2023年12月25日月曜日

最近どーよ!?(落ち葉拾い)

 最近のテレビ番組の感想でまだ取り上げていないもののうち、断片的で集約しづらいものを、全部ではありませんが拾い集めて("落ち葉拾い"して)みました。


 NHK総合で放送中の「土スタ(土曜スタジオパーク)」。9月16日の海外ドラマ「DOC」特集回です。声優の安元洋貴さん起伏1回のみに対し、声優の日高のり子さん平板1回でした。
 過去投稿にもあるように、安元洋貴さんは元々起伏発音ばかりなのですが、日高のり子さんはナレーションは徹底して起伏なのに普通のゲスト出演だと平板になるのはどうしてなんでしょうか。特に指導はないはずなので忖度したりせず、ナレーションでも平板発音を徹底していただければと切に思います。

 CSのAT−Xでほぼ毎月1つのアニメを取り上げて放送のトーク番組「R指定アニメ」。
 7月の「ハイスクール・フリート」の回では、声優の夏川椎菜さんにのみ発音機会があり、起伏1回・平板2回でした。しかも起伏は「ニ」にアクセントがある感じでした。
 10月の「アクションヒロイン チアフルーツ」の回では、元AKB48で声優の石田晴香さんが発音機会7回全て起伏でしたが、司会のROLANDさん起伏7回・平板4回、同じく司会の松澤千晶さん起伏平板各1回でした。
 11月の「ローきゅーぶ!」の回では、声優の井口裕香さんにのみ発音機会があり、起伏2回・平板3回でした。
 このように、混在している声優さんが結構いて、平板の方が多い(平板基調である)のは良いのですが、過去投稿では夏川椎菜さんも井口裕香さんも平板のみでしたので、徹底して平板ではないことにはやはり不安を抱かざるを得ません。

 CSのAT−Xで半月ごとに内容を更新して放送の情報番組「Club AT−X 」。
 第499回(5月放送)の「灼眼のシャナ」の回では、制作会社J.C.STAFFプロデューサーの松倉友二さんは業界人なので当然に発音機会9回とも徹底して平板で、司会の声優吉野裕行さんもいつものように平板2回のみでしたが、もう一人の司会のホリプロ所属フリーアナウンサーの八木美佐子さん起伏平板各1回で起伏が先でした。過去投稿にもあるように、起伏基調で稀に平板発音もされているという感じで、変わっていませんね。
 第504回(8月)の「ダークギャザリング」の回では、声優の篠原侑さん起伏3回のみでしたが、歌手のKOTOKOさん起伏平板各1回で平板が先で、司会の松澤千晶さん起伏平板各2回でした。
 第505回(8月)のアニメランキング2023上半期発表回では、歌手の橋本みゆきさん起伏2回のみでしたが、司会の松澤千晶さん起伏3回・平板8回で最初は平板でした。
 第506回(9月)の「柚木さんちの四兄弟。」の回では、声優の岩崎諒太さん起伏2回・平板4回でした。
 第507回(9月)では、歌手の高橋直純さん平板1回のみに対し、司会の松澤千晶さん起伏1回のみでした。
 第508回(10月)の「音楽の秋スペシャル回」では、歌手のいとうかなこさん起伏2回・平板3回で最初は平板(「ゲーム」も起伏平板各1回)で、司会の吉野裕行さん平板2回のみに対し、もう一人の司会の松澤千晶さん起伏1回・平板2回で最初は平板でした。
 第509回(10月。吉野裕行さん&松澤千晶さんによる司会の最終回)では、吉野裕行さん平板3回のみ、松澤千晶さん起伏1回・平板2回でした。
 その松澤千晶さんは、11月28日にBSフジで放送の「ジャパコンProject 〜マヂでRe:スタート!?お尋ねギルドロップス」第26回にゲスト出演し、起伏2回・平板4回と平板基調(「ゲーム」は起伏)でした。声優アイドルグループ「ギルドロップス」のうちながえゆあさんとナレーション担当の小坂井祐莉絵さんのみに発音機会があり、残念ながら起伏各1回のみでした。松澤千晶さんは、吉野裕行さんに鍛えられたのか元々なのかはっきりしませんが、平板基調になっているのは喜ばしいことですが、できれば平板発音を徹底していただければ、なお嬉しいですし、アニメ関係が得意なフリーアナウンサーらしい形になると思います。


 長くなりますので、今回はここまで。声優・アナウンサー中心でしたが、次回(残り)は年明け1月中に、一般芸能人中心にまとめます。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年12月15日金曜日

外国人 5

 外国人について久々にまとめて取り上げます。


 まずは、素人ではありますがTV番組にレギュラー出演されている半タレント()の方々です。
 NHKBS(旧:BS1)で放送中の「COOL  JAPAN」に出演している外国人の方々(番組中では全員英語)は、ほぼ全員平板発音をいつも繰り返しています。9月24日放送の「おにぎり」の回でも、フランス人のヴァンソンさんやイタリア人のアントニオさんが明確な平板発音をされていました。一方で、中国人のジィ・ヤンさんが(出演者の中では大変珍しく)起伏発音をされて驚きました。あまり良くない傾向ですね。

 次に、素人(一般のアニメファンなど)の方々です。
 過去投稿で一度取り上げましたが、10月7日にテレビ朝日系で放送の1万人が選ぶ! ついに決定! 令和VS平成VS昭和アニソンランキング」。実は、かなりの数の素人に街頭インタビューなどがされていました。日本人5名・外国人3名に単独語としての「アニメ」の発音機会がありました。日本人は、20代()と40代の男性各1名の計2名が平板発音でした。外国人は、アメリカ人男性1名だけが起伏発音で、ベルギー人女性とドイツ人女性が平板発音(ドイツ人の方は発音機会が2回あり全て平板)でした。やはり、こうでなくちゃいけませんよね。

 続いて、素人のうち学識経験者です。
 10月31日にNHK教育で放送の「世界サブカルチャー史スピンオフ・思考のオルタナティブ」で、ジョセフ・ヒースさんの回です。1967年生まれのトロント大学教授でカナダ人哲学者です。フランス在住時に「キャプテンハーロック」を観ていたとのこと。発音機会は2回あり、いずれも「ニ」にアクセントを少し置く感じの起伏発音気味でした。ラテン系言語圏でアクセントが特に不明確なフランスでの生活経験もあるためか、「ア」にアクセントを置く明確な起伏発音ではありませんでしたので、少し嬉しかったです。

 続いて、素人ではなくアニメ業界関係者で、日本語声優です。
 NHKBS(旧:BS1)で放送中の「国際報道2023」。9月13日放送で、ウクライナ制作アニメ映画「THE STOLEN PRICESS」の日本語吹替版に出演のウクライナ人のドミトリー・クドリャフツェフさんです。日本在住(2022年3月来日)で、発音機会は2回あり、大変残念ながらいずれも起伏発音でした。日本人の声優たちとも交流があるせいか、悪い影響を受けたのかもしれません。

 最後に、素人のうち一般芸能人です。日本テレビ系で放送中の「行列のできる相談所」。12月3日の「人生を変えたベストアニメスペシャル」の回に、韓国人女性アイドルグループKeplerの9名中3名が出演。そのうちキム・チェヒョンさんに発音機会が1回だけあり、自然な平板発音でした。デビューして2年足らずのメンバーですが、大のアニメ好きらしい発音で大変好感を持ちました。

 
 以上です。とりあえず平板発音が圧倒的多数なのにはホッとさせられますが、決して安心できる状況ではありませんね。過去投稿の繰り返しになりますが、少なくとも英語の辞書はどれを見ても「A(ア)」にアクセント符号が打たれる起伏発音しか掲載されていないにも関わらず、実際にはほとんど平板発音されているのが実態で、よほど意識しないと起伏発音しないようです。少なくとも日本人がしっかり平板発音をしていれば、外国人であっても(日本人を見習って)平板発音をし続けてくれるものと思われますので、日本人こそしっかりしないといけないのです。
 
 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年11月24日金曜日

CF(CM) 3


 CF(CM)について、最近少し気になることがありました。
 今年9月頃に偶然視聴したものですが、「アニメふるさと納税(アニふる)」を紹介するものです。BS日テレなどで流れており、ナレーションのみですが、ナレーターは不明(声優かアナウンサーと思われますが、氏名不詳)です。

 「アニふる」自体は、起伏発音(「ア」にアクセント)でした。これ自体は、まあ許せます。
 複合語「アニメふるさと納税」内の「アニメ」は、日本語の原則(鉄則)通り平板でした。当然のことですが。
 単独後としての「アニメ」については、発音機会が4回あり、起伏3回・平板1回で、「ア」にアクセントがある起伏発音が2回、「ニ」にアクセントがある起伏発音が1回でした。

 まずは、平板発音が1回でもあったことにホッとしました。起伏発音を徹底するよう意識して(または指導されて)いるわけではないことがはっきりしたからです。
 そして、「ニ」にアクセントがある起伏発音も混じっていたことです。3音の単語について真ん中(「アニメ」の場合ならば「ニ」)にアクセントが置かれる傾向のある方言があるのは事実です。ですがそれは極めて例外的なごく一部の範囲であり、方言の大多数を占める「東京式」「京阪式」のいずれにもありません。外来語は、基本的に方言に左右されません。「アニメ」の場合は、省略せずに「アニメーション」と発音することにこだわる方々も少なくないわけで、完全に日本語化しているとも言い切れないのが現状です。つまり、「ニ」にアクセントを置くことは本当に例外でしかないのです。もちろん、禁止されているわけではありませんので念のため。

 何が言いたいかと言いますと、放送局側からの指導は基本的には無く、個人の判断に委ねられているからこそ、アニメ関連の情報については平板発音を推奨する余地があるということです。変な忖度をせず堂々と平板発音していただきたいし、平板発音が正統的な発音であるという歴史的事実をきちんと理解して平板発音に努めていただきたい・・・ナレーターを務める方々にそうお伝えしたいです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年11月11日土曜日

コミケ当選10回目

   東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今冬のコミケ103に、サークル参加が無事決定しました。初申込から通算10回目の直接参加(委託も含めれば12回連続)です。 

