2022年10月19日水曜日

最近どーよ!?(その他)

 ここ3〜4か月ほどのテレビ番組のうちまだ取り上げていないものの感想について、まとめて取り上げます。今回は、シリーズ最後として、その他諸々を取り上げます。


 6月26日にCSファミリー劇場で放送の「声優だって好きなんだ!〜 宝塚声優編」。◯◯◯が大好きというゲストの声優3名が語り合うバラエティー番組で、宝塚歌劇がテーマの回です。3名のうち千葉翔也さんにだけ「アニメ」の発音機会があり、最初の1回は平板でしたが、後半2回は起伏になってしまいました。司会の天津向さんにも1回だけ発音機会があり、あろうことか起伏でした。(過去投稿では、基本的に平板発音されている方ですが、最近は起伏になることもあり、不安を駆り立てられます。)
 7月30日にBSプレミアムで放送の「歴史秘話ウルトラマンヒストリア」。司会の局アナウンサー渡邊あゆみさんは、いつものように「アニメ」を発音機会2回ともごく自然に平板発音されました。私と同世代(といっても1960年1月生まれなので私より約3歳上)の方らしく、分かっている方ならではの自然さが滲み出ており、いつもながらウキウキワクワクさせてくれます。

 8月13日にNHK教育で放送の「NHKアカデミア〜細田守・拡大版」。アニメ映画監督の細田守さんに、視聴者からの色々な質問に答えてもらう番組です。「アニメ」の発音機会は1回のみでしたが当然に平板のままでした。地上波のテレビで発言する機会は少ないと思いますので、もっと発音機会が多いと「業界人の発音の見本」として一般視聴者への訴求力が高まるのですが。
 8月25日にBS日本映画専門チャンネルで放送の映画「ピンクリボン」。ピンク映画(成人映画、ポルノ映画)の歴史を監督ら多くのスタッフにインタビューしていく形の2005年公開のドキュメンタリーです。アニメとは無縁なはずですが、黒沢清さんにだけ「アニメ」の発音機会がありました。1回のみですが平板でした。とても好感度が上がりましたし、やはり映画人たるものアニメの本質を理解できそうと思われる方々は平板発音してくださるのです。「映画」についても平板1回でしたが。他の監督では、池島ゆたかさんが「ドラマ」が平板1回でした。

 8月20日にBSプレミアムで放送の「たけしのこれがホントのニッポン芸能史〜アクション」。ビートたけしさんと所ジョージさんが司会で不定期に放送されているバラエティー番組の第30回で、千葉真一出演「キイハンター」などが取り上げられた大変興味深い内容でした。ゲームのモーションキャプチャーなどを実践するモーションアクター古賀亘さんにだけ「アニメ」の発音機会がありました。1回のみですが自然な感じの平板発音で、とても嬉しかったです。「ゲーム」についても平板1回でしたが。
 10月5日にテレビ東京系で放送の「いよいよ放送直前!TVアニメ「チェンソーマン」徹底解剖SP!!」。「アニメ」の発音機会は普通ですかね。ナレーションの後藤ヒロキさんが発音機会3回とも起伏でしたが、意外にも司会のお2人は、タレントのケンドーコバヤシさん起伏平板各1回、フリーアナウンサーの松澤千晶さん平板2回のみ。特にお2人が声を続けて平板発音されたのが「アニメ関連番組の司会者のあるべき姿」を見た思いがして嬉しかったです。未来に希望が持てそうです。当作が好きというラッパーの呂布カルマさんやお笑い芸人の野田クリスタルさん(マヂカルラブリー)が共に起伏3回のみだったことは、「まだまだアニメ初心者の方々だな」と思わされました。ビデオ出演された声優ファイルーズあいさんは、いつも起伏発音ばかりの方で、今回も起伏1回のみでした。しかし、一番嬉しかったのは、ビデオ出演された主題歌担当のアーティスト米津玄師さんが、しっかりと自然な感じで平板発音されたことです。アニメ主題歌に積極的に取り組む姿勢を持つアーティストはこうであってほしいですね。

