2022年12月26日月曜日

アニメの中の「アニメ」

 アニメ作品の本編中に「アニメ」という単語が出てくることは、もはや珍しいことではありません。アニメやアニメファンを直接題材にしなくても、いつ出くわすかわからないほど一般化した気配すらあります。今年2022年に本放送された作品で、いつくか例を挙げます。


 1〜6月本放送の「CUE!」では、声優事務所を舞台にした新人女性声優たちの悲喜こもごもを描いた作品のため当然に発音機会があります。実は第23・24話しか視聴していないのですが、第23話では1名(1回)のみ、第24話では5名(各1回)に発音機会がありました。その中で第24話での天童悠希役の鷹村彩花さんのみが平板でした。アニメ好きの程度が高そうな設定の役柄ではありますが、ご本人もやはり普段から平板発音されている方なのだろうと推測されます。

 1〜3月本放送の「その着せ替え人形は恋をする」では、主役である喜多川海夢役の直田姫奈さんは、第1話で起伏1回、第2話で平板1回、第10話で起伏平板各1回でした。ギャルっぽいけどコスプレ大好きな少女という役柄なので、第2話では「通」っぽい言い回しとして平板発音してくれた感じがしました。第10話が混在となったのも、元々直田姫奈さんご本人が普段は平板だからという気がしました。この手の「オタク」が主役の作品では、遠慮せずに平板発音で押し通して欲しかったと思います。一方で、もう1人の主役である五条新菜役の石毛翔弥さんは、元々は門外漢だったのが喜多川海夢に影響を受けてコスプレ衣装作りにはまっていく役柄のせいか、発音機会2回(第6話・第7話での各1回)とも起伏でした。

 4〜6・10〜12月本放送の「SPY×FAMILY」では、子供のアーニャがテレビでアニメを観たりする場面があるため、アーニャ役の種崎敦美さんやロイド役の江口拓也さんが数回発音機会がありました。ほとんど起伏でしたが、第20話の前半でロイドの「何のアニメで覚えた」という台詞のみ平板でした。普段の(素の)江口拓也さんが出たとも考えられますが、たまたまだったようにも思われます。なお、CF(CM)でも、お二人を始めダミアン役の藤原夏海さん起伏発音されており、残念でなりません。お三方でそれとなく合わせてしまっているのでしょう。そのほか、第20話の後半でも、近所のおばさん役の岸本百恵さん起伏でした。

 10〜12月本放送の「ぼっち・ざ・ろっく」では、実は本編中では発音機会がありませんでしたが、主役の後藤ひとり役の青山吉能さん(熊本ご出身ですが元・Wake up,Girls)がCF(CM)で起伏発音されていますが、10月2日BS11で放送の「ぼっち・ざ・ろっく! #宇宙 #日本 #下北沢 #放送直前特番」では「アニメ」の発音機会はなく「ドラマ」を平板発音されていたのが気になります。一方、バンドリーダー伊知地虹夏役の鈴代紗弓さんは、同番組内で自然な平板発音をされていました。(ベースの山田リョウ役の水野朔さんは、残念ながら起伏発音でしたが。)

 何が言いたいかと言いますと、「結局は個人」なのですが、若手の声優さんでもきちんと平板発音できる方々は決して少なくないのでもっと頑張っていただきたいということと、中堅やベテランも含めて、周りに遠慮することなく、普段の発音を出して良い(ただし、アニメファンや業界人などアニメに特別な関わりがある設定・役柄のキャラを演じる際は特に意識していただきたい)ということです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年12月10日土曜日

玄人(研究者)

 「玄人」とは、アニメ業界人・アニメ業界関係者・濃いアニメファンを指す言葉として私は使用していますが、大学で講師や特任教授をされながら在野でアニメーションを研究したり評論活動をしたりされている方は少なくありません。基本的には、私のいう「玄人」(アニメの良き理解者)側と位置付けられるでしょう。
 津堅信之さんは、そんな中のお1人です。主にアニメーション史を研究されています。1990年代前半にはアニメ評論系の同人誌を執筆されていました(コミケでも頒布されていました)し、2020年には『京アニ事件』(平凡社新書)を出版されたりもしています。

 日本テレビ系で放送中の「世界一受けたい授業」。11月19日放送の「最強エンタメ2時間スペシャル」では、1時間目として「 世界が絶賛!アニメ海外ヒット年表」が特集されていました。そして、おそらく地上波のゴールデンタイムのバラエティー番組には初出演となるであろう津堅信之さんが、講師として出演されていました。最初は当然に平板発音されていましたが、途中から起伏発音を連発され、びっくりしてしまいました。最後はしっかり平板発音に戻られていましたが、全体では起伏5回・平板7回という結果でした。また、『日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと』などの著者でもある在日アメリカ人の実業家ルース・マリー・ジャーマンさんが、もう1人の講師として出演されていました。アニメ関連では昨年6月12日の放送にも出演されており、過去投稿にもあるようにとても自然な平板発音をされていたのに、今回は、前半は起伏発音、後半は平板発音になっていました。全体では起伏5回・平板3回でした。ショックでした。司会者(レギュラー陣)側では、堺正章さん起伏2回の一方、過去投稿では起伏発音のみだった上田晋也さん(くりいむシチュー)が最初の1回のみ起伏気味だったほか平板2回でした。ゲストでは、
声優の木村昴さんが以前と変わらず起伏1回のみだったほか、過去投稿で平板発音として取り上げた俳優の寺田心さん起伏1回でした。やはり一番大きいのは、通算12回とも徹底して起伏発音だったナレーションの声優落合福嗣さんの影響でしょう。それにつられて津堅さんやルースさんも起伏発音に引っ張られた感じがあります。逆に、上田さんは津堅さんに引っ張られた気もします。
 
 これは由々しき事態です。過去に自然に平板発音されていた方々が、ナレーションなど発音機会が多い者の発音に引きづられたり、他の「素人」の発音に合わせてしまう事態が、また発生してしまっているのです。大学での講義などではおそらくそのようなことはないでしょうが、テレビだと起きやすいのでしょう。こういう現象が今後も繰り返されてはなりません。「玄人」側の方々は、どうか伝統を守り自信と誇りを持って平板発音し続けていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年11月26日土曜日

素人 3

    アニメ業界関係者(業界人以外の声優なども含む)を「玄人」、それ以外を「素人」と位置付けていますが、最近のテレビ番組などで見聞する「素人」の方々の、「アニメ」の発音例をいくつか挙げてみます。

 11月2日にBSプレミアムで放送の「ニッポンぶらり鉄道旅」の「東京メトロ千代田線」の回。「千駄木」駅付近の琵琶教室が取り上げられていました。今年1〜3月に放送されたアニメ「平家物語」の影響で琵琶に興味を持った若い女性(中には小学生もいるらしい)が訪れているとのこと。20歳前後くらいの女性の生徒2人がともに各1回平板発音されていました。「これがホントだよなあ」というのが感想です。
 11月3日にテレビ朝日系で放送のニュース番組「Jチャンネル」内で、ジブリパーク開園関連ニュースとして2005年の「愛・地球博(愛知万博)」での「サツキとメイの家」設置の発案者として矢内廣さんがインタビューされていました。当時は愛知万博催事担当プロデューサーで、ぴあ株式会社の創業者で現在も社長を務めている方です。宮崎駿監督と散歩しながらの雑談で、現実の建築物として「サツキとメイの家」を作ったらどうかと提案されたそうです。そして、当時を振り返る中でしっかりと(発音機会は1回のみですが)平板発音されていました。とても嬉しかったです。
 11月11日にテレビ朝日系で放送の「ミュージックステーション」では、「40代以上の大人世代に刺さった! 21世紀アニメソングTOP10」「10代・20代に刺さった20世紀アニメソングTOP3」が特集されていました。スタジオ出演者には発音機会が無く、ビデオ出演者(取材先)で「素人」にのみ各1回発音機会がありました。20代男性で1人が起伏気味・1人が平板気味でした。50代男性で上野広小路にある「アニソンBARあにすた!」の店長さん平板発音されており、「さすが!」と唸らされました。ナレーションの声優服部潤さんは、相変わらず起伏発音ばかり(発音機会は5回)繰り返されていましたが。

 以上、本当に最近の例だけですが、「素人」でも、決して世間の風潮に染まっている方々ばかりでなく、伝統をごく自然に踏襲してくれている方々があちこちにいることがわかり、ホッとするとともに勇気づけられました。もっともっと耳にする機会が増えると嬉しいですね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年11月11日金曜日

コミケ通算10回目

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今冬のコミケ101に、サークル参加が無事決定しました。初申込から通算9回目の直接参加(委託も含めれば10回連続)です。 
 新型コロナウイルス対策の影響で、サークル用会場は以前と変わらない程度の広さにとどめた形での2日間開催で、サークル総数はたったの2万(従来の6割程度)。落選しても当然だったわけですが、今回も前々回・前回同様に当選できて、本当にホッとしました。前回初めて実施された10時30分開場は、今のところ今回も適用されるようですが、ぜひ10時開場に戻してほしいものです。

 今回は、評論・情報」ジャンルに戻り、2日目(12月31日(土))東5ホール「ヘ−47bです。
 通算2度目の「お誕生日席(島角席)」です。角そのものではなく全4スペース中の中寄り2席の1つです。出入口に一番近いブロックになりますが、中央通路のような広い通路に面しているわけでもないので、頒布数に大きな影響はないでしょう。サークル窓口も近く、トイレもまあまあ近いです。左隣は、何と通算3度目となるお馴染みのサークルさんです。右隣は、初めてのサークルさんです。

