2025年1月1日水曜日

コミケ105参加報告

  12月29・30日に東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ105)のサークル参加報告をさせていただきます。



1 概要

 コミケ91からの毎回参加で、通算12度目のサークル参加(他に別サークルへの委託参加も2回あり)、10度目の「評論・情報」ジャンルで、2日目(12月30日(月))東3ホールイ−46a」です。
 新刊は1種です。全て無料です。

 既刊は、「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」(以下「完全版」)。Q&Aなど当ブログでは直接そのままの形では公開していない内容も含んでいますが、間接的には各投稿の中で触れている内容がほとんどです。前々回発行した最終形のつもりのものです。すべて増刷です。
 新刊は、個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきた第10弾「作品編⑤(以下「作品編」)。前回から、時代順に、これまで取り上げていない全作品を対象に、できるだけ多くの作品の感想・個人的エピソードを語るものです。シリーズ物は(ガンダムシリーズなどのように一部例外はありますが)、最初の作品の発表年(「初出年」)を基準に、その後の続編なども一括して取り上げます。テレビ版、劇場版、OVA版、配信版など全てで、海外作品やアート系作品も例外なく取り上げます。ただし、実写合成やモーション漫画などは、基本的に除外します。
 この他、別紙の自己紹介ペーパー「TAL版勝手にアニメ大賞」(2024年冬版)(以下「ランキング」)は、前回から作品編に挟み込む形にしています。また、ブログ投稿タイトル一覧は、前々回から完全版に挟み込む形にしています。基本的に、完全版のみを入手する方はいないと考え、全員の方が作品編は必ず入手するならば、わざわざ別に置く形にする必要がない、と割り切ったためです。


2 事前準備

 既刊・新刊とも、コミケ直前の12月27日(金)にキンコーズで印刷。当日は年末年始休暇で休み。新刊の校正も前日26日には完了していたのですが、昨年冬発行の総集編オンデマンド本などを久々の参加で今回やっと贈呈できるサークルさんの分や知人への贈呈(郵送)分などの雑務があり、印刷作業は夕方となりました。
 既刊は、3月に印刷済みの40部では足りず、20部を追加印刷で、計60部(一般参加者頒布用18部+訪問サーク贈呈用42部)。付録として挟み込むブログ投稿タイトル一覧も20部を追加印刷(実はもう20部必要なことに前夜に気づき、当日朝移動途中のコンビニ(セブンイレブン)で印刷)。今回追加となる2024年分のみのA5判片面印刷分は、あらかじめA4判原稿を2枚出力し併せてA4判1枚(A5判2枚分)に縮小印刷して裁断する形をとりました。境目に黒い影が出てしまい、それを取り除くべく余分にカットしたことで、大半のページがA5判よりも小さくなってしまいましたが、まあ許される範囲でしょう。
 新刊は、計20部(一般参加者頒布用18部+準備会提出用見本誌+私個人の保存用)。訪問サークル贈呈は行いません。ランキングは18部ではなく少し余分に25部印刷。コピー機の不具合かやや斜めに印刷されてしまったものが15部あり、予備として持参。


3 当日の流れ

 当日のサークル入場受付はエントランスホール入口から9時ちょうどに入場。サークルスペースへの到着は9時05分。見本誌提出専用袋の投函もすぐに済ませ、食事完了は9時30分、設営完了は10時05分。これはいつもよりも早いペース。大半の挟み込みを事前に行っていたためです。
 コミケ95以来6年ぶり2回目の、角地(いわゆる「お誕生日席」)かつ中央の幅広の東西通路沿いで、スペース番号が印刷された公式の黄色い紙が貼られる位置は初めてです。そのため、紙による案内表示も前回同様のパターン(A4判横長4枚)となりました。すなわち、スペース番号&サークル名、「無料」の強調、「左(小)が既刊」、「右(大)が新刊」の4種類です。なお、今回初めてガムテープを(前回までの白ではなく)黒にしてみました。黒い下地にすっきり収まり、ご覧のようにかなり見栄えが良くなったと思います。今後はこれでいきましょうか。
(以下の写真は、拡大表示などの編集ができない形でのアップロードになっています(原因は不明)が、どうかご容赦ください。)







 経過は次の通りです。

 10:30 コミケ開始時刻。離席
       既刊18
部、新刊18を置く。
       訪問サークル贈呈用既刊(本日分18部)を携帯
      
 
11:55 残り既刊7部、新刊4部確認
        (つまり11部・14部が捌けた!) 
        