 いつもの評論・情報」ジャンルに戻り、2日目(12月31日(日))東6ホール「ノ−13aです。
 東5ホールとの境目でほぼ中央、中央通路にほど近く空きスペースが広めの場所です。ブロック単位でも角地(いわゆる「お誕生日席」)の隣になります。アニメ評論系なサークルが集まっており(すぐ近くに「学漫」ジャンルも)、傾向的にも申し分ありません。左隣は何度も隣り合っているサークルさんですが、右隣はいつも購入している業界関係者(フリーライター)のサークルさんです。位置的には、公式のスペース番号が張り出される位置のすぐ隣なので、自サークル案内用にいつも机の前に垂らす幕には、(一般参加での経験から特にこだわっている)スペース番号表示は小さめにして、今回初めてアピールポイント(「すべて無料」など)を書こうかと思っています。机の上よりは絶対目立つので。
 1日目も申し込んだのですが落選。2日間開催でありながら、1日あたりでは史上最多のサークル数なのに。開始時刻も相変わらず(私の希望に反して)10時30分のため、買物時間もその分短くなり、取捨選択や訪問順序に悩まされそうです。

 当日の頒布物(すべて無料)は、次の通りです。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、2021年冬に発行済みのものですが、ブログの最新情報を追加します。別紙にするか、本誌を修正するかは未定です。ひょっとすると、特によく書けていて私の考えの補足説明として申し分ないと思われる投稿本文を載せるかもしれません。
 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたは、ついに人生初のオンデマンド本(部数などの関係でオフセットにはならない)です!。これまでに発行したコピー本7種類のうち5種類(声優編、音楽編、スタッフ編、作品編①、作品編②)の総集編ですが、大幅に増補改訂します。総ページ数は320頁の予定です。なお、「ファン活動編(上、下)」は、総ページ数の問題もありますが、内容的にもまだ大々的に頒布するのが憚られる部分があるため、5年後(66歳)に増補改訂の形で単独発行する構想があります。大部の本ですが、還暦(+1)記念を名目に何と無料頒布します。売り子を頼める人がいない点や、無人販売(信用販売)も煩雑なため、安心して買物に回れるよう従来からの方針を貫きます。印刷代も想像していたより安いので、全く問題ありません。

 進捗状況は、次の通りです。
 前者は、後者の入稿後でブログ内容確定後(12月中旬)に修正・印刷(コピー)を行います。
 後者は、12月11日(月)に入稿予定です。京アニ事件に関する特別コラムを最新情勢に合わせて一部補記したいのですが、12月7日(木)が結審日なのでそれより前の入稿はできません。現在は、声優編の大幅増補改訂の真っ最中。新規追加100名のうち半分程度が執筆済みで、倍増の「200名」実現の目処はつきました。作品として唯一新規追加する「進撃の巨人」は、最終回までの全話ビデオ鑑賞が11月6日(月)(この日は休暇を取得)に終了。当日中に感想を書き上げる予定でしたが、一両日中(早ければ今日)には完成見込みです。

 印刷所は、既に決まっています。過去投稿にもあるように、去る7月(夏コミの繁忙期前)にお試し印刷で2社に各1部発注しました。もちろん未完成のページは白紙のまま(念のため「このまま印刷してください」等の注意書きを表示したり、フォントや罫線などの比較用ダミーを載せた形)で完成時の見込みの320頁で装丁等を実施。帯や遊び紙もあり、遊び紙の色や文字印刷の有無など条件を2社で変えました。表紙はフルカラーですが、仕上がりの色合いが2社で結構違いました。本文や帯については、全く問題ありませんでした。フォントや罫線・テキストボックスなどの印刷具合も心配無用と判明し、ホッとしました。なので後は、内容を完成させるだけです。印刷部数は予定通り30部(+2〜4部のおまけ(印刷所側の都合))です。
 何と、お試し印刷した2社に分割発注します。奥付の印刷所表記と遊び紙(全部ではなく一部のみ)の色以外は完全に同じ物です。1日目に直接手渡ししたいサークルさんがあるためです。1社(安い方)は帯の印刷ができずもう1社(高い方)は帯だけの印刷もできる(それでも全30部を高い方1社で印刷して自宅・会場の分割納品にするよりは安い)ためです。10部(印刷所側の都合によるおまけなし)は、本体は安い方に、帯は高い方に発注して、12月27日(または28日)までに自宅へ納品してもらい、コミケ当日は私がいつものキャリーバッグで搬入。残り20部(印刷所側の都合によるおまけ2〜4部あり)は、本体・帯とも高い方に発注して、12月30日(コミケサークル参加前日)に印刷所が会場内の私のサークルスペースの机下へ直接納品してもらう形。今回が最初で最後の会場直接納品体験となる見込みで、とてもワクワクしています。

 なお、これも無料の別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2023年冬版)は、還暦(+1)記念もあり、何と二つ折り8頁(ホッチキス綴じ無し)にして、各年別の全話視聴作品リスト(作品のランクづけ、特に気になった声優(役者)、主題歌ランキングも)は今回何と2003年以降の21年分!。最初で最後の大奮発となる予定です。今回初めて、再放送のみで視聴(本放送は全く不視聴)の作品をマーキングするつもりですが、モノクロ網掛けではなく、カラー色付けか文字のみカラー化をしたいと考えています。つまり、カラーコピーとなります。一時は、オンデマンド本に本文(末尾に「特別付録」の位置付けで掲載)として組み込もうかとも考えましたが、やめました。私個人のブルーレイデータベースなどを基に色々思い出しているのですが、結構苦労しており、今はオンデマンド本に専念し、コミケ直前の12月28日完成、29日印刷(コピー)予定です。


2023年10月28日土曜日

ナレーション

 ナレーションは、直接の出演ではなく陰から関わる立場の喋りですが、番組出演者との間で発音について相互に影響を与え合う関係でもあります。基本的には台本があり、別室で収録し、ディレクターと1対1でやり取りすることが多いようです。ナレーション収録のタイミングは、クイズ番組など番組内容と連携している場合(番組収録と同時並行、番組収録時点では「生」)はまれで、ドキュメンタリー番組の多くは番組収録後、バラエティー番組の多くは番組収録前です。前であれば番組出演者がナレーターの発音から、後であればナレーターが番組出演者の発音から、影響を受ける恐れがあります。しかし、一番影響し合うのは、やはりナレーション収録現場でのディレクターなどスタッフとの間でしょう。

 10月7日にテレビ朝日系で放送の「1万人が選ぶ! ついに決定! 令和VS平成VS昭和アニソンランキング」。最近非常に放送内容にショックを受けた番組です。総合司会はお笑い芸人サンドイッチマンのお2人。一般芸能人からは上川隆也さん、宮田俊哉さん、岩井勇気さん、(途中から)森口博子さん。声優さんからは神谷明さん、宮村優子さん、井澤詩織さん、富田美憂さん、伊藤健人さん、伊駒ゆりえさん、戸谷菊之介さん。生歌披露のゲスト歌手として(森口博子さんのほか)高橋洋樹さん、米良美一さん、松本梨香さん、きただにひろしさん、ゴダイゴ(タケカワユキヒデさんらフルメンバー)がスタジオ出演。
 錚々たるメンバーでしたが、「アニメ」の発音機会があったのは、わずか3名。岩井勇気さんが(今回は)起伏1回のみ、戸谷菊之介さん起伏2回のみ、井澤詩織さん起伏平板各1回でした。井澤詩織さんは、起伏が先でしたが、過去投稿では平板だったことからも、やはり普段は平板発音されている方なのだろうと確信しました。では、なぜ最初に起伏発音してしまったのでしょう・・・。

 実は、3名の声優さんがナレーションを担当されていました。ご本人の年代で割り振られたのでしょうが、全体的内容や昭和ブロックを担当された井上和彦さん、平成ブロックを担当された石田彰さん、令和ブロックを担当された石川由依さんです(偶然にも「い」で始まるお名前の方々ばかりですね)。井上和彦さんは、起伏7回のみ、ただし「アニメ創世記」といった複合語は日本語のルールからも当然に平板3回のみ。石田彰さんは、起伏6回のみ。石川由依さんは、起伏12回のみ。
 大変なショックを受けました。石田彰さんは、最近は起伏ばかりの感じでしたが、1990年代頃は平板発音されていたはずと記憶しています。石川由依さんは、過去投稿にもあるように2016年放送のアニメ「ガーリッシュナンバー」本編中でもしっかり平板されていたように元々平板発音されていた方です。起伏基調の梶裕貴さんと一緒に活動される機会も多いでしょうが、今年3月のアニメジャパンでの「TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編スペシャルステージ」でも変わることなく徹底して平板発音されていました。井上和彦さんは、紛れもないベテランで、過去投稿にもあるように2021年のアニメジャパンの「夏目友人帳」関連ステージイベントで1度だけ起伏気味だったのを耳にしたことがある以外、私の知る限りでは常に徹底して平板発音されてきました。
 それなのに・・・いったいどうしてこうなってしまったのでしょうか。どう考えても、御三方が意識して揃えたとしか思えません。通常は無いはずのディレクターなどスタッフからの指示があったのでしょうか。NHKだと変に意識して忖度してしまうことがあるのかもしれませんが、ここは民放です。ああ〜、何てことでしょう・・・変わらないと信じていたのに。ディレクターの指示(指導)だとしたら、アニソン(アニメ文化の1つ)の歴史を振り返る趣旨の番組でもあるので、もしも統一するならば正統的な発音である平板発音に統一すべきです。歴史認識の誤りですので、アニメ文化の歴史についてきちんと勉強してもらいたいです。変な忖度だとしたら、どうか考え直していただきたいものです。起伏発音が正式」だと勘違いしているとしか思えません。NHK発行のアクセント辞典でも明らかなように、「起伏平板の使い分け」こそが正式なのです。当番組のようなアニメ文化を直接の主題に据える番組では、「使い分け」としては「平板」の方に該当する環境のはずです。平板発音が正統的な発音だとしっかり自覚し、自信と誇りを持って平板発音を披露し続けていただきたい、と切に思います。最近は、声優さんに限らず、普段は平板発音されている方々がナレーション(やアニメ本編中)のみ起伏発音される事例が後をたたないのですが、指導なのか忖度なのかはともかく、アニメ文化の正しい歴史認識に基づいていただかなくては本当に困ります。

