヤーSP」。声優さん4名が本当にまったりとダベるだけの番組の年末年始特別版です。発音機会があったのは2名で、白石稔さん平板2回のみ、田所あずささん平板1回のみ。観ていた私もほっこりした気分になれ、「ありがとう」と言いたいです。

 1月放送の「次クール、何くーる? 2023冬」。今冬クール(1〜3月)の放送作品の紹介番組です。司会を務めるぬいぐるみキャラクター「タイガ」の声を当てた声優福山潤さんは、発音機会3回のうち、最初の1回は平板でしたが後の2回は起伏でした。ゲスト声優で唯一発音機会があった金元寿子さん平板1回でした。以前は起伏ばかりだった方なので、大変良い傾向だと嬉しくなりました。問題は、同局アナウンサー()の安井さんです。「アニメ専門チャンネル」などの「アニメ」をあろうことか起伏発音されました。複合語なので日本語のルールからは必ず平板発音になるのですが・・・専門チャンネルのアナウンサーにあるまじきことで頭を抱えてしまいました。どうかしっかりしてくださいね!!!

 「あにめすこ〜ぷ」は、声優の徳井青空さんとお笑い芸人の岩井勇気さんが司会で、1本のアニメを取り上げ、それにまつわる本職(素人)に当該アニメを観せて意見を聞く番組です。これまでに4回放送されました。
 1月2日放送の「白い砂のアクアトープ」。水族館を扱った作品なので、水族館に関係する3名がゲストでしたが発音機会はなく、司会の徳井青空さんのみ起伏3回でした。前述の豊崎愛生さん同様、以前は平板基調だったのに最近は起伏ばかりで、大変残念です。どうしてこうなってしまうのでしょうか。
 1月15日放送の「NEW GAME」。ゲーム会社を扱った作品なので、ゲームクリエイター3名がゲストで、スクウェア・エニックスの時田貴司さんにのみ発音機会があり起伏1回でした。ゲーム業界人でありアニメ業界人ではないので仕方ありません。司会の岩井勇気さんは、以前から発音が混在している方ですが、今回は起伏平板各1回でした。


 「R指定アニメ」は、人気ホストのROLANDさんが中心に、1本のアニメを原則全話一挙放送しその感想をゲストなどと語り合う番組で、原則月1回放送です。
 昨年10月は、オタク女子の純粋な情熱を描いた「その着せ替え人形は恋をする」。ROLANDさんは、一挙放送開始前も含めて発音機会2回とも平板でした。司会の松澤千晶さんは、起伏平板各1回でした。ゲストのプロデューサー中山信宏さん(アニプレックス)も、発音機会2回のうち1回目は当然に平板でしたが、2回目は起伏気味だったのがとても残念です(業界人なのだからしっかりしていただきたいものです。)。
 昨年11月は、先頃やっと最終回が放送された異色作「異世界おじさん」。ゲストの声優福山潤さんが、発音機会8回中明確な平板4回(後はやや起伏気味4回)でした。前述のように、本来は平板発音されている方なのですが、周りの悪影響を受けつつあるのかもしれず、大変危惧します。司会の松澤千晶さんは、発音機会3回中最初の1回のみ起伏気味で、後の2回は明確な平板でした。
 1月は、近年稀に見る名作で私も大好きな「宇宙よりも遠い場所」。ROLANDさんは、一挙放送開始前は起伏1回、その後は平板1回でした。ゲストのお笑い芸人天津向さんは、発音機会4回とも徹底して平板でホッとさせてくれました(「コミケ」も平板でしたが。)。
 2月は、1990年代前半のOVA「ぼくの地球を守って」。ROLANDさんは発音機会がなく、司会の田口尚平さんは、第1部(スタジオ)では平板1回でしたが、第2部(公開生放送)では起伏2回でした。ゲスト2名(声優速水奨さん、総作画監督の後藤隆幸さん)はいずれも平板1回のみで、ホッとしました。

