2018年12月16日日曜日

方言との関係

 方言との関係については、過去投稿でも若干触れましたが、改めて詳しく取り上げます。
 私は言語学の専門家ではありませんが、改めて詳しく調べた結果、次のア〜クのようなことがわかりました。

 結論から申し上げれば、方言とは基本的には関係ありません

 仮に関東が起伏・関西が平板だとしたら、過去投稿で取り上げたドラマ「アオイホノオ」は二重の意味で誤りだったことになります。
 また、カによれば、まとめページで触れた「「漫画」が昔は起伏発音だった可能性」もあながち邪推ではないとわかり、うれしかったです。

 
ア 方言のアクセントは、大きく分けて東京式・京阪式・N型・無型(アクセン
 トなし)の4種類で、全人口の約半数は東京式
  (⇒参考文献②③⑤⑥⑦⑧⑨⑪⑲)

  東京式
    関東(栃木・茨城以外)・北海道・東北(宮城南部・福島以外)・新潟・
    中部(北陸以外)・紀伊半島(吉野熊野付近)・中国・四国(宿毛付近)・
    福岡・大分など

  京阪式
    近畿・四国・北陸の大部分、佐渡島

  N型
    長崎・鹿児島・熊本西部・都城・隠岐島・沖縄など

  無型(アクセントなし)
    東北(宮城南部、福島)・栃木・茨城・八丈島・佐賀・熊本東部・宮崎
    (都城以外)など

イ 東京式と京阪式では、アクセントが逆転する語も多いが、外来語の場合
 基本的に同じアクセント
  (⇒参考文献④⑤⑥⑨)

ウ 無型では、イントネーションも尻上がり傾向
  (⇒参考文献⑨)

エ 外来語の名詞は、4音は平板化が顕著。3音は起伏(第1アクセント)が多
 数だが、古く入った語や日常頻繁に使われる語(例:ガラス、バイト)は平板
 化、省略語であるが省略意識が無いもの((例:テレビ、トイレ)は起伏(第1
 アクセント)のまま
  (⇒参考文献②)

オ 日本語として古い(和語→漢語→外来語)ほど平板
  (⇒参考文献⑤⑱)

カ 漢語でも、「麻雀」「電車」「電話」など昔は起伏(第1アクセント)、
 「音楽」も専門家の間では60年代から平板
  (⇒参考文献④)

キ 学生への意識調査によれば、起伏のままの理由は「標準語的」、平板
 の理由は「若者的」「都会的」。どちらも放送メディアの影響ありと考え
 るべき
  (⇒参考文献⑨) 

ク 平板化の原因は、次の通り
 ・ 無型アクセント地帯からの影響は考えにくい。
 ・ 「専門家アクセント」(その道の「通」や専門家・業界人など、その語を
  頻繁に使用する人たちの間で浸透。外来語らしく響かせないことがカッコ
  いい)
 ・ 「省エネ」(第1アクセントの場合のようにどこで音を下げるかを意識し
  て声帯の緊張が高まる必要なし。その場を切り抜けるため無難に近い所で
  ごまかしがきく) 
  (⇒参考文献④⑤⑥⑬⑮) 


 アクセント辞典の記述は、過去投稿でも取り上げていますが補足します。
 NHK版(⇒参考文献①)の掲載基準は、NHKアナウンサー約500人へのアンケート調査を基にし、「放送で用いるのにふさわしい」「ある程度あらたまった場面で使っても、多くの人に自然に受け入れられる」「特定の地域や年代を連想させない(東京方言や若者アクセントも排除)」で、「現代における公的な場面でのことばのドレスコード」とのことです。複数併記の場合の優劣も、使用場面や聞き手によって使い分けてよい旨の解説が放送文化研究所のホームページでなされています。
 三省堂版(⇒参考文献②)の掲載基準は、東京式アクセントを基準とし、「その語に馴染みのある人のアクセントを重用」「生きて使われているアクセントこそがそのことば本来の姿」とのことです。
 これらの基準のもとでNHK版・三省堂版とも、「ゲーム」「ドラマ」がいずれも起伏のみであるのと違い、「アニメ」は起伏平板完全併記なのです。
 因みに1986年発行の東京堂出版版(⇒参考文献③)では、「アニメ」は掲載が無く、「ゲーム」「映画」は起伏(東京・京都・鹿児島とも第1アクセント)のみ、「ドラマ」は起伏(東京・京都は第1アクセント、鹿児島は第2アクセント)のみでした。

 なお、コミケ参加者アンケートで「出身地」「現住所」を調査していない理由は、方言は無関係と考えたことのほか、その方の発音の正確な拠り所の特定が困難だからです。例えば、「5歳まで鹿児島、22歳まで大阪、35歳の現在は東京在住」という方は、薩摩人・大阪人・東京人のどれでしょうか?あくまで生まれた場所?最も長く住んだ場所?現在住んでいる場所?それともご本人の意識次第?・・・複雑かつ無意味な質問は避けたのです。


  ※参考文献
   https://16516tal.blogspot.com/p/blog-page_9.html
   (専用ページ)

2018年12月8日土曜日

一般芸能人 10

 これまで多くの一般芸能人の方々について取り上げてきましたが、もちろん事例が尽きることはありません。

 つい先日(12月6日)NHKBSプレミアムで放送されたザ・プロファイラー〜水木しげる・ゲゲゲの夢見た幸福人生では、司会を務めている俳優の岡田准一さんが「アニメ」をしっかり平板発音されており、とても嬉しくなりました。同番組には、過去投稿で取り上げたコラムニスト泉麻人さんのほか、俳優の田中麗奈さん戸田恵子さんの計3名がゲスト出演されていましたが、発音機会はありませんでした。
 ※諸般の事情により、動画投稿はありません。

 当ブログ内投稿自体ではなく、リンク先の証拠資料公開用サーバとしての動画投稿サイト内(解説・コメント)でしか触れていない方々も結構おられますので、ここでまとめて取り上げさせていただきます。
 赤塚不二夫さん関連(2016.6.19投稿)で掲げた「面白アニメランド」年末特番(1984.12.27テレビ東京系)では、司会の山田邦子さん羽賀健二さんラサール石井さん渡辺正行さんらがしっかり平板発音されていました。
   https://youtu.be/SWfI3VNnmyQ
   https://youtu.be/mJgLJN3N6yg
 愛川欽也さん関連(2016.9.19投稿)で掲げた「キンキンのとことん好奇心」(1995.12.28テレビ朝日系)では、「アニメ」の発音機会があった2名(司会の朝凪鈴さん(元・宝塚)、ゲストの山田雅人さん)は起伏平板が混在していました。
   https://youtu.be/IsZsrwo4K_8
   https://youtu.be/qsEouf8GFwg
 林原めぐみさん関連(2016.7.23投稿)で掲げた「トップランナー」(1998.2.6NHK総合)では、司会のタレント益子直美さん(元・バレーボール選手)は、起伏平板が混在していました。
   https://youtu.be/zbdYC-ddxAU
 島本和彦さん関連(2016.11.4投稿)で掲げた「BSアニメ夜話スペシャル〜とことん!あしたのジョー」(2007.3.30NHKBS2)では、ゲストの国生さゆりさん起伏でしたが、「アニメマエストロ」コーナーでの中川翔子さんは解説役の氷川竜介さんに合わせたのかしっかり平板でした。
   https://youtu.be/pjpNRot-8Ys

 森口博子さん関連(2017.9.18投稿)で掲げた「題名のない音楽会21」(2003.4.27、2003.5.4テレビ朝日系)では、他の出演アーティストのうち発音機会があったMAXサーカスのメンバーはしっかり平板したし、松崎しげるさん起伏平板が混在していました。
    
 最後に、林原めぐみさん関連(2016.7.23投稿)でもう一つ掲げた「徹子の部屋」(1997.7.22テレビ朝日系)の黒柳徹子さんについて、少し詳しく書かせていただきます。NHK専属タレント第1号でラジオドラマの時代から活躍し、ある意味大ベテラン声優(サンダーバード、ひょっこりひょうたん島など)でもあり、日本のテレビタレントの草分けでもあります。さらに、過去投稿でも取り上げた広島国際アニメーションフェスティバルでのトークショー出演経験もある方ですが、紅白歌合戦での司会なども含め、私の知る限り起伏発音しかされない方です。このような超有名人の方に平板発音をしていただければ、社会的影響力は絶大です。アニメとの縁は案外薄い方なので難しいかもしれませんが、同じように司会などの超有名人だった故・愛川欽也さんや故・大橋巨泉さんが徹底した平板発音だっただけに、残念でなりません。
   

2018年11月11日日曜日

異業種クリエイター

 異業種(アニメ業界以外)クリエイターと一口に言っても様々な業種があるわけですが、過去投稿でまだ取り上げていない現代美術の分野からお1人紹介します。

 現代美術家の村上隆さんは、アニメ好きとしても知られ、アニメから影響を受けた作風でも有名です。したがって、自然に平板発音になるはずですね。
 例えば、NHKBS2(現:BSプレミアム)で放送されていた「BSアニメ夜話」にも2回ほど出演されていますが、2007年の「ど根性ガエル」の回では、(1回を除き)ほぼすべて平板でした。やはり本物のアニメファンの方だとわかります。