 日本の(アニメ文化の)将来に不安を抱かざるを得ず、放送後しばらくは鬱な気分が続いたほどでした(前述の井澤詩織さんの例は、スタジオでも聴こえているはずのナレーションに少し影響されたのかもしれない、と二重の不安を覚えます。)。まだまだこの「SPPALP」の活動は続ける意義があると再認識しましたが、平板発音を「保全」「促進」する有効な手立てがなかなか・・・。とにかく、めげずに頑張ります。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年10月21日土曜日

最近どーよ!?(音楽関係者中心)

  最近のテレビ番組の感想で、音楽関係者などの「アニメ」の発音をまとめて取り上げます。


 4月2日にBSアニマックスで放送された「ANIMAX MUSIX 2022 PART2」。昨年11月19日に横浜アリーナで開催されたアニソンフェスのテレビ放送版後半です。発音機会があったのは3名のみ(テレビ放送版前半は皆無)。声優の小倉唯さん起伏1回のみ、アニメ「てっぺん」出演声優によるてっぺんオールスターズの1名(氏名未確認)が平板1回のみ、KEIGOさん(FLOWのボーカル)が起伏気味・平板各1回(平板が先)でした。KEIGOさんは、過去投稿にあるように従来は平板だったのに、世間に影響されたのか起伏(気味の)発音もするようになってしまったようで残念です。
 CSのAT−Xで放送中の「Club AT-X」。6月3日初回放送の第500回のゲスト歌手のたいらいさおさん平板2回のみ、6月17日初回放送の第501回のゲスト歌手の美郷あきさん起伏平板各2回でした。「伝説巨神イデオン」OP「復活のイデオン」で有名なたいらいさおさんは、かつてのアニメブーム時に活躍されたベテランらしく、さすがです(松澤千晶さんの代理で同回の司会を務めた結さんは、残念ながら起伏1回のみ)。美郷あきさんは、最初は起伏発音だったのですが、司会の吉野裕行さん(徹底して平板)・松澤千晶さん(当回全体では起伏平板がほぼ半々)に影響されたのか、平板発音も披露してくれたという感じです。
 BS11で放送中の「Anison Days (アニソン・デイズ)」。過去投稿では起伏平板が混在だったReoNaさん起伏2回のみだったのは残念です。麻倉未稀さん起伏気味2回のみ、石田燿子さん起伏気味1回、atsukoさん(angela)起伏1回のみでした。atsukoさんは、ユニットを組むKATSUさんが基本的に平板なので見習っていただければと思いますし、過去投稿にもあるように元々起伏平板が混在している方でアニメ「生徒会役員共ED「蒼い春」では明らかに平板発音で歌唱されていますので、何とかなるはずです。一方で、YouTubeシンガーなすお☆さん起伏気味・平板各1回、  YUKAさん(RYTHEM)と岩田陽葵さん(harmoe)がいずれも平板1回のみでした。タイ出身のMindaRynさん(過去放送時の未公開部分のみ)が平板1回のみで、過去放送分も含めて全て平板のみとわかりホッとしました。

 以下はいずれも、偶然視聴機会が得られた番組です。
 CBC(TBS系ですが関東ではネット配信のTVerでのみ視聴可能)で放送中の「歩道・車道バラエティ  道との遭遇」。道に関する様々なマニア(非芸能人)が全国の面白い道路(廃道なども含む)を案内する旅バラエティー番組です。番組内の音楽情報コーナーで、「宇宙戦艦ヤマト2199」ED「愛詞」も歌唱している中嶋美嘉さんが、自然な平板発音1回でした。やはり、アニソンに関わる一般アーティストはこうであってほしいものです。
 三重テレビ(独立UHF)で約半年間(全9回のうち第5回以降のみ視聴)不定期放送されていた「旅とアニメと音楽と」。アニメ聖地巡礼の旅バラエティー番組で、インディーズ系歌手(アニソンコピーバンドなど同人音楽系)の詩 万利衣さんとギタリストの中村圭之介さんのお2人がレギュラーです。詩 万利衣さんは(私が視聴した限りでは)徹底して平板発音、中村圭之介さん起伏平板が混在(起伏基調)でした。中村さんが詩さんから良い意味で影響を受けて平板基調になっていただければ嬉しいです。なお、素人の方で(私が視聴した限りでは)唯一発音機会があったのは、香川県土庄町(「からかい上手の高木さん」の聖地)の飲食店「園村」店長の望月敦子さんが自然な平板発音で、とても嬉しかったです。なお、ナレーションの演出家・俳優近藤ヒデシさんは、(私が視聴した限りでは)起伏発音ばかりでした。


 次回は、ナレーションについて大変気になることがあったのでまとめて取り上げる予定です。

 (諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年10月8日日曜日

最近どーよ!?(芸能人中心)

  最近のテレビ番組の感想で、原則として一般芸能人を中心にまとめて取り上げます。ただし、音楽関係者については、別途改めて投稿する予定です。


 フジテレビ系で放送中の「ぽかぽか」。お笑い芸人ハライチのお二人(岩井勇気さん、澤部佑さん)がゲストの芸能人と繰り広げるトークバラエティーで生放送です。
9月7日放送ではアニメ好きで有名な佐久間大介さん(Snow Man)がゲスト。岩井勇気さん澤部佑さんはいずれも(「アニメ」の発音機会は4回ずつでしたが)徹底して平板発音でホッとしましした。佐久間大介さんは、そんな司会のお二人につられた面もあるのか安心したのか、平板発音で始まり、起伏3回・平板4回でした。過去投稿にもあるように起伏発音ばかりの印象だったのに、ちゃんと平板発音できる方なんだとわかり、とても嬉しかったです。普段は平板基調の方なのかもしれません。生放送のスタジオで見学のファンを始め全国の視聴者に良い影響を与えたと思います。大の仲良しという先輩で年上の宮田俊哉さん(Kis-My-Ft2)が、過去投稿にもあるように基本的に(稀に平板発音しそうになって慌ててやめるほど)起伏発音ばかりなのですが、佐久間さんにはどうか平板発音に心がけて宮田さんを感化し安心して平板発音していただけるように変えていただければと強く思います。何しろ人気の芸能人で(ピンでの)露出も多いお二人ですから。ちなみに、「コミケ」は、「アニメ」の発音機会がなかった局アナウンサーの神田愛花さんも含めて全員が平板発音ばかりでした。
 なお、岩井勇気さんは、CSのAT−Xで放送の「あにめすこ〜ぷ・アニメを本職に見せたら聞いた事ない話が飛び出した件」では、声優徳井青空さんと司会を務めていますが、(もともと平板発音だった徳井さんも含め)タイトルコールを始め起伏発音が目立ちます。5月放送の第5・6回の女性アイドル物「シャインポスト」の回では、起伏1回・平板2回と同番組では珍しく平板基調でした。ゲストの中田花菜さん(元乃木坂46)・篠崎こころさん(元プティバ)がいずれも起伏発音ばかりだった中で、ちゃんと平板発音されているわけです。前述のようなアニメ関連ではない一般のバラエティー番組でさえ徹底できるのですから、少なくともアニメ関連番組(特にAT−Xのようなアニメ専門チャンネル)では意識して平板発音を徹底していただければと切に思います。

 日本テレビ系で放送中の「ぐるナイ(ぐるぐるナインティナイン Hi-Tension TV) 〜グルメチキンレース・ゴチになります!」。お笑い芸人ぐるぐるナインティナインが司会で、高級レストランで料理を味わって値段を当てるクイズ形式のコーナーです。9月7日はレギュラーの宮野真守さんを含む男性声優3名が出演。全出演者の中で発音機会があったのは計3名。一般芸能人で唯一発音機会があった盛山晋太郎さん(見取り図)が自然な平板発音1回のみで、とても嬉しかったです。コーナー司会のフリーアナウンサー(元日本テレビ)羽鳥慎一さんが相変わらず起伏発音気味1回のみ、声優の木村昴さんが相変わらず起伏発音2回のみだった中でなので、もともと平板発音されている方だと確信できますから。

 BSフジで放送中の「ビルふら!」。雑居ビルなどの訪問バラエティー番組です。今年1月17日本放送の第14回では、神田古書センターが取り上げられていました。俳優の梶原善さんが自然な平板発音1回のみでした。なお、他に発音機会があったのは、5階の絵本専門店「みわ書房」店長の三輪峻さん(79歳)のみで、残念ながら起伏1回のみでした。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2023年9月30日土曜日

最近どーよ!?(素人中心)

 最近のテレビ番組の感想で、原則として芸能人以外(異業種人、素人、外国人など)を中心にまとめて取り上げます。近日中に芸能人中心の関連投稿を行う予定です。


 7月18日に日本テレビ系で放送の「news zero」の京アニ事件4周年関連報道内で、メディアアーティストの落合陽一さんが、しっかりと平板発音されていました。京アニのファンとのことで、アニメに関心のある研究者としてごく自然なことなので安心しました。

 8月28日にNHK総合で放送の「今夜はとことん異世界スペシャル」。異世界転生物のアニメ3作品(「転生したらスライムだった件」「無職転生」「盾の勇者の成り上がり」)の第1話を丸々放送しゲストが感想を述べ合う特別番組です。最近のNHKは本当に、アニメ作品の解説系番組が増えましたね。ナレーションの局アナウンサー浅野里香さんこそ徹底して起伏発音(ただし発音機会7回中1回は「ニ」にアクセント)でしたが、作家の石田衣良さんは発音機会3回とも自然な感じの平板発音で、嬉しくなりました。お笑い芸人でもあるサンキュータツオさんは発音機会1回のみで起伏発音気味(過去投稿ではほぼ平板)でしたが、コスプレイヤーの伊織もえさんも発音機会1回のみですが自然な平板発音で、ホッとしました。このほかKADOKAWAのプロデューサー三坂泰二さんにも発音機会が1回のみありましたが、業界関係者(製作側なのでほぼ業界人)なので当然に平板発音でした。