 Club AT-X」は、声優の吉野裕行さんとフリーアナウンサーの松澤千晶さんが司会を務めるアニメ情報番組で、月2回放送です。
 第485回(10月後半)は、ゲストの声優諏訪ななかさんが発音機会2回とも平板で、意外でしたが好感を持ちました。吉野裕行さん平板2回、松澤千晶さん平板2回(これとは別に複合語の「アニメ・ナローニュース」を起伏2回)でした。
 第486回(11月前半)は、松澤千晶さんのみに発音機会があり、前回と同様でした。
 第487回(11月後半)は、ゲストの声優桑原由気さんが発音機会3回とも平板で、大変好感を持ちました。松澤千晶さんは、前回・前々回と同様(「アニメ・ナローニュース」は起伏3回)でした。
 第488回(12月前半)は、ゲストの声優千本木彩花さん・歌手鈴木このみさんはともに起伏1回のみ、松澤千晶さん起伏3回で、吉野裕行さんまでが「アニメ○○○(作品名)」の起伏1回のみでした。
 第489回(12月後半)は、ゲストの声優貫井柚佳さん平板1回、松澤千晶さん起伏3回で、吉野裕行さんはいつものように平板3回でした。
 第490回は、過去投稿「素人4」で既に取り上げたので省略します。
 第491回(1月後半)は、ゲストの声優松岡由貴さん起伏3回・平板1回でした。松澤千晶さん起伏2回でした。
 第492回(2月前半)は、ゲストの声優関俊彦さんが発音機会6回とも徹底して平板で、とても嬉しかったです。ゲストの声優・歌手笠原弘子さんも、平板1回のみでした。やはりベテランクラスはこうでなくっちゃ、という感じですね。吉野裕行さん平板2回、松澤千晶さん平板1回。この回は全員平板で、とても気分が良かったです。
 第493回(2月後半)は、ゲストのお笑い芸人(声優でもあります)川本成さんが発音機会3回とも綺麗な平板発音で、意外でしたが嬉しかったです。
 第494回(3月前半)は、ゲストの声優大野柚布子さん起伏1回、イケボトレーニングジムの女性トレーナー(つまり「素人」)かなおさん起伏1回でした。そんな中で松澤千晶さんは、起伏2回・平板3回と平板基調(起伏2回はいつものように「アニメ・ナローニュース」のみ)だったのは、少し意外でした。ゲストに左右されていないという点で、良い傾向だなと感じました。

 総じて、アニメ専門チャンネルと言えども、「結局は個人」で、出演者の自覚(意識)にかかっていると言えます。全般的に、他局の番組への出演時と比べて平板発音される方々が多くなりますが、ベテランの業界関係者の平板発音にホッとさせられる一方、局アナウンサーが起伏発音を披露するなんてことは許されざることです。どうか、アニメ専門チャンネルとしての自覚と責任で放送していただきたいと切に願っています。

  (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)



2023年2月26日日曜日

げんしけん再び

 「げんしけん」は、過去投稿(2016年12月)でも取り上げていますが、改めてその意義深さを再認識したため、再び取り上げます。

 大学のアニメ系サークル「現代視覚文化研究会」(モデルは原作者の出身である筑波大学の同名サークルで、略称「現視研」)に集う男女の、熱くもぬるい、ぬるくも熱い、青春群像劇です。原作漫画は、講談社「月刊アフタヌーン」で2002〜2006年に発表され、続編(2代目)も2010〜2016年に発表されました。最初の方と最後の方ではまるで雰囲気の違う内容になっていますが、「こういう(遅めだが)青春もあって良いのだ」と、大変共感できる内容でした。私個人も、大学でアニメ系サークルに2年間だけ入会しており、似たような雰囲気を実体験しています。なお、私自身はアニメから入りましたが、2004年と2007年に1クールずつ放送された後、2代目も2013年に放送されました。原作の全てがアニメ化されたわけではありませんが、原作に忠実でした。原作漫画の単行本も全巻所有しています。
 2002年12月単行本化された第1巻に収録された、非アニメファン(非オタク。つまり「素人」)の女性である春日部咲がそのサークル室を初めて訪れた際、「アニメ」を素人らしく起伏発音で連発する場面があります。げんしけん会員は当然に全員平板発音です。そして、原作漫画には、春日部咲のセリフの中の「アニメ」に「※」がつけられ、欄外に「咲ちゃんは"ア"にアクセントを置いてます。」と注釈がつけられていました。つまり、玄人(濃いアニメファン)は平板発音が当たり前であり、だからこそ素人である春日部咲の発音の「異質さ」を強調しているわけです。これは、少なくともこの頃(2000年代)までは、まともなアニメファンが起伏発音することは想定されていなかったわけであり、平板発音こそがアニメファン(オタク)の証明だったことの、何よりの証拠なのです。原作者の実体験(皮膚感覚)が反映されているのは確かでしょうが、世のアニメファンたち(私も含みます)の正直な感覚だったと思われます。

