2023年11月24日金曜日

CF(CM) 3


 CF(CM)について、最近少し気になることがありました。
 今年9月頃に偶然視聴したものですが、「アニメふるさと納税(アニふる)」を紹介するものです。BS日テレなどで流れており、ナレーションのみですが、ナレーターは不明(声優かアナウンサーと思われますが、氏名不詳)です。

 「アニふる」自体は、起伏発音(「ア」にアクセント)でした。これ自体は、まあ許せます。
 複合語「アニメふるさと納税」内の「アニメ」は、日本語の原則(鉄則)通り平板でした。当然のことですが。
 単独後としての「アニメ」については、発音機会が4回あり、起伏3回・平板1回で、「ア」にアクセントがある起伏発音が2回、「ニ」にアクセントがある起伏発音が1回でした。

 まずは、平板発音が1回でもあったことにホッとしました。起伏発音を徹底するよう意識して(または指導されて)いるわけではないことがはっきりしたからです。
 そして、「ニ」にアクセントがある起伏発音も混じっていたことです。3音の単語について真ん中(「アニメ」の場合ならば「ニ」)にアクセントが置かれる傾向のある方言があるのは事実です。ですがそれは極めて例外的なごく一部の範囲であり、方言の大多数を占める「東京式」「京阪式」のいずれにもありません。外来語は、基本的に方言に左右されません。「アニメ」の場合は、省略せずに「アニメーション」と発音することにこだわる方々も少なくないわけで、完全に日本語化しているとも言い切れないのが現状です。つまり、「ニ」にアクセントを置くことは本当に例外でしかないのです。もちろん、禁止されているわけではありませんので念のため。

 何が言いたいかと言いますと、放送局側からの指導は基本的には無く、個人の判断に委ねられているからこそ、アニメ関連の情報については平板発音を推奨する余地があるということです。変な忖度をせず堂々と平板発音していただきたいし、平板発音が正統的な発音であるという歴史的事実をきちんと理解して平板発音に努めていただきたい・・・ナレーターを務める方々にそうお伝えしたいです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

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