 7月1日にBS1で放送の「世界の貨物列車」。ドイツ人男性の機関士がドイツ語で「アニメ」を平板発音していました。フランスほどではないにしろ日本のアニメが浸透してきている国なので、不思議でもなんでもありませんが、嬉しかったしホッとしました。
 7月25日にNHK総合で放送の「クローズアップ現代」で韓国の"イエスジャパン"現象を取り上げた回。日本語インタビュー出演の韓国人の20代女性2名のうち、1名が「アニメ」、もう1名が「ドラマ」について、各1回発音機会があり、いずれも平板発音でした。

 CBC(TBS系ですが関東ではネット配信のTVerでのみ視聴可能)で放送中の「歩道・車道バラエティ  道との遭遇」。道に関する様々なマニア(非芸能人)が全国の面白い道路(廃道なども含む)を案内する旅バラエティー番組で、既に1年半も続いており、JNNネットワーク協議会賞のエンターテインメント番組奨励賞を受賞したほどの知る人ぞ知る人気番組です。数多くの素人(マニアにお供する出演者もマイナー芸能人やスタッフの知人などの素人ばかり)が案内役で出演していますが、第65回となる7月4日の放送では、初めて「アニメ」の発音機会があり、坂マニアの52歳男性沢村耕太さんが、アニメ映画「天気の子」などに登場した東京都豊島区の通称「のぞき坂」訪問場面で、発音機会1回のみですが平板発音でした。アニメファン以外の様々なファン(マニア、オタク)は、起伏発音者も多いのですが、大変嬉しく思いました。


 総じて、様々な素人が平板発音してくれるのは、将来に希望が持てる嬉しい事象なので、今後も接触(視聴)機会が増えてほしいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年9月16日土曜日

続・「アニメ」と「ドラマ」

 ドラマ(実写映画を含む)本編の中で「アニメ」が発音される機会は本当に増えました。過去投稿(「映像研には手を出すな!」「ヲタクに恋は難しい」など)にもあるように、アニメ版と実写版がある場合、むしろ実写版の方が多く平板発音されていたりすることさえあります。

 今年7〜9月にTBS系で放送のドラマ「トリリオンゲーム」。1兆ドルを稼ぐことを目標にベンチャー企業を立ち上げドンドンのし上がっていく型破りなストーリーですが、私が視聴したのは第8話と第10(最終)話のみです。たまたま9月1日放送の第8話の内容が新作アニメの独占配信をめぐるIT企業間の駆け引きで、興味を大変そそられたためです。なかなか凝った展開で、架空のアニメ制作会社「スタジオポポラ」も登場しますが、原作漫画には無いオリジナルストーリーとのこと。「アニメ」の発音機会があったのは、主役コンビの片方である平学(愛称ガク)、スタジオポポラ所属のカリスマ的アニメ監督宇佐美マリの2名のみで、いずれも発音機会は1回のみで自然な平板発音でした。ガク役の佐野勇斗さんは、ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーですが、普段から平板発音されているのだとしたらとても嬉しいです。宇佐美マリ役の麻生祐未さんは、役柄がバリバリのアニメ業界人なので当然と言えば当然(もしも起伏発音だったら私は激怒していたところです)なのですが、スタッフからの指導があったのかご本人の判断なのかは不明ですが、やはり普段から平板発音されている方のようにお見受けします。いずれにしろ、ホッとしました。(最新情報によれば、当作は何と今秋テレビアニメ化されるそうです。このアニメがらみの展開がアニメ化される場合、当作ドラマ版のように徹底して平板発音になることを信じたいですが・・・。)

 2020年に公開された実写映画「前田建設ファンタジー営業部」。実在のゼネコン前田建設工業がゼネコンのイメージアップのために2004年に発売して話題を呼んだ同名単行本の第1弾(「マジンガーZ」光子力研究所格納庫兼プール建設編)を映画化したものです。永井豪さんも少しだけ出演されています。「アニメ」の発音機会があったのは6名。そのうち、オタク設定らしい近田博樹役の本田力さん、当作に協力した日立造船の実在の技師(氏名不詳)の2名(発音機会は各1回)が平板、他の4名は起伏でした。オタクは平板発音という判断だったのか本田さんご本人が普段からそうなのかは不明ですが、実在の現場の技師さんが平板だったことも含め、何だか救われた気分でした。

 業界筋の発音を尊重するという観点に立つならば、アニメ本編の中で「ドラマ」が発音される場合も気になります。今年話題を呼んだテレビアニメ「推しの子」(続編制作決定済み)。発音機会があったのは7名。まずは第3話、ルビー役伊駒ゆりえさんと斉藤ミヤコ役Lynnさんが発音機会各1回でいずれも平板なのに対し、有馬かな役潘めぐみさんが発音機会2回とも起伏。続く第4話。有馬かな役潘めぐみさんが発音機会1回のみで起伏、漫画家のアシスタント役の橋本結さん夏目妃菜さんは発音機会各1回で平板(夏目さんはやや平板気味という感じ)、ドラマ原作漫画家吉祥寺頼子役伊藤静さんは発音機会1回のみで起伏。最後に第5話。寿みなみ役羊宮妃那さんは発音機会1回のみで起伏。このように若手は平板が目立つ中で、既に中堅クラスの潘めぐみさんが徹底して起伏なことに、大変ホッとしました。この方は実は「アニメ」も起伏発音ばかりなようのため、もしも「ドラマ」を平板発音されていたらショックが大きかったところです。同調圧力(?)に負けておらず安心しました。(過去投稿にもあるように、伊駒ゆりえさんや伊藤静さんは「アニメ」も平板発音されています。)

 総じて、少なくとも業界筋では平板発音が自然な場合は、業界物の作品であれば当然それを尊重すべきです。アクセント辞典にも基づいて、起伏発音しか明記されていない「ドラマ」と異なり、起伏発音・平板発音が完全併記されている「アニメ」は、特に意識してアニメ・実写問わず制作にあたっていただきたいと切に思います。特に、「アニメ」「ドラマ」を両方発音する機会があった場合(幸か不幸かまだそういう事例に出くわしていませんが)は、特に留意していただきたい事項です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年9月3日日曜日

最近の声優さん 2

  最近のテレビ番組での声優さんの「アニメ」の発音機会をまとめて取り上げます。

 5月6日にCSのTBSチャンネル2で放送の「中二病でも恋がしたい!  10周年記念イベント」。昨年11月12日にJ.comホール八王子で開催されたものです。発音機会があったのは声優3名。内田真礼さん平板2回のみ、上坂すみれさん平板1回のみ、福山潤さん起伏1回のみでした。内田真礼さんは、過去投稿では起伏でしたので、良い傾向です。上坂すみれさんは、過去投稿にもあるように起伏平板が混在している方ですが、こういうリラックスした雰囲気のイベントならさりげなく平板発音できるとわかり嬉しいです。
 7月1日にCSのAT−Xで放送の「次クール、何くーる」。6月24日に公式YouTubeチャンネルで配信された内容にアフタートークが追加されたものです。こちらでは、前述の福山潤さんは、平板2回のみでした。過去投稿にもあるように、昨年12月のイベントでは起伏、今年1月の同名番組では平板1回の後起伏2回でしたが、元々は平板発音されている方なので、本来の姿に戻られたとも言えます。

 NHK教育で放送中の「青のオーケストラ・5分で楽しいクラシック」。冒頭ナレーションでは声優の葉翔也さんが各回とも起伏1回のみ、第11回では声優の榎木淳弥さん起伏1回のみ(「映画」「ゲーム」も起伏)でした。千葉翔也さんは、過去投稿にもあるように、起伏平板が混在されている方なのですが、NHK教育ということも意識したのか徹底して起伏発音されてしまっているのが残念です。榎木淳弥さんは、過去投稿にもあるように、元々は平板発音されている方なのですが、出演番組内での同調圧力に負けてしまっている感じだったこともありましたし、千葉翔也さんと同様に当番組でも起伏なのは残念です。

 CSのAT−Xで放送の「Club AT-X」。6月17日初回放送分では、声優の日笠陽子さんが、発音機会2回とも平板で、過去投稿にもあるように起伏発音ばかりの方だったので、大変意外でした。一方で、7月1日初回放送分では、声優の大橋彩香さんが、発音機会2回とも起伏でした。元々は平板発音されていた方なのに、最近は起伏ばかりなのが大変残念です。

 CSのAT−Xで放送の「R指定アニメ」。5月21日放送の「ゆゆ式」特集では、出演声優の大久保瑠美さんが、自然な平板発音1回のみで、好感を持ちました。

 今年4〜7月に放送されたテレビアニメ「ぐんまちゃん」(2期)の第1話では、あおまの父役の声優(俳優)の森田順平さんが、発音機会2回とも平板でした。作品本編中ではナレーション(残念ながら起伏)以外に発音機会は無い(全話視聴していないので正確には不明)ので、ご本人が元々平板発音されているのだと推測されます。

 8月22日に日本テレビ系で放送の「さんま御殿・真夏の2時間スペシャル〜夏休みだよ! 国民的アニメ声優祭り!!」。発音機会があった声優は5名。ナレーションの日高のり子さんこそ起伏1回のみ(過去投稿にもあるように、本来は平板発音できる方なのに、忖度してなのかナレーションはいつも起伏)でしたが、青木志貴さんがやや起伏気味ながら平板1回のみ、伊駒ゆりえさん平板1回のみ、関智一さん平板1回のみ、古谷徹さん平板2回のみ(「ゲーム」は起伏)でした。テレビアニメ「推しの子」が初めてのオーディションだったという伊駒ゆりえさんが平板発音だった(ちなみにアニメ本編中では「アニメ」は無いが「ドラマ」も平板1回)のは、とても嬉しかったし大変好感を持ちました。大ベテランの古谷徹さんが(過去投稿にもあるように一時は起伏発音のナレーションもされていましたが)きちんと平板発音に戻っているのは当然ですが、関智一さんの平板発音は大変久しぶりです。司会の明石家さんまさんが、いつものように徹底して平板(発音機会は3回)なのが影響しているのかもしれませんが、大変良い傾向です。