 ちなみにこの回の他の出演者は、漫画家の江川達也さん、評論家の岡田斗司夫さん、監督の芝山努さん、アニメーターの本多敏行さんがゲストで、局アナウンサーの里匠さんとタレントの加藤夏希さんが司会、声優の石井康嗣さんがナレーションです。もちろんいつもの「アニメマエストロ」コーナーの氷川竜介さんもです。
 江川達也さんも、村上隆さんと同様で、大半が平板ですが起伏も混じっていました。
 加藤夏希さんは逆に、普段は起伏ばかりな方ですが、いつも徹底して平板の氷川竜介さんに合わせたのか「アニメマエストロ」コーナーでは珍しく平板でした。(今回は発音機会自体がこの1回のみです。) (周りに合わせるのではなく)自然にそうなっていただければなおありがたいのですが。
 岡田斗司夫さんも、起伏が多めですが平板も時々混じりました。
 石井康嗣さんも、起伏平板が混在していました。
 里匠さんだけは、相変わらず起伏ばかりでした。
 なお、芝山努さんと本多敏行さんは、発音機会はありませんでした。

  NHKBS2(現:BSプレミアム)
  「BSアニメ夜話〜ど根性ガエル」
    https://youtu.be/MvjvHgecCSo
  ※動画は一部抜粋のため、上述の内容すべてがわかるわけではありません。
 
 

2018年11月2日金曜日

コミケ5連続

 東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今冬のコミケ95にも、サークル参加が無事決定しました。これで一昨年冬の初申込から5回連続で当選です。アンケートはもう実施しないので、落選でも割り切れると覚悟していましたが、取り越し苦労に終わりました。

 今回も4回連続となる評論・情報」ジャンルで、3日目(12月31日(月))東1ホール「I−45bです。
 初の角地(いわゆる「お誕生日席」)、しかも中央の幅広の通路沿いという信じられないくらい目立つ位置ですが、隣の席がすぐに別ジャンル(しかもコミケ最大の訪問者数と言われる「男性向」)。これはどう考えたらよいのでしょうか。新規の訪問者が大勢手に取ってくれるのか、それとも逆に隣接ジャンルの大混雑に隠れて死角となってしまうのか、用意すべき部数が読みきれません。まあ、風で寒いとかいった心配がないのは助かりますが。

 今回は初参加以来の新刊を持ち込みます。もちろん無料頒布です。
 アンケートは前回で締め切り、今回とうとう「コミケ参加者アンケート結果報告書」を発行します。本当に関心がある方はとっくにブログの「コミケ参加者アンケート」ページで結果を把握されていると思われますので、冊子にどのくらい需要があるのか不明で、発行は正直しないつもりでしたが、やはりご協力いただいた方への礼儀・責任として、とにかく発行はしようと決めました。ブログで公開済みの内容(概要説明・集計結果・考察・感想)を冊子用に編集したものです。
 また、これまでの活動などを通じて感じたことや、これまで頒布してきた「アニメは本当に認められたの」での表現がうまくなくて真意が十分伝わっていないと思われる点を補足したり、ごくわずかですが寄せられた感想に対しての回答的なことも、併せてQ&A形式で記します。
 さらに、これまで別紙で添付していたブログ紹介を巻末特別付録として掲載します。ブログ投稿タイトル一覧ブログ言及者一覧(単に文脈上お名前を掲げただけの方は除き、「アニメ」の発音について(不明な場合も含め)言及させていただいた方のみを抜粋しますが、それでも約300人)です。
 これらをまとめて全36とすることや台割(ページの割り振り)は既に決定済みです。当初は全頁モノクロ印刷の予定でしたが、シンボルカラーとしての青(起伏)・赤(平板)の2色を徹底的に表示させたい(その方がグラフも文章も見やすい)と思い約半数のページをカラー印刷とすることも検討しました。しかし、予算の都合(約6万円の差!印刷部数はサークル参加者配布用も含めて過去最高の200部を予定)もあり、起伏は黒地白抜き文字、平板は黒枠囲い(グラフについては粗い模様付き)の黒文字、という形の全頁モノクロ印刷に落ち着く可能性が高いです。

 なお、これまで頒布してきた「アニメは本当に認められたの」自体も、内容は一切変えず増刷(奥付に「増刷日」を入れるかもしれませんが。)し、未入手の方のために引き続き無料頒布します。今回の新刊の記述をご理解いただくためには不可欠なためです。 

 また、別紙付録は無しにする方向ですが、ひょっとすると「TAL版勝手にアニメ大賞」と題した別紙を作成するかもしれません。いや何、発音ばかり問題にしているせいか、「この人、発音ばかり気にして、ろくにアニメを楽しんでいないのかも」なんて思われていやしないかとか、無性に「好きなアニメ」とかを自己紹介を兼ねて他のアニメファンの皆様方に披露したくなったりもするのですよ。でも、来年の新刊にするかもしれないので、今回は取りやめる可能性が高いです。(このブログ内には年内にでも掲載する可能性がありますが。)

 相変わらず「評論・情報」「鉄道・旅行」が同日配置、しかも「鉄道・旅行」は遠い西ホール配置、「学漫」も別ホール配置で遠くなるため、訪問順序に悩まされそうです。そのため、またしても14時過ぎまで離席していると思います。それでも、一人でも多くの「初対面の一般参加者の方々」と交流できるよう最大限努めたいと考えています。

2018年10月16日火曜日

職場にて


 私の職場での所属部署は10人程度の組織なのですが、所属メンバーの間では実は結構アニメの話題が出たりします。
 そもそもこの活動を始めたのは、職場でのとある出来事が直接の決め手になっています。それは、次のような会話が耳に入ってきたことでした。
 20代女性が50代男性に「アニメ」の話題を持ちかけていたのですが、女性が平板発音で「アニメ」と口にしたら、男性が「アニメだろう!」と起伏発音で怒鳴ったのです。すなわち、起伏発音の強制(起伏発音への矯正)をしようとして年下の人間をたしなめたわけです。その後のやりとりを聞けなかったので女性がその後どう対応したかは不明です(後にその女性は退職しましたが、もちろん全然別の理由です。)。私は愕然としました。「こんなことが現実にまかり通るなんてこのままじっとしていたら取り返しがつかない世の中になってしまう」。その瞬間、この活動をする決心をしました
 この出来事は既に数年前になるわけですが、何と全員の発音機会が出揃っています。男性3名(50代、40代、30代)と女性1名(30代)の計4名が起伏発音ばかりである一方、男性2名(60代、30代)と女性2名(40代、20代(前述の退職した女性とは別人))の計4名がいずれも平板発音なのです。すなわち、見事に半々なのです。私はもちろん平板発音なので、我が組織は平板発音者が過半数ということになります。やったね!決してアニメファンではない人たちが大半なのですが、年代も幅広いので、何だかホッとさせられました。
 もしも全国各地の様々な職場(組織)がこのような混在状況であるのであれば、日本の将来に少しは希望が持てるなあ、と気持ちがほぐれたりしているところです。

2018年10月4日木曜日

一般芸能人 9

 去る9月1日にNHK−BSプレミアムで放送されたドラマ「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」。テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や劇場アニメ「心が叫びたがっているんだ。」などの脚本家として有名な岡田麿里さんの自伝が原作の(アニメ)業界ドラマです。主役の坂田安喜子(岡田麿里さんの変名)役は元AKB48の前田敦子さん、母親役は富田靖子さんです。
 業界ドラマなので、作中登場人物の何名かに「アニメ」の発音機会がありました。アニメ関係者役は一人だけ発音機会があり平板でしたが、ゲーム関係者役や出版社編集者役は起伏ばかりでした。
 肝心の前田敦子さんは、アニメ監督に話しかけるシーンで明確平板発音でした。ご本人なりの役作りの一環なのかドラマの制作スタッフの指導によるのかは不明ですが、いい傾向だと思いました。ただ他の場面(独白など)ではほぼ起伏(平板も1回あり)だったのが残念でした。
 また富田靖子さんは、1回だけ発音機会がありましたが明確な平板発音でした。役作りなのかご本人自身が普段からそうなのかは不明ですが、恐らくは後者だと思われます。ひょっとしてアニメ好きな方なのかもしれません。
 過去投稿でも業界ドラマなどを取り上げていますが、制作スタッフの指導は特にない場合が多そうに思われます。もしもきちんと指導されるのであれば、業界人は平板が基本だということを徹底していただきたいものです。
 
 また、つい先日(9月30日)テレビ東京系で放送された同局番組の紹介特番「日曜アニメしあわせ計画」では、お笑い芸人のさまぁ〜ずのお2人(三村マサカズさん大竹一樹さん)がいずれもしっかり平板発音されていて、とてもうれしく思いました。対談相手の同局アナウンサーの福田典子さん起伏ばかりだったため余計に好感を持ちました。テレビ東京はアニメにも力を入れている放送局(「アニメ部」が存在するほど)なのですから平板発音の大切さをもっともっと意識していただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


 

2018年9月22日土曜日

世代の差?!