 当日の頒布物は、次の2種類です。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、前々回(昨年12月)発行済みで、前回の残部(5部)を含め20部程度に減らすつもりです。
 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊は1種類です。散々迷いましたが、「総集編」はオンデマンド(オフセット)印刷にあたってのデータ入稿の制約が判明し、相当な検討(修正)が必要となるため、来年冬に延期し、ファン活動編」に変更しました。正確に執筆するためには過去の様々な資料を確認する必要があり、まだまだ調査が残っているのですが、還暦記念(コミケリアル開催100回記念、サークル参加通算10回記念)としては、やはり「自分史」の色が濃いものの方がふさわしい、と覚悟を決めました。
 内容は、以下の5点です。最初に、概要説明(生まれてから60年間の総括)を書く予定です。第2に、同人活動です。コミケなどの同人誌即売会への参加記録はもちろん、大学サークル、公式または私設のファンクラブ、地元の自主上映会グループ、投稿したり個人的に懇意になった同人サークル、同人サークルの主催イベント参加、私自身の個人誌などです。第3に、マスメディア関係です。ラジオなどのアニメ情報番組の聴取記録、数は少ないですが雑誌社・テレビ局・アニメ制作会社などへの投書・電話などによる要望・提言行動です。第4に、聖地巡礼です。国内・海外とも取り上げます。作品別ではなく、場所別にする予定です。第5に、公式イベントです。講演会、展示会、オフシアター上映会、オールナイト上映会、コンサート、朗読劇、各種ファンイベント、国際映画祭などです。特に、広島国際アニメーションフェスティバルについては、作品の感想も含めて詳しく執筆するつもりです。以上の多種多様な「一アニメファンの具体的活動」を、後述の記録や記憶にある限り詳しく、うまくまとめあげたいと思っています。
 プライバシーを相当さらけ出すことになる(私の素性がバレバレになるし、恥を晒すような内容も複数あり)ため、今後発行予定の総集編にも組み込む考えは無く、贔屓のサークルさんへの贈呈もしないつもりです。本当に、今回私のサークルスペースを訪れた方だけが手にすることができる、正真正銘の限定本(見本誌用・保存用を含めても20部限定)となります。内容が内容だけに、私自身が関わったサークルの同人誌やイベントパンフレットの表紙、印象的なイベントの風景写真などを載せた、オールカラーの別紙付録も作成します。A3判二つ折りの4頁を予定していますが、6頁または8頁に増えるかもしれません。

 このほか、別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2022年冬版)も、もちろん発行します。内容は大きくは変わりませんが。
 発行済みのシリーズ本各種は、贈呈したいサークルさんは今回は欠席ばかりで、他に贈呈予定のサークルさんは皆無に近いです。


 以下は、蛇足かもしれませんが、「資料」「調査」の実態をご参考までにお知らせするものです。
 前述の「資料」は、ごく一時期を除きかなり詳細な記録が残っています。小学5年生の時に学習雑誌に触発されて始めた「家庭新聞」、その1コーナー「家族の生活記録」(私個人から見た家族4人の様子)が親戚などに大変好評で、中学校に進級することを契機に廃止しようとしたところ、父の発案で各自が記録する「家族日誌」が始まりました。大学ノートに毎日原則1頁(4人で1頁)、4人が各々自由な内容でメモするもので、私自身も高校生以降はテレビ番組の視聴・録画記録も記入するようになりました。大学4年間は特に詳細に記録しており、イベント参加の内容や感想、友人・知人との会話内容までしっかり残っています。1986年4月、社会人になるにあたり、「家族日誌」は廃止となり、私個人の「生活日誌」が、社会人最初の職場での3年間続きました。詳細さでは大学時代を上回るほどです。あまりに詳細に書くため時間的にも負担となり、4年目の人事異動に伴い「生活日誌」を廃止し、職場で支給される業務用手帳にメモするだけとなりました。それも1997年限りでやめ、自宅で新聞販売店からもらえる無料の月別カレンダーにメモするだけの状態が2002年まで続き、その後はパソコンの簡易表計算ソフトに移行しましたが、長続きしませんでした。2006年にパソコン買替えとともに現在も使用しているEXCELでの自作の家計簿ファイル内にある生活メモ専用シートに入力する形が現在まで続いています。これとは別に、旅行中の記録は、時間がなくて作成できないまま終わることもありますが、A4判上質紙にメモ書きしてホッチキス綴じした形で別途保存しています。例えば、先日の北陸への聖地巡礼(前々回投稿)は、挫折することなく久々に、全3日間の詳細な記録を残せています。
 前述の「調査」は、これら各種の日誌からの抜粋作業が完了し、各種の同人誌などの内容確認も終了し、旅行のメモなどを調査する作業が残っています。そして、いわば空白の3年間(2003〜2005年)と業務用手帳が唯一見つからない1996年の合計4年分が、悩ましい課題です。旅行のメモだけでも見つけないと、おぼろげな記憶だけでは大変心もとないです。旅行関係は、旅行中に使用したバッグや予備の手提げ袋に入れて押入れ内や保存部屋の床の上に置いてあり、検索は大変な労力が要りますが、何とか本が出せる程度までは(寒くならないうちに)実行するつもりです。正直、コミケに間に合うかどうかギリギリになってきていますが、本は必ず出します。



2022年11月2日水曜日

もののけ姫

  昨日(11月1日)、ジブリパークが開園しました。2005年開催の愛・地球博(愛知万博)の会場だった愛知青少年公園が「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」となり、その中に従来の公園の自然環境などを生かす形で整備されたテーマパークです。愛・地球博のテーマだった「自然の叡智」の理念を引き継ぎ、東海地方の匠たちの創意工夫などの職人芸も十分に取り込まれ、アトラクションなどに頼らない「見る」「触る」「感じる」「発見する」という五感を刺激する体験型の空間が広がっています。スタジオジブリの理念とも共通する面が多く、まさに成るべくして成ったものと言えます。
 各テレビ局が全国ニュースでも取り上げていたほど、国内外から注目度の高い施設です。ただし、「アニメ」の発音機会は、バラエティー番組を含めても皆無に近かったです。私が視聴した範囲では、TBS系の夕方の情報番組「Nスタ」のみで、キャスターを務める俳優のホラン千秋さん起伏発音1回だけでした。なお、ホラン千秋さんは過去投稿では平板だったので、大変残念です。

 さて、実は、本題はジブリパークではありません。開園に合わせて昨日のうちに投稿する予定だったのが、前述の各番組の視聴などで時間が取れなかったため、本日にずれ込んでしまいましたが。ジブリ作品の中で、メイキングビデオが市販されている「もののけ姫」を取り上げます。具体的には、1998年発売の『「もののけ姫」はこうして生まれた。』全3巻です。「アニメ」の発音機会は、4名の方が各1回ずつありました。
 第1巻では、メイキングビデオ制作スタッフであるカメラマンの鈴木淳さんだと思われます(正確には不明)が、起伏でした。
 第2巻では、宣伝スタッフ会議の場で、製作委員会の構成員である広告会社電通の福山亮一さんが、自然な平板発音でした。製作委員会の構成員はこうであってほしい、というお手本のようなものですが。
 そして第3巻では、宮崎駿さんの才能を見出したあの徳間書店社長(当時)の徳間康快さんが、大変残念ながら起伏発音されました。しかし、大変嬉しいことに、乙事主役の俳優森繁久彌さんが、しっかりと平板発音。かつて1958年の東映動画長編第1作「白蛇伝」にも出演されたとはいえ、これほどの大御所の口から平板発音が自然と出てくることには感激しました。それだけ平板発音が本来の正統的な発音であることの証左であり、継承されるべきであると意を強くしました。

 (諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年10月25日火曜日

聖地巡礼先で

 当初の予定を変更して、急遽(珍しく旬にこだわったため)投稿することにしました。去る22〜24日の2泊3日で、約3年ぶりの聖地巡礼を行いました。これは同時に、約3年ぶりの観光旅行(聖地巡礼は立派な観光旅行!!)でもあります。当ブログでは大変珍しい旅行記的な内容となります。


 巡礼先は、2011年放送の「花咲くいろは」の舞台モデルとなった金沢市の湯涌温泉などです。当作に登場する架空のお祭りが現地の意向で現実のお祭りとして同年秋から挙行され、現在まで10年以上に渡って継続開催(コロナ禍で過去2年間は中止)されている、全国でもここだけという特異な事例です。「第10回湯涌ぼんぼり祭り」。10回記念として、私自身も2013年10月の第3回以来9年ぶり2度目の参加です。湯涌温泉自体は、3度目の訪問です。今回は、物販の会場などは当日参加もOKなのですが、夕方から始まる本祭の入場者数をコロナ対策としてわずか1500人(ピーク時の約1割‼︎)に制限した上で事前申込制となったため、当日の本祭の人出はかなり少ない印象を受けました。私自身は、初めて個人協賛し、私の名前(本名の方々も多いですが、私は匿名)を記された「ぼんぼり」が7月の点灯式から本祭当日まで湯涌稲荷神社への参道である階段の脇に吊るされています。しかも今回は「買取」(本祭終了後整備の上自宅へ郵送されてくる)もできるとあって、散々迷った末「買取」を選択しました。最初で最後だと思います。

 さて、本祭では多数の来賓が挨拶されたのですが、「アニメ」の発音機会がどのくらいあるかは、大勢の地元関係者とアニメファンの双方が集う場所なので大変気になっていました。
 司会者は比較的若い女性でした(開始時点で私はその場にいなかったため、氏名不詳)が、数回の発音機会全てで起伏発音だったのは、大変残念でした。当作の製作側からは、株式会社インフィニットとして寄付を行った当作プロデューサーの永谷敬之さんや、アニメ制作会社株式会社ピーエーワークスの堀川憲司社長が挨拶されましたが、御二方とも発音機会はありませんでした。この御二方は、あの徹底した平板発音で私を狂喜乱舞させてくれた「SHIROBAKO」製作スタッフですので、当然に平板発音なのはわかりきっているのですが、正直戦々恐々でしたので、ホッとしました。湯涌温泉観光協会の安藤有会長や金沢市の村山卓市長にも、発音機会はありませんでしたがホッとしました。
 出演声優のうち伊藤かな恵さんと小見川千明さんが登壇されたのには驚くとともに感激しましたが、小見川千明さんのみに発音機会がありました。大変残念ながら起伏2回のみでした。その後に続いて登壇された主題歌等の歌手nano.RIPEのボーカルのきみコさんは、過去投稿では平板で、本祭直前の歌唱奉納時には発音機会がありませんでしたが、この時は1回だけあり他者に引きづられたのか起伏でした。結果的に、小見川千明さんの発音が目立つことになり、地域イベントの場での発音なので影響力は大きく、少し心配です。