 12:00 離席(訪問サークル贈呈用既刊は残り9部)
 
 13:05 既刊・新刊とも残部0
        (つまり7部・4部が捌けた!) 
       訪問サークル贈呈用既刊は残り6部の状態
       直後に一般参加者が訪問し、訪問サークル贈呈用から既刊1部
      手渡し

 13:10 離席(訪問サークル贈呈用既刊は残り5部)

 15:40 帰席
       訪問サークル贈呈用も残部0
       予備1部(差込付録なしと勘違いしていた)を1サークルに贈呈
      しに行く
 15:50 撤収作業開始(購入同人誌の整理)

 16:00 コミケ終了時刻
         (合計で既刊は19部+贈呈18部、新刊は18部頒布完了)

 16:10 撤収(机・椅子の片付けを若干手伝い)
       


4 感想

 全体的に参加者が多い印象があり、12時前に新刊が14部も捌けるとは予想外でした。ただし、新刊と既刊に3部もの差が出たのも初めてです。どうやら常連さんができてきたようで、嬉しいですね。正確な頒布終了時刻は不明ですが、新刊・既刊とも13時前には頒布終了した形です。後ろのサークルさんに聞くと、時間のズレはあったが既刊でもかなり前に頒布完了したらしいです。中央通路沿いのお誕生日席なので、もう少し部数を増やしても良かったのかもしれませんが、今後も部数は変えないつもりです。
 両隣のサークルさんとの交流は、左隣(同じ机を使用)が欠席でした。初めての経験です。以前に昔の作品のしっかりした研究本を発行されているサークルさんで期待していたのですが、残念です。そのため、交流は後ろのサークルさんに限られました。特にお願いはしていませんでしたが、当サークルの頒布終了状況もある程度意識してもらえてたので恐縮でした。新刊を入手していただけたとのことで、嬉しい限りです(既刊も入手されたようですが、元々前回贈呈させていただいたサークルさんです。お渡しした方とは別人なら構いませんが)。撤収は私よりも後でした。
 一般参加者の方々との交流も、結局直接お会いできたのは頒布終了済みの13時以降に2名ほど。既刊を訪問サークル贈呈用から取り出しお見せすると、1名のみ持って行かれました。これほど一般参加者との交流が少なかったのは初めてです。良くないとは承知していますが、その分安心して買い物に専念できましたし、どうかご容赦ください。
 

5 今後

 次回は、1980年までの見込みです。「銀河鉄道999」シリーズが関連OVAも含めて最大ボリュームと思われます。同じ松本零士関連で、「宇宙海賊キャプテンハーロック」シリーズもあり、両者のコラボ的な作品も含めて、まとめてゴールデンウィークに集中鑑賞することになりそうです。後は、全話録画できておらず市販ブルーレイソフトをわざわざ最近購入した「若草のシャルロット」が楽しみです。「伝説巨神イデオン」は、過去に全話鑑賞して感想メモもとっていますが、改めて鑑賞することになりそうです。なお、「ペリーヌ物語」は、2023年に再鑑賞&感想執筆完了済みです。
 とにかく、暇さえあれば先へ先へと進むことになり、せっつかれている感じで、気が休まる暇がない状態が今後も続きます。(そのせいか、2024年は、物心ついて以降おそらく人生初の映画鑑賞ゼロの年(映画館へ1回も足を運ばなかった年)となりました。コロナ禍でさえ毎年数回は足を運んでいたのに。)

