実写映画「ハケンアニメ!」については、過去投稿でも詳しく取り上げていますが、少し気になったことがありましたので、もう一度触れさせてください。
3月25日にCS日テレプラスで放送の「第46回日本アカデミー賞授賞式・完全版」で、当作が複数の部門で優秀賞(最優秀賞候補)に入賞していましたが、監督の吉野耕平さんは、発音機会は1回のみですが、きちんと平板発音されていました。過去投稿でも触れたように元々アニメ映画「君の名は。」にCGクリエイターとして参加した経歴もあるため、当然の結果です。「アニメに理解のある実写映画人」のはずでアニメ制作現場もご存知のはずなのですが、平板発音の指導はしていただけなかったことが証明されました。出演者の中で平板発音されていたのは主役の吉岡里帆さん唯一人(1月のBS日本映画専門チャンネルでの放送で確認しましたが、起伏4回・平板3回)だったことは、やはり悔しくてたまりません。
ただし、同番組で「アニメ」の発音機会があったのは、他には3名のみ。司会のアナウンサー羽鳥慎一さんが起伏1回のみ(過去投稿にもあるように相変わらず起伏ばかりで残念です)、プレゼンターとして登壇していた俳優菅田将暉さんが起伏1回のみ、司会の俳優有村架純さんが平板1回のみでした。有村架純さんは、過去にアニメ映画「思い出のマーニー」で主人公マーニー役を務められていることからも、アニメに親しみを持っているようで何より嬉しかったですし、好感度が上がりました。本当は、アニメに直接関わった方々は皆さんこうであってほしいものです。
ちなみに、「映画」については、登壇者や発言者の中では起伏・平板が混在しており、起伏発音の方々も思ったより多かったです。発音を含む文化的歴史が異なる(差別され見下されてきた歴史はアニメの方が長く深い)ため完全な同列では語れませんが、「アニメ」に関しては、業界との距離が近い方々ほど正統的な発音である平板発音を徹底していただきたいと強く思います。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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