 ところが、翌23日(日)、当作に関するもう1つの聖地巡礼先であるのと鉄道西岸駅。のと鉄道利用時には、運良く特別観光列車「のと里山里海号」の第◯号に乗車でき、沿線観光ガイドを車内アナウンスで行うアテンダントさん(40代くらいの女性。氏名不詳)が、西岸駅付近に限らずアニメを話題にしてくれ、発音機会4回とも全てきれいな平板発音だったことに感動しました。地域におけるアニメの認知・浸透が進んでいけばこうなるはずという見本のようで、「聖地(やその近隣)」のあるべき姿を見た思いがしました。聖地に限らず、アニメとあまりなじみのなかった方々がアニメ作品やアニメ業界関係者・アニメファンと触れ合う中でこのように自然な平板発音をしてくれるのが理想の姿なのですから。当作のラッピング車両は、点検整備中とのことで見ることはできませんでした(10年前には初代に乗車しています)が、大変満足のいく乗車体験でした。
 なお、西岸駅へは2012年4月以来約10年ぶり2度目の訪問です。当作の本放送から約11年経ちますが、聖地巡礼ノートは42冊目で、全冊にサーっと目を通すだけでも大変でした。翌24日(月)にやはり10年ぶりで聖地巡礼としては2度目の訪問となった城端駅では、2008年本放送のアニメ「true tears」のノートはまだ9冊目(しかもアニメ「サクラクエスト」なども混じっている)でした。城端にも「true tears」に登場した麦端祭りのモデルである曳山まつり(ユネスコの無形文化遺産にもなっているほど)とむぎや祭りがあるのに、この差は何なのでしょうか。
 なお、西岸駅滞在中には、何と有志による貸切コスプレ列車(しかも当作関連の「急行ゆのさぎ」などのヘッドマーク付き)が停車し、なぜかアニメ「けものフレンズ」を中心としたコスプレをした女性たちや見学の男性たちが大勢降りてきました。のと鉄道自体、当作に限らずアニメとの結びつきが深いようで、集客に苦しむローカル鉄道の救済にも結びついているのが、アニメファンとして大変嬉しいです(「アニメ」の発音は耳にしませんでした。) 。色々な意味で公共交通を含む地域振興とアニメとの良き関係を実感できた西岸駅訪問でした。

 聖地巡礼については、コミケで発行しているシリーズ本の次回テーマの1つであり、今回の旅行を含めたもっと詳細な内容になりますので、コミケ参加予定の方々はどうぞお楽しみに。


 今回は、大変珍しく旅行写真を投稿します。雰囲気を感じてもらえれば幸いです。

 ① 扇階段(湯涌稲荷神社への参道で、ぼんぼりが吊るされている)



 ② 玉泉湖(祭りのラストである、のぞみ札のお焚き上げ)




 ③ 10回記念の約5分間の花火打上げ(中間頃)
  



 ④ 10回記念の約5分間の花火打上げ(最終盤)
 



2022年10月19日水曜日

最近どーよ!?(その他)

 ここ3〜4か月ほどのテレビ番組のうちまだ取り上げていないものの感想について、まとめて取り上げます。今回は、シリーズ最後として、その他諸々を取り上げます。


 6月26日にCSファミリー劇場で放送の「声優だって好きなんだ!〜 宝塚声優編」。◯◯◯が大好きというゲストの声優3名が語り合うバラエティー番組で、宝塚歌劇がテーマの回です。3名のうち千葉翔也さんにだけ「アニメ」の発音機会があり、最初の1回は平板でしたが、後半2回は起伏になってしまいました。司会の天津向さんにも1回だけ発音機会があり、あろうことか起伏でした。(過去投稿では、基本的に平板発音されている方ですが、最近は起伏になることもあり、不安を駆り立てられます。)
 7月30日にBSプレミアムで放送の「歴史秘話ウルトラマンヒストリア」。司会の局アナウンサー渡邊あゆみさんは、いつものように「アニメ」を発音機会2回ともごく自然に平板発音されました。私と同世代(といっても1960年1月生まれなので私より約3歳上)の方らしく、分かっている方ならではの自然さが滲み出ており、いつもながらウキウキワクワクさせてくれます。

 8月13日にNHK教育で放送の「NHKアカデミア〜細田守・拡大版」。アニメ映画監督の細田守さんに、視聴者からの色々な質問に答えてもらう番組です。「アニメ」の発音機会は1回のみでしたが当然に平板のままでした。地上波のテレビで発言する機会は少ないと思いますので、もっと発音機会が多いと「業界人の発音の見本」として一般視聴者への訴求力が高まるのですが。
 8月25日にBS日本映画専門チャンネルで放送の映画「ピンクリボン」。ピンク映画(成人映画、ポルノ映画)の歴史を監督ら多くのスタッフにインタビューしていく形の2005年公開のドキュメンタリーです。アニメとは無縁なはずですが、黒沢清さんにだけ「アニメ」の発音機会がありました。1回のみですが平板でした。とても好感度が上がりましたし、やはり映画人たるものアニメの本質を理解できそうと思われる方々は平板発音してくださるのです。「映画」についても平板1回でしたが。他の監督では、池島ゆたかさんが「ドラマ」が平板1回でした。

 8月20日にBSプレミアムで放送の「たけしのこれがホントのニッポン芸能史〜アクション」。ビートたけしさんと所ジョージさんが司会で不定期に放送されているバラエティー番組の第30回で、千葉真一出演「キイハンター」などが取り上げられた大変興味深い内容でした。ゲームのモーションキャプチャーなどを実践するモーションアクター古賀亘さんにだけ「アニメ」の発音機会がありました。1回のみですが自然な感じの平板発音で、とても嬉しかったです。「ゲーム」についても平板1回でしたが。
 10月5日にテレビ東京系で放送の「いよいよ放送直前!TVアニメ「チェンソーマン」徹底解剖SP!!」。「アニメ」の発音機会は普通ですかね。ナレーションの後藤ヒロキさんが発音機会3回とも起伏でしたが、意外にも司会のお2人は、タレントのケンドーコバヤシさん起伏平板各1回、フリーアナウンサーの松澤千晶さん平板2回のみ。特にお2人が声を続けて平板発音されたのが「アニメ関連番組の司会者のあるべき姿」を見た思いがして嬉しかったです。未来に希望が持てそうです。当作が好きというラッパーの呂布カルマさんやお笑い芸人の野田クリスタルさん(マヂカルラブリー)が共に起伏3回のみだったことは、「まだまだアニメ初心者の方々だな」と思わされました。ビデオ出演された声優ファイルーズあいさんは、いつも起伏発音ばかりの方で、今回も起伏1回のみでした。しかし、一番嬉しかったのは、ビデオ出演された主題歌担当のアーティスト米津玄師さんが、しっかりと自然な感じで平板発音されたことです。アニメ主題歌に積極的に取り組む姿勢を持つアーティストはこうであってほしいですね。

 7月26日に日本テレビ系で放送の「踊る! さんま御殿!!〜大人気声優&アニメ好き芸能人夢の共演スペシャル!」。「アニメ」の発音機会は割と多めでした。司会の明石家さんまさんは、いつものように発音機会4回とも徹底して平板で、ホッとしました。しかも「ドラマ」は発音機会1回のみですが起伏でしたので、理想的なパターン(「アニメ」は登場当初の1970年代から平板、「ドラマ」は1990年代頃から一部平板化という形で、「アニメ」の方が平板発音の歴史がずっと古いので、明石家さんまさんのような組合せが自然)で嬉しかったです。お笑い芸人の岩井勇気さんは、起伏1回・平板2回で、今回は残念ながら平板で徹底しませんでした。発音機会があった声優では、古谷徹さん平板1回のみ、本渡楓さん起伏5回のみ、岡咲美保さん浪川大輔さんが共に起伏1回のみ。大ベテランの古谷さんは当然として、過去投稿では平板基調だった岡咲さんや浪川さんが起伏基調になってきているのが大変気がかりです。本渡さんは、元々起伏発音ばかりの方なのですが、こういう機会にでも平板発音に馴れていっていただきたい方のお1人です。男性アイドルグループKis-My-Ft2の宮田俊哉さんは、アニメがテーマのバラエティーに最近は出ずっぱりの感じの方ですが、起伏1回のみでした。
 NHK総合で放送中の平日朝のバラエティー番組「あさイチ」。10月5日の「#教えて推しライフ!〜声推し」の回。声優など声を売りにしている職業の方々のファンの思いを披露する内容です。唯一スタジオゲスト出演された声優の福山潤さん。「アニメ」の発音機会は1回のみでしたが、綺麗な平板でした。正直ホッとしました。過去投稿では起伏平板が混在されていますが平板基調になっていただければと思います。一方で、アイドルタレントの宮田俊哉さんは、発音機会2回とも起伏でした。
 10月16日にテレビ朝日系で放送の「関ジャム完全燃SHOW〜進化するアニソン特集」。同番組では約3年ぶり3回目のアニソン特集回です。業界寄りの立場で解説する側の3名のうち2名に「アニメ」の発音機会がありました。作曲家の上松範康さんは発音機会1回のみですがいつものように平板で、ホッとしました。音楽評論家の冨田明宏さんは、過去投稿では徹底して平板でしたが、今回は起伏7回・平板9回と、平板基調ではありましたが起伏発音を連発されることも多く、大変残念です(「ゲームは」起伏1回のみ)。周りに引っ張られたり息継ぎの関係でつい起伏になってしまったという感じはありますが、以前のように徹底していただきたかったです。一方、解説を聞く側の芸能人の方々のうち発音機会があった3名は、起伏ばかりでした。フリーアナウンサーでタレントの新井恵理那さんは、アニメ好きと言いつつ起伏2回のみ。今年3月までNHK教育「沼にハマってきいてみた」の司会を務めアニメ特集も何度も担当したお笑い芸人の高橋茂雄さんは、起伏3回のみ。そして、またしてもアイドルタレントの宮田俊哉さんは、起伏3回のみ。司会の村上信五さんは、起伏2回・平板4回で、過去投稿でも明らかなように元々は平板基調の方ですが、ゲストに合わせたりしているのか、結構ブレました。ただ喋り方を聞いている限りではやはり平板が基本の方だなと感じました。冨田さんや村上さんがブレるのに、宮田さんがほぼブレない(過去に平板発音をされたこと自体はありますがすぐに起伏で言い直しているほど)のが、何とも悔しいです。ナレーションの小野寺一歩さんが(前述の「沼にハマってきいてみた」内で平板発音されたこともありますが、)、10数回の発音機会全て徹底して起伏だったことも影響していると思われます。ナレーションの影響力の大きさを感じますね。宮田さんのように笑顔でアニメ好きを公言されるタレントの方々には、是非とも本来の「通」の発音である平板発音に是非馴染んでいただき、自然に平板基調に変わっていっていただきたいものだと痛切に痛切に感じます