 ところが近年(2010年代以降)は、アニメファンを描くアニメが増加していながら、作品本編中でも大半が起伏発音になってしまっており、由々しき事態と危惧しています。現実(本物)のアニメファンたちに逆に悪影響を与えてしまっている面すらあります。何より、少なくとも平板発音が正統(昔からの伝統)であるという歴史的事実を知らない者が増えているのです。今改めて当作を取り上げるのは、前述のような原作漫画の記述(それを忠実に再現したアニメ)の意味を再確認し、現在の若い(若くない者も含めざるを得ないが)アニメファンたちに広く知ってほしいのです。当作のような良いお手本を広く知らしめる良い方法はないものでしょうかねえ。当作は、若い世代には決して知名度が高くないようなので、本当に忸怩たる思いです。

 ※原作漫画の該当頁コピーを含めた画像(音声のみ)
   著作権者 原作漫画:木尾士目、講談社
        アニメ1期:現視研研究会
        アニメ2期:コミフェス準備会


2023年2月25日土曜日

NHKアナウンサー(松本零士)

 予定を急遽変更し、投稿させていただきます。 

 つい先日、漫画家の松本零士さんが亡くなりました。かつてのアニメブーム(1977〜1985年頃)においては、メディアでの露出も大変多く、手塚治虫さんの次に顔をよく知られている漫画家だったかもしれないほどです。ただし、必ず「アニメーション」と発音されており、「アニメ」と発音されるのを聞いたためしがありません。(余談ですが、私にとっては「笑わない人」というイメージが強かったですね。この方がにこやかに笑う姿を一度も見たことがありません。真面目な印象の方でした。)
 1984年11月19〜22日にNHK教育で放送された「訪問インタビュー」に出演されていました。19日(第1回)は、「鉛筆からコンピーューターまで」と題して、翌年に開催されるつくば科学万博で上映されるオリジナルアニメ「アレイの鏡」の制作現場でインタビューが行われていました。松本零士さん(当時46歳)としても初めてコンピューターグラフィックス(CG)を一部取り入れた作品です。写真と絵画の違いや、手書きとコンピューターの違いについて、ご本人の当時の考え方が披露されており、大変貴重な記録となっています。
 インタビューは、局アナウンサーの川野一宇さんが行なっています。「アニメ」の発音機会は(全4回を通じて)1回のみあり、自然な平板発音をされていました。この当時は、NHKに限らず、テレビ局のアナウンサーでも平板発音は珍しくありませんでした。これは厳然たる事実です。ところが最近は、NHKでも民放でも、若手を中心に起伏発音ばかりで、大変残念です。ごく一部のベテランは現在でも平板発音されていますが、どうして若手はそれをもっと見習わないのでしょうか。せめてアニメ関連の特集番組では、意識していただきたいものだと切に思います。


 ※「訪問インタビュー」(NHK教育)
   https://youtu.be/D0gtU79nHGw


2023年2月18日土曜日

最近どーよ!?(声優特集番組)

