最近のテレビ番組での声優さんの「アニメ」の発音機会をまとめて取り上げます。
5月6日にCSのTBSチャンネル2で放送の「中二病でも恋がしたい! 10周年記念イベント」。昨年11月12日にJ.comホール八王子で開催されたものです。発音機会があったのは声優3名。内田真礼さんは平板2回のみ、上坂すみれさんは平板1回のみ、福山潤さんは起伏1回のみでした。内田真礼さんは、過去投稿では起伏でしたので、良い傾向です。上坂すみれさんは、過去投稿にもあるように起伏・平板が混在している方ですが、こういうリラックスした雰囲気のイベントならさりげなく平板発音できるとわかり嬉しいです。
7月1日にCSのAT−Xで放送の「次クール、何くーる?」。6月24日に公式YouTubeチャンネルで配信された内容にアフタートークが追加されたものです。こちらでは、前述の福山潤さんは、平板2回のみでした。過去投稿にもあるように、昨年12月のイベントでは起伏、今年1月の同名番組では平板1回の後起伏2回でしたが、元々は平板発音されている方なので、本来の姿に戻られたとも言えます。
NHK教育で放送中の「青のオーケストラ・5分で楽しいクラシック」。冒頭ナレーションでは声優の千葉翔也さんが各回とも起伏1回のみ、第11回では声優の榎木淳弥さんが起伏1回のみ(「映画」「ゲーム」も起伏)でした。千葉翔也さんは、過去投稿にもあるように、起伏・平板が混在されている方なのですが、NHK教育ということも意識したのか徹底して起伏発音されてしまっているのが残念です。榎木淳弥さんは、過去投稿にもあるように、元々は平板発音されている方なのですが、出演番組内での同調圧力に負けてしまっている感じだったこともありましたし、千葉翔也さんと同様に当番組でも起伏なのは残念です。
CSのAT−Xで放送の「Club AT-X」。6月17日初回放送分では、声優の日笠陽子さんが、発音機会2回とも平板で、過去投稿にもあるように起伏発音ばかりの方だったので、大変意外でした。一方で、7月1日初回放送分では、声優の大橋彩香さんが、発音機会2回とも起伏でした。元々は平板発音されていた方なのに、最近は起伏ばかりなのが大変残念です。
CSのAT−Xで放送の「R指定アニメ」。5月21日放送の「ゆゆ式」特集では、出演声優の大久保瑠美さんが、自然な平板発音1回のみで、好感を持ちました。
今年4〜7月に放送されたテレビアニメ「ぐんまちゃん」(2期)の第1話では、あおまの父役の声優(俳優)の森田順平さんが、発音機会2回とも平板でした。作品本編中ではナレーション(残念ながら起伏)以外に発音機会は無い(全話視聴していないので正確には不明)ので、ご本人が元々平板発音されているのだと推測されます。
8月22日に日本テレビ系で放送の「さんま御殿・真夏の2時間スペシャル〜夏休みだよ! 国民的アニメ声優祭り!!」。発音機会があった声優は5名。ナレーションの日高のり子さんこそ起伏1回のみ(過去投稿にもあるように、本来は平板発音できる方なのに、忖度してなのかナレーションはいつも起伏)でしたが、青木志貴さんがやや起伏気味ながら平板1回のみ、伊駒ゆりえさんが平板1回のみ、関智一さんが平板1回のみ、古谷徹さんが平板2回のみ(「ゲーム」は起伏)でした。テレビアニメ「推しの子」が初めてのオーディションだったという伊駒ゆりえさんが平板発音だった(ちなみにアニメ本編中では「アニメ」は無いが「ドラマ」も平板1回)のは、とても嬉しかったし大変好感を持ちました。大ベテランの古谷徹さんが(過去投稿にもあるように一時は起伏発音のナレーションもされていましたが)きちんと平板発音に戻っているのは当然ですが、関智一さんの平板発音は大変久しぶりです。司会の明石家さんまさんが、いつものように徹底して平板(発音機会は3回)なのが影響しているのかもしれませんが、大変良い傾向です。
8月29日にNHK総合で放送の「地域局発〜アニメ聖地旅・大崎下島」(個人的には「たまゆら」の聖地としての印象が強いですが、映画「ももへの手紙」の聖地としてのみの取扱い。)。広島局で8月25日に放送されたものの全国放送版です。ナレーションの山寺宏一さんが、あろうことか徹底して起伏(発音機会は6回。「映画」も起伏)だったことです。過去投稿にもあるように、元々はベテランらしく平板発音されている方で、一時ナレーションで起伏だったことがありますが、その後は徹底した平板発音に戻られていたので安心していたのです。それなのに・・・とにかく落ち込みました。放送局側から指導でもあったのでしょうか、それともNHK総合ということでの忖度なのでしょうか。どうかどうか、元のように徹底した平板発音に戻って、ベテランとしての範を示していただきたいものだと切に思います。
総じて、(当然かもしれませんが、) 声優さんたちも色々変わるものだと実感しています。起伏発音ばかりだと思っていた方が平板発音を披露して驚きつつも嬉しくなったり、長らく平板発音で安定していた方が起伏発音ばかりに変わっていてショックを受けたり。(前述のつい先日の山寺宏一さんの事例は、いったん安心させられてからの再発の出来事なので、本当に大変なショックでした。)
放送局側からの指導などは基本的には無いはずですが、忖度だけは何とかやめていただきたいものです。そして、一人でも多くの声優さんが自然な平板発音を披露していただけることを願ってやみませんが、今後も注意深く耳を立て続けざるを得ませんね。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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