 今回はシリーズ最後のため少しボリュームが多くなりました(初めて取り上げる方々は少なめで申し訳ありません)が、次回・次々回のテーマは決まっており、さらにその次もほぼ候補が固まってきています。投稿は間隔をある程度保ちつつ行なっていますので、旬を過ぎた話題となっていてもどうかお許しください。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年10月10日月曜日

最近どーよ!?(アニメ情報番組)

 ここ3〜4か月ほどのテレビ番組のうちまだ取り上げていないものの感想について、まとめて取り上げます。今回は、衛星波(BS、CS)のアニメ情報番組です。主に、アナウンサーさんです。


 CSのAT−Xでほぼ月1回ペースで生放送中の「R指定アニメ」。人気ホストのROLANDさんがメインで放送当日一挙放送されるアニメの感想を語り合う番組です。司会はフリーアナウンサーの松澤千晶さんや田口尚平さんが務めることが多いです。
 5月放送分の「かくしごと」特集では、松澤千晶さん起伏1回・平板5回で、最後の1回以外は平板だったのが嬉しかったです。監督の村野佑田さんは当然に平板でしたが、原作者の漫画家久米田康治さん起伏2回だった(過去投稿では平板基調で混在)のが残念です。
 6月放送分の「オーバーロード」特集では、ROLANDさんにも発音機会があり平板1回でした。司会の松澤千晶さんは、前回と全く同じ起伏1回・平板5回で、最初の1回以外は平板だったのが「良い傾向だ」と感じました。ゲストのお笑い芸人みちおさん(トム・ブラウン)は、起伏3回・平板1回で、平板発音もちゃんとされるので今後はもっと平板発音を増やしていただければいいなと感じました。
 8月放送分の「ばらかもん」特集では、ROLANDさんにも発音機会があり、今回は起伏1回でした。司会の田口尚平さんは、起伏3回・平板2回で、最初と最後が平板だったことで、まだグラついているなあと感じました。
 9月放送分の「School Days」特集では、ROLANDさんにも発音機会があり、今回は起伏平板各1回でした(「映画」も起伏1回でした)。司会のお2人は、松澤千晶さん起伏2回のみだったのに対し、田口尚平さん起伏3回・平板1回とあくまで起伏基調でした。ゲストの声優お2人のうち、河原木志穂さんは発音機会がなく、岡嶋妙さん起伏1回でした。

 CSのAT−Xで月2回ペースで生放送中の「Club AT-X」。声優の吉野裕行さんとフリーアナウンサーの松澤千晶さんが司会の情報番組です。
 6月後半の第477回では、松澤千晶さん起伏3回・平板5回で平板基調ではありました。普段は平板発音の吉野裕行さんまでが、平板1回のほか、アニメスタッフからのメッセージ代読時に2回起伏発音されました。ゲストの歌手田村直美さんが発音機会11回全て徹底して平板で、気持ち良いくらいだったことで救われました。
 7月前半の第478回では、若手声優の真白健太朗さん平板1回でした。松澤千晶さんは、起伏1回・平板3回で徹底しません。
 7月後半の第479回では、松澤千晶さん起伏4回・平板2回と起伏基調に後退していました。ゲストの声優三宅麻理恵さん平板3回のみだったことで救われました。
 8月前半の第480回では、松澤千晶さん起伏5回のみでした。ゲストの声優小野坂昌也さん起伏3回・平板2回とどっちつかずな感じで、それに引っ張られたのか吉野裕行さんも発音機会4回のうち1回は起伏でした。別のコーナーでのゲストの声優野水伊織さんが、平板2回のみで少し意外でしたが救われました。
 8月後半の第481回では、松澤千晶さん平板2回のみ、ゲストの声優三上枝織さん平板2回のみで、起伏発音が全く聞かれない大変落ち着いた気分で視聴できた回でした。ちなみに、「ゲーム」も、ゲストのお2人(三上枝織さん、榊原ゆいさん)とも平板でしたが。
 9月前半の第482回は、上半期アニメランキング発表会でゲスト無しでしたが、すごかったです。吉野裕行さん起伏平板2回ずつ、松澤千晶さん起伏5回・平板2回と、張り合っているような感じさえ受けました。せめて吉野裕行さんには、平板発音に徹していただきたいです。
 9月後半の第483回では、ゲストの歌手福山芳樹さん起伏1回だった割には、松澤千晶さん平板1回でした。
 10月前半の第484回では、吉野裕行さん平板2回のみでしたが、松澤千晶さん起伏1回・平板4回で最後の1回のみ残念ながら起伏になってしまっていました。ゲストの若手声優稲垣好さんが、途中1回のみ起伏気味でしたが、他は平板4回で、平板基調の方だと思われ、好感を持ちました。新潟ご出身とのことですが、新潟は東京式アクセントの地域なので、方言とは全く関係ないことがここでもはっきりしますね。別のコーナーのゲストの歌手栗林みな実さん起伏4回のみだったのは残念です。ちなみに、「ゲーム」も、吉野裕行さんは平板1回、栗林みな実さんは起伏2回・平板1回でした。


 以上、長々と書き連ねて申し訳ありません。要するに、司会者はしっかりしていただきたいということです。特にアナウンサーの方々は、アクセントにも色々悩まれるのかもしれませんが、迷わないことです。少なくともアニメ情報番組などアニメ関連の番組・イベントでは平板基調(できれば平板発音の徹底)を実践していただきたいということです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年9月23日金曜日

最近どーよ!?(音楽番組)

  ここ3〜4か月ほどのテレビ番組のうちまだ取り上げていないものの感想について、まとめて取り上げます。今回は、音楽番組です。


 NHK教育で放送中の「クラシックTV」。5月12日放送は、特撮を中心にアニメも多く手がける大ベテラン作曲家の渡辺宙明さんがゲスト。私も大好きな作曲家の1人です。個人的には、「野球狂の詩」や「人造人間キカイダー」の各楽曲などが特に忘れられません。約1か月後の6月23日に亡くなったため実質最後のテレビ出演でした。東京国際アニメアワードの授賞式(功労賞)会場で至近距離(ロビーのためわずか数メートル)で直接お見かけしたこともありますし、昔のラジオのアニメ情報番組に出演されたことがあるかもしれません(録音が残っているかどうか未確認)が、テレビ出演は(私のビデオライブラリーにも皆無のため)ほぼ初めてかもしれません。やっと確認の機会が得られたわけですが、大変残念ながら起伏(発音機会は1回のみ)でした。これほどの大ベテラン(満96歳)でも、と軽いショックを受けました。司会のピアニスト清塚信也さんやナレーションの服部伴蔵門さんも、起伏1回ずつでした。

 NHK総合で放送中の「SONGS」。6月23日の放送ではテレビアニメ「SPY×FAMILY」の特集があり、OPを歌うOfficial髭男dismのボーカル藤原聡さんに発音機会がありましたが、起伏4回のみでした。「ドラマ」が平板1回だったため余計に目立ちました。一方で、EDを歌う星野源さんは、平板1回でした。この人の声や話し方はなぜか生理的にイマイチ好きになれないのですが、好感度は上がりました。

 7月3日にCSファミリー劇場で放送の「声優紅白歌合戦2022」。1月4日に開催されたものです。発音機会があったのは3名。折笠愛さんは、残念ながら起伏1回のみ。山口勝平さんは、過去投稿では徹底して平板だったのに、今回は起伏1回のみ。悪しき傾向です。一方、司会の森田成一さんは、平板1回のみ。過去投稿と変わっておらず、ホッとしました。

 BS11で放送中の「Anison Days(アニソン・デイズ)」。
 5月27日のSajiの3名のうち発音機会があった2名(ボーカルのヨシダタクミさん、ギターのユタニシンヤさん)は、いずれも平板(ヨシダさんは2回とも)でした。ただし、後日放送の未公開場面では、ヨシダタクミさんが起伏1回でした。司会の森口博子さん起伏1回でしたが、それに引っ張られたのでしようか。。
 6月3日(9月9日も)の大原ゆい子さんは、いつもと変わらず平板2回でした。司会の森口博子さんも、珍しく平板発音が1回ありましたが、初めて「ニ」にアクセントを置く起伏発音も1回ありました。
 6月17日のcadodeの3名のうち発音機会があった2名(ボーカルのKoshiさん、ギターのebaさん)は、起伏平板が1回ずつでした。どちらの基調かは不明ですが、平板基調になっていただけたら嬉しいですね。
 7月22日の岡咲美保さんは、過去投稿では平板でしたが、今回は起伏4回・平板1回と起伏基調だったのが残念です。
 8月5日のZAQさんは、起伏平板が1回ずつでした。もともと混在されている方のようですが、できれば平板基調になっていただきたいものです。司会の森口博子さん起伏1回でした。
 8月19日のhalcaさんは、過去投稿では平板でしたが、今回は起伏1回でした。司会の森口博子さんが、また「ニ」にアクセントを置く起伏1回でした。
 8月26日の前島麻由さんは、起伏3回でそのうち1回は「ニ」にアクセントがありました。司会の森口博子さん起伏1回でした。