 7月26日に日本テレビ系で放送の「踊る! さんま御殿!!〜大人気声優&アニメ好き芸能人夢の共演スペシャル!」。「アニメ」の発音機会は割と多めでした。司会の明石家さんまさんは、いつものように発音機会4回とも徹底して平板で、ホッとしました。しかも「ドラマ」は発音機会1回のみですが起伏でしたので、理想的なパターン(「アニメ」は登場当初の1970年代から平板、「ドラマ」は1990年代頃から一部平板化という形で、「アニメ」の方が平板発音の歴史がずっと古いので、明石家さんまさんのような組合せが自然)で嬉しかったです。お笑い芸人の岩井勇気さんは、起伏1回・平板2回で、今回は残念ながら平板で徹底しませんでした。発音機会があった声優では、古谷徹さん平板1回のみ、本渡楓さん起伏5回のみ、岡咲美保さん浪川大輔さんが共に起伏1回のみ。大ベテランの古谷さんは当然として、過去投稿では平板基調だった岡咲さんや浪川さんが起伏基調になってきているのが大変気がかりです。本渡さんは、元々起伏発音ばかりの方なのですが、こういう機会にでも平板発音に馴れていっていただきたい方のお1人です。男性アイドルグループKis-My-Ft2の宮田俊哉さんは、アニメがテーマのバラエティーに最近は出ずっぱりの感じの方ですが、起伏1回のみでした。
 NHK総合で放送中の平日朝のバラエティー番組「あさイチ」。10月5日の「#教えて推しライフ!〜声推し」の回。声優など声を売りにしている職業の方々のファンの思いを披露する内容です。唯一スタジオゲスト出演された声優の福山潤さん。「アニメ」の発音機会は1回のみでしたが、綺麗な平板でした。正直ホッとしました。過去投稿では起伏平板が混在されていますが平板基調になっていただければと思います。一方で、アイドルタレントの宮田俊哉さんは、発音機会2回とも起伏でした。
 10月16日にテレビ朝日系で放送の「関ジャム完全燃SHOW〜進化するアニソン特集」。同番組では約3年ぶり3回目のアニソン特集回です。業界寄りの立場で解説する側の3名のうち2名に「アニメ」の発音機会がありました。作曲家の上松範康さんは発音機会1回のみですがいつものように平板で、ホッとしました。音楽評論家の冨田明宏さんは、過去投稿では徹底して平板でしたが、今回は起伏7回・平板9回と、平板基調ではありましたが起伏発音を連発されることも多く、大変残念です(「ゲームは」起伏1回のみ)。周りに引っ張られたり息継ぎの関係でつい起伏になってしまったという感じはありますが、以前のように徹底していただきたかったです。一方、解説を聞く側の芸能人の方々のうち発音機会があった3名は、起伏ばかりでした。フリーアナウンサーでタレントの新井恵理那さんは、アニメ好きと言いつつ起伏2回のみ。今年3月までNHK教育「沼にハマってきいてみた」の司会を務めアニメ特集も何度も担当したお笑い芸人の高橋茂雄さんは、起伏3回のみ。そして、またしてもアイドルタレントの宮田俊哉さんは、起伏3回のみ。司会の村上信五さんは、起伏2回・平板4回で、過去投稿でも明らかなように元々は平板基調の方ですが、ゲストに合わせたりしているのか、結構ブレました。ただ喋り方を聞いている限りではやはり平板が基本の方だなと感じました。冨田さんや村上さんがブレるのに、宮田さんがほぼブレない(過去に平板発音をされたこと自体はありますがすぐに起伏で言い直しているほど)のが、何とも悔しいです。ナレーションの小野寺一歩さんが(前述の「沼にハマってきいてみた」内で平板発音されたこともありますが、)、10数回の発音機会全て徹底して起伏だったことも影響していると思われます。ナレーションの影響力の大きさを感じますね。宮田さんのように笑顔でアニメ好きを公言されるタレントの方々には、是非とも本来の「通」の発音である平板発音に是非馴染んでいただき、自然に平板基調に変わっていっていただきたいものだと痛切に痛切に感じます


 今回はシリーズ最後のため少しボリュームが多くなりました(初めて取り上げる方々は少なめで申し訳ありません)が、次回・次々回のテーマは決まっており、さらにその次もほぼ候補が固まってきています。投稿は間隔をある程度保ちつつ行なっていますので、旬を過ぎた話題となっていてもどうかお許しください。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


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