 去る9月8日にNHK教育テレビで放送された「100分de石ノ森章太郎」。石ノ森章太郎作品について座談会形式で行うトーク番組です。2016年には手塚治虫作品が取り上げられていた番組です。評論家の夏目房之介さん宇野常寛さん、精神科医の名越康文さん、漫画家のヤマザキマリさんの計4名が出演されました。(漫画家の石ノ森章太郎さん・竹宮惠子さん・島本和彦さんもビデオ出演されています。)司会は伊集院光さんと局アナウンサーの島津有理子さんで、ナレーションは声優の加藤有生子さんと田中亮一さんです。
 ビデオ出演以外の全員(ナレーションは加藤有生子さんのみ)に「アニメ」の発音機会がありました。なんと夏目房之介さんだけがしっかり平板でした。しかも話の流れで「(テレビ)まんが」という単語も唯一発しておられます。(ただし、昔から平板が基本だった方なのですが、2回のうち後の方の1回は起伏気味でした。) なお、「ドラマ」の発音機会も伊集院光さんに1回のみあり平板でした。
 番組の中で「世代の差」的な話も何度か出てきましたね。世代的には、夏目房之介さんだけが60代後半で、名越康文さんが50代後半、他の皆さんはいわゆるアラフォー(30代後半〜40代前半)です。そのため、否応無く世代の差のようなものを感じてしまいました。職業的なものもあるでしょうし、個人差に過ぎない面もあるでしょう。しかし、やはり昔から平板発音が通例だったという歴史的事実からも、年配者は平板発音が多いことの一例を示しています。若い世代がもっともっと平板発音に馴染んでほしいと強く思います。(例えば宇野常寛さんのような方には、自信を持ってしっかりとした平板発音をしていただければなあと感じます。)

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年9月14日金曜日

親和性

 去る8月11日にNHK教育テレビで放送された「SWITCHインタビュー達人達」。アイドルグループももいろクローバーZの百田夏菜子さんと、「かいけつゾロリ」シリーズの児童書作家原ゆたかさんとの対談でした。「アニメ」の発音機会は、百田夏菜子さんはありませんでしたが、原ゆたかさん徹底して平板発音されていて、大変嬉しかったです。

 ただ少し気になることがありました。原さんの発音は、「ゲーム」こそ起伏平板が混在でしたが、「ドラマ」も「映画」も平板だったのです。もちろん全く構わないのですが、ひょっとして元々こういった単語を基本的に平板発音する習慣をお持ちの方だったのでは、という気がしたのです。コミケ参加者アンケートでも分析テーマの一つとなった「関連性が高い他の単語の発音との親和性」を考える好例ではないかということです。
 児童書作家でイラストレーターでもある方なので、絵心は十分お持ちなわけです。「かいけつゾロリ」はアニメ化もされているので、アニメとも縁がある方です。65歳なので、アニメブームとは無縁な「若者」時代を送られた方です。
 
 要するに、最初にどの単語から平板化が始まった(あるいは当初から平板だった)のかが気になったのです。どの分野に特に興味・関心が高いのか、どの分野に日頃から馴染みが深いのか、の指標になるからです。「親和性」は、本来は他の単語への影響度自体を意味しますが、どの単語が主導権を握っているかが結局は重要なのです。願わくは「アニメ」が最初に平板になり、やがて「ドラマ」「ゲーム」の順に平板化していったのであってほしいのです。逆に「ドラマ」に引っ張られる形で「アニメ」も平板化し「ゲーム」もそうなりつつある、ということだったとしたら、個人的には少し悔しい気がしてしまうのです。

 念のため繰り返しますが、どんな分野にどの程度関心を持つかはもちろん全く個人の自由で、他人がそれを非難したりすることはできません。あくまで、アニメファン第1世代の性(さが)であり、わがままにすぎません。でも、気になってしまうのです。特に「ドラマ」「ゲーム」をライバル視している私からすれば。
 もしもこれら3つの中で「アニメ」に一番関心が高いのであれば、アニメファン第1世代にとっては望外の喜びといったところでしょうか。そういう方がもっともっと増えてほしいのです。そして「映画」のように、平板起伏が混在しても気にならず、しかし確実に平板が増え続けていると実感できる、そんな世の中に早くなってほしいのです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2018年9月12日水曜日

結局は個人 3

 ここ1〜2か月のテレビ番組を観ていての感想集です。

 まずは、声優さん
 BSアニマックスで7月1日に放送された「ジャンプアニメ大集合スペシャル」。発音機会があった4名の声優さんのうち2名、三瓶由布子さん(最新版「キャプテン翼」など)が徹底して平板だったほか、森田成一さん(「BLEACH」など)も今回はちゃんと平板でした。嬉しかったですねえ。司会のケンドーコバヤシさんは、今回は起伏平板が混在していました。必ずしもゲストに合わせたわけではないようですが、実際どんな心境で対応されているものなのでしょうか?できれば確かめてみたいものです。
 7月21日にNHK総合で放送された「進撃の声優大集合」。同月23日から始まるアニメ「進撃の巨人(Season3)」の紹介番組として5人の声優さんが出演されましたが、発音機会が唯一あった井上麻里奈さんはしっかり平板で驚きました。また過去投稿でも触れたとおり司会の市川紗椰さんや、アニメ評論家の藤津亮太さんも、いつも通り徹底して平板で安心させられました。このほか司会の局アナウンサー小松宏司さんにも発音機会がありましたが起伏のままだったのが少し残念です。
 7月16日にNHK総合で放送された「笑アニ様がやってくる」ではお笑い芸人と声優のコラボによるコントなどが披露されましたが、「アニメ」の発音機会があった3名のうち声優の福原綾香さん(ナレーションも担当)が1回だけですがしっかりと言葉を区切って平板発音してくれたのが嬉しかったです。
 過去投稿でも取り上げた「深夜天才バカボン」。過去投稿でしっかり平板発音として取り上げた野中藍さん(ハジメ役)が第7話でとうとう発音機会があり、大変残念なことに起伏でした。ところが同じ第7話で起伏だったバカボン役の入野自由さんが次の第8話ではしっかり平板だったのにも大変驚かされました。ただ、過去投稿で平板と紹介したパパ役の古田新太さんが最近は起伏が多くなってきているのが大変気がかりです。前述の状況から音響監督さんの指導などは入っていないことが明らかであり、共演者の影響で(起伏の方が業界っぽいのかと)勘違いされているように思えてなりません
 芸能人など多彩な出演者がラジオ風の対談を1時間繰り広げるBSスカパースカパー!FM579」。過去投稿でも取り上げた落合福嗣さんが、9月に放送された喜屋武ちあきさんとの「はじめまして、アニメまして対談」で、ほぼ起伏の中1回だけですが平板でした。「この人も平板発音することがあるんだ」と嬉しい驚きでした。将来的な変化の可能性に希望が持てることを意味しており、平板の回数がだんだん増えていくのが理想すね。
 このほか、過去投稿でも取り上げたBS11で放送中の「AnisonDays」。声優の渕上舞さん(「ガールズ&パンツァー」など)が平板起伏が混在していた(しかも平板の方が3対2で多い)のが意外でした。

 続いて、ミュージシャン(歌手)さん
 前述のAnisonDays」の出演者で、川添智久さん(元・LINDBERGのベーシスト)がしっかり平板だったのが大変嬉しかったです。数々のアニソンで活躍のZAQさんも以前は起伏ばかりだった印象があるのですが平板起伏が混在していた(しかも平板の方が2対1で多い)のもホッとさせられました。こちらは(前述の古田新太さんとは逆の意味で)同業者の影響なのかもしれません。このほか、在日アメリカ人のヘビメタ系ギタリストのマーティ・フリードマンさん起伏平板混在していた(ただし平板は1回のみ)のも驚きでした。過去投稿で取り上げたデープ・スペクターさんのように、英語圏(英語の辞書には「Anime」は「A」にアクセント符号すなわち起伏発音で載っている)出身の方でもやはり日本生活が長いとだんだん平板発音に馴染んでくるという好例でしょう。

 最後に声優さん・ミュージシャンさんとも同時に出演された番組を。9月6日に日本テレビ系で放送された「ナカイの窓」のアニメ特集(代々木アニメーション学院東京校から中継)。やはり数々のアニソンで活躍のMay'nさんが、徹底して平板で、さすがだなあと唸らされました。中居正広さんは今回は平板起伏が混在(さすがに平板が多め)だったのが少し残念ですが、意外だったのが司会のお笑い芸人バカリズムさんが(1回を除き)ほぼ全て平板だったことです。アニメ映画「ひらがな男子」の脚本を書くなどアニメとも具体的な縁のある方なので、やはりさすが一味違うなあと納得できました。また、声優の梶裕貴さんがいつも通り起伏な中1回だけですが平板発音もされたことは、前述の落合福嗣さんと同様に将来の可能性が感じられ、嬉しい収穫でした。
 
 総じて、比較的若い声優さんも案外きちんと平板発音されているようで、少し将来に希望が持てる状況です。結局は「個人」の意識・認識次第なのです。
 
 ネタが多いので、今回は以上です。
 珍しく予告です。近日中に3本投稿する予定です。
 コミケ参加者アンケートでも分析テーマとしている「年代による差」「他の単語の発音との親和性」の2点について特に考えさせられた2本のドキュメンタリー(バラエティー)と、とある1本のドラマについての感想です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年9月2日日曜日

広島国際アニメフェス

 広島国際アニメーションフェスティバル
 広島で原則として2年に1回のペースで行われる、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)やアメリカのアカデミー賞も公認する、世界4大アニメーション映画祭の一つで、国際的にも評価・人気・注目度が高いアニメーション映画祭です。「広島大会」とも言われます。
 広島市が主催者(の一つ)になっており、自治体が一貫して直接主催するアワード形式(アマチュアからの応募に基づく審査・表彰形式)のアニメイベントとしては、東京アニメアワード(前身の東京国際アニメフェアなどを含めて、東京都が主催)と並ぶ貴重なイベントで、かつ、最も伝統あるイベントです。開会式・閉会式では原則として広島市長のあいさつがあります。今は4代目ですが、特に2代目の平岡敬さんはさすがマスメディア出身のせいか式典後も上映をちゃんとご覧になっていて嬉しかったですね。