 以上のように、音楽関係者も、起伏平板が混在しているわけですが、どうか平板基調の方々がもっともっと増えていただきたいものですね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2022年9月10日土曜日

最近どーよ!?(バラエティー)

 ここ3〜4か月ほどのテレビ番組のうちまだ取り上げていないものの感想について、まとめて取り上げます。今回は、地上波のバラエティー番組です。


 7月4日に日本テレビ系で放送の「しゃべくり007〜トップ声優と超名作アニメの祭典スペシャル」。出演された声優さん3名いずれも発音機会があり、花江夏樹さん起伏2回・平板1回、梶裕貴さん起伏1回のみ、小野賢章さん平板1回のみでした。花江夏樹さんが久々に平板発音してくれて少し希望が湧きましたが、最初の1回のみだったので残念な気持ちになりました(後述のように司会者の発音に引っ張られたのかもしれませんが。)。小野賢章さんは、過去投稿では起伏ばかりのナレーションだったとして取り上げていますが、いつも起伏発音ばかりの花澤香菜さんと夫婦である割りには平板発音もしていただけることがわかり、少し希望が持てました。司会のお笑い芸人さんたちの中ではくりいむしちゅーのお2人(上田晋也さん、有田哲平さん)に発音機会がありましたが、上田晋也さん起伏2回のみ、有田哲平さん起伏1回のみでした。ナレーションの同局アナウンサーラルフ鈴木さん起伏1回のみでした。

 8月1日にフジテレビ系で放送の「ネプリーグ〜全問アニメ・漫画常識クイズスペシャル」。ナレーションのフジテレビアナウンサー(男性の伊藤利尋さん、女性の小澤陽子さん)がいずれも徹底して起伏だったのは(予想していたとはいえ)ガッカリしましたが、スタジオ出演者の中で唯一発音機会があった23歳の俳優浅川梨奈さんが(発音機会は1回のみですが)しっかり平板発音されたのがとても嬉しかったですし好感を持ちました。なお、ビデオ出演の声優田中真弓さんが(発音機会は1回のみですが)起伏発音だったのは大変残念です。最近のベテラン声優にありがちな(以前は平板発音していたにも関わらず)起伏発音化の一例ですが、由々しき事態が進行していると言わざるを得ません。

 8月6日にフジテレビ系で放送の「超逆境クイズバトル! 99人の壁〜ワンピースクイズ王決定戦」。発音機会があったのは、タレントの伊集院光さん起伏1回のみと、女性ナレーションが起伏1回のみと、挑戦者の1人である一般人の主婦武沢奈津美さん平板1回のみ(「アニメ「ワンピース」」と作品名の前につける複合語的な言い回しなので、日本語の原則からは当然ですが)です。男性ナレーションが、複合語について「アニメ制作会社」を起伏発音したのに対し「アニメ放送」を平板発音されていました。複合語で前につく方の単語は必ず平板発音するのが日本語のルールなので、しっかりしていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年8月27日土曜日

聖地巡礼とファン

 アニメ聖地巡礼は、私も行ないますが、アニメファンの積極的行動形態の一つとして現在では広く知られるようになりました。自治体関係者や地元住民と積極的に関わるケースも珍しくなく、特に地元商店などとの交流やそこから派生する様々な動きは、(草の根の)地に足のついた息の長い交流形態として、真の意味での地域活性化の事例として社会的にも有意義なものと言えます。ある意味アニメ文化の最前線に立っていると言える一人一人のファンの言動は、とても大事です。「マナーが良い」「礼儀正しい」と各地でよく言われますが、それだけでなく特に単語としての「アニメ」の発音がしっかりしていないと困ります。アニメファンとまでは言えない多くの人々に対する「見本」「手本」となるからです。

 去る8月2日にTBS系で放送の「マツコの知らない世界〜超機密・日本全国観光地化計画・アニメ聖地巡礼の世界」。タレントのマツコ・デラックスさんが司会のバラエティー番組です。聖地巡礼好きのアニメファン3名が出演されていました。
 公務員の鯛さんは、アニメツーリズム協会で「アニメ聖地88旅の思い出レポートコンテスト」で大賞を受賞したほどの方ですが、起伏7回・平板8回(沼津ロケを含む)とほぼ半々でした。特に序盤は平板が徹底していたのに後半はほとんど起伏だったのが残念です。複合語である「アニメ聖地巡礼」でさえ、後半では起伏発音されており、日本語として問題です。アニメツーリズム協会とも関わりがあるならなおのこと、発音には留意していただきたいものです。ちなみに、アニメツーリズム協会の会長富野由悠季さんは当然ながら(私の知る限り)徹底して平板発音されている方ですが、過去投稿で取り上げた関係者(通算3名)もバラバラ(起伏のみ、平板のみ、混在)でしたし、関係者の皆様が徹底して平板発音になっていただかないと立つ瀬がありませんが。
 動画クリエイターの中国人で来日後現在までに47都道府県の聖地を巡ったという軟軟冰(ビンビン)さんは、起伏4回・平板6回で、やはり後半の方が平板が減っていった感じで、大変残念でした。日本人の悪い見本に感化されないことを願っています。
 大学教員の伊月(刑部慶太郎)さんは、「らき☆すた」のガイドブック制作者としてコミケでも有名な方です。発音機会はたった1回でしたが、当然ながら(以前と変わらず)平板のままで安心しました。コミケ会場でも何度も言葉を交わしていますが、今夏(コミケ100)は離席中でお会いできず当番組について(裏話なども含めて)話題にできなかったのが大変残念です。
 なお、ビデオ出演(沼津でのロケ現場)された鯛さんのご友人のmisshuさんも、発音機会は1回のみで起伏でした。
 ナレーションの声優玄田哲章さんは、大変残念ながら徹底して起伏でしたが、複合語の「アニメ聖地巡礼」は(プロとしては当然ですが)徹底して平板でした。
 マツコ・デラックスさんは、起伏4回・平板8回と混在でしたが、ここぞという大事な箇所では平板だった感じです。過去投稿では起伏基調(稀に平板)でしたが、平板基調に変わってきている感じで、大変良い傾向です。ちなみに、「コミケ」も発音機会1回のみですが平板発音されていました。

 出演したアニメファンの御三方は、司会のマツコ・デラックスさんが前述のような状況なので、それに引きずられたわけではないはずですが、地上波のプライムタイムのテレビ番組にスタジオゲスト出演されるような場合に平板発音が徹底しないのはやはり困りものです。良くも悪くもファン以外の耳目に触れる機会も増えてしまった現在の一人一人のファン。アニメ文化の明るい未来のためにも、ファンの自覚を促す必要を改めて感じています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年8月14日日曜日

コミケ100参加報告

  昨日(8月13日(1日目のみ参加))開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ100)のサークル参加報告をさせていただきます。今回は、私にとっては初めて(元々コミケ全日程を欠席している場合を除きます。)の、一般参加日無し(サークル参加日のみ)のコミケとなります。反省会も、不本意ながら欠席(初めてではないですが)となります。


1 概要

 コミケ91からの毎回参加で、通算8度目のサークル参加(他に別サークルへの委託参加も1回あり)、2度目(別サークルへの委託参加も含めれば3度目)の「アニメ(その他)」ジャンルで、1日目(8月13日(土))東6ホールニ−18b」です。
 新刊は1種です。全て無料です。

 既刊は、「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」(以下「完全版」)。Q&Aなど当ブログでは直接そのままの形では公開していない内容も含んでいますが、間接的には各投稿の中で触れている内容がほとんどです。結章(結論)部分を私の真意が伝わりやすいように全面的に書き換え、新しい言い回しの追加なども行なった「完全版」です。一応最終形のつもりで作成した「決定版」です。在庫が無いのですべて増刷です。
 新刊は、個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきた第5弾「作品編②国産テレビアニメ歴代総合ランキングでの第20位候補10作品国産劇場アニメ歴代総合ランキングでの第2位の、併せて11作品を(続編・リメイク・スピンオフや劇場版・OVAも含めて)取り上げています。
 この他、別紙の自己紹介ペーパー「TAL版勝手にアニメ大賞」(2022年夏版)(以下「ペーパー」)も、前回からは一般参加者にも配布しています。


2 事前準備

 既刊は、コミケ1週間前の8月5日(金)に31部印刷。
 新刊は、コミケ前日の8月12日(金)に準備会提出用見本誌や私個人の保存用を含めて32部(つまり頒布可能部数は30部)印刷。ペーパーは前回と同じ40部、既刊も1部追加印刷して32部で揃えました。なお、前回の「作品編①」(在庫2部)も、前回渡せなかったサークルさんへの贈呈用が不足するため2部追加印刷しました。
 いつも印刷(中綴じ製本まで全自動)しているビジネスコンビニ「キンコーズ」は、毎週金曜日がサービスデーで税込単価がゴールド会員通常8円のところ実質7円程度(税抜きは6円)に値下げされるため、このような日程になりました。今回もコミケの一般参加人数制限がありますが前回の5.5万人から9万人へ大幅に増加していること、「アニメ(その他)」「評論・情報」が同日のため(さらには「アニメ(その他)」は久しぶりなため)潜在的には手に取ってくれる方々が増える期待があったこと、W E Bカタログでのお気に入り登録者数が前回開催直前の70人から今回開催直前で75人へと微増していること、で少し強気な部数になりました。
 なお今回は、USBメモリーでデータをコンビニコピー機(キンコーズのパソコンやプリンタを含む)から出力しようとしましたが、Mac(自宅パソコン)で使用したUSBメモリーからはフォーマットの関係で読み込みできないことがコミケ前々日の8月11日に判明。クラウド、Gmailからの転送、自宅のインクジェットプリンタからの出力など検討しましたが、結局従来通りCDからの読み込みによるコンビニコピーであっけなく解決。いやホント、焦りましたよ。最悪の場合、新刊発行自体ができなくなりますから。