2024年12月21日土曜日

素人 7

 比較的最近のテレビ番組の感想の中で、素人のアニメファンなどを中心にまとめます。前回取り上げなかった分を取り上げます。


 8月4日にテレビ東京系で放送の「ガンダム 45th Anniversary Party!」。ガンダム45周年にまつわるスタジオトークバラエティーで、過去投稿で既に取り上げていますが、素人のアニメファンについては触れていませんでした。「アニメ」の発音機会があったのは2名のみ。息子さんと一緒に楽しんでいると語る福岡の30代男性平板1回、高校のガンダム研究部部長の10代男性起伏1回でした。昔からのファンは平板が多く、最近の若いファンは起伏が多い、と単純には言えませんが、一般的な傾向に近いとは思われます。アニメ関連のクラブ・サークル活動を積極的に行う方々が起伏発音なのは、アニメ文化の将来に大変危惧を抱かざるを得ません。

 9月13日にテレビ朝日系で放送の「ミュージック・ステーション」の「国民的アニメ名曲2時間スペシャル」。出演ゲストに発音機会はなく、唯一発音機会があった局アナウンサーの鈴木新彩さん起伏2回のみでしたが、インタビュー出演の一般のアニメファンの中で1名ありました。10代の日本人女性で、しっかり平板発音1回の後、やや起伏気味の発音でもう1回でした。10代の若いファンの中にも、発音の揺れが起きているのでしょうか。

 9月26日にTBS系で放送の「大切なことはすべてアニメが教えてくれた」。出演ゲストの芸能人などは起伏発音ばかりでしたが、インタビュー出演の一般のアニメファンの中で1名のみありました。「BANANA FISH」のTシャツを着た日本人女性で、平板1回。救われた気分でした。なお、別に「コミケ」の発音機会も2名あり、いずれも日本語で、オーストリア人女性が平板1回、イタリア人女性が起伏1回。外国人にも「コミケ」が浸透してきている様子がうかがえますね。


 以上のように、アニメファンといえども、年齢・性別・国籍を問わず、起伏平板の混在傾向が見られます。昔は平板のみが大勢だったのに、本当に由々しき事態です。何とかならないかと頭を変えてしまいますが、私にできることは何でもしたいと考えている今日この頃です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年11月30日土曜日

素人 6

  比較的最近のテレビ番組の感想の中で、素人のアニメファンなどを中心にまとめます。分量が結構多いので、今回はCSのAT−Xで放送中のアニメ情報番組2本のみ取り上げ、その他は後日とさせていただきます。

 「あにめすこ〜ぷ・アニメを本職に見せたら聞いた事ない話が飛び出した件」。声優の徳井青空さんとお笑い芸人の岩井勇気さんが司会で、1本のアニメを取り上げ、それにまつわる本職(素人)に当該アニメを観せて意見を聞く番組です。11月放送分は宇宙よりも遠い場所」編。南極観測隊経験者4名が出演されましたが、発音機会があったのは2名。第57次夏隊(2015〜2016年)の同行者(参加当時:総合研究大学院大学総合科学研究科の院生)で当作の監修も行なっている白水薫さんは、自然な平板発音2回のみでした。第64次夏隊(2022〜2023年)の観測隊員(参加当時:高知工科大学システム工学群の特任助教)で当作がきっかけで参加したという西川泰弘さんは、アニメ好きであるにも関わらず起伏発音1回のみでした。監修を行なうような方は、アニメ制作会社(当作はマッドハウス)と直接関わる中で自然に平板発音に馴染む面もあるとはいえ、さすがですね。ちなみに、司会の岩井勇気さんは、(冒頭の番組紹介を除き)平板2回のみでした。ナレーションのテレビ東京アナウンサー角谷睦子さんは、残念ながら起伏2回のみでしたが、何とかなりませんかねえ。(後述の「
Club AT-X」のように)アニメ専門チャンネルの取材スタッフが平板なのは極めて当然のことですが、その中でのオリジナル番組のナレーションがそうでないのは、残念を通り越して憤りさえ感じますので。