 8月29日にNHK総合で放送の「地域局発〜アニメ聖地旅・大崎下島」(個人的には「たまゆら」の聖地としての印象が強いですが、映画「ももへの手紙」の聖地としてのみの取扱い。)。広島局で8月25日に放送されたものの全国放送版です。ナレーションの山寺宏一さんが、あろうことか徹底して起伏(発音機会は6回。「映画」も起伏)だったことです。過去投稿にもあるように、元々はベテランらしく平板発音されている方で、一時ナレーションで起伏だったことがありますが、その後は徹底した平板発音に戻られていたので安心していたのです。それなのに・・・とにかく落ち込みました。放送局側から指導でもあったのでしょうか、それともNHK総合ということでの忖度なのでしょうか。どうかどうか、元のように徹底した平板発音に戻って、ベテランとしての範を示していただきたいものだと切に思います。

 総じて、(当然かもしれませんが、) 声優さんたちも色々変わるものだと実感しています。起伏発音ばかりだと思っていた方が平板発音を披露して驚きつつも嬉しくなったり、長らく平板発音で安定していた方が起伏発音ばかりに変わっていてショックを受けたり。(前述のつい先日の山寺宏一さんの事例は、いったん安心させられてからの再発の出来事なので、本当に大変なショックでした。)
 放送局側からの指導などは基本的には無いはずですが、忖度だけは何とかやめていただきたいものです。そして、一人でも多くの声優さんが自然な平板発音を披露していただけることを願ってやみませんが、今後も注意深く耳を立て続けざるを得ませんね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2023年8月14日月曜日

夏コミ委託参加報告

 先日(8月12〜13日)開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ102)の委託参加報告をさせていただきます。 


1 概要
 コミケ97以来2度目の落選(抽選漏れ)で、以前から馴染みのあるサークルさん(ナ39b「レモネードキャンディ」様)への委託となりました。コミケ100以来3回目のアニメ(その他)(日目=8月12日(土))での参加です。
 無料頒布のシリーズ本で、毎回その回限りの発行のアニメ文化とこう関わってきた」。第7弾の今回は「ファン活動編(下)」。B5判中綴じで、過去最高の76頁。中綴じ製本の限界に近い頁数のため、これでも泣く泣く内容を削ったりしているのです。聖地巡礼(国内、海外)、公式イベント等(漫画・特撮関係や施設訪問や他地域での映画鑑賞なども含む)、メディア接触(雑誌、ラジオ)についてです。記録が不十分なイベント等もあり、文字数などにかなりのばらつきがあるのですが、ご容赦いただくしかないです。正直、65歳記念で最新情報まで含めた完全版をオンデマンド本で出しても良いかも、と考えているほどです。(その頃にはオフレコなどの部分も許容度が増しているでしょうから、全面開示しても良いのでは、とも考えています。)
 委託ということもあり、コミケの入場方法に有料化などの制限が残る中、過去最少部数の10部限定頒布です。別紙付録として3点。上巻のみに掲載のまえがき(「この本を書いた理由」)の下巻バージョン、B5判(B4判を二つ折り)8頁のカラー写真集(聖地巡礼、公式イベント関連)、いつもの「TAL版勝手にアニメ大賞」(昨冬発行分の微修正最新バージョン)。前回同様、本誌と別紙付録を併せてチャック付き収納袋に入れました。


2 事前準備
 シリーズ本新刊や別紙付録は15部(準備会提出用見本誌、閲覧用見本誌、私自身の保存用、委託先サークル贈呈用などを含む。上巻と同様、馴染みのサークルさんへの贈呈用は無し)、アニメ発音問題に関する合本再構成完全版(2021年12月発行)は9部印刷。
 シリーズ本新刊、まえがき、TAL版勝手にアニメ大賞は、8月4日(金)(キンコーズは毎週金曜日がサービスデーで、モノクロコピー1枚が税抜き単価6円)に印刷。
 カラー写真集は原稿が間に合わず8月11日(金)に印刷。ただし、まえがきは訂正があり再印刷、合本再構成完全版も4日に原稿を忘れていたため印刷。また、新刊にいつものように誤字や情報もれを計10箇所程度も発見し、修正液による消去やボールペンでの二重線抹消で対処したほか、準備会提出用見本誌など3部のみは修正後の完全なもので再印刷を図りましたが、あろうことか修正前のバージョンしかデータを持ち込まなかったため印刷できず断念。新刊は、結局全て手書き修正バージョンとなりました。


3 当日の流れ
 一般参加での入場自体が11時23分で、トイレやゴミ捨ての後、東6ホール内のサークル窓口で見本誌提出手続をしたのが11時35分(最初に間違えて東5ホールへ提出してしまい、取りに戻って出し直しました。その間に東5ホールの担当者が見本誌提出用封筒に必要事項を記入してくれ、東6ホールではホッチキスを借りて別紙付録(まえがき、カラー写真集)がバラバラにならないようにホッチキス綴じした上で本誌に挟み込みました。
 当日の委託サークルスペースへの到着は、ほぼ予想通りの11時37分。中央通路に面した角地でいわゆる「お誕生日席」。アニメ評論関係が固まっているブロックです。売り子のコスプレイヤーさんもいますが、サークル主ご本人に手渡し。
 なお、当日のスペースの風景写真を撮り忘れてしまったので、自宅で撮影した閲覧用見本誌の写真でどうかご容赦ください。なお、カラー写真集やまえがきは、B4判二つ折りの形にし、本誌の中央に挟み込んで全体を輪ゴム(5個)で止める形で閲覧に供しました。
    


 経過は次の通りです。

 11:40 頒布開始時刻
       10部(机上は2部程度)
 13:30 残り8部(つまり2部が捌けた!)
 15:15 残り6部(つまり4部が捌けた!)
 15:45 撤収開始。残り1部(つまり9部が捌けた!)
       最後の1部をサークル主に贈呈 
   
  ※最終的には、次のようになりました。
    シリーズ本新刊   15部中2部残存
    合本再構成完全版   9部中4部残存
    


4 感想
 シリーズ本新刊は、委託先スペースでの頒布用10部が全て捌けたので、ホッとしました。実は特別に贈呈したいサークルさんが別に1か所あった(今回は渡せずじまい)し、残る1部は書き込み用に使えるため、2部残存はありがたいです。 
 15時15分以降は、委託先サークルさんのスペース脇に立って、立ち寄る一般参加者の方に「無料ですのでどうぞ」と声をかけたりしました。何も言わなくても持っていってくれた方や、興味深そうに見てくれていたので「イベントの感想とかが書いてあります」と言うと持っていってくれた方もいました。サークル主さんとも、売り子の依頼経緯、キンコーズでのおまかせ印刷(私は全てセルフ印刷ですが)などのお話を伺うことができました。冬コミ発行予定のオンデマンド本のことも私からお話ししました。
 合本再構成完全版は、1日目は贈呈したサークルさんが5か所。4か所はかつてアンケートに協力していただいたサークルさんですが、残る1か所は今回が初参加のアニメ監督大地丙太郎さんご本人。もちろん元々平板発音の方で、「アニメーションの略なんだから平板発音が当然だ」など非常に好意的に受け止めてくださいました。手渡したその場でこのように具体的な意見交換をすることはほとんど無いのですが、「そういう交流こそが面白いんだよ」とも言ってくださいました。
 ただし2日目は、あろうことか寝坊してしまい(8時半に目が覚め、入場待ち行列には9時半に並ぶという、大事な評論系の日としてはあり得ないほど遅い時間。それでも、1日目より早い11時20分に入場でき、完売のサークルは皆無という奇跡。かつては6時台には行列に並んだものですが・・・)、贈呈用をカバンに入れ忘れてしまったため、贈呈サークルは無し。結果的に4部残存。次回冬コミ以降に贈呈することで割り切りました。


5 次回冬コミ
 シリーズ本は、いよいよ総集編オンデマンド印刷本です。ファン活動編を除く5冊分(声優編、音楽編、スタッフ編、作品編①、作品編②)です。既に7月上旬には印刷会社2社で試刷(1冊から発注できるため)し、特に問題点はないことを確認済みです。表紙を含めて計320頁になることがほぼ確定です。単純な総集編では260頁程度で済むのですが、大幅な増補改訂を行います。特に、声優は倍増の200名分に、アニソンも最新曲を含めて増加、スタッフも少し増加、作品は今秋完結予定の「進撃の巨人」を歴代単独第30位という扱いで初収録します。2日間とも申込済みですが、当選日数等に関係なく30部印刷予定です。表紙のみPP加工付きフルカラー印刷(当会のシンボルカラーである緑色が地色)で、背表紙にはタイトル・著者名がしっかり入り、各編ごとに遊び紙が入るほか、商業出版並みに帯もつきます。それでも、還暦(+1)記念の名目で、無料頒布です。安い方の印刷所で単価1000円(ただし帯代は別発注)、高い方の印刷所で単価1500円(帯代込み)に相当しますが、誰かに売り子を頼むのも困難ですし、無料頒布は私のポリシーですので。
 今回の夏コミでの収穫本が計151冊とほぼ予想(期待)通りの冊数にとどまったので、10月上旬には読了し、総集編の執筆に取りかかれる見込みです。12月11日までに入稿予定です。


2023年8月1日火曜日

夏コミ委託参加正式決定

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ102への委託参加が正式に決定

 1日目(8月12日(土)アニメ(その他)ジャンルで、委託先サークル名は「レモネードキャンディ」(東6ホール、ナ39b)さんです。主に京都アニメーション作品やピーエーワークス作品が中心の評論サークルさんです。私のサークルの頒布物を贈呈させていただいているサークルさんの中で、「ファン活動編」以外の全てを贈呈済みの唯一のサークルさんです。今回の内容が、京都アニメーションやピーエーワークスを含む聖地巡礼関係がかなりの頁数を占めることからも、最もふさわしい委託先として選ばせていただきました。委託の申出を快く受け入れてくださり、心から感謝するとともに、ホッとしました。
 実は、コミケ当落発表直後の6月11日には内定していたのですが、7月末には意向を再確認の上、8月になってから正式発表することとしていたものです。(他にも、アニメと直接関係ないジャンルですが元所属サークルにも6月中旬に相談していたのですが、やはりこちらの方がふさわしいと判断し、事実上決めていました。)

