2016年6月19日日曜日

かの手塚治虫さんは

 かの手塚治虫さんは、数多くのドキュメンタリー番組などでも明らかな通り、最後まで起伏発音でした。
「まとめ」ページに書かせていただいた通り、これは手塚さんがあくまで「漫画家」すなわち異業種の人であることの証左と考えます。アニメと漫画は別の文化なのですから。

と思いきや、実は実は、何と平板発音してることもあったことを最近確認しました!
 1985年から現在まで原則2年ごとに開催されている国際映画祭「広島国際アニメーションフェスティバル」。手塚さんはここの常連参加者(といっても亡くなるまでの2回)でもありました。NHKの「ニュースセンター9時でその第1回開催の告知ニュースが流れましたが、その中でインタビューを受けており、「アニメ」という単語を4回口にし、最後の1回以外は平板発音だったのです。
 私の知る限りこのときだけです平板なのは。でも、嬉しい驚きでした。

 ちなみに、そのニュースを伝えたのは当時の同番組の人気キャスター宮崎緑さんですが、発音機会はありませんでした。


  NHK「ニュースセンター9時」
   https://youtu.be/h66gttOTiGg  


2 件のコメント:

  1. 英語でアニメーションと発音する場合、メーのところにアクセントがあります。
    それを切り詰めてアニメにして日本英語を作った結果、アニメでメが少し強めに
    なるのが当然でしょう。いわゆるアにアクセントがあるのは原語とは矛盾です。

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    1. コメントをどうもありがとうございます。
      おっしゃる通りではありますが、現在では両者は別の意味合いを持ってきている(「アニメ」は日本製商業アニメーションのみを指す世界共通語)ため、不自然ではありますが発音としてはあり得ます。
      ただし、「ア」にアクセントを置くことは、アニメを強く意識しないと困難なため、アニメ自体を特別視(場合によっては差別)している場合に起きやすくなるわけです。つまり、アニメが市民権を得たとは言い切れない現状を端的に象徴しているのです。
      当初から「平板(アクセントなし)」で始まったという歴史的事実(手塚治虫さんご本人も当初は「起伏」「平板」のいずれだったかは不明ですが)からも、間違っても「平板」から「起伏(「ア」にアクセント)」へ変わる人が出てこないような状況に早くなってほしいものです。
      (詳しくは「まとめ」ページをご覧ください。)

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