 Club AT-X」。4種類あるうち、「E」で始まる英単語にちなんだものを取り上げるため一番アニメと縁遠い感じの「夜NA夜NAサタデーE」。10月2日放送分(「Club AT-X」としての通算第527回)は「Effect」。オタク向け美容サービスの紹介で、秋葉原の美容室、神田のネイルサロン、池袋のパーソナルカラー診断サロン、池袋の美容クリニックが紹介されましたが、単独語としての「アニメ」の発音機会があったのは2箇所のみ。秋葉原の美容室「OFF-KAi!!」では、平板1回のみ(「ゲーム」は起伏1回のみ)の男性スタイリスト起伏3回のみの男性スタイリスト平板3回のみ(「ゲーム」は起伏1回のみ)の男性スタッフのほか、お客である男性アニメファン平板1回のみ、当番組取材スタッフの女性平板1回のみでした。池袋の美容クリニック「フローラクリニック」では、男性院長起伏2回のみ(「ゲーム」は起伏1回のみ)でした。アニメファンも店員も、特に秋葉原では(「ゲーム」と違い「アニメ」は)ちゃんと平板発音が主流なのだと安心できました。既にオタク(アニメファンなど)の街ではなくなりつつある秋葉原も、さすがというかまだまだ大丈夫と言える気も少しします。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年11月9日土曜日

コミケ当選12回目

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今冬のコミケ105に、サークル参加が無事決定しました。初申込から通算12回目の直接参加(委託も含めれば14回連続)です。 

 
 いつもの評論・情報」ジャンルで、2日目(12月30日(月))東3ホール「イ−46aです。
 コミケ95以来年ぶり2回目の、角地(いわゆる「お誕生日席」)かつ中央の幅広の東西通路沿いです。しかもすぐ隣が別ジャンルということもなく、風で寒いという心配もなく、過去最高のロケーションと言ってもよいでしょう。だからと言って、印刷部数を増やす気はありませんが。
 いつも通り、アニメ評論系なサークルが固まっている場所です。お隣は、隣り合うのは初めてですが知っているサークルさんです。斜め後ろも、頒布物を入手したことのあるサークルさんです。何よりも、公式のスペース番号が張り出される位置なので、自サークル案内用にいつも机の前に垂らす幕にはスペース番号はいらないかもしれません。まあ、一応小さめに表記した上で、前回のように「すべて無料」を書くのは確実ですが、さらにアニメの具体的作品名を書くかもしれません。
 1日目(「アニメ(その他)」ジャンル)も申し込んだのですがまたしても落選で、これで4回連続です。3回連続落選の場合は優遇されることになっているはずですが、何か不備があるのでしょうか。
 開始時刻は、相変わらず10時30分のままで、今回も改善されていません。特に2日目は、西ホールへも行かざるを得ないため、巡回ルートなどにまた悩まされそうです。

 当日の頒布物(すべて無料)は、次の通りです。

 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、前々回冬コミで発行済みの「最終版」ですが、大幅に増刷します(既に印刷済み)。前回夏コミからは、かつて実施したアンケート協力者かどうかにこだわらず、ジャンルに関係なく頒布物を入手したサークル関係者の大半に積極的に贈呈しています。昨今の状況からすれば、日本人1億2千万人全員に頒布したいくらいの本なのです。なお、本誌から分離独立させ別紙付録に戻った形の「ブログ投稿タイトル一覧」は、今年1年分を追加します。

 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたは、前々回冬コミの総集編オンデマンド本で一区切りつき、前回夏コミから、まだ取り上げていない数多くの作品についての感想を時代順に取り上げる続編(無料コピー本)が始まりました。国産テレビ作品を基本とし、劇場単独の作品や海外作品もできるだけ取り上げます。また、シリーズ物は、初出年を基準に全てを一括して(ガンダムシリーズは例外的に作品別で)取り上げます。つい最近本放送されたばかりの続編までも含め、劇場版・OVA版・配信版など全てです。なお、印刷については、前回夏コミ(作品編④)からは、サークル贈呈は一切行わず、純粋に一般参加者頒布用のみです。
 今回は、「作品編⑤」です。1970年から始まり、当初は1974年までの予定でしたが1975年までなんとか終われそうです。一応、録画保存分がある作品のほぼ全てを再鑑賞(と言ってもほぼ全てが録画後初めての再生!)していますが、感想は書かずに済ませる作品もあり、視聴・録画履歴を枠囲いで取り扱う作品はごく一部で、単なるベタ打ちの作品が多いです。枠囲いになるのは、「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「荒野の少年イサム」「魔女っ子メグちゃん」くらいに留まりそうです。この4作品は既に執筆完了していますが、実は「イサム」「メグ」は2〜3年前に執筆済み(作品編③掲載候補作だったため)で、ようやく日の目をみることになります。
 海外作品は、「まんが宇宙大作戦」くらいしかないですね。
 劇場単独作品は、東映と虫プロの主な長編映画を取り上げます。東映は「ちびっ子レミと名犬カピ」以降の東映まんがまつりのほぼ全作品、虫プロは「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」を取り上げます。
 アート系は、「ファン活動編(下)」などで既に取り上げたため、今回は特にありません。

