まずは、声優さん。
BSアニマックスで7月1日に放送された「ジャンプアニメ大集合スペシャル」。発音機会があった4名の声優さんのうち2名、三瓶由布子さん(最新版「キャプテン翼」など)が徹底して平板だったほか、森田成一さん(「BLEACH」など)も今回はちゃんと平板でした。嬉しかったですねえ。司会のケンドーコバヤシさんは、今回は起伏と平板が混在していました。必ずしもゲストに合わせたわけではないようですが、実際どんな心境で対応されているものなのでしょうか?できれば確かめてみたいものです。
7月21日にNHK総合で放送された「進撃の声優大集合!」。同月23日から始まるアニメ「進撃の巨人(Season3)」の紹介番組として5人の声優さんが出演されましたが、発音機会が唯一あった井上麻里奈さんはしっかり平板で驚きました。また過去投稿でも触れたとおり司会の市川紗椰さんや、アニメ評論家の藤津亮太さんも、いつも通り徹底して平板で安心させられました。このほか司会の局アナウンサー小松宏司さんにも発音機会がありましたが起伏のままだったのが少し残念です。
7月16日にNHK総合で放送された「笑アニ様がやってくる!」ではお笑い芸人と声優のコラボによるコントなどが披露されましたが、「アニメ」の発音機会があった3名のうち声優の福原綾香さん(ナレーションも担当)が1回だけですがしっかりと言葉を区切って平板発音してくれたのが嬉しかったです。
過去投稿でも取り上げた「深夜!天才バカボン」。過去投稿でしっかり平板発音として取り上げた野中藍さん(ハジメ役)が第7話でとうとう発音機会があり、大変残念なことに起伏でした。ところが同じ第7話で起伏だったバカボン役の入野自由さんが次の第8話ではしっかり平板だったのにも大変驚かされました。ただ、過去投稿で平板と紹介したパパ役の古田新太さんが最近は起伏が多くなってきているのが大変気がかりです。前述の状況から音響監督さんの指導などは入っていないことが明らかであり、共演者の影響で(起伏の方が業界っぽいのかと)勘違いされているように思えてなりません。
芸能人など多彩な出演者がラジオ風の対談を1時間繰り広げるBSスカパー「スカパー!FM579」。過去投稿でも取り上げた落合福嗣さんが、9月に放送された喜屋武ちあきさんとの「はじめまして、アニメまして!対談」で、ほぼ起伏の中1回だけですが平板でした。「この人も平板発音することがあるんだ」と嬉しい驚きでした。将来的な変化の可能性に希望が持てることを意味しており、平板の回数がだんだん増えていくのが理想ですね。
このほか、過去投稿でも取り上げたBS11で放送中の「AnisonDays」。声優の渕上舞さん(「ガールズ&パンツァー」など)が平板と起伏が混在していた(しかも平板の方が3対2で多い)のが意外でした。
続いて、ミュージシャン(歌手)さん。
前述の「AnisonDays」の出演者で、川添智久さん(元・LINDBERGのベーシスト)がしっかり平板だったのが大変嬉しかったです。数々のアニソンで活躍のZAQさんも以前は起伏ばかりだった印象があるのですが平板と起伏が混在していた(しかも平板の方が2対1で多い)のもホッとさせられました。こちらは(前述の古田新太さんとは逆の意味で)同業者の影響なのかもしれません。このほか、在日アメリカ人のヘビメタ系ギタリストのマーティ・フリードマンさんも起伏と平板が混在していた(ただし平板は1回のみ)のも驚きでした。過去投稿で取り上げたデープ・スペクターさんのように、英語圏(英語の辞書には「Anime」は「A」にアクセント符号すなわち起伏発音で載っている)出身の方でもやはり日本生活が長いとだんだん平板発音に馴染んでくるという好例でしょう。
最後に声優さん・ミュージシャンさんとも同時に出演された番組を。9月6日に日本テレビ系で放送された「ナカイの窓」のアニメ特集(代々木アニメーション学院東京校から中継)。やはり数々のアニソンで活躍のMay'nさんが、徹底して平板で、さすがだなあと唸らされました。中居正広さんは今回は平板と起伏が混在(さすがに平板が多め)だったのが少し残念ですが、意外だったのが司会のお笑い芸人バカリズムさんが(1回を除き)ほぼ全て平板だったことです。アニメ映画「ひらがな男子」の脚本を書くなどアニメとも具体的な縁のある方なので、やはりさすが一味違うなあと納得できました。また、声優の梶裕貴さんがいつも通り起伏な中1回だけですが平板発音もされたことは、前述の落合福嗣さんと同様に将来の可能性が感じられ、嬉しい収穫でした。
総じて、比較的若い声優さんも案外きちんと平板発音されているようで、少し将来に希望が持てる状況です。結局は「個人」の意識・認識次第なのです。
ネタが多いので、今回は以上です。
珍しく予告です。近日中に3本投稿する予定です。
コミケ参加者アンケートでも分析テーマとしている「年代による差」「他の単語の発音との親和性」の2点について特に考えさせられた2本のドキュメンタリー(バラエティー?)と、とある1本のドラマについての感想です。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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