 世界中から寄せられる年齢やプロ・アマ問わない作家さんたちの作品を公開審査する「コンペティション」をメインに、様々な作品が1〜2時間程度のプログラムの形にまとめられて上映されます。基本は短編(長くても30分程度)の「アート(非商業)アニメーション」作品ですが、ごく一部ですが長編の商業アニメーションも上映されます。セルなどの絵が動く「ドローイング」のほか、人形・粘土・切り紙・砂・布などあらゆる素材(果ては人間の体自身をコマ撮り)を用いた陰影のある立体物が動く「パペット」も多いです。
 作品上映だけでなく、その作家本人などが解説(いわゆるメイキング)してくれるステージもあります。今では商業アニメーションの世界的な大作家になっているような方(例:ジョン・ラセター)も過去に登壇されています。実写映画として公開される商業作品もCGが多用される傾向にあるため、まだ日本公開前にCGのメイキングとして解説ステージが設けられたこと(例:「マスク」)も多々あります。このイベントで一般世間よりも少し早く知ることができた作品・作家も少なくありません(例:イギリスの「ウォレスとグルミット」シリーズ)。初期の頃は、CG作品の上映はほぼ皆無で、CGだけの解説付き特別プログラムが組まれていましたが、今や隔世の感があります。
 また最近は、学生や無名作家の作品上映にも力が入れられており、小部屋での持ち込み自主上映やメイキング解説も多数行われています
 トークショースタイルのイベントも時々行われます。過去には、黒柳徹子さん・川本喜八郎さん・和田誠さんのトークショーや、商業アニメ界から富野由悠季さん・高橋良輔さん・出崎統さん・杉井ギサブローさん・りんたろうさんが勢揃いしての豪華トークショーや高畑勲さんの講演会などもありました。ちなみに、宮崎駿さんは、ご本人はアートアニメーションに否定的な立場を取られていますが、コンペティションで作品(日本テレビ関連のCF(CM)?)が上映されたこともあります(たぶん誰かがこっそり応募したのだと思われますが、まだ国際的には無名の頃で、上映時も大きな拍手などは起きず、何の賞も受賞しませんでした)。
 過去投稿でも取り上げた通り、初期の頃は有名人である手塚治虫さんが元気に参加されていた(第1回ではグランプリ受賞)こともあり、国内でも注目度が高くNHKが積極的に特集放送したりしていました。最近はCS(BS)のアニマックスで受賞作品の一部が放送される程度になり、話題になることもあまりないのが残念ですが、それだけ定着した証とも言えます。
 作家やゲスト登壇者やメディア関係者などの招待客も多く、それらの方々は名札を首からぶら下げておられますので、お顔を存じ上げていなくても声をかけやすかったりはします。
 作品は、コンペティションをはじめとして、一部の長編などを除き(吹替はもちろん)日本語字幕は一切ありません。最近は非英語圏の作品は作家の側で英語字幕をつけていることが多く、「ここは日本なのに」と思ったりもします。第1回でのフランスのポール・グリモー監督による完全版「王と鳥」(タイトルが色々変遷している作品で、当時の正確なタイトルは失念しましたが、昔の短縮版は「やぶにらみの暴君」として有名です。)が映画祭スタッフによる活動弁士ばりの生吹替()上映だったのが懐かしいです。
 作品上映後(エンディングも完全に終了後)には毎回必ず拍手が起きますが、本当にバカ受けしたような作品の場合にはエンディングが始まる頃に拍手喝采になることもあります(過去最高の大拍手は「ウォレスとグルミット」シリーズ第2弾「ザ・ロング・トゥラウザーズ(後の邦題:ペンギンに気をつけろ)」で、グルミットがレールを必死に継ぎ足していくシーンでは場内割れんばかりの大拍手・大歓声でした。)。イベント終了後しばらくは、一般の上映会や映画館などでも思わず最後に拍手しそうになったりします。

 今年が第17回となりますが、私自身は1985年の第1回から毎回欠かさず参加しています。もちろん仕事などの都合で全日(第1回のみ6日間、他は5日間)参加は数回しかしておらず、開会式または閉会式のいずれかを含む3〜4日間参加が多いです。今回は8月23〜27日の5日間開催ですが、そのうち3日目の25日夜のコンペティションからの参加でした。(ここ数回はこのパターンです。)
 初期の頃は、「アニメ」と言えばセルアニメのマンガチックなものしか知らない大半の大人たちに対して、「アニメは絵だけじゃないんだ、写実的なものもあるんだ」「アニメは子供向けばかりではない、大人向けの芸術もあるんだ」「映画(映像)は本来すべてアニメーションなんだ」と叫んでそれらの作品を見せつけてやりたいという衝動が大変強かったです。アニメファン第1世代の性(さが)ですかね。特に「パペット」や最先端のCGが観たくて仕方ありませんでした。コンペティションなどで「ドローイング」ばかりが続くとがっかりしたりしていました。
 
 ごめんなさい、やっと本題です。
 こういったイベントなので、基本的には「アニメーション」としか呼ばれません。広島市長のあいさつなどでも「アニメーション」「アニメーション芸術」としか言われません。「アニメ」は、日本製の商業アニメーションに限定された意味を持つものとして世界共通語となっており、「(アート)アニメーション」とは別物とされているからです。
 前述の商業アニメ関係者のトークショーや持ち込み自主上映の会場くらいですね、「アニメ」という単語が公式に使われるのは。とはいうものの、作家やゲスト登壇者や一般参加者も会場内で「アニメ」という単語を発することも当然あります。基本的には平板発音が圧倒的です(商業アニメ関係者はあの高畑勲さんを含め当然に平板でした。今回も「この世界の片隅に」プロデューサーとして最近はメディア露出も多い元・マッドハウス社長の丸山正雄さんが、小部屋でのトークショーでしっかり平板発音されていました。)が、たまに起伏発音が聴かれることもあります。

 今回は、偶然取材現場付近に居合わせて耳にしました。ベテランの脚本家らしい数名のグループに、新聞記者(中国新聞)数名が取材しているようでした。「普通のドラマは海外では売れない。東南アジアは良くても欧米は全くダメだ。欧米でも売れるのは、アニメ(と特撮)だけだ。アニメは再放送も多く、再放送に伴う著作権料で、著名なベテラン脚本家は大変助かっている。最近はシナリオの専門学校などでも、アニメを念頭に置いた講座が増えている。」といった内容でした。この話をされたベテラン脚本家らしき方(取材時は名札を外されていたためお名前は不明ですが、たぶん前日に会場内で名札をお見かけした◯◯さんと思われます。)が起伏(しかも「ドラマ」は平板)だったのです。他の脚本家らしき方々はきちんと平板(しかも「ドラマ」は起伏平板が混在)だったので、余計に目立ちました。なお、新聞記者らしい方々は(私の在席中は)発音機会はありませんでした。
 脚本家さんは、アニメ業界人ではありませんが、ある意味(アニメ中心の方は特に)業界関係者とも言えます。平板発音の方ばかりではないのは気がかりです。ベテランのアニメ脚本家として有名な辻真先さんも、アニメブームの頃のラジオのアニメ情報番組でしっかり起伏だったので(当時は特に大変違和感があったため)印象に残っています。アニメ業界人であるプロデューサーや監督さんたちとも交流はあるはずなので、脚本家の皆様方も意識していただければ幸いですと思うしかありませんが
 

2018年9月1日土曜日

コミケ94報告2(アンケート)

 大変お待たせしました。コミケ94参加報告の続きです。
 アンケートについてですね。

 これまでと同様、私のスペースへいらっしゃる一般参加者だけでなく、私自身が買物をするサークルさんにもたくさんご協力をいただきました。ごく一部のサークルを除き、お礼という形で冊子版をお渡ししています。
 なお、今回も外国人(日本語OK)の方にもご協力いただきました。結果的には、中国人の方1名だけでしたが。
 その結果合計104名からご回答いただきました。サークルスペースでの一般参加者の方々のご回答が予想をかなり下回ったのが少し残念です。やはり新刊がないことが影響したのでしょうか・・・。
 年代未記入の方が通算4名(うち2名は「アニメ」は「平板」、1名は「アニメ」は「どちらもあり」)いらっしゃいましたが、せっかくご協力いただいた回答を極力生かすため、年代別の項目以外では集計に含めることにしました。その結果、回答者数は通算435名となりました。「アクセント400人くらいに聞きました」ですかね。なお、40代が30代より回答者数が多いという逆転現象は変わりませんでした。
 1サークルで複数の方から回答をいただくことも引き続き一部行ないました。
 それ以外のサークルでも、サークルの代表者が不在のため代理(つまり売り子)であるがアクセントには大変興味あるという方が複数いらっしゃったのも嬉しかったですね。
 今回最も驚かされたのは、「コミケ」の起伏発音で「ミ」つまり第2アクセントという方が若干名(いずれも関西出身)いらっしゃったことです。3音の外来語由来単語としては大変珍しい発音です。

 今回をもちまして、公式アンケートは終了します。以前も書きましたが、個人的に気になるサークルさんなどに、交流と啓発(気づいてもらい、考えてもらうためのきっかけを作ること)の機会を作るためにも個別に(非公式に)行う可能性は、今後もあります。 
  
 詳細は、当ブログ内の専用ページをごらんください。
   https://16516tal.blogspot.com/p/blog-page_44.html


 なお、次回のコミケ95で新刊として結果報告(&補足説明)を発行することは、既に過去投稿でお伝えしましたが、専用ページも冊子化を念頭に表記などをもう少し見直す予定です。「最終版」ではなく「最新版」であることにご留意ください。