 進捗状況は順調です。録画保存話数の多いもので未着手なのは、1974年まででは「空手バカ一代」くらいしかなく、1975年のものでは「フランダースの犬」と「タイムボカン」シリーズくらいですね。コミケ開催前々日の12月27日(金)にキンコーズでコピーすれば間に合うので、ギリギリまで頑張るつもりです。「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「マジンガーZ」「科学忍者隊ガッチャマン」「キューティーハニー」「天才バカボン」「ドラえもん」など長期シリーズ物が全て執筆完了している(ただし「ガッチャマンクラウズ」は、別作品扱いで、今回は対象外の予定。なお、「デビルマンレディー」は、今回の対象。)ので、気は楽ですが、油断は禁物ですね。

 なお、無料の別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2024年冬版)は、前回からは直近3年分(モノクロ両面印刷1枚)という元の形に戻っており、(夏版では上半期のみの暫定でしたが)今年1年分の総括が追加となります。各年別の全話視聴作品リスト(作品のランクづけ、特に気になった声優(役者)、主題歌ランキングも)です。前回夏コミからは、新刊に挟み込む形で頒布しています。(既刊だけを入手する一般参加者はおそらく皆無と思われるためです。)


2024年10月26日土曜日

業界人 5

  アニメ業界人が出演した最近のテレビ番組について、まとめて取り上げます。


 BS−TBS系で放送中のトークバラエティー「X年後の関係者たち・あのムーブメントの舞台裏」。7月29日・8月5日放送回は「タツノコプロ」。全盛期を思い起こさせる錚々たる顔ぶれに興奮しました。笹川ひろしさん平板10回のみ、大河原邦男さん平板5回のみ(「ドラマ」も平板1回のみ)、天野喜孝さん平板6回のみ(「ゲーム」も平板4回のみ)、石川光久さん起伏気味2回・平板1回。アニメ・特撮研究家の氷川竜介さんは当然に平板6回のみ、ナレーションの局アナウンサー豊田綾乃さんは相変わらず起伏3回のみ。司会のカズレーザーさんは、起伏1回・平板7回で、最初の1回以外は徹底して平板でしたが、ゲストに合わせたのでしょう。8月12日放送回は「魔法の天使クリィミーマミ」。望月智充さんは、平板1回のみでさすがです。高田明美さんは、終盤に起伏気味1回のみ。夫である伊藤和典さんが、今回は発音機会がありませんが過去投稿では起伏気味でしたので、夫婦で影響しあっているのでしょう。司会のカズレーザーさんは、起伏平板各1回で、やはりブレがあります。

 TBS系で放送中のドキュメンタリー「情熱大陸」。10月6日放送回は京都アニメーション出身の監督山田尚子さん。当然ながら平板1回のみ。

 WOWOWプライムで10月4日放送の「劇場アニメ「がんばっていきまっしょい」公開記念特番・制作の裏側」。インタビュー出演の監督櫻木雄平さん。やはり当然ながら平板2回のみ。

 CSのAT−Xで不定期放送中の明日へのセル画」。第5・6回(9月26・27日初回放送分)は、背景美術専門の株式会社美峰に所属のお二方。谷岡善王さんは、平板5回のみ。野村正信さんは、「アニメ」の発音機会はありませんでしたが、「ゲーム」について起伏1回・平板2回でした。司会のお笑い芸人前田裕太さん(ティモンディ)は、起伏平板各1回で、最初は平板。ナレーションの声優黒沢ともよさんは、残念ながら過去投稿同様に起伏7回のみ。