 最近半年間程度のテレビ番組などの感想をまとめます。今回は、声優さんを特集した地上波の番組に絞って取り上げます。

 昨年12月20日に日本テレビ系で放送の「踊る!さんま御殿‼︎ 3時間スペシャル」。ベテランから若手まで錚々たる声優さん9名が出演し、うち4名に「アニメ」の発音機会がありました。榎木淳弥さん春川芽生さん森久保祥太郎さん平板1回のみ、大橋彩香さん起伏1回のみでした。森久保祥太郎さんは、以前は起伏発音ばかりだったのが、平板発音もされるようになり、今回は平板だったわけです。大変良い傾向で嬉しいです。一方で、大橋彩香さんは、以前からずっと平板発音ばかりだったはずなのに、この番組の環境の中で声優側では唯一起伏だったわけです。ショックでしたし、どうしてなのか理由を知りたいくらいです。以前のような平板発音に戻っていただきたいものです。なお、司会の明石家さんまさん平板4回のみ、ゲストの市川紗椰さん平板2回のみで、お2人とも以前と変わらず平板発音が徹底しておりホッとしました。今後も変わらないでいていただきたいものです。ゲストの宮田俊哉さんは、起伏3回・平板1回で、久しぶりに平板発音も聴かれました。この番組の環境に影響されたのかもしれませんが、是非とも平板発音に馴染んでいただき、テレビなどでの露出も多いので自信を持って積極的に平板発音をするようになっていただければ、と切に願っています。

 1月4日にテレビ朝日系で放送の「世代声優が選ぶ! 昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ!SP」。ベテラン中心のさらにすごい声優特集番組で興奮しました。発音機会があった声優さんは若手(Z世代側)の阿座上洋平さん1名のみでしたが、平板気味1回のみでした。意外でしたが嬉しかったです。ナレーションを担当した声優の松岡禎丞さん佐倉綾音さんは以前と変わらず徹底して起伏発音でしたが、このようなアニメ関連番組では是非とも平板発音してみていただきたいと思います。なお、ゲストの一般芸能人のうち、世界(EXILE)さん起伏1回のみ、川島明さん起伏平板各1回でした。川島さんは、アニメにも理解がある方なので、自信を持って平板基調を強めていただければと感じています。

 日本テレビ系で放送中の「アナザースカイ」に昨年11月4日に、NHK総合で放送中の「あさイチ・プレミアムトーク」に昨年12月16日に、声優の梶裕貴さんが顔出し出演されました。過去投稿にもあるように、基本的には起伏発音なのですがたまに平板発音もされる(つまり起伏「基調」の)方です。前者では、起伏6回・平板1回でした。ナレーションの声優バッキー木場さんが、過去投稿にもあるように徹底して平板発音の方ですが、引きずられることなくしっかり平板1回でホッとさせられました。むしろ、梶さんの方にこそ、もっと意識して平板発音に変えていただければなあと感じました。後者では、残念ながら起伏5回のみでした。司会の博多大吉さん平板3回のほか起伏気味2回(うち1回は「ニ」にアクセント)、博多華丸さん起伏気味1回(「ニ」にアクセント)、局アナウンサーの鈴木奈穂子さん起伏1回でした。大吉さんや華丸さんは、過去投稿では平板だったので、どうか変な影響で変わらないでいただきたいものです。

 総じて、声優さんは、露出も多く、世間一般的にはアニメ業界関係者としてみられるので(番組共演者に対しても含めて)影響力が大きいですから、「アニメ声優」としての出演時には発音をくれぐれも意識していただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)