 以上で、コミケ参加報告は終わりとさせていただきます。

2018年8月29日水曜日

勝手にアニメ大賞 2

 過去投稿でも取り上げた超絶面白かったテレビ番組が今年もやっと(8月26日に)放送されました。BSスカパーの「勝手にアニメ大賞」です。
 昨年4月1日に裏ANIMAX MUSIXスピンオフ〜勝手にアニメ大賞inスカパーの小部屋」というタイトルで、アニソンイベントの会場内で行った約5〜6時間のうち、参加アーティストのトークを除いたアニメトーク部分のみフルに2時間枠で放送されたものでした。2016年度のキャラクター・作品・音楽・声優に関する15部門の賞が発表されました。
 今回は、「勝手にアニメ大賞2018〜夏〜」と題して、2018年1月以降現在放送中のものまで含めた範囲で、キャラクター・作品・声優に関する12部門でした。音楽関係がなかった(時間も100分に短縮された)のが大変残念です。前回同様私自身は観ていない作品ももちろんあるのですが、前回に比べれば話についていけた感じです。今後もぜひ続けてほしい番組です。
 出席者5名が各々発表する形式は当然同じ。メンバーも全く同じで、司会のサンキュータツオさんはじめ岩井勇気(ハライチ)さんあしとみしんごさんといったお笑い芸人のほか、アイドルタレントの三田麻央(NMB48)さん喜屋武ちあきさん

 なんと今回は、全員が平板起伏が混在。もちろん男性の御三方は平板が基調ではありますが。いつもは徹底して平板サンキュータツオさんまでが数回だけですが起伏だったのが少しショックでしたが、喜屋武ちあきさんが平板発音されるのを久しぶりに聴けたので、プラ(ス)マイ(ナス)ゼロかな・・・。
 結局、興に入ってくればその場の言葉のつなぎ方などでアクセントが混在してしまうのは仕方ないのかもしれません。それだけ熱いトークということでしょうね。アニメファンだけによるトークなのでまあ構いませんが、アニメファンではない芸能人なども多数出演する(一般傍聴もある場合は特に)バラエティー番組の場合は、少しだけ意識してもらえれば、とは思っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年8月24日金曜日

一般芸能人8(鉄道ファン)

 鉄道好き(鉄道ファン)の方々の中には、アニメ好き(アニメファン)な方々も大勢います。いわゆる「オタク」に関しては、「アニメ」「鉄道」「アイドル」が3大ジャンルでこれらを兼任するファンも多いと言われています。アイドルタレントが「アニメ」「鉄道」の兼任ファンだったらすごいことですよね。(私自身も実は、「アニメ」「鉄道」の兼任ファンです。)
 実は、本当にアイドルタレントの中にもそういう方がいらっしゃいます。その筆頭が元・SKE48の松井玲奈さんです。残念ながら以前は数々のテレビ番組中では「アニメ」をいつも起伏発音されていたのですが、今年4月に放送(先日再放送あり)された鉄道系バラエティー番組(「笑神様は突然に・2時間SP」の鉄道BIG4出演部分)で、しっかり平板発音されているのを発見しました。たまたまなのか心境の変化か何かで変わったのかわかりませんが、とても嬉しかったです。今後もそうであり続けてほしいですね。ちなみに同番組では過去投稿でも取り上げたアニメ好きの乃木坂46の生駒里奈さんも出演されていましたが、発音機会はありませんでした。(松井さんの発音機会も生駒さんの紹介場面の1回のみです。)
 アニメと鉄道の両方が好きな一般芸能人としては、過去投稿でも取り上げた市川紗椰さんや、俳優の村井美樹さんなどが有名ですね。市川さんは、いつも平板発音が徹底していて安心していられます(先日もNHK「進撃の声優大集合! 」でしっかり発音されていました。同番組については後日もう少し取り上げます。)。村井さんは、残念ながらこれまでも起伏発音しか聴いたことがありませんが、アニメ関連の番組に出演される際は意識してもらえたらなあと思っています。
 そのほか鉄道系では有名な方々も、アニメの話題になるだけでなくアニメ関連番組に出演されることがありますが、平板発音される方にはなかなか出会えないのが残念です。アニメに元々あまり興味がない方の場合は仕方ありませんが、アニメも好きという方の場合は前述の村井さん同様意識していただければ幸いです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年8月18日土曜日

コミケ94報告 1

 遅くなりましたが、先日(8月10〜12日)開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ94)のサークル参加報告をさせていただきます。


1 概要
 コミケ91から連続4回目のサークル参加、3回目の評論・情報」ジャンル(3日目=最終日)での参加です。
 昨夏(コミケ92)と全く同じもの(後述のように実は一部部数を除き同じではない)を、増刷という形で無料頒布しました。恒例のコミケ特別付録も、前回と同様、ブログ概要紹介(投稿タイトル一覧は最新の8月分まで)です。


2 事前準備
 全132部を開催4日前の月曜日夜に印刷。余ったら次回に回せばよいというつもりで、過去最高部数となりました。
 今回もキンコーズを利用し、中綴じ製本まで自動で完成。ただし「サークル応援キャンペーン」はやっておらずシルバー会員としての1枚8円。それでも助かりますが。
 前回はA5縮小割付済み両面原紙を使用しましたが、今回はA4原寸大片面原紙を使用。これが失敗の原因。出来上がった冊子が機械の出口にたまって機械が止まる(印刷中は出来上がった冊子を点検するため手が離せない)ため20部ずつ程度ごとに分けて印刷していたのですが、最後の30部を残すのみとなった段階で原稿が一段階古い「改訂1版」であり内容がごく一部異なることに気づき愕然。急遽A5縮小割付済み原稿(こちらはちゃんと最新の「改訂2版」)を拡大コピーして原紙を作って難を逃れました。奥付は元々異なることがわかっていたので原稿差替え済みでしたが、本文の原稿差替えを忘れるとは・・・なまじ中綴じ済みのため、差替えでホッチキスを綺麗に閉じ直すのは・・・。様々な方法を考えた結果、次の方法で対処しました。(シール貼り、修正液使用、蛍光ペン使用は全てやめました。)

 ・ どうしても外せない重要キーワード(18頁に出てくる「卑下」)を含む文
  節を、完全同質のコピー用紙(要するにキンコーズの紙)にWordで作成・印刷
  し、脚注のような感じで欄外下側に糊付け)
 ・ 本文の該当箇所の欄外ノド(内)側に、脚注範囲を表す「{  」を極細水性ボ
  ールペンで、脚注を表す「※」を細めの水性サインペンで、それぞれ手書き

 なお今回は、特別付録もキンコーズで開催前々日の水曜日夜にコピーしました。紙折りも自動化されているためですが、何と外側折り(中身が丸見え)しかできず、使用を断念。結局、自分で全て手折りしました。


3 当日の流れ
 当日のサークルスペースへの到着は、いつもより20分も早い8時25分。冊子への特別付録挟み込み作業もあらかじめ済ませてあったため、暇になるかと思いきや、不思議と余裕はほとんど無かったです。
 サークルスペースの外観はご覧のようにいつも通り(笑)。私自身の買物での購入サークルさんの一部も対象に含めたアンケートも同様に実施。(詳細は、別途報告します。) 
 

 経過は次の通りです。

 10:00 コミケ開始時刻。50部置き、離席
       訪問サークル配布用37部を持ち買物へ
       「14時頃には戻ります」のほか「新刊は
       ありません」の付箋を机上貼付
 13:40 残り22部(つまり28部が捌けた!)を確認
 14:45 残り8部(つまり計42部が捌けた!)で帰席
       訪問サークル配布用から机上へ5部を追加
 15:15 最後の訪問サークル配布用1部を持ち10分
       ほど離席
 15:30 残り6部(つまり49部が捌けた!)
 16:00 コミケ終了時刻。残り3部。
       隣のサークルさんが「ちょっと興味あるアン
       ケート」と言われたので、机上アンケートを
       即座に実施し、冊子も贈呈
       結局残り2部で終了(計53部が捌けた!)
       机上アンケート用紙は計26名分記入済み 
 
 以上のように、訪問サークル配布用を含め130部が頒布できたことになります。これは過去最高記録です。サークルスペースでの一般参加者用も、全く途切れることなく希望者全員の手に渡すことができたわけで、大変良かったと思います。皆様どうもありがとうございました。

 
4 感想
  最初から思い切って50部置いて買い物に出たため、終始気持ちに余裕が持てました。やはり出し惜しみはしない方が良いですね〜。

 右隣のサークルさんは、やはり中国人の方々で、日本語に支障はないものの、結局あいさつ程度のやり取りだけで終わってしまいました。
 左隣のサークルさんは、頒布時間中は全く交流できませんでしたが、前述の通り終了直後に交流ができました。私も少し興味あるサークルさんだったのですが、予算の都合などから今回は購入を見送り、「次回は購入させていただくと思います」とお伝えしたことがきっかけでした。
 私自身の訪問・購入先サークルさんとの交流は、「なかなか面白い」などと言っていただけたサークルさんも複数あった一方、前回に続きアンケート自体を拒否されたサークルさんも複数(2か所)ありました。しかもその2か所のサークルさんには冊子の受取自体を明確に拒絶されました。こんなことは今までなかったので大変驚きました。先方の頒布物を買わせていただいているわけだし(興味がわかないとしても)無料配布の小冊子をこうまで頑なに拒否されるとは思っていなかったためです。(だからと言って、少なくとも私の方は不愉快になったとかいうことは全然ありませんので、ご心配なく。) また複数のサークルさんから「(仙台は)方言で全て平板」「(岩手は)方言で全て起伏」など方言のことも言われましたが、方言との関係については、私ももっと時間をかけて確認していきたいと考えています。

 肝心の一般参加者さんとの交流は、冊子頒布・アンケート説明については、これまでと同程度の9名と一応できました。全員が男性でした。帰席時刻がいつになく遅かった割には同程度の人数だったのは、スペース配置(ブロックの中ほどではありますが入口にとても近い位置)が原因かもしれません。
 