 CSのAT−Xで不定期放送中の松倉家」。第9・10回(10月11・25日初回放送分)は、引き続き音響関係者2名がゲストです。音響監督の岩浪義和さんは、起伏(気味)2回・平板3回でしたが、起伏は終盤のみです。作曲家の菅野祐悟さんは、起伏3回・平板6回で、最初の2回は起伏でしたがその後は最後を除き徹底して平板でした。普段は起伏基調だがアニメ業界人の影響で平板にも馴染んでいるという印象を受けました。司会のプロデューサー松倉友二さんに発音機会がありませんでしたが、アシスタントのフリーアナウンサー八木美佐子さんが(使い回しの冒頭ナレーションを除き)本編中では久々に平板1回のみで嬉しかったです。ちなみに、「ドラマ」は、岩浪さんが起伏1回・平板2回、菅野さんが起伏1回・平板3回、松倉さんが平板1回のみでした。

 NHK教育で放送中の「ねほりんぱほりん」。司会を含む全員が人形の姿(アナログのアバター的存在)で声のみ出演する形のトークバラエティーです。ゲストは全員仮名です。10月18日放送回は「アニメ制作進行」。スタジオ出演2名、インタビューのみ4名の、実に6名の業界人が声の出演をしました。全員が20〜30代で経験年数1〜5年の若手ばかりです(激務で離職率も高い職種という面はありますが)。スタジオ出演2名のうち、20代で5年目の男性仮名ヒデアキさんは、元々アニメに興味はなかったとのことですが、起伏平板各1回で、最初は平板。30代で3年目の男性仮名ミノリさんは、「聲の形」がきっかけで業界をめざしプロデューサー志望とのことですが、驚愕の起伏6回のみ。ちなみに、「アニメーター」は、全員が平板でした。なお、ナレーションのフリーアナウンサー(70代、元NHK)石澤典夫さんは、起伏7回のみ(「アニメーター」も)。司会2名は、お笑い芸人山里亮太さん起伏3回・平板4回、タレントYOUさん起伏平板各2回で、両名とも最初は平板でした。


 総じて、業界人でさえ、平気で起伏発音ばかり披露する方が出てきている状況には、大変危惧を覚えます。ベテランの方々は当然に徹底して自然な平板発音を披露してくれますが、若手の方々は世間の悪しき状況に少しずつ侵食されつつあるのかもしれません。どうか歴史をきちんと知ってほしいですし、自信と誇りを持った自然な平板発音が徹底されないと困ります。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年10月12日土曜日

アナウンサー

 今回は、ここ半年ほどのテレビ番組の中でこれまで取り上げていない「落ち葉拾い」的な内容です。アナウンサーのみに特化するのは、実はこれが初めてです。

 ここ数年のアナウンサーは、右を見ても左を見ても、単独語としての
「アニメ」を(ひどい場合は、「アニメ制作会社」などの複合語の場合でさえも、日本語発音ルールに反して!)起伏発音する方々が大半という感じ。特に、テレビ局アナウンサーは、ひどいです。昔はそうでもなかったのに、NHK自身が発行しているアクセント辞典では起伏平板の完全併記なのに、インターネット上の無料のアクセント辞典的なサイトがあろうことか起伏のみ(「まとめ(要約版)」のコメント欄参照)なことも関係があるのか、NHK・民放問わず本当に起伏だらけという現状です。そんな中で、気になった事例が2件ありました。

 CSのAT−Xのオリジナル番組「Club AT-X」。昨年12月からリニューアルされて4種類ほどの異なる形態の番組の統一名称となっていますが、その中で声優の津田美波さん・大和田仁美さん・上田瞳さん3名が女子会トークを繰り広げる「22時のおやつ」。その3回目(「Club AT-X」としての通算第520回)の6月1日放送回。ゲストのフリーアナウンサー(元・「ウェザーニューズ」所属の気象キャスター)檜山沙耶さん(30歳)が、発音機会2回とも自然な平板発音。ちなみに、「ゲーム」は起伏発音。過去投稿にもあるように、昨年12月18日放送の「R指定アニメ」「ARIA」の回にゲスト出演された際は、発音機会2回とも起伏発音だったので、「良い方向に変わった」とも言え、大変嬉しかったです。もともとアニメ好きとのことですが、特にフリーアナウンサーさんは、アニメ特集番組での司会などの機会も多いので、今後もどうか平板発音を徹底していただきたいものです。未聴取ですが、この10月からラジオ(文化放送)で冠番組「檜山沙耶のアニウラ〜アニメの裏側を覗く」も始まったそうですので、是非ともお願いしますね。