 ただし、委託する頒布物は、サークルのジャンルに合わせて、以前お知らせしたシリーズ本「アニメ文化とこう関わってきた(ファン活動編(下)」のみです。私自身が一般参加で入場して搬入しますので、入手できるのは11時半〜12時頃からになります。B5判76頁の中綴じコピー本です。もちろんいつものように無料頒布で、今回限りの発行です。

 内容は、次の通りです。
・聖地巡礼体験記(海外を含む)
・公式イベント等体験記(映画祭、コンサート、展覧会、講演会、シンポジウム、コンベンションなど。旅行、人生初体験の事項、漫画・特撮関係も一部あり。)
・メディア接触(雑誌、ラジオ)

 前回と同様、袋入りで、別紙付録として次のものを同封します。
・前回発行の上巻のみ掲載の「この本を書いた理由」を若干修正したもの
・前回同封の「コミケ101限定・TAL版勝手にアニメ大賞」を一部修正したもの
・写真集(聖地巡礼、公式イベント。あくまで検討中であり、発行をとりやめる可能性あり)

 原稿は(写真集を除き)既に完成しており、4日(金)にはキンコーズで印刷します。



2023年7月22日土曜日

聖地巡礼とファン 2

 (最初の段落は、昨年8月27日の投稿と同文ですが、再掲します。) 
 アニメ聖地巡礼は、私も行ないますが、アニメファンの積極的行動形態の一つとして現在では広く知られるようになりました。自治体関係者や地元住民と積極的に関わるケースも珍しくなく、特に地元商店などとの交流やそこから派生する様々な動きは、(草の根の)地に足のついた息の長い交流形態として、真の意味での地域活性化の事例として社会的にも有意義なものと言えます。ある意味アニメ文化の最前線に立っていると言える一人一人のファンの言動は、とても大事です。「マナーが良い」「礼儀正しい」と各地でよく言われますが、それだけでなく特に単語としての「アニメ」の発音がしっかりしていないと困ります。アニメファンとまでは言えない多くの人々に対する「見本」「手本」となるからです。

 7月11日にTBS系で放送の「マツコの知らない世界〜アニメ聖地巡礼の世界第2弾」。タレントのマツコ・デラックスさんが司会のバラエティー番組で、何と昨年8月2日に続いてのアニメ聖地巡礼特集第2弾(!!)です。聖地巡礼好きのアニメファン4名(前回の3名+1名。さらに別に、岡山から小豆島に移住された方もビデオ出演していましたが「アニメ」の発音機会なし)が出演されていました。なお、( )内は前回の数値です。
 公務員の鯛さんは、アニメツーリズム協会で「アニメ聖地88旅の思い出レポートコンテスト」で大賞を受賞したほどの方です。起伏1(7)回・平板2(8)回で、最初は平板だったので、できれば最後まで徹底していただきたかったです。
 動画クリエイターの中国人で来日後現在までに47都道府県の聖地を巡ったという軟軟冰(ビンビン)さんは、起伏3(4)回・平板5(6)回で、最初は平板でしたが、途中で「ニ」にアクセントを置く起伏気味の時もありました。
 大学教員の伊月(刑部慶太郎)さんは、「らき☆すた」のガイドブック制作者としてコミケでも有名な方(会場で直接お話ししたことも数回あり)です。発音機会はたった1(1)回でしたが、今回も当然に平板のままで安心しました。
 そして今回が初出演となる公認会計士の夷(えびす)さん。コミケで同人誌『聖地移住』も発行している方(「響け! ユーフォニアム」関連本も商業誌顔負けの超ハイレベル)で、直接お会いしたこともあります。秋田ご出身で当作がきっかけで宇治に移住された方です。起伏1回・平板5回でしたが、起伏発音は周囲に引きずられただけという感じでしたので、基本的には平板発音の方です。番組中でも、「聖地移住」は「地方移住」の中でも地方創生として特に望ましい事例であることを明言されていました。
 このほか、インタビュー出演していた訪日外国人の方々では、ブラジル人男性3名のうち2名に日本語での発音機会があり、1名は(日本人インタビュアーにつられたのか)起伏1回、もう1名は起伏平板各1回でした。ナレーションの声優玄田哲章さんは、残念ながら相変わらず徹底して起伏でした。また、小豆島ロケでご出演の地元の「姐さん」こと薮脇さんは、発音機会が1回のみあり、大変残念ながら起伏でした。
 肝心のマツコ・デラックスさんは、起伏9(4)回・平板4(8)回でした。前回よりも起伏基調だったのが大変残念ですが、最初は起伏だったのに途中で自然な感じで平板になったりしていましたし、平板基調へ戻っていただければと思います。
 なお、前回と違うのが、「アニメ聖地」「アニメ聖地巡礼」という複合語の発音機会が比較的多く、ナレーションの玄田哲章さんも1回のみ起伏でしたが他は全て平板でしたし、マツコ・デラックスさんも全て平板でした。そして何よりも、番組スタッフ(アシスタントディレクター?)が声のみ出演する形で、「アニメ聖地巡礼」はもちろん、単独語としての「アニメ」も発音機会が1回ありました。全て平板発音でした。何だかとてもホッとさせられました。アニメのことがわかっている方々ならば、やはり自然に平板発音していただけることがはっきりしたからです。

 総じて、心配したほどひどくはなく、意外な収穫もあった、という感じです。アニメファンがテレビ(それも地上波のゴールデンタイム)に出演することは昔からありますが、数少ない機会は出演者側も視聴者側もイヤでも印象に残ってしまうので、アニメファンらしい発音を徹底していただけることを心から望んでいます。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年7月15日土曜日

一般芸能人 18

  テレビ番組での(アニメ業界関係者ではない)一般芸能人の「アニメ」の発音について、やや寝かせすぎた古い情報が多いです(最新のいくつかは後日別テーマで取り上げます)が、久々にまとめます。


 2月23日にNHK総合で放送の「100カメ」の「進撃の巨人」の回。現在の制作会社であるMAPPAの中にカメラを設置して密着録画取材するものです。お笑いコンビのオードリーのお2人のうちツッコミ側の若林正恭さんに発音機会があり、起伏2回・平板1回でした。最初が平板だったのに後は連続して起伏だったので、少し残念です。現場スタッフ(業界人)に発音機会は特に無く、番組制作者などの指導も無いはずなので、もともと発音が混在されている方なのでしょう。こういう方々には、できれば平板発音を徹底していただければと思います。

 CSフジテレビONEで放送中の「漫道コバヤシ」。漫画好きタレントのケンドーコバヤシさんが漫画家など業界関係者を訪問してインタビューなどをする番組です。
 3月16日初回放送の「機動警察パトレイバー・誕生35周年記念スペシャル」の回。漫画家のゆうきまさみさんは、1980年代にアニメ雑誌などでも活躍していた方(私より少し上の世代)なので当然ながら、発音機会6回とも徹底して平板で、私を安心させてくれました。それに合わせたのか、普段は起伏基調と言えるケンドーコバヤシさんも、発音機会1回のみでしたが平板でした。こういうマンガ・アニメ関係の情報番組はこうであってほしいものです。
 3月25日初回放送の「10周年公開収録スペシャル」の回。発音機会は意外にもバカリズムさんの1回のみですが、いつものように自然な平板発音で、こちらも私を安心させてくれました。

 4月29日にNHKBSプレミアムで放送の「ジブリパーク”本物”への挑戦・滝沢カレンがのぞいた舞台裏1000日」。タレントの滝沢カレンさんは、起伏1回・平板2回で、少し意外でした。以前は起伏発音だった印象があり、今回は最初が平板発音だったのは嬉しかったですね。他に発音機会のある出演者はいなかったため、ご本人が平板基調になっていっていただければと思います。


 総じて、最近は起伏発音ばかりの一般芸能人も増えていますが、まだまだ平板発音はしっかり息づいているとも感じます。現在の嫌な空気(起伏発音者の急増)は何とかしたいものですが。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年6月29日木曜日

外国人 4

 外国人について久々にまとめて取り上げます。

 昨年(2022年)秋が最初の放送となったスペイン語講座「旅するためのスペイン語(第3期)スペイン・アンダルシア地方編」の第4回「今月の復習」。日本で活躍するアンダルシア地方出身者へのインタビューシリーズで、歌手アイリア(AiRyA)さんの回です。2回の発音機会があり、2回ともしっかりと自然な平板発音でした。ラテン系言語圏であるスペイン語圏の方々は、比較的昔から日本のアニメに親しんでいるため、平板発音者は多いですね。

 3月25日にBSプレミアムで放送の「世界サブカルチャー史・欲望の系譜3(日本編)」の第4回(最終回)「90年代」。2名のアメリカ人学識経験者に発音機会がありました。一人は、アレクサンダー・ザルテンさん(ハーバード大学東アジア言語文明学部教授、男性、1973年生まれ、ドイツで育った経験もあり)。日本語で2回、英語で3回発音機会があり、日本語は2回とも平板、英語は「ア」にアクセントがある起伏が2回、「ニ」にアクセントがある感じの起伏が1回でした。もう一人は、スーザン・J・ネイピアさん(タフツ大学教授、女性、1955年生まれ、アニメなどが専門の日本文化研究者として有名)。発音機会2回とも日本語で平板でした。さすがですね。なお、ナレーションの玉木宏さんは、残念ながら発音機会2回とも起伏でした。

