アニメ業界関係者(業界人以外の声優なども含む)を「玄人」、それ以外を「素人」と位置付けていますが、最近のテレビ番組などで見聞する「素人」の方々の、「アニメ」の発音例をいくつか挙げてみます。
11月2日にBSプレミアムで放送の「ニッポンぶらり鉄道旅」の「東京メトロ千代田線」の回。「千駄木」駅付近の琵琶教室が取り上げられていました。今年1〜3月に放送されたアニメ「平家物語」の影響で琵琶に興味を持った若い女性(中には小学生もいるらしい)が訪れているとのこと。20歳前後くらいの女性の生徒2人がともに各1回平板発音されていました。「これがホントだよなあ」というのが感想です。
11月3日にテレビ朝日系で放送のニュース番組「Jチャンネル」内で、ジブリパーク開園関連ニュースとして2005年の「愛・地球博(愛知万博)」での「サツキとメイの家」設置の発案者として矢内廣さんがインタビューされていました。当時は愛知万博催事担当プロデューサーで、ぴあ株式会社の創業者で現在も社長を務めている方です。宮崎駿監督と散歩しながらの雑談で、現実の建築物として「サツキとメイの家」を作ったらどうかと提案されたそうです。そして、当時を振り返る中でしっかりと(発音機会は1回のみですが)平板発音されていました。とても嬉しかったです。
11月11日にテレビ朝日系で放送の「ミュージックステーション」では、「40代以上の大人世代に刺さった! 21世紀アニメソングTOP10」「10代・20代に刺さった20世紀アニメソングTOP3」が特集されていました。スタジオ出演者には発音機会が無く、ビデオ出演者(取材先)で「素人」にのみ各1回発音機会がありました。20代男性で1人が起伏気味・1人が平板気味でした。50代男性で上野広小路にある「アニソンBARあにすた!」の店長さんが平板発音されており、「さすが!」と唸らされました。ナレーションの声優服部潤さんは、相変わらず起伏発音ばかり(発音機会は5回)繰り返されていましたが。
以上、本当に最近の例だけですが、「素人」でも、決して世間の風潮に染まっている方々ばかりでなく、伝統をごく自然に踏襲してくれている方々があちこちにいることがわかり、ホッとするとともに勇気づけられました。もっともっと耳にする機会が増えると嬉しいですね。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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