3 当日の流れ

 今回は一般参加者入場時刻が初めて繰り下げられて10時30分(そのためサークル入場締切時刻も従来から繰り下げられて9時30分)になったため、全体的に30分程度ずつ繰り下がりました。当日のサークルスペースへの到着は9時5分。見本誌提出専用袋の投函もすぐに済ませ、紙袋と冊子版カタログ(100回記念の特集記事が掲載されているらしい)を購入に向かい、カタログが本日分完売だったのはショックでしたが、食事完了は9時40分。設営完了は10時20分。
 シャッターから離れており、台風接近中とはいえ強風対策は全く不要でしたが、前回同様に原紙の束を透明な袋に入れて封印して一番上に乗せる方法を採用。





 経過は次の通りです。

 10:30 コミケ開始時刻。離席
       既刊20部、新刊24部、ペーパー30部
を置く。
       訪問サークル贈呈用本日分(既刊12部、新刊7部、
      ペーパー10部)を携帯
      
 
12:50 残り既刊12部、新刊16部、ペーパー25部確認
        (つまり8部・8部・5部が捌けた!) 
       直後に一般参加者が訪問し、各1部手渡し
       サークル贈呈用で既刊2部・新刊4部・ペーパー5部を追加携帯 

 15:05 帰席
       残り既刊6部、新刊7部、ペーパー15部確認
        (つまり11部・13部・10
部が捌けた!) 
       紙折れなどの不良発生の既刊1部を除外
       
 15:10 贈呈が必要なサークルへ行くため数回離席
       サークル贈呈用で新刊1部・ペーパー2部を追加携帯

 15:30 再び 
       残り既刊6部、新刊6部、ペーパー13部残数不変

 15:45 近隣のサークルさん1箇所へ既刊・ペーパーを贈呈
       
 16:00 コミケ終了時刻。撤収開始
       既刊5部・新刊6部・ぺーパー12部残存。 
       (つまり一般参加者分としては、既刊
15部・新刊
      13部ペーパー10部が捌けた)



4 感想

 位置的にはやや外(北・東)寄りで、島中でしたが、決して悪く無い配置です。今回も、新型コロナウイルス対策で、左右どちらかに必ず空白がある形で出入りもしやすいし、サークルスペース全体に余裕が感じられました。人通りも前回よりは増えたはずですが。
 頒布数は、新刊は20部はいくだろうという期待を裏切られました。それでも、前回のスタッフ編17部・作品編①14部よりも少ない13部で、少し残念です。既刊が、前回の13部よりも多い15部も捌けたのは、やはり新規の方々が多いということなのでしょうから、今後もしっかり頒布し続ける必要がありますね。

 両隣のサークルさんとの交流は、今回は最初のあいさつ程度しかできませんでした。15時5分に帰席した時点で既に両隣とも帰られた後でした。
 一般参加者の方々との交流も、結局直接手渡しできたのは12時50分の帰席時に偶然できたお1人のみで、15時5分に帰席して以降は、1人もありませんでした。
 予想通りだったとはいえ15時以降の帰席は、サークル参加者としては交流不足と言わざるを得ませんし、反省すべきですね。とにかく今回は、開始時刻がいつもより30分遅い上に、私にとっての3大ジャンル(「評論・情報」「アニメ(その他)」「鉄道・旅行・メカ・ミリタリー」)がすべて同一日という、サークル参加開始後では初めての割り振りとなったことが原因です。それらがすべて同一ホール(東4・5・6ホール内)配置という奇跡に助けられ、お目当てのサークルはほぼ回れましたので、コミケ参加全体としてはほぼ満足できます。


5 今後

 次回は、還暦記念もあり、いよいよオフセット(実際はたぶんオンデマンド)による総集編の発行を予定しています。「作品編③」は、作品の関係で次回(今冬)は発行不可能なため、次々回(来夏)となります。場合によっては、「ファン活動編」を一部(例えば同人関係のみ)を発行する形に変更するかもしれませんが、現時点では断言できません。なお、還暦記念にかこつけて、やはり無料頒布するつもりです。オフセット本(厚手の表紙)の無料頒布はめったにないでしょうから、逆に頒布部数は減ってしまうかもしれませんが、サークルなどへの贈呈用も大幅に増えますので、50部作成予定です。
 総集編は、「人物編」と題して、「声優編」、「スタッフ編」の全部と「音楽編」の歌手・作曲家が入ります。掲載人物の数も増やします(特に声優はほぼ倍増予定)し、元々掲載済みの人の記述もかなり加除修正するつもりです。還暦記念としては、これまで発行したもの全部(つまり作品編も)を一括した方がふさわしいかもしれませんが、「作品編」として数年後には総集編第2弾を発行するつもりです。
 何にしても、今後発行する総集編やファン活動編の内容・発行時期は、まだまだ流動的ではあります。「作品編」も、今回発行の「作品編②」の後書きにも詳しく書きましたが、歴代ランク上位の作品(特に書きたい作品とほぼ同義)を優先的に執筆・発行し、残りは年代別に少ない頁数で数年かけて発行する形となりました。末長くお付き合いいただければ幸いです。

2022年8月5日金曜日

声春っ!

 昨年4〜6月に日本テレビ系で放送された30分物深夜ドラマ「声春っ!」。本放送は視聴しておらず、今年6〜8月にCSのMONDO TVでの再放送で全10話初視聴しました。
 企画・原作は秋元康さん、日向坂46の主なメンバーが出演。声優学校で声優を目指す少女たちの青春物です。このほか、声優学校校長役で山寺宏一さん、声優学校講師役で平野綾さん、主人公の祖母役で戸田恵子さん、公開オーディションを行う新作アニメの原作漫画家役で竹中直人さんが出演しています。こういう番組ではやはり「アニメ」の発音が気になってしまいます。(山寺宏一さんと戸田恵子さんには、発音機会はありませんでした。)

 日向坂46のメンバーで発音機会があった方は、残念ながら全員起伏発音でした。主人公の日ノ輪めいこ役佐々木美玲さんが、第6話で2回。主人公の一番の友人の天道まな役丹生明里さんが、第2話で1回。優等生の尼崎あまね役渡邉美穂さんが、第5話で1回。最年長の月川雪菜役金村美玖さんが、第6話で1回。既にプロで寮母の春風ちずえ役高本彩花さんが、第1話で1回。あまり目立たない存在の本田多恵役河田陽菜さんが、第1話で1回(「ニ」にアクセントを置く起伏発音)。ハンカチキャラとしてのナレーションの潮 紗理菜さんが、第7話で1回、第10話で4回(うち1回はやや起伏気味の微妙な発音)。最近の若いアイドルタレントは起伏発音される方が目立つとはいえ、平板発音者が1人もいなかったのは、アニメ業界に関連がある題材の作品の出演者としては問題の残る人選と言わざるを得ませんね。現実の声優学校の生徒さんたちは、最近は起伏発音の方々も少なくないのかもしれませんが。

 一方で、既に中堅声優の平野綾さんは、第3話で当然ながらしっかりと平板発音されていました。現実の声優学校の講師も全員がこの通りだと信じたいですが、何とも不安です。そして何と何と、第7話では、起伏気味の発音をされたのです。過去投稿にもあるように以前から平板発音されていた方なのに、周りの若い日向坂46メンバーの発音を意識して逆に影響されてしまったのでしょうか。大変残念なのですが、すぐに元に戻っていただけるものと信じています。
 そして、竹中直人さんは、第10話(最終回)のオーディション審査員などとして発音機会が2回あり、いずれもとても自然な平板発音でした。過去投稿でも「少し間を置いてから「でもやはり」という感じで平板発音」「アニメ出演もある程度されており、高校の先輩である古谷徹さんへの憧れもあったそうなので、アニメ文化に対する敬愛感情もあるとお見受けします」という趣旨のことを書きましたが、やはりその通り期待を裏切らないでいてくださいました。大変嬉しかったですねえ。平野綾さんとは現場で一緒になっていないようですが、この姿を見れば(この台詞を聞けば)平野綾さんも平板発音に徹した形で終わっていた違いない、と思うと残念な思いが残ります。
 中堅・ベテランクラスの声優さんなど従来は平板発音されていた方々の中には、こういうケースが散見されるのですが、本当に由々しき事態です。どうして平板から起伏への変化ばかりが目立つのでしょうか、どうして起伏から平板への変化がもっと増えないのでしょうか。いつになったら安心できる世情になるのでしょうか。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年7月30日土曜日

おたくのビデオ

 最近CSのAT−Xが昔のOVAに力を入れており、一部の局オリジナル番組も気になり、なかなか(一時的にでも)解約できない状態が続いています。去る6月26日には、1991年にガイナックスが制作した「1982おたくのビデオ」「1985続・おたくのビデオ」が放送されました(以下「正編」「続編」)。どちらも、テレビ放送はほとんどされたことが無い貴重な作品で、過去に一度は某所で視聴したことがあり、正編は中古でVHSビデオソフトを購入・所有しています。今回改めて視聴(もちろん録画保存)して、制作当時も含めた「時代性」を感じてしまいました。
 80年代前半のアニメファンの実態を赤裸々に綴った完全オリジナル作品で、「おたくの肖像」と称した実写のインタビュー映像(実際はガイナックスの社員が扮したフェイクですが、おたくとしての経験談にはウソは無いと言えます。)も挿入されます。ちなみに、OPでは極太明朝体の文字演出(庵野秀明さんが好んで使用する手法ですが、当作では監督ではなく、少し手伝っている程度の立場です。)が既になされています。以下、「アニメ」の発音状況を確認します。