2023年2月4日土曜日

素人 4

 最近半年間程度のテレビ番組などの感想をまとめます。今回は、アニメ業界とは直接関係のない方々(いわゆる「素人」。司会者を除く。)を取り上げます。

 昨年12月13日に、アニメ歌手水木一郎さんの訃報が流れ、ニュースやワイドショー番組で特集されました。その中で、テレビ朝日系の「羽鳥慎一モーニングショー」で、「素人」の発音機会がありました。元フジテレビアナウンサーの弁護士菊間千乃さんは残念ながら起伏発音でしたが、早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが自然な平板発音をされていました。同番組では、ナレーションの声優四本木典子さんが、徹底して起伏発音(発音機会3回)だったのが残念です。また。映像が紹介された2002年放送の「徹子の部屋」出演時に、司会の黒柳徹子さん(いつも起伏発音)に引っ張られたのか、現在まで基本的に平板発音が徹底している水木一郎さんが発音機会3回中2回は起伏発音だったのがショックでしたが、その場の司会者につい合わせてしまっただけだと理解しています。
 CSのAT−Xで放送中のアニメ情報番組「Club AT-X」。今年1月7日初回放送の回では、作家で動物研究家のパンク町田さんが、自然な平板発音を連発(発音機会4回すべて)されていて、とても嬉しくなりました。その際司会の吉野裕行さんも堰を切ったように平板発音を連発(発音機会5回すべて)されたので、気が合ったのかもしれませんね。
 また、機会があって視聴することができたテレビ愛知制作の「データで解析! サンデージャーナル」では、昨年8月7日本放送の「ローカル鉄道事情」特集回で、三重県北部の三岐鉄道の社員野原浚大さんが、発音機会が1回あり、自然な平板発音でした。鉄道むすめを生かした取り組みの紹介場面だったのですが、アニメ作品ではありませんがアニメ的デザインのため触れられたのだと思われます。何だかとてもホッとさせられました。

 以上のように、素人の自然な平板発音を耳にすると、玄人が発音する場合以上にホッとさせられますね。「アニメ」の平板発音が広く深く浸透している証明であり、未来に希望を失わずにいられます。本来は、玄人の側にこそもっと安定して平板発音を聞かせていただきたいのが正直な想いですが。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


 


2023年1月17日火曜日

学校教育

 今朝見た夢の中のお話です。(全く予定外の内容の投稿ですが、できたてホヤホヤのうちにと思いまして・・・)

 とある中学()での男性教師による授業風景。「アニメ」の発音を話題にしており、「昔はなあ、みんなこういう発音だったんだぞう。」と先生が言い、「アニメ〜」「アニメ〜」「アニメ〜」と生徒たちに平板発音で3回唱和させたのです。あまりのストレートな教育方法に感激して、それを見ていた私が拍手をしてしまいました。ふと周りを見ると、授業参観日なのか、大人の男女が大勢周りにいて、帰り始めていました。その後は、なぜかその教師は、教師ではなく学習塾などの教育産業関係者()として、あちこち車で動き回ったりしていました。

 まあ、夢なので、支離滅裂だったり、肝心なところはぼやけていたり、ご都合主義だったりしますが、夢自体滅多に見ない私ですが、こんな(「アニメ」の発音自体が話題になる)夢は初めてです。とうとうこの発音問題が私自身の潜在意識を蝕むまでになったということかもしれませんが(笑)・・・

 ここからが本題です。ふと思ったのです。学校教育の中で実際に、このように発音指導が行われることがあるのだろうか、と。教科としては、国語か英語くらいしか考えづらいです(他にも美術の時間はあり得ます)が、ひょっとするとホームルームの時間かもしれません。先の夢では中学あたりのようでしたが、話の発端は先生の個人的体験に基づくもののようなので、ホームルームが一番可能性がありそうですが。英語なら、現実の外国人(アメリカ人など)は結構平板発音してくれていますが、英和辞典では起伏発音で載っているので、「辞書を鵜呑みにするな」という教育かもしれませんが、生徒は混乱するでしょうね。もっとも、これが海外での日本語教育の場だったら、十分ありうる光景だとは言えます。

 要は、今の若い世代は、「アニメ」が元々平板発音だったという歴史を知らなさすぎるのです(若者が歴史を知らないのは、どの分野でも言えることですが)。本当は、このように学校教育(義務教育)の中で発音指導の機会(その大前提としてまず歴史的経緯の解説)があると良いなあ、と思った次第です。まあそれが無理でも、先の先生のように、「昔はなあ」と昔話でも良いから話題にされることが必要なのです。
 まさか本当に、指導されたり「昔はこうだった」と話題にされた経験があるという方々は、いらっしゃいますでしょうかねえ?