 WEBカタログの「お気に入り」登録者数は、開催前日(8月9日)夜時点で48名でしたが最終的(8月12日当日)には54名に増えていました。新刊は無いにもかかわらず増え続けているのは、チェックを外さない(新刊に期待している)からに過ぎないでしょうが。それでも新規の方がほぼ同数いたからこそ、(隣のサークルさんへの贈呈分を除けば)52部捌けたということかもしれません。その一方、机上アンケート回答者数が26名とほぼ半数しか回答していただけなかったことは、関心の低さを示しているのでしょうか人数も回答率も過去最低でした。

 
5 今後
 次回冬コミ(コミケ95)へのサークル参加申込は済ませました。サークルカットにタイトルを明記しましたが、次回は新刊を出します。当ブログの専用ページにあるアンケートの集計結果と考察(最新版は9月上旬頃公開予定)をモノクロ印刷でまとめます。需要があるかどうか迷いもありましたが、これまでアンケートに協力していただいたサークルさんなどに贈呈することも考えており、発行することに決めました。単なる結果報告書にとどまらず、これまでのサークル活動などで(少ないながらも)得られた皆様からの反応を踏まえた「感想」と、これまでの冊子で真意が伝わりにくいと思われる部分などを解説した「補足」を追記します。特別付録も、別紙ではなく直接綴じ込むかもしれません。その結果、ページ数はこれまでの冊子と同程度になると思います。必ず発行しますので、どうぞお楽しみに。(複数の方から「結果が楽しみです」と声をかけられました。嬉しかったですが、責任も感じました。)
 

2018年8月8日水曜日

アニメちゃん

 1984年に「ウルトラマン物語」との二本立てで公開された実写映画(アニメではありません)アニメちゃん」。

 円谷プロダクション制作・松竹配給で、円谷プロと縁の深い俳優が大勢出演されています。監督は昭和ガメラシリーズの故・湯浅憲明さんです。
 12歳の少女「宇良々アニメ」ちゃん(つまりアニメは人名。弟の名前は「マンガ」。)が壁に描いた怪獣(ブースカ、カネゴン、ピグモン)が宇宙電波の影響で実体化し、宇良々家に居候し騒動を巻き起こすコメディです。

 2017年に京都のイベントで1回だけ再上映された以外、テレビ放送もビデオグラム化もされていない幻の逸品です。それが、過去投稿でも取り上げたCSテレ朝チャンネル2「EXまにあっくす特濃・帰ってきたザザーンさん (再編集版)」の第3回(今年6月放送)で放送されました。解説役のザザーン(人形)の声を当てている人(氏名不詳)のほか案内役の俳優塚地武雅さんが、気持ち良いくらい徹底して平板音されていました。

 人名としての「アニメ」なので、「アニメちゃん」と複合語になればもちろん、単独でも自然に平板発音になると思われます。「アニメちゃん」を起伏発音された方はさすがにいません(警官役の二瓶正也さんとラーメン屋店主役の辻三太郎さんがしっかり平板)。「アニメ」の発音機会があったのは、主役の(当時24歳なのに12歳の役)の声優山田恭子(現・山田ふしぎ)さん、母親役の歌手大杉久美子さん、父親役の故・出門英さん(元・ヒデとロザンナのヒデ)、祖父役の故・坊屋三郎さん、クラスメイトの小学生役の田辺潤さんともう1人(小林健一さん野口隆哉さんですが、氏名不詳)です。
 大杉さんは見事なくらい徹底して平板出門さんもすべて平板クラスメイトのもう1人平板でした。
 田辺さんはほぼ起伏でしたが、場面の流れで出門さんにつられる形(?)で2回続けて平板でした。
 坊屋さん平板でしたが、逆に場面の流れで田辺さんにつられる形(?)で1回だけ起伏でした。
 そんな中徹底して起伏だったのが主役の山田さん。明らかに意識して自分の名前を起伏発音し続けられました。OP・EDの両主題歌も唄われていますが、(コーラスの人たちはしっかり平板なのに)人名ではないと思われる「アニメ」も含めてすべて起伏でした。どう考えても起伏にこだわっていましたね。
 上記の状況からは、監督などからの指導があったとは到底思えませんので、各役者さんの判断でしょう。場面の流れで他の役者につられて(合わせて)発音が変わることはあるでしょうが、やはり個人の普段の発音に左右されるのでしょう。

 1984年というアニメブーム末期の時代において、平板発音が当たり前だった時代においても、やはり起伏発音にこだわるような人もいたということではありますね。くどいようですが、当時は平板発音が当たり前だったのです。特に若い方々にはよく知ってほしい歴史的事実です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年7月28日土曜日

漫画業界

 漫画(マンガ)業界は、アニメ業界と最も密接に繋がっている業界と言えますが、基本的には異業種です。その構成員である(作家としての)漫画家は、アニメを意識したり、アニメ制作に直接関わったりすることも少なくありませんが、あくまで異業種人です。

 漫画家さんは、過去投稿でも複数名取り上げていますが、もう少しご紹介しましょう。
 今月創刊50年を迎えた「週刊少年ジャンプ」。私自身高校2年生の頃(「ちょうど「Dr.スランプ」連載開始の頃)まで一番よく読んでいた漫画雑誌です。去る7月8日にBS1で放送された「ボクらと少年ジャンプの50年」で、ジャンプゆかりの漫画家さんたちが大勢登場しました。「アニメ」という単語はほとんど出てきませんでしたが、「すすめ!! パイレーツ」などで人気だった江口寿史さんがしっかりと平板発音されていました。イラストレーターとしてアニメのキャラデザインなども複数されていることもあり、さすがと唸らされました。
 BSスカパーで月1回放送されている「ミュ〜コミ+プラスTVpresented by アニマックス」。昨年9月の放送になりますが、「うしおととら」などで人気だった藤田和日郎さんがCF(CM)まで含めてしっかりと平板発音されていました。
 このほか、「東京大学物語」などで人気だった江川達也さんは、2004〜2009年に放送されていた「BSアニメ夜話」などによく出演していた際、その場の流れなどで起伏発音のことも時々ありましたがここぞという所では必ず平板発音されていました。もともと大学でアニメ研究会に所属するなどアニメに造詣の深い方なので当然でしょう。

 漫画雑誌編集者さんはどうでしょうか。
 確認できる機会がほとんどありませんが、少なくとも2015年3月東京ビッグサイトで開催された「アニメジャパン2015」での漫画雑誌編集者公開座談会では、3人の編集者(出版社は異なる)の方々がいずれも平板発音されていました。当時放送中で漫画業界人にもファンが多かったらしいテレビアニメ「SHIROBAKO」(過去投稿でも取り上げた、アニメ業界人の群像劇)の影響もあるでしょうが。
 (※7月29日追加情報)なお、7月29日放送のBSアニマックス「週刊少年ジャンプお宝アニメスペシャル」中の「週刊少年ジャンプ」の現在の中野博之編集長さんが、徹底して平板発音されていました。嬉しかったですね。比較的若い編集長さんですが、アニメ界と最も関わりが深いであろう「ジャンプ」、さすがです!!
 そのため余計に、2010〜2013年にNHK教育で放送されていたテレビアニメ「バクマン。」(過去投稿でも触れた、ジャンプ編集部をモデルにした若手2人組漫画家の青春もの)で、当初平板だった編集者の発音がその後起伏になっていってしまったのは、大変歯がゆい思いでした。アフレコ現場での指導があったのかは不明です。
 
 異業種である以上、漫画業界人が平板発音しなくても仕方がないことではあります。しかし、アニメとの関わりを深めれば深めるほど平板化することは間違い無いでしょうし、できるだけそうなっていってほしいと切に思っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
 

2018年7月13日金曜日

一般芸能人 7

 今回は2つのテレビ番組からの感想です。

 NHK総合テレビで放送されている「探検バクモン」。今週は声優特集でした。
 司会はおなじみお笑いタレントの爆笑問題のお2人とタレントのサヘル・ローズさん。スタジオゲストとして三ツ矢雄二さん・島本須美さん、番組ナレーションのほかビデオ取材出演で木村昴さん、の計3名の声優さんが出演されました。このほか、声優野沢雅子さんのモノマネで鳴らすお笑い芸人の田島直弥さんも出演されました。
 「アニメ」の発音機会があったのは、上記7名のうち島本須美さん・田島直弥さんを除く5名の方のみです。取材先である専門学校(代々木アニメーション学院)の講師・生徒の方々などは発音機会が全くありませんでした。
 この中で爆笑問題(太田光さん田中裕二さん)はお2人ともいつものようにしっかり平板発音されていました。さすがですね。ベテラン声優の三ツ矢雄二さんもいつものように平板発音されていました。当然ですね。一方で、サヘル・ローズさんと木村昴さんはともに起伏発音ばかりでした。
 サヘル・ローズさんは、実は声優の専門学校(代々木アニメーション学院ではありません。)も卒業されている方ですが、私の知る限りほぼ起伏発音されている方でとても残念です。少なくとも専門学校の講師や事務員は(過去投稿でも取り上げたように)平板発音が基本のはずですし、この機会に何とか気づいて(思い出して)いただけないものでしょうか。
 木村昴さんは、既に中堅(声優歴10〜30年)の声優さんですがまだ20代ですし、多くの若手声優さんたちと交わる中で疑問を持たれないのかもしれませんが、もともと外国(ドイツ)生まれで小学校から日本在住の方なので余計に日本人の発音には敏感とも思われますので、こういう機会にでも意識していただければなあと思います。