 正編では、2人の主人公のうちアニメに興味のない状態からアニメオタクに徐々に変わっていった久保を演じた声優辻谷耕史さんは、発音機会2回とも起伏(「映画」は平板)でした。もう1人の主人公である元々アニメオタクであった田中を演じた声優桜井敏治さんは、発音機会は1回のみですがしっかり平板でした。田中のオタク仲間の1人で特撮系がメインの日野を演じた声優中原茂さんも、発音機会は1回のみですが、やはり平板でした。他に発音機会があるキャラはいませんでした(田中のオタク仲間では紅一点の佐藤由梨を演じた天野由梨さんは「コミケ」を起伏発音していました)。これらは、1980年代前半のオタクの当たり前の姿でした。「オタクなら平板発音が当然」という雰囲気がまだあった(「オタク」という言葉自体はまだ一般化していませんが)時代です。「おたくの肖像」に登場した5名のうち、発音機会があったのは3名。玉谷純一役の玉川純さんは発音機会2回とも平板(「コミケ」は起伏)、生田雄大役の生田雄大さんも発音機会2回とも平板(「コミケ」も平板)、ハロルド潮田役の塩入一弥さんは発音機会1回のみで唯一起伏気味でした。なお、ナレーションの声優大塚明夫さんは、発音機会は1回のみですが自然な平板発音でした。最近は起伏発音が目立つ方ですが、この頃は当然に平板発音されていたわけです。
 続編では、発音機会がグッと減ります。田中役の桜井敏治さんにのみ発音機会が1回あり、当然ながら平板でした。久保役の辻谷耕史さんは「映画」を起伏発音していました。「おたくの肖像」に登場した5名のうち、発音機会があったのは2名。一転して、赤堀修役の赤萩修さんは発音機会1回のみで起伏、村山章役の村浜章司さんは発音機会1回のみで起伏気味(「コミケ」も起伏)でした。
 なお、ED「おたくの迷い道」は、田中役の桜井敏治さんと上野美子役の井上喜久子さんがデュエットしていますが、井上喜久子さんが「アニメは最高」の部分を平板発音で歌われています。

 このように、少なくとも1990年代初頭までは、おたくと呼ばれる人々は(完全統一されているわけではありませんが)平板発音が当たり前だった、ということを忘れないでください。そして、少なくともアニメファン(おたく)という設定のキャラが登場する作品(アニメ・実写問わず)を制作したり出演したりする方々には、(昔のオタクを取り扱う場合は特に、そうでない場合も同様に)意識して積極的に平板発音していただけることを願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2022年7月23日土曜日

素人と玄人

    アニメ業界関係者(業界人以外の声優なども含む)を「玄人」、それ以外を「素人」と位置付けていますが、最近のテレビ番組などで見聞する「素人」の発音例をいくつか挙げてみます。


 4月2日にCSのAT−Xで放送の「Anime Nova プロジェクトU−20アニメグランプリ」。公募された20歳以下の若きクリエイターたち(つまり素人)が3名1組の2チーム(つまり計6名)を結成し、アニメ制作会社のバックアップのもとでオリジナルアニメーションPVの制作を競う、そのメイキング番組(同日に事前特番もあり)です。「素人」のうち3名に発音機会がありました。「株式会社原」チームの2名は、いずれも1回ずつですがしっかり平板でした。脚本担当(名古屋で映画シナリオを勉強中)の天野瑛介さん、キャラデザイン担当の芝田洸太郎さんです。アニメ制作に関心の高い人間ならば当然のことなのですが、やはりホッとさせられました。一方、「チームガーシー道場」の脚本担当の河合来実さんは、2回の発音機会いずれも起伏で残念でした。司会のカズレーザーさんは、1回の発音機会(「アニメ」「ドラマ」とも)でいずれも平板でした。司会兼アンバサダーの景井ひなさんは、2回の発音機会があり、いずれも平板でした。TikTokで人気がある方とのことで、こういう「有名素人」の方々の存在も、作今では忘れてはなりません。中には「インフルエンサー」とも呼ばれ特に若者に影響力がある方々もいらっしゃいますので、積極的に平板発音を知らしめていただければ幸いです。なお、ナレーションの声優大塚明夫さんは徹底して起伏(「映画」も発音機会1回で起伏、「アニメ制作会社」の「アニメ」も複合語なのに発音機会2回とも起伏)、テレビ東京アナウンサーの森香澄さんも2回の発音機会いずれも起伏でした。なお、業界人で唯一発音機会があった若手アニメーター(作画監督の経験もあり)の矢野茜さんは、2回の発音機会とも起伏でした。過去投稿にもあるように起伏発音が目立つ方なのですが、業界人にあるまじきことで、若い世代への悪影響が懸念されます。「素人」の頃から起伏発音していた方だとしても、業界人になれば環境などの影響で平板発音に変わるはずなのですが・・・。業界人(アニメーター)では数少ないテレビ出演機会の多い方のようなので、由々しきことです。


 6月23日にBSフジなどで放送のテレビアニメ「本好きの下剋上」総集編1のオーディオコメンタリー版(総集編2のオーディオコメンタリー版は未視聴)。原作者の小説家香月美夜さんが、4回の発音機会とも徹底した平板発音で、大変嬉しかったです。その影響もあるのか、同席した出演声優2名もしっかり平板発音。井口裕香さんは4回の発音機会全て、中島愛さんは最初の1回のみ起伏で、後の3回は平板。ゲストとも言える原作者に配慮した結果かもしれません。「素人」が「玄人」を引っ張る事例と言えますが、良い傾向です。こういう事例がもっと増えてほしいです。


 6月29日に日本テレビ系で放送の「有吉の壁〜アニメ・ゲーム専門学校でボケまくり」。元・猿岩石のお笑い芸人有吉弘行さんが司会で、お笑い芸人たちが色々な場所(特定の建物内など)で入れ替わり立ち替わりコントなどを披露するバラエティー番組です。専門学校名は不明でしたが、起伏発音される芸人さんと平板発音される芸人さんが半々(起伏平板の混在はゼロ。司会の有吉弘行さんは発音機会無し)という感じで、少し希望を持ちました。平板発音されたのは、マヂカルラヴリーのお1人(芸名不詳)が3回全てのほか、蛙亭イワクラさんチョコレートプラネットのお1人(芸名不詳)さらば青春の光のお1人(芸名不詳)が各1回でした。アニメ好きかどうかはともかく、やはり平板発音はお笑い芸人の世界でも普通のことであることの証明ですね。


 7月3日にCSのAT−Xで2本連続放送の「あにめすこーぷ」。この7月から始まった月1回程度の不定期放送らしい(次回未定)ですが、本職(アニメ業界関係者ではないので「素人」)にその業種に関するアニメ作品を見せたらどんな感想を述べるか、というトークバラエティー番組です。第1回「東京リベンジャーズ」は、元ヤンキー(元不良、元暴走族など)の方々3名が出演。お笑い芸人の佐田正樹さん(バッドボーイズ)は、発音機会は1回のみですがしっかり平板でした。ヤンキーの世界でも平板発音は普通だったのかもと想像でき、とても心強いです。第2回「かげきしょうじょ!!」は、元タカラジェンヌ(宝塚歌劇団俳優)の方々3名が出演。唯一発音機会があった元花組トップスターの俳優真飛聖さん、残念ながら起伏気味に聞こえる発音でした。なお、ナレーションのテレビ東京アナウンサー相内優香さん起伏のみ、司会のお笑い芸人岩井勇気さん・声優徳井青空さんは、いずれも起伏気味(「アニメを本職に見せたら〜」のコールでは、声を揃えて起伏)でした。特に司会のお2人は、普段は平板発音が基本(徳井青空さんは過去投稿にもあるように私が知る限りいつも平板)なのに・・・まさか指導があったとは思えませんが、「素人」が主役の番組なので余計に、「玄人」寄りの方々には意識して平板発音を徹底して披露していただきたいと切に思います


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2022年7月6日水曜日

一般芸能人 17

 少し古い情報(全て4月)になりますが、テレビのバラエティー番組での(アニメ業界関係者ではない)一般芸能人についてまとめます。

 4月12日に日本テレビ系で放送の「
踊る! さんま御殿!! 〜人生の転機を迎えた人が大集合! 。「アニメ」の発音機会があったのは俳優の南果歩さんだけですが、発音機会は1回だけですがしっかりと平板発音されました。58歳で私とほぼ同世代ですが、やはり70年代の「アニメブーム」を中学・高校生時代に体験した世代は違いますね。なお、「ドラマ」は起伏平板が1回ずつでした。それだけアニメに馴染みがある方と言う証明でしょう。ちなみに、司会の明石家さんまさんは、「ドラマ」は3回の発音機会全て起伏でした。
 4月24日に日本テレビ系で放送の「行列のできる相談所〜私のベストアニメ」。司会の東野幸治さんは、以前は平板発音もされていた方なのですが、今回も3回の発音機会全て起伏発音でした。ナレーション(氏名不詳)は、最初の2回は平板だったのにその後6回は起伏ばかりで、何か意識することがあって変えたのかもしれませんが、大変残念です。そんな中、俳優の上白石萌歌さんが、2回の発音機会いずれも平板で、好感度が上がりました。2018年のアニメ映画「未来のミライ」で主演を務めたこともあり、アニメに理解のある方のようで何よりです(姉の上白石萌音さんも、2016年のアニメ映画「君の名は。」で主演されていますが、「アニメ」の発音がどうなのかはまだ不明です。)。現在、私も視聴しているNHK朝ドラ「ちむどんどん」でも活躍中なので、一層応援したくなりました。
 4月29日にフジテレビ系で放送の仁志松本の酒のつまみになる話」。「アニメ」の発音機会があったのはお笑い芸人霜降り明星の粗品さんだけでしたが、発音機会は1回だけですが自然な平板発音でした。やはり唯一の発音者が平板発音であってくれるのは、ホッとしますし、気分良く番組を観終えることができますね。

 ひと頃に比べて、テレビのバラエティー番組(一般芸能人が大勢出演する番組)でアニメがメインテーマの番組が減った感じです。いや、いちいち追いかけなくて済むし、今の方こそが正常なのだとは思いますが、たまにアニメがメインテーマになったりすると出演者がちゃんと平板発音してくれるかどうかが気になってしまうのは相変わらずです。いつになったら、安心してスルーできるようになるのでしょうか・・・。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2022年6月13日月曜日

6周年

   活動開始から本日(6月12日。すでに日付が変わってしまいましたが。)でちょうど6年になりました。6年前と同じ日曜日なので、時間が割と長くとれて助かります。その6年分の総括です。(詳しすぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)



当ブログ自体(全200件)

