最近半年間程度のテレビ番組などの感想をまとめます。今回は、CSのAT−Xで放送の番組に絞って取り上げます。
昨年12月31日放送の「AT−Xアニメランキング2022」。ゲストの声優さんお2人は、三上枝織さんが(過去投稿と同様に)平板1回のみだったのに、豊崎愛生さんは起伏2回のみでした。豊崎さんは以前は平板基調だったのに最近は起伏ばかりで、大変残念です。なお、司会お2人のうち、ROLANDさんは発音機会がなく、松澤千晶さんは起伏5回・平板3回でした。
1月1日放送の「とにかくゆるく過ごしたい・ハッピーニュ卯イヤーSP」。声優さん4名が本当にまったりとダベるだけの番組の年末年始特別版です。発音機会があったのは2名で、白石稔さんが平板2回のみ、田所あずささんが平板1回のみ。観ていた私もほっこりした気分になれ、「ありがとう」と言いたいです。
1月放送の「次クール、何くーる? 2023冬」。今冬クール(1〜3月)の放送作品の紹介番組です。司会を務めるぬいぐるみキャラクター「タイガ」の声を当てた声優福山潤さんは、発音機会3回のうち、最初の1回は平板でしたが後の2回は起伏でした。ゲスト声優で唯一発音機会があった金元寿子さんは平板1回でした。以前は起伏ばかりだった方なので、大変良い傾向だと嬉しくなりました。問題は、同局アナウンサー(?)の安井さんです。「アニメ専門チャンネル」などの「アニメ」をあろうことか起伏発音されました。複合語なので日本語のルールからは必ず平板発音になるのですが・・・専門チャンネルのアナウンサーにあるまじきことで頭を抱えてしまいました。どうかしっかりしてくださいね!!!
「あにめすこ〜ぷ」は、声優の徳井青空さんとお笑い芸人の岩井勇気さんが司会で、1本のアニメを取り上げ、それにまつわる本職(素人)に当該アニメを観せて意見を聞く番組です。これまでに4回放送されました。
1月2日放送の「白い砂のアクアトープ」。水族館を扱った作品なので、水族館に関係する3名がゲストでしたが発音機会はなく、司会の徳井青空さんのみ起伏3回でした。前述の豊崎愛生さん同様、以前は平板基調だったのに最近は起伏ばかりで、大変残念です。どうしてこうなってしまうのでしょうか。
1月15日放送の「NEW GAME」。ゲーム会社を扱った作品なので、ゲームクリエイター3名がゲストで、スクウェア・エニックスの時田貴司さんにのみ発音機会があり起伏1回でした。ゲーム業界人でありアニメ業界人ではないので仕方ありません。司会の岩井勇気さんは、以前から発音が混在している方ですが、今回は起伏・平板各1回でした。
「R指定アニメ」は、人気ホストのROLANDさんが中心に、1本のアニメを原則全話一挙放送しその感想をゲストなどと語り合う番組で、原則月1回放送です。
昨年10月は、オタク女子の純粋な情熱を描いた「その着せ替え人形は恋をする」。ROLANDさんは、一挙放送開始前も含めて発音機会2回とも平板でした。司会の松澤千晶さんは、起伏・平板各1回でした。ゲストのプロデューサー中山信宏さん(アニプレックス)も、発音機会2回のうち1回目は当然に平板でしたが、2回目は起伏気味だったのがとても残念です(業界人なのだからしっかりしていただきたいものです。)。
昨年11月は、先頃やっと最終回が放送された異色作「異世界おじさん」。ゲストの声優福山潤さんが、発音機会8回中明確な平板4回(後はやや起伏気味4回)でした。前述のように、本来は平板発音されている方なのですが、周りの悪影響を受けつつあるのかもしれず、大変危惧します。司会の松澤千晶さんは、発音機会3回中最初の1回のみ起伏気味で、後の2回は明確な平板でした。
1月は、近年稀に見る名作で私も大好きな「宇宙よりも遠い場所」。ROLANDさんは、一挙放送開始前は起伏1回、その後は平板1回でした。ゲストのお笑い芸人天津向さんは、発音機会4回とも徹底して平板でホッとさせてくれました(「コミケ」も平板でしたが。)。
2月は、1990年代前半のOVA「ぼくの地球を守って」。ROLANDさんは発音機会がなく、司会の田口尚平さんは、第1部(スタジオ)では平板1回でしたが、第2部(公開生放送)では起伏2回でした。ゲスト2名(声優速水奨さん、総作画監督の後藤隆幸さん)はいずれも平板1回のみで、ホッとしました。
「Club AT-X」は、声優の吉野裕行さんとフリーアナウンサーの松澤千晶さんが司会を務めるアニメ情報番組で、月2回放送です。
第485回(10月後半)は、ゲストの声優諏訪ななかさんが発音機会2回とも平板で、意外でしたが好感を持ちました。吉野裕行さんは平板2回、松澤千晶さんは平板2回(これとは別に複合語の「アニメ・ナローニュース」を起伏2回)でした。
第486回(11月前半)は、松澤千晶さんのみに発音機会があり、前回と同様でした。
第487回(11月後半)は、ゲストの声優桑原由気さんが発音機会3回とも平板で、大変好感を持ちました。松澤千晶さんは、前回・前々回と同様(「アニメ・ナローニュース」は起伏3回)でした。
第488回(12月前半)は、ゲストの声優千本木彩花さん・歌手鈴木このみさんはともに起伏1回のみ、松澤千晶さんが起伏3回で、吉野裕行さんまでが「アニメ○○○(作品名)」の起伏1回のみでした。
第489回(12月後半)は、ゲストの声優貫井柚佳さんが平板1回、松澤千晶さんが起伏3回で、吉野裕行さんはいつものように平板3回でした。
第490回は、過去投稿「素人4」で既に取り上げたので省略します。
第491回(1月後半)は、ゲストの声優松岡由貴さんが起伏3回・平板1回でした。松澤千晶さんが起伏2回でした。
第492回(2月前半)は、ゲストの声優関俊彦さんが発音機会6回とも徹底して平板で、とても嬉しかったです。ゲストの声優・歌手笠原弘子さんも、平板1回のみでした。やはりベテランクラスはこうでなくっちゃ、という感じですね。吉野裕行さんは平板2回、松澤千晶さんも平板1回。この回は全員平板で、とても気分が良かったです。
第493回(2月後半)は、ゲストのお笑い芸人(声優でもあります)川本成さんが発音機会3回とも綺麗な平板発音で、意外でしたが嬉しかったです。
第494回(3月前半)は、ゲストの声優大野柚布子さんが起伏1回、イケボトレーニングジムの女性トレーナー(つまり「素人」)かなおさんも起伏1回でした。そんな中で松澤千晶さんは、起伏2回・平板3回と平板基調(起伏2回はいつものように「アニメ・ナローニュース」のみ)だったのは、少し意外でした。ゲストに左右されていないという点で、良い傾向だなと感じました。
総じて、アニメ専門チャンネルと言えども、「結局は個人」で、出演者の自覚(意識)にかかっていると言えます。全般的に、他局の番組への出演時と比べて平板発音される方々が多くなりますが、ベテランの業界関係者の平板発音にホッとさせられる一方、局アナウンサーが起伏発音を披露するなんてことは許されざることです。どうか、アニメ専門チャンネルとしての自覚と責任で放送していただきたいと切に願っています。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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