 BSスカパーで放送されている「はじめてのたけし 」。タレント&映画監督のビートたけしさんが色々なことに挑戦するバラエティ番組で、去る5月にはBSスカパーで放送のアニメ「グラゼニ」に関連させた形での声優特集がありました。(ビートたけしさんは過去に声優経験自体はあります。)ビートたけしさんや若手(既に30代ですが声優歴10年未満のため)声優の落合福嗣さんがいずれも起伏発音されており、大変残念な思いをしました。
 ビートたけしさんは、映画監督北野武さんでもあるわけですが、過去投稿でも取り上げたように実写映画の監督さんでもアニメと関わりのほぼ無い方は起伏発音も珍しく無いため仕方ありません。もし今後アニメと関わりが深くなれば平板発音もされるようになるかもしれません
 落合福嗣さんは、プロ野球関係者である落合博満さんの息子さんのためそういう方面の関係者と接する機会も多くありますから、そういう場で平板発音をしていただけるようになれば、お手本として大変心強いのですが・・・何とかそういう方向に変わらないものでしょうかねえ。

 以上です。一般芸能人である爆笑問題のお2人は、昔からアニメにも関心の高い方々なので、昔の一般芸能人の通例に漏れず平板発音していただけるのです。最近の若手の一般芸能人で起伏発音しかしたことのない方々も、先輩として見習って、ご自分も試しに平板発音してみていただけると、昔からの「通」のような気分も味わえ、先輩からも一目置かれると思います。おススメです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2018年7月11日水曜日

本職じゃなくても2(バカボン)

 今月からテレビ東京系で始まったアニメ「深夜! 天才バカボン」。(通常はシリーズ全話終了後に総括して投稿するのが基本方針ですが、とても待っていられず第1話放送直後の投稿となりました。)

 第1話のハチャメチャな内容はまあいいのですが・・・。本職の声優さんたちと本職ではない一般の芸能人さんとの差がこれほど歴然とするとは・・・。
 「アニメ」の発音機会があったのは、パパ役の小倉久寛さん福山潤さん、バカボン役の入野自由さん本官役の森川智之さんブラック・ジャック役の大塚明夫さんの5名のみでした。しかし、何と小倉久寛さん以外は全員が起伏発音でした。
 言うまでもなく小倉久寛さん以外は全員が本職の声優さんです。小倉さんも前作「レレレの天才バカボン」でパパ役を務めるなどアフレコ(声優)経験はありますが本職が声優とはとても言えませんので、「一般芸能人」で差し支えないでしょう。一般芸能人(俳優)である小倉久寛さんがちゃんと平板発音なのは大変結構なのに、本職が揃いも揃って・・・(まさか森川さんや大塚さんまでが!!)大変ショックでした。今回発音機会がなかった方々の今後が心配です。(ハジメ役の野中藍さんなんかは、過去投稿にもある通りしっかり平板音されている方なのでよもやと思いたいですが・・・。)
 同じスタジオぴえろ制作の「おそ松さん」では、過去投稿でも取り上げた通り上田燿司さんだけが平板音の機会があったわけですが、今回も似たようなケースでしょうか。しかも、音響監督は「おそ松さん」と同じ菊田浩巳さんです。まさかと思いますが、小倉さんだけ別の日時に抜き録りしていたとか。でもそれなら余計に平板発音が目立つから、それが通っている事実から、「アニメ」の発音指導は無いと断言できますね。結局声優さん個人の判断なのでしょう。原作者の赤塚不二夫さん(過去投稿にもある通りいつもしっかり平板音されていました。)に敬意を表してとか、小倉さんを見習ってとか言うのも変ですが、しっかりしていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年6月23日土曜日

社会人アニメ

 社会人が主人公のアニメ作品は、全体から見れば圧倒的に少数派。まして主人公がオタク(アニメファン)設定である場合はほとんどありません。数年前のアニメ業界人(プロ、玄人)を描いた「SHIROBAKO」は大変画期的でしたが、アニメ業界とは無縁な一般企業の会社員(アマ、素人)を描いた作品がようやく登場しました。フジテレビ系で全11話の放送が先日終了した「ヲタクに恋は難しい」です。ただし、アニメファンというよりはゲームファンの設定であり、純粋に「アニメファン」を描いた作品とはいえませんが。
 メインキャラ4人は、同じ会社に勤める20代後半のオタク男女2組。これだけでもほぼ史上初と言って良い設定です。ただ、他の非オタクのキャラクターがほとんど出てこないため話に拡がりがなく、正直期待外れな面がありました。でもその分、オタクにありがちなやりとり・感情はしっかり描かれてはいましたね。
 肝心な「アニメ」の発音機会は、(高校のアニメ研究部を描いた「アニメガタリズ」のような)アニメがメインの作品では無いため、メインキャラ4人(声優は伊達朱里紗さん、伊東健人さん、沢城みゆきさん、杉田智和さん)とも1〜2回ずつだけで、大変残念ながら全て起伏でした。(ちなみに「ゲーム」についてもちゃんと全て起伏だったので、まあ許せる範囲ではありますが。)
 音響制作は声優事務所である81プロデュースの完全子会社のため、もう少し意識してほしいところです。若手の伊達さん・伊東さん(お二人とも81プロデュース所属)についてもそうですが、中堅の沢城さん・杉田さんについてはこれまでも平板発音されるのを聴いた記憶がないため、予想通りではありましたが。おそらく発音指導はなかったと思われますので、声優さん個人の判断ででも平板発音してみてほしかったところです。
 どうもよくありませんねえ。今後はこのような題材・設定の作品が珍しくなくなっていくという気がしますので、音響関係者(声優、声優事務所、音響監督、音響制作会社など)の皆様には、アニメ文化の「匠(業界人)」「玄人(業界関係者)」「通(ファン)」の発音のあり方について問題意識を持って取り組んでいただければと切に願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)





2018年6月20日水曜日

業界ドラマと本職

 この4〜6月にテレビ朝日系で全10話が放送されたドラマ「声ガール!」。声優を目指す5人の女性の青春群像劇で、本職の声優さんも数名出演されています。
 「アニメ」の発音機会のあった方々(全員が1回ずつ)は、残念ながら1人を除き全員が起伏発音でした。芸能事務所声優部門のマネージャー2名や、声優を目指す4名(アニメ「プリキュア」シリーズでの声優経験もある主演の福原遥さんも。1人だけ発音機会無し。)ばかりか、本職の声優さんでも(日高のり子さんや浪川大輔さんは発音機会がありませんでしたが、)音響監督役で第4話に出演された岩田光央さんまでが。
 唯一平板発音をされたのが本職の声優である戸松遥さん。「特別出演」扱いで全話出演です。第2話の「アニメオリジナルの〜」というフレーズだけでした。「アニメ」単独ではなく複合語として当然に平板になっただけかもしれませんが、「オリジナルの〜」の前に一瞬の間があったので独立した平板発音と言っても良いと思われます。これまではほぼ起伏発音されている声優さんだったように記憶していましたが、本職(プロ)らしくてとても嬉しかったです。やはり若手(声優歴10年未満)・中堅(声優歴10年以上30年未満)の声優さんも、平板発音される方はまだまだ大勢いらっしゃるのです。

 先日の投稿でも、2012〜13年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー」シリーズで若手俳優さん2名がしっかり平板発音だったことを紹介しました。とにかくも、監督などから明確な指導がない限り個人の判断でどちらにもなりうるのです。
 ですから、本職の(アニメ)声優さんがしっかりしていただかないと困るのです。また、今回のドラマでは音響監督や芸能(声優)事務所のマネージャーなどの音響関係者の役の皆さんも、役の上とはいえ起伏発音でした。れっきとした業界関係者なので、(少なくとも本物(本職)の方々はよもやこんなことはないはずですが、) 平板発音に徹していただきたいと思います。
 特に監修者はいないよう(強いていえば本職の声優さんたち)ですが、ドラマ制作者の姿勢が問われるとも言えます。(過去投稿で取り上げた「アオイホノオ」のような最悪な事例もありますし。)

 なお、来年4〜9月に放送されるNHKの連続テレビ小説「夏空」(何とちょうど通算100作目)は、北海道などを舞台に、アニメーターを目指してまだ黎明期のアニメーション「業界」(東映動画か、その前身の日本動画くらいしか考えられませんが)に飛び込んでいく女性を描くという、朝ドラ初のアニメ業界ものともいえます。ただし、なにぶん戦後間もない時期が中心らしいので「漫画映画」が基本な(せいぜい「アニメーション」まで。「アニメ」という略語はまだ無い)時期であり、「アニメ」という単語の発音機会は、有ってもナレーションくらいしか考えられないので、あまり心配はしていません。そうは言っても、アニメ業界に対する綿密かつ徹底した取材は絶対欠かさないで制作してほしい、という意味では結構気にはなっています。(今年7月頃からクランクインらしいです。)

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2018年6月13日水曜日

2周年

 活動開始から本日(正確には既に昨日)でちょうど2年になりました。その総括です。(詳細すぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)


当ブログ自体(全73件)

