去る8月11日にNHK教育テレビで放送された「SWITCHインタビュー達人達」。アイドルグループももいろクローバーZの百田夏菜子さんと、「かいけつゾロリ」シリーズの児童書作家原ゆたかさんとの対談でした。「アニメ」の発音機会は、百田夏菜子さんはありませんでしたが、原ゆたかさんが徹底して平板発音されていて、大変嬉しかったです。
ただ少し気になることがありました。原さんの発音は、「ゲーム」こそ起伏と平板が混在でしたが、「ドラマ」も「映画」も平板だったのです。もちろん全く構わないのですが、ひょっとして元々こういった単語を基本的に平板発音する習慣をお持ちの方だったのでは、という気がしたのです。コミケ参加者アンケートでも分析テーマの一つとなった「関連性が高い他の単語の発音との親和性」を考える好例ではないかということです。
児童書作家でイラストレーターでもある方なので、絵心は十分お持ちなわけです。「かいけつゾロリ」はアニメ化もされているので、アニメとも縁がある方です。65歳なので、アニメブームとは無縁な「若者」時代を送られた方です。
要するに、最初にどの単語から平板化が始まった(あるいは当初から平板だった)のかが気になったのです。どの分野に特に興味・関心が高いのか、どの分野に日頃から馴染みが深いのか、の指標になるからです。「親和性」は、本来は他の単語への影響度自体を意味しますが、どの単語が主導権を握っているかが結局は重要なのです。願わくは「アニメ」が最初に平板になり、やがて「ドラマ」「ゲーム」の順に平板化していったのであってほしいのです。逆に「ドラマ」に引っ張られる形で「アニメ」も平板化し「ゲーム」もそうなりつつある、ということだったとしたら、個人的には少し悔しい気がしてしまうのです。
念のため繰り返しますが、どんな分野にどの程度関心を持つかはもちろん全く個人の自由で、他人がそれを非難したりすることはできません。あくまで、アニメファン第1世代の性(さが)であり、わがままにすぎません。でも、気になってしまうのです。特に「ドラマ」「ゲーム」をライバル視している私からすれば。
もしもこれら3つの中で「アニメ」に一番関心が高いのであれば、アニメファン第1世代にとっては望外の喜びといったところでしょうか。そういう方がもっともっと増えてほしいのです。そして「映画」のように、平板と起伏が混在しても気にならず、しかし確実に平板が増え続けていると実感できる、そんな世の中に早くなってほしいのです。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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