 4月8日に日本テレビ系で放送の「世界一受けたい授業2時間スペシャル〜外国人がよく行く日本のスポットBEST10」。第5位としてカラオケ(アニソン)も取り上げられました。司会の上田晋也さん(くりいむしちゅー)が、発音機会2回のうち1回はしっかりした平板でした。他の出演者に引っ張られた感じもしました。他の出演者(ナレーションや吹替以外)のうち発音機会があったのは4名。高橋優斗さん(ジャニーズJr.)は、発音機会1回で起伏でした。アニメ好きでも知られる元NHKアナウンサーの武田真一さんは、残念ながら発音機会2回とも相変わらず起伏でした。アニソンに詳しい音楽評論家の冨田明宏さんは、今回は発音機会7回のうち、起伏4回・平板3回で、最初と最後は平板で、途中は起伏が多かったです。日本在住の実業家ルース・マリー・ジャーマンさんは、発音機会3回とも平板(ただし1回は「ニ」にアクセントがある起伏気味)でした。あまり良くない傾向ですね。まだかろうじて踏みとどまっている感じですが。

 今回久々に外国人をテーマにしたのは、前述の冨田明宏さんが解説したことが大変気になったからです。現在は、インターネット配信で海外でも最新作が日本とほぼ同時に視聴できるようになったことで、海外在住の外国人の間でも最近のアニソンやアニメへの関心が広まっているのは良いのですが、配信大手(約200か国で配信)のクランチロールは大半が字幕で放送されているとのこと。つまり、日本の声優の発音がそのまま外国人にも伝わるということです。もしも声優がきちんと平板発音せず起伏発音ばかりだとなれば、外国人も「今は本場の日本では起伏発音なんだ」と勘違いする恐れがあるわけです。大変由々しきことです。もう日本国内だけの問題では済まなくなったのです。さすがに日本のCF(CM)までは流れませんが、本編はしっかり流れるのです。そして、アニメ本編中の声優の発音の影響力は、世界的規模で無視できない時代になってしまったのです。アニメへの関心が高い人や、アニメへの接触機会が多い人ほど、声優などの起伏発音に引っ張られやすいことになるわけですし。もう、頭を抱えるしかありません。本気で声優の方々の発音を何とかしなければならない事態だ、と悩みが深まっています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2023年6月12日月曜日

7周年

   活動開始から本日(6月12日)でちょうど7年になりました。その7年分の総括です。(詳しすぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)



当ブログ自体(全233件。本件が234件目)

 アクセス総数11797回。この1年間で1200回弱の増加(日平均3回強)なわけですが、これまでの1日平均(5回強)からかなり減っています。特に今年は、1月の99回が最高で、昨年12月から今年5月まで6か月連続で2桁となっています。昨年までも2桁の月が連続することはありましたが、3連続が最長でしたので、深刻な事態かもしれません。一方で、
たまにアクセスが集中する日があり、昨年10月27日は過去最高の109回を記録したほか、昨年11月30日はそれに次ぐ106回で、初めて3桁が(しかも2度も)誕生したわけです。どこかのサイトで紹介された可能性が高いですし、海外から集中する場合が多いですが、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるでしょう。フォロワーはいまだにゼロです。
 海外からのアクセスが、依然として半数近くも占めているのは驚きです。通算では、アメリカ(3014回)、フランス(1030回)、ドイツ(476回)の順で、ロシア、ベトナム、ウクライナ、インドネシアが続き、この7か国が100回を超えています。合計約50か国・地域からありますが、「不明な地域」も少なからずあるのが困ったものです。特定の国から集中する日もあります。全体的に、在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿233件中、100回超えは9件のみです。2019年1月1日投稿の「新年ごあいさつ&冬コミ報告」に対して、何と約4年半経ってもアクセスが続き895でダントツのトップです。210回で3位の「方言との関係」は、その直前の投稿のため続けてアクセスする方々が多いことが原因なのは明らかですね。因みに2位は、林原めぐみさんなどを取り上げた「ベテラン声優さん3」の273回。これら9件を含めて80回超え12件、それらを含めて50回超えが18件、30回超えなら41件、20回超えなら84件、10回超えなら182件になります(
この1年間の投稿に限ると、17回が最高で、1桁のままのものも多いです。)。周年総括やコミケ関係の投稿がアクセス少なめなのは全く問題ありませんが、同趣旨の連続案件なのにアクセス数が数倍(時には10倍以上)差がつくことがあるのはよくわかりません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」は通算290回、「まとめ」は通算424回、「まとめ(要約版)」は通算368回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算206回、2018年12月に作成した「参考文献」は通算58回と少なめですが、同年1月に作成した「「起伏」「平板」の意味」が267回と堅調です。そもそも言葉の意味がわからないという方がやはり多いことを証明していますね。なお、私の真意がより伝わりやすくなるようにするためなどで、2021年11月21日と12月5日に「まとめ」ページの「結章」部分などを大幅に改定しています。

 コメント(感想メールも)が、YouTubeの「クイズダービー」関連の投稿に対するコメントをくれた方(1名)が、より詳しく引き続く形で「まとめ(要約版)」の方に昨年4〜5月のゴールデンウィーク頃に合計6件もしていただけました。それに対する私の返信も3件あります。アクセントを含む言語関係に関心の高い方らしく、大変有益な情報も教えていただけました。やっと本格的に突っ込んだ議論ができて、大変嬉しかったです。その他昨年以前にあった投稿は3件ありますが、1件は証拠資料映像の無編集完全版を欲しいというものなので(データ容量や提供方法の問題が大きいため)無視し、残り2件は「「アニメ」の発音については、原語「アニメーション」と比較して、起伏発音は矛盾する」という趣旨のものでした。もちろん返信しましたが、原語と異なるのは間違いではないこと、起伏発音は強く意識しないとできない発音であること、を明記しておきました。
 なお、約3年前にYouTubeの「20世紀の群像・手塚治虫」関係の投稿の方にブログの感想をくれた方が1名いらっしゃいます。一部を引用しておきます。

 「力の入ったブログで読んでいて楽しかったです。個人的な感覚としては、(特に早期の)起伏発音者にアニメを貶める意識は無い気がします。ただの「抑揚が不思議な現象」の一つかなと。正しい発音が広まって欲しいなとは思うので、自分もこれまで以上に気を付けようかなと思いました。『SHIROBAKO』で平板・起伏が使い分けられているという話には「確かに!」と膝を打ってしまいました。」(以下略)



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全51件)

 今年2月に久々に追加投稿しましたが、ネタは事実上使い切っており、総数51件(厳密には諸般の事情で2件のみ非公開)は今後も変わらない見込みです
 アクセス総数は、約117万回(1日平均約460回、最高は2020年5月9日の約4万6059回)で、この1年間では約9万回しか増えていません。トップは、2019年6月22日公開の宮村優子さん&大月俊倫さんのBSアニメ夜話〜新世紀エヴァンゲリオン約41万7千回(2021年9月5日に40万回突破)。2位は、2016年7月24日公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」の約21万回(2022年5月26日に20万回突破)。この2件が10万回超えです。それらを含めて15件が1万回を突破し、それらを含めて42件が1千回を突破しています。
 海外からのアクセスは、全体の5%程度です。
 性別では、男性82%・女性18%と、男性が圧倒的多数ですが、女性が増加傾向にあります。
 年齢別では、18歳未満2%、18〜24歳18%、25〜34歳25%、35〜44歳24%、45〜54歳24%、55〜64歳6%、65歳以上1%と、まあまあのバランスです。
 なお、65歳以上が、昨年4〜6月頃は10〜20%(そのほぼ全てが女性)、今年2月頃にも6〜8%を占めるという、驚くべき結果が出ています。今までにない集中ぶりで、特定の投稿が特に引っ張っているという感じは無く、原因は全く不明です。

 コメント数は約1090個(このうち私自身のコメント数は約120個)で、私以外のコメントが10個以上(最高は340個)ついたものが14件あります。
 高評価数(「いいね」)は9397個で、1000個以上が2件(最高2905個)、それを含めて100個以上が14件、それらを含めて10個以上は34件あります。なお、低評価数も計232個(最高は58個)あり、高評価数との比率は約41対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は1299名とまずまずの結果です。一方で登録解除された方も563
名(この1年間では97名)いらっしゃいます。多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。つまり、一度でも登録した方の総数は1862名ということになります。また、海外からのチャンネル登録者数は現在不明です。(2周年の時点では17名でした。)
 (投稿動画の)共有登録数も2069個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約790回)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約1万2千回、ヤフー約2800回が突出していますが、ツイッター約950回、フェイスブック約350回です。肝心の当ブログからは、約70回あるようですが、期待よりも大幅に少ないですね。このほか、2(4)チャンネルからは60数回程度、ミクシィからは10数回程度あります。(この「外部からのアクセス」データは、不備があり、5周年の時点での数値と同じになっています。)
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全328件)