 アクセス総数は3729回。一日平均5回程度ということで、1年目と大きな変化はありません。当初の予想(期待)よりはかなり少ないのですが、「まあ、実際はこんなものだろうなあ」という印象です。たまにアクセスが集中する日がある(最大52回の日がありました!)のは、どこかのサイトで紹介されたからなのでしょうか?他にも、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるのかも?フォロワーはいまだにゼロですが。
 海外からのアクセスが(日本からのアクセス比率が高まってきたとはいえ)4割以上も占めているのは驚きです。フランスが相変わらずトップ。アメリカ、ドイツの順で、この3か国が100回を超えています。合計約20か国からあります。在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿73件中、100回超えは1件のみですが、40回超えが7件、20回超えが21件、10回超えなら60件になります。予想外に多かったり少なかったりで、結果はなかなか読めません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」がようやく100回超えしたほか、「まとめ」は通算273回、「まとめ(要約版)」は通算111回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算56回と予想外に少なめですが、今年1月に作成したばかりの「「起伏」「平板」の意味」が31回と予想外に多めでした。「初めての方へ」にも明記していないためそもそも言葉の意味がわからなくてそれ以上読まれない可能性が高いことに長らく気づかず、大いに反省して、目立つように別途新設したページですが、やはり大正解でした。
 左欄の訪問者アンケート2問も、回答がいずれもまだ1桁しか無いのは、すぐに当ブログから離れてしまうからでしょうか?ただし、今年5月末頃にブログ機能の「投票フォーム」が廃止されてしまったため、これ以上の投稿は不可能になっています。残念です。
 コメント(感想メールも)が未だに1件も無いのは、「返事するほどのことは何も感じない」ということなのか、「つまらないことにこだわっているなあ、バカバカしい」ということなのか、関心が深まらないということなのでしょうか?まさか「言ってる意味が分からない」なんてことは無いはずですが。



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全46件)

 アクセス総数は、約22万3千回(一日平均約300回、最高約900回)で、全投稿46件中6件が1万回を突破し、22件が1千回を突破しています。(トップは一昨年7月下旬公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」で7万5千回近くになっています。一日平均110回以上!)。
 コメント数(私自身の分を除く)は158個で、10個以上(最高は63個)ついたものが4件あります。
 高評価数(「いいね」)は1110個で、100個以上(最高は361個)が2件、10個以上は13件あります。なお、低評価数も59個あり、高評価数との比率は約20対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は199人(この1年間では115人も増加。)とまずまずの結果ですが、アクセス1千回につき1人増える感じだったので、早く200人を越えてほしいですね。一方で登録解除された方も54人(この1年間では40人)いらっしゃいますが、多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。投稿できるネタはほぼ使い切った感がありますが、また何か追加できればいいなあと思っています。(変に新規投稿で刺激すると登録者が減ったりしますし、痛しかゆしですが。)
 なお、海外からのチャンネル登録者は17人あり、ペルー5人・カナダ2人・サウジアラビア2人と続き、イギリス・タイ・ベトナム・台湾・インドネシア・ブラジル・アルゼンチン・ベネズエラ・エクアドル・エルサルバドル各1人です。ちなみにアメリカは現在0人です。(国名不明の新規登録1人・登録解除3人あり。)中南米が目立ちますが、大半は日系人・在外日本人と思われます。
 (投稿動画の)共有登録数も304個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約200件)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約4600回、ヤフー約1400回が突出していますが、ツイッター約380回、フェイスブック約90回です。肝心の当ブログからは、約60回ありますが、期待よりも大幅に少ないですね。このほかミクシィや2チャンネルからも数十件程度あります。
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全92件)

 アクセス総数は約9万1800回(1日平均約125回)。最高は1月当たり8673回、1日当たり1176回(逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もあり。)。キーワード検索しても私自身のツイートが引っかからないことも一時期ありましたが、割とすぐに回復しました。
 ツイート別アクセス数は、全ツイート92件(他者への返信ツイートを含む。リツイートしたことは無し。)中8件が2千回超えですが、なかなか増えませんねえ。
 フォロワー数は最初の頃は最大5人いらっしゃいましたが、現在は残念ながら0人です。
 いいね数もたまに2個くらいつくツイートがありますが、現在は全て消えてしまっています。
 リツイート数は1件だけありますが、よりにもよってブログへのリンクを張っていない唯一のツイートのため、ブログへのアクセスが増えるチャンスは得られませんでした。
 肝心の当ブログへのアクセス数は、ツイートして1分もたたないうちに3〜5件あることが多いですが、その後はごくわずかしか無いのが残念です。「1分も経たないうちの3〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?)
 インプレッション(開封閲覧)数自体がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。ただ、昨年秋のTVアニメ「アニメガタリズ」関連では、精力的にツイートや返信もしたおかげで、アクセスも平均して多く、その最初のツイートは、インプレッション数が17回、そのうち当ブログへのアクセス回数が12回という、いずれもこれまでで最高の数値となりました。(当ブログへのアクセス回数が10回超えしたのはこれ1件のみです。)


 以上です。
 総じて、まだまだ発音問題自体に関心を持ってもらえていないように思われます。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。

2018年6月8日金曜日

コミケ4連続

 東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ94にも、サークル参加が無事決定しました。これで一昨年冬の初申込から4回連続で当選です。ホッとしましたが、「恵まれているなあ」という気も少しします。
 今回も3回連続となる評論・情報」ジャンルで、3日目(8月12日(日))東6ホール「ナ−05aです。

 前回とは逆に入口に近い位置のため、比較的混雑しそうです。特に「男性向」ジャンルが大変近いため「その筋(?!)」の方たちが意外と手に取ってくれるかもしれません。また前回とは逆に島の中ほどになるため、出入りがややしにくくなりますね。
 今回も過去3回と同様、「まとめ」ページの内容を冊子化したものを無料頒布しますが、内容は昨夏(「改訂2版」の扱い)のまま変えません。めぼしいサークル参加者の方々にはほぼ配り終えているため、今更大きな修正はできません。(本当は、ブログ投稿の内容を踏まえてもう少し趣旨が伝わりやすいよう(併せて「まとめ」ページ自体も)修正したいのですが・・・。) 印刷部数は、結局は前回より少し減らす程度になりそうです。
 恒例のコミケ限定別紙付録は、前回と同様に投稿タイトル一覧(ブログアーカイブ)」の最新版のつもりです。ですが、ブログで既に200名を超える個人の方々(「アニメ」の発音機会は無いけど話の流れでお名前を単に掲げただけの方々も含みます。)を取り上げていることから「ブログ言及者一覧」なんてのも考えたりしていますが、取りやめるかもしれません。
 アンケートは引き続き実施(今回が最後の予定)します。特にサークル参加者でまだまだ協力していただきたい方々が残っているためです。特に60代以上の方が主宰のサークルさんを重点的に。大変残念ながら抽選漏れのサークルさんも若干いらっしゃいますが、次回はさすがに・・・(でもそのサークルさんだけ特別にやるかも。)

 相変わらず「評論・情報」「鉄道・旅行」が同日配置、しかも「創作(少年)」「創作(少女)」どころか「学漫」が西ホール配置で遠くなるため、訪問順序に悩まされそうです。そのため、前回同様たぶん14時過ぎまで離席していると思います。それでも、一人でも多くの「初対面の一般参加者の方々」と交流できるよう最大限努めたいと考えています。また、右隣が中国人主宰のサークルさんの可能性があるため、そちらの交流(日本語で)にも努力したいと思います。

2018年6月7日木曜日

結局は個人 2

 最近の衛星放送(BS・CS)の再放送などで観たテレビ番組の中から、気づいたことをまとめて書きます。
 「アニメ」の単独での発音は、やはり個人のその瞬間瞬間の対応に委ねられている面が強いと思われますね。

 例えば特撮ドラマ。今年4〜6月の東映チャンネルです。2012年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー」(1期)とその続編で2013年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー・シーズン痛」(2期)。他の出演者(特に声優の内田真礼さん)が起伏発音する中で、1期第1話で本位田さやか役の森田美位子さん(当時20代後半で、今は芸能界を引退しているらしい俳優さん)、2期第6話でアキバブルー2代目岩清水ルナ役の澤田汐音さん(当時まだ10代の俳優さん)が、ともに自然な感じで平板発音されています。監督などの指導がもしもあれば、番組内でのこのような混在はあり得ません。やはり、若手とはいえ俳優さん個人の判断で発音しているとしか考えられません。

 例えばアニメ系情報バラエテイ。今年4月のAT−Xです。AT−X春の新番組に、俺、出演してませんけど、番宣しますSP」。司会の声優小野坂昌也さんが基本的に起伏発音(一部平板発音も混在)する中で、「美男高校地球防衛部HAPPY KISS! 」に出演するバリバリの新人声優小俣凌雅さんが発音機会があった2回ともしっかりと平板発音されていたことに、大変驚くとともに嬉しい気持ちになりました。やはり、若手であってもちゃんと発音できる人もどんどん業界入りしてきてくれていると少し勇気をもらえました。

 例えば特撮系バラエティ。今年5月のテレ朝チャンネル2です。「EXまにあっくす特濃・帰ってきたザザーンさん (再編集版)」の第2回。円谷プロ製作のマイナーなドラマを発掘し解説・放送する大変マニアックな番組です。解説役のザザーン(人形)の声を当てている人(氏名不詳)が、しっかりと平板音されていました。やはりこういったマニアックな番組では、「通」の発音である平板音がとてもとてもしっくりきますね。他のマニア向け番組も見習ってほしいものです。
 
 例えば映画祭関係のドキュメンタリー。今年2月のNHK教育です。TVシンポジウム〜”地方の時代”映像祭2017・地域だから見えるもの、地方だから伝えられること」。1980年から続く(当初は「地方の時代賞映像コンクール」)ドキュメンタリー関係の硬派な祭典で、ほぼ毎年テレビで入賞作品などが放送されています。(かつては大変熱心に観ていたのですが、近年は見逃すこともありました。)各放送局関係のディレクターが登壇したシンポジウムの中で、NHKエデュケーショナル佐々木健一さん(40歳)が「アニメ」の「ニ」にアクセントを置く大変珍しい起伏発音をされていたのが印象に残りました。3音節の単語であるため理論上は(「ニ」を強く発音するという)第2アクセントはあり得ますが、実際に耳にしたのはこれが初めてという気がします。よほどの意識がないとこのような発音はしづらいため、平板音への移行途上の形態と理解すべきかもしれませんね。


 今回は以上です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)