 アクセス総数10613回。今年1月27日には1万件を達成しています。この1年間で1900回程度の増加(日平均5回強)なわけですが、これまでの1日平均とほぼ同様で、大きな変化はありません。今年1月は月間294回、今年2月は月間185回と、比較的高水準が続きましたが、今年5月はわずか60回と記録的な低水準でした。たまにアクセスが集中する日があるのも相変わらずです。過去最高は2019年
8月13日の83回ですが、この1年間では今年1月3日の54回が最高とやや水準が低下しました。どこかのサイトで紹介された可能性が高いですし、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるでしょう。フォロワーはいまだにゼロです。
 海外からのアクセスが、依然として半数近くも占めているのは驚きです。通算では、アメリカ(2786回)、フランス(993回)、ドイツ(309回)の順で、ベトナム、ウクライナ、ロシアが続き、この6か国が100回を超えています。合計約40か国・地域からありますが、「不明な地域」も少なからずあるのが困ったものです。特定の国から集中する日もあります。全体的に、在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿200件中、100回超えはまだ9件のみです。2019年1月1日投稿の「新年ごあいさつ&冬コミ報告」に対して、何と約3年半経ってもアクセスが続き868でダントツのトップです。204回で3位の「方言との関係」は、その直前の投稿のため続けてアクセスする方々が多いことが原因なのは明らかですね。因みに2位は、林原めぐみさんなどを取り上げた「ベテラン声優さん3」の261回。これら9件を含めて80回超え12件、それらを含めて50回超えが18件、30回超えなら36件、20回超えなら82件、10回超えなら170件になります(
この1年間の投稿分中30回超えは4件です。)。周年総括やコミケ関係の投稿がアクセス少なめなのは全く問題ありませんが、同趣旨の連続案件なのにアクセス数が数倍(時には10倍以上)差がつくことがあるのはよくわかりません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」は通算280回、「まとめ」は通算414回、「まとめ(要約版)」は通算339回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算166回、2018年12月に作成した「参考文献」は通算49回と少なめですが、同年1月に作成した「「起伏」「平板」の意味」が251回と堅調です。そもそも言葉の意味がわからないという方がやはり多いことを証明していますね。なお、私の真意がより伝わりやすくなるようにするためなどで、昨年11月21日と12月5日に「まとめ」ページの「結章」部分などを大幅に改定しています。

 コメント(感想メールも)が、YouTubeの「クイズダービー」関連の投稿に対するコメントをくれた方(1名)が、より詳しく引き続く形で「まとめ(要約版)」の方に今年4〜5月のゴールデンウィーク頃に合計6件もしていただけました。それに対する私の返信も3件あります。アクセントを含む言語関係に関心の高い方らしく、大変有益な情報も教えていただけました。やっと本格的に突っ込んだ議論ができて、大変嬉しかったです。その他昨年以前にあった投稿は3件ありますが、1件は証拠資料映像の無編集完全版を欲しいというものなので(データ容量や提供方法の問題が大きいため)無視し、残り2件は「「アニメ」の発音については、原語「アニメーション」と比較して、起伏発音は矛盾する」という趣旨のものでした。もちろん返信しましたが、原語と異なるのは間違いではないこと、起伏発音は強く意識しないとできない発音であること、を明記しておきました。
 なお、約2年前にYouTubeの「20世紀の群像・手塚治虫」関係の投稿の方にブログの感想をくれた方が1名いらっしゃいます。一部を引用しておきます。

 「力の入ったブログで読んでいて楽しかったです。個人的な感覚としては、(特に早期の)起伏発音者にアニメを貶める意識は無い気がします。ただの「抑揚が不思議な現象」の一つかなと。正しい発音が広まって欲しいなとは思うので、自分もこれまで以上に気を付けようかなと思いました。『SHIROBAKO』で平板・起伏が使い分けられているという話には「確かに!」と膝を打ってしまいました。」(以下略)



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全50件)

 投稿できるネタは事実上使い切っており、総数50件(厳密には諸般の事情で1件のみ非公開)は今後も変わらない見込みです
 アクセス総数は、約109万回(1日平均約500回、最高は2020年5月9日の約4万6059回)で、この1年間では約8万回しか増えていません。トップは、2019年6月22日公開の宮村優子さん&大月俊倫さんのBSアニメ夜話〜新世紀エヴァンゲリオン約40万6千回(昨年9月5日に40万回突破)。2位は、2016年7月24日公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」の約20万回(今年5月26日に20万回突破)。この2件が10万回超えです。それらを含めて14件が1万回を突破し、それらを含めて41件が1千回を突破しています。
 海外からのアクセスは、全体の5%程度です。
 性別では、男性87%・女性13%と、男性が圧倒的多数です。
 年齢別では、18歳未満2%、18〜24歳19%、25〜34歳27%、35〜44歳24%、45〜54歳21%、55〜64歳6%、65歳以上1%と、まあまあのバランスです。
 なお、ここ1〜2か月ほどは、65歳以上が10〜20%(そのほぼ全てが女性)を占めるという、驚くべき結果が出ています。今までにない集中ぶりで、特定の投稿が特に引っ張っているという感じは無く、原因は全く不明です。

 コメント数(私自身の分・アカウントごと削除された分を除く)は1044個で、私以外のコメントが10個以上(最高は340個)ついたものが11件あります。因みに、これらとは別に、私自身のコメント数は118個あります。
 高評価数(「いいね」)は8218個で、1000個以上が2件(最高2748個)、それを含めて100個以上が12件、それらを含めて10個以上は34件あります。なお、低評価数も計220個(最高は57個)あり、高評価数との比率は約37対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は1122名とまずまずの結果です。一方で登録解除された方も466
名(この1年間では91名)いらっしゃいます。多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。つまり、一度でも登録した方の総数は1588名ということになります。また、海外からのチャンネル登録者数は現在不明です。(2周年の時点では17名でした。)
 (投稿動画の)共有登録数も1810個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約750回)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約1万1千回、ヤフー約2500回が突出していますが、ツイッター約900回、フェイスブック約300回です。肝心の当ブログからは、約70回ありますが、期待よりも大幅に少ないですね。このほか、2チャンネルからは40数回程度、ミクシィからは10数回程度あります。(この「外部からのアクセス」データは、不備があり、5周年の時点での数値と同じになっています。)
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全278件)

 アクセス総数(他者への返信ツイートに対するアクセスを含む。)は、通算では約17万0700回(1日平均は、約78回で、一昨年度までの通算よりも30回以上の大幅な低下)。
最高は、2017年6月の8673回(最高日は1176回)。逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もありますが、この1年間はゼロの日がかなり増えました。月当たりでは数百回程度、1件当たりでは何と数十回程度にまで落ち込んでいます。原因は不明です。
 返信数は、2019年正月に初めて2名の方から計3個ありました。そのうち1名の方はフォロワーになっていただけましたが、同年末にアカウント自体を削除してTwitterから撤退されてしまったのが残念です。(なお、ダイレクトメッセージをくれた方が2019年末に1名ありましたが、コミケで頒布した別テーマの同人誌の感想でした。)
 ツイート別アクセス数は、全ツイート278件(リツイート1件、他者への返信ツイート25件を含む。)中2件が突出。うち1件は2020年11月3日の「鬼滅の刃」関連で
過去最高の5223回(当日が1日約1100回、2日後の11月5日が1日約1300回)。もう1件は2019年3月16日の「冬コミ購入同人誌(CDなど含む)全て読了」のリンクなしツイートで4172回(ほんの数日で2千回超えという恐ろしいほどの集中アクセス。海外のサイトででも紹介された?) 。これらを含めて約13件が2千回超えです。1千回超えは、これらも含めて約55件ですが、この1年間では皆無です。異常なほどの落ち込みで、まさか前述の鬼滅の刃関連でリンク先のブログの方に懐疑的なコメントを書いたせいかもと本気で疑ったほどです(リンク先のブログへのアクセスは8回しかないので、その可能性は無いはずですが。)。抽象的な表現にとどめず有名芸能人の個人名を明記した場合でも大半は変わらないので、極端な激減の原因は不明です。 なお、私自身がリツイートしたのは、2019年8月の京アニ事件関連で1件だけあります。
 フォロワー数は、最初の頃は最大5名いらっしゃいましたが、入れ替わりもありつつ、現在は残念ながら2名です。
 いいね数は、現在は17件の投稿に対し計18個。
2個ついたもので現存しているのは、京アニ事件関連のリンクなしリツイートをした1件だけ。以前はあったのに消えてしまったものもあり、安心はできません。
 リツイート数は、現在は8件の投稿に対し計8個。うち3件はブログへのリンクを貼っていないもの。以前は2個ついたものが1件だけありましたが、やはり減ってしまいました。リンクを貼ってある5件のうち3件はコミケがらみのもので、ブログへのアクセスが大きく増えることはありませんでした。残り2件のうち1件は、今年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)に対して付いたもので、「いいね」も付いたため、ブログへのリンクあり投稿では初めて「リツイート」「いいね」の両方が付いたことになります。大変嬉しかったです。
 エンゲージメント(開封閲覧などの反応)数がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。エンゲージメントのうち当ブログへのアクセス数自体は、Twitter側では通算約320回です。このうち通算10回超えしたのは、2017年10月13日のTVアニメ「アニメガタリズ」関連(12回)、2019年1月2日の声優関智一さんへの返信(14回)、アニメ&実写の「映像研には手を出すな!」関連3件(26回、18回、13回)だけです。最多の26回は、2020年3月24日のTVアニメ「映像研には手を出すな!」関連でした。(この1年間では、今年4月2日のもので、前述の今年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)の9回が最多です。) なお、ブログ側では通算約570回あり、この差が海外からのアクセス分のようです。実は、ツイートして1分もたたないうちにブログへのアクセスが2〜5件あることが以前は多かったのですが、最近はそれが無いこともあります。「1分も経たないうちの2〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?) 


 以上です。
 総じて、発音問題自体に関心を持ってもらえる方はなかなか増えていないように思われます。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。
 特に、今年5月にブログへコメントをくださった方が、「WEBアクセント辞典」的なサイトで「アニメ」が起伏発音のみの表記になっている、という恐るべき情報を提供してくださったことで、危機感が高まりました。活動の必要性を痛感しているところです。