 アクセス総数(他者への返信ツイートに対するアクセスを含む。)は、通算では約18万(1日平均は、約70回で、一昨年度までの通算よりも30回以上の大幅な低下)。
最高は、2017年6月の8673回(最高日は1176回)。逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もありますが、2年ほど前からゼロの日がかなり増えました。月当たりでは数百回程度、1件当たりでは何と数十回程度にまで落ち込んでいます。原因は不明です。
 返信数は、2019年正月に初めて2名の方から計3個ありました。そのうち1名の方はフォロワーになっていただけましたが、同年末にアカウント自体を削除してTwitterから撤退されてしまったのが残念です。(なお、ダイレクトメッセージをくれた方が2019年末に1名ありましたが、コミケで頒布した別テーマの同人誌の感想でした。)
 ツイート別アクセス数は、全ツイート354件(リツイート1件、他者への返信ツイート25件を含む。)中2件が突出。うち1件は2020年11月3日の「鬼滅の刃」関連で
過去最高の5223回(当日が1日約1100回、2日後の11月5日が1日約1300回)。もう1件は2019年3月16日の「冬コミ購入同人誌(CDなど含む)全て読了」のリンクなしツイートで4172回(ほんの数日で2千回超えという恐ろしいほどの集中アクセス。海外のサイトででも紹介された?) 。これらを含めて約13件が2千回超えです。1千回超えは、これらも含めて約55件ですが、この2年間では皆無です。異常なほどの落ち込みで、まさか前述の鬼滅の刃関連でリンク先のブログの方に懐疑的なコメントを書いたせいかもと本気で疑ったほどです(リンク先のブログへのアクセスは8回しかないので、その可能性は無いはずですが。)。抽象的な表現にとどめず有名芸能人の個人名を明記した場合でも大半は変わらないので、極端な激減の原因は不明です。 
コミケ関連などリンクのないものに限って100回超えする傾向があります。有名人の個人名を出しても100回に届かないことさえあります。この1年間では、計50件のうち100回超えは11件に過ぎず、最高はアニメジャパンへの不参加決定関係の308回です。2位は、北陸への聖地巡礼関係の279回で、リンクもあり5件クリックされていますし、珍しくリツイートが2件、「いいね」も2件ついています。3位は、ジブリパーク開園関係の259回で、リンクも1件クリックされています。4位は、「進撃の巨人」の感想関係の227回。以上4件のみが200回超えです。酷いもんです。以前のレベルにはもう戻らないのでしょうか。なお、私自身がリツイートしたのは、2019年8月の京アニ事件関連で1件だけあります。
 フォロワー数は、最初の頃は最大5名いらっしゃいましたが、入れ替わりもありつつ、現在は残念ながら3名です。
 いいね数は、現在は18件の投稿に対し計20個。
2個ついたもので現存しているのは、京アニ事件関連のリンクなしリツイート、前述の聖地巡礼関係のリンクありツイート、この2件だけ。以前はあったのに消えてしまったものもあり、安心はできません。
 リツイート数は、現在は9件の投稿に対し計10個。うち3件はブログへのリンクを貼っていないもの。2個ついたものが2件だけありますが、以前よりも減ったものもあります。リンクを貼ってある6件のうち3件はコミケがらみのもので、ブログへのアクセスが大きく増えることはありませんでした。残り3件(前述の聖地巡礼関係も含む)のうち1件は、2022年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)に対して付いたもので、「いいね」も付いたため、ブログへのリンクあり投稿では初めて「リツイート」「いいね」の両方が付いたもので、大変嬉しかったです。
 エンゲージメント(開封閲覧などの反応)数がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。エンゲージメントのうち当ブログへのアクセス数自体は、Twitter側では推定で通算約340回です。このうち通算10回超えしたのは、2017年10月13日のTVアニメ「アニメガタリズ」関連(12回)、2019年1月2日の声優関智一さんへの返信(14回)、アニメ&実写の「映像研には手を出すな!」関連3件(26回、18回、13回)だけです。最多の26回は、2020年3月24日のTVアニメ「映像研には手を出すな!」関連でした。(この1年間では、昨年10月26日のもので、前述の北陸への聖地巡礼関係のツイートの5回が最多です。) なお、ブログ側では通算約630回あり、この差が海外からのアクセス分のようです。実は、ツイートして1分もたたないうちにブログへのアクセスが2〜5件あることが以前は多かったのですが、最近はそれが無いこともあります。「1分も経たないうちの2〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?) 


 以上です。
 総じて、発音問題自体に関心を持ってもらえる方はなかなか増えていないように思われますし、アクセスが明らかに低調になってきています。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。
 特に、昨年5月にブログへコメントをくださった方が、「WEBアクセント辞典」的なサイトで「アニメ」が起伏発音のみの表記になっている、という恐るべき情報を提供してくださったことで、危機感が高まりました。活動の必要性を痛感しているところです。


2023年6月9日金曜日

コミケ落選

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ102には、サークル参加抽選漏れ(落選)により、一般参加のみとなることが決定しました。初申込から通算11回の申込のうち、落選は2回目です。ただし、委託参加(実現すれば2回目)を検討中です。 

 新型コロナウイルス対策が緩和されたとはいえ、サークル用会場は以前と変わらない程度の広さにとどめた形での2日間開催で、サークル総数はたったの2万(従来の6割程度)。落選しても当然だったわけですが、とうとう落選です。しかも、史上初の複数日申込可能(複数日サークル参加可能)だったにも関わらず、2日とも落選です。どちらか1日は当選できると思っていたので、大変なショックです。書類不備はないはずですが、「まさか」でしたね。(当落通知メールは1件しか届きませんでしたが。Webカタログのサークル検索でも引っかからなかったので、残念ながら間違いなく2日とも落選です。)

 今回は、委託先候補は極めて限られており、頒布予定の本の内容と当該サークルの(過去を含む)頒布物傾向との整合性(自然さ)も考えると、実質2箇所くらいしかありません。しばらく検討が必要ですが、できるだけ早く働きかけるつもりです。

 当日の頒布物は、3種類考えていましたが、委託参加のみとなるため、実際問題としては1種類に絞られました。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、以前の委託参加時と同様、頒布は諦めます。
 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊2種類のうち、「作品編③」も取りやめます。「歴代準々ベスト」として、歴代総合第30位候補作を10本前後取り上げる予定でしたが、作品選定に悩んでおり、6本+「進撃の巨人」(完結前の暫定版)の合計7本に留める予定でした。ですが、落選により無理に発行する必要がなくなりました。「進撃の巨人」が「秋」(遅くとも今年11月)には完結するので、きちんと完結した後に感想を書き、次回冬コミ発行予定の総集編に(追録の目玉として)組み込めばよいのですから。場合によっては、他作品は掲載を見送り、「進撃の巨人」だけにするかもしれません。そうすれば、事実上「進撃の巨人」が単独で歴代第30位となり、区切りの良い「歴代トップ30」が決定することになります。最終回が期待以上の傑作だった場合は、そうなるのが自然でしょう。

 したがって、今回頒布する1種類は、アニメ文化とこう関わってきた「ファン活動編(下)」ということになります。
 前回発行の上巻との2分冊の残りです。内容は、聖地巡礼(国内、海外)、公式イベント(講演会、展示会、オフシアター上映会、オールナイト上映会、コンサート、朗読劇、各種ファンイベント、国際映画祭など)、マスメディア接触体験(雑誌、ラジオなど)です。公式イベントは、広島国際アニメーションフェスティバル東京国際アニメフェアは特に詳しく、その他のビジネス系イベントや海外イベント(アヌシー国際アニメーションフェスティバルジャパンエキスポ)もあります。
 現在まだ鋭意執筆中です。なかなか肝心な部分の詳細がわかる資料が発見できなかったりして行き詰まったりしながらも、だんだん詳細が埋まってきている感じです。聖地巡礼は、まだ3分の2くらい残っている感じですが、今月中には終わるでしょう。
 なお、次回冬コミには、オンデマンド本による総集編発行を予定しています。そのための下準備(標準的でない線や文字などがきちんと印刷されるかどうかの確認)として、お試し印刷を複数の印刷所に依頼することも検討しており、夏コミまでまだ間がある7月初頭に入稿する方向です。可能ならば、夏コミ前に追録(声優編など大幅加筆予定)もできるだけ手がけたいと思っています。

 このほか、別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2023年夏版)も、もちろん発行します。内容は大きくは変わりませんが、委託参加ということもあり、前回冬コミと同様に、付録として一緒に袋詰めとするつもりです。しかし、前回冬コミと異なり、カラー写真集などは今回は無い見込みです。

 まあとにかく、本の執筆は続けますし、最終的に委託参加は実現すると思います。


2023年5月27日土曜日

CUE 再び

  過去投稿で一度少し触れましたが、テレビアニメ「CUE!」(2022年1〜6月本放送)を再放送で全24話視聴しましたので、改めて取り上げます。声優事務所を舞台にした新人女性声優たちの悲喜こもごもを描いた作品です。アフレコ(ただしアニメのみ)のほか、ラジオや朗読劇など、昨今主流になりつつある歌唱活動以外もきちんと取り上げており、予想よりもまともな内容で割と良かったです。

 単独語としての「アニメ」の発音機会は、やはり相当数ありました。
 新人クラス(新人声優役)では、16名中10名に発音機会がありました。
  六石陽菜役  内山悠里菜さん 起伏4回(3・12・13話)
  鷹取舞花役  稗田寧々さん     起伏4回(1・3・24話)
  天童悠希役  鷹村彩花さん  起伏3回(3・17話)、平板1回(24話)
  赤川千紗役  宮原颯希さん  平板1回(9話)
  恵庭あいり役 飯塚麻結さん  起伏1回(24話)
  九条柚葉役  村上まなつさん 起伏3回(9・24話)
  夜峰美晴役  安齋由香里さん 起伏4回(12・20話)
  神室絢役   松田彩希さん  起伏1回(24話)
  宮路まほろ役 山口愛さん   起伏2回(12・17話)
  丸山利恵役  立花日菜さん  平板1回(7話)、起伏2回(12・24話)
 このほか、中堅クラス(声優事務所関係者、業界人など)では、所長役の日笠陽子さん、マネージャー役の洲崎綾さん、原作漫画編集者役の中原麻衣さん、総監督役の兼政郁人さんの4名に発音機会があり、全員が発音機会各1回で起伏でした。

 当作に関する過去投稿で取り上げたのは第24話の鷹村彩花さんだけですが、実は起伏続きで最終回だけ平板だったことがわかりました。役柄も特にアニメ好きの面が強い設定なので、当初から平板だったらもっと自然で良かったのに残念です。
 昨年のアニメジャパンのスペシャルコメントで平板だったことを過去投稿で取り上げた村上まなつさんは、実は同時期の当作出演時は徹底して起伏だったとわかり、驚きました。当作収録中(第9話と第24話の間)にスペシャルコメントの撮影があったと思われますが、きっと普段は平板なのに当作収録時は周りに合わせてしまったのだろうという気がします。
 立花日菜さんは、最初こそ平板で大変好感を持ったのですが、周りの影響から忖度したのか起伏に変えてしまった感じです。
 宮原颯希さんだけは、結果的にかもしれませんが平板のみで終わり、少し救われた気分です。

 以上をまとめると、こういったアニメ業界関連の作品では、もっと役柄を意識していただきたいということです。声優の役だけでなく、声優事務所関係者や業界人の役についてもです。特に、監督など直接の制作スタッフの役は、徹底して平板でなければならない立場です。
 いずれにしろ、アフレコ現場での直接的な指導はないことが明らかなわけですので、各人の意識の持ち方次第です。どうかくれぐれもお願いしますね、声優の皆様方。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)