 NHK総合で平日のみの毎日午後に放送中の報道・情報番組「午後LIVE ニュースーン」。8月30日放送回ではアニメ監督の山田尚子さんと新海誠さんの対談(録画)を特集。対談後のレポート総括(生放送)の中で、レポーターの局アナウンサー宮﨑慶太さん(推定30代)が、発音機会は1回のみですが平板発音(若干つかえた感じでしたが)。ちなみに、「映画」も平板発音。NHKの局アナウンサーが生放送とは言え平板発音してくれたのは久々だったので、意外ですが嬉しかったです。私生活では平板発音されている方なのかもしれません。ご出身の仙台市は方言として平板アクセントが基本の地域ですが、外来語由来である「アニメ」に方言はもともと無関係ですので念のため(別投稿「方言との関係」参照)。どうか昔のように、もっともっと自然に、本来の正統的な発音である平板発音を披露してくれる局アナウンサーさんが増えて(復活して)いただきたいものですね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2024年10月5日土曜日

世界サブカルチャー史

 1〜4月にBS(プレミアム4Kのみ)で放送され、4〜9月にNHK教育で放送された「世界サブカルチャー史・欲望の系譜4・21世紀の地政学」。 2021年からBSで放送されてきたシリーズの第4弾は、ジャンル別に取り扱うものとなりました。「アイドル編」「ヒップホップ編」「ポップス編」「ゴシック編」「サイバーパンク編」「ゲーム編」「アニメーション編」「ジャポニズム編」の計8編が、各3回放送されました。この中で、単語としての「アニメ」の発音機会があったものをまとめて取り上げます。結果的に、ナレーション以外は大半が外国人となりました。(「ゴシック編」は、ナレーションを含めて発音機会ゼロでした。なお、「ゲーム編」は、唯一日本人ばかりとなった一方、単語としての「アニメ」の発音機会がありませんでしたが、単語としての「ゲーム」との比較について後日別途取り上げる予定です。)

 「アイドル編」では、1969年生まれのアメリカ人で東京大学大学院情報学環教授のジェイソン・カーリンさんが、平板1回のみ(日本語)。アニメ「ルパン三世・カリオストロの城」のクラリスを話題にする中での発音でしたので、アニメ好きと考えていいですね。
 「サイバーパンク編」では、1958年生まれのアメリカ人で南カリフォルニア大学教授(映画芸術)のヘンリー・ジェンキンズさんが、起伏1回のみ(英語)。実写映画「マトリックス」(アニメ「攻殻機動隊」も)を話題にする中での発音でした。
 「ジャポニズム編」では、1976年生まれのフランス人で白百合女子大学准教授(戦後日本史)のトリスタン・ブルネさんが、起伏2回・平板3回(全て日本語)で、起伏発音は最終回での最後の発言の際のみ。1964年生まれのアメリカ人でイェール大学教授(日本映画)のアーロン・ジェローさんは、平板1回のみ(英語)。1973年生まれのアメリカ人でサブカルチャー研究家(株式会社アルトジャパン副社長)マット・アルトさんは、起伏1回のみ(日本語)でした。大学で日本語を専攻したほどの方ですが、悪い影響を受けてしまっいるのかもしれませんね、残念です。ちなみに、フランス人の出版芸術家パキート・ボリノさんが、「マンガ」のみ発音機会があり、平板1回のみ(フランス語)。
 そして真打ち「アニメーション編」。「アニメ」ではなく「アニメーション」としているのは、海外作品を含む芸術としての側面もきちんと捉えようとしているからのようです。まさか直接的な発音機会(アクセント)を避ける意図があったとも思えませんし。1955年生まれのアメリカ人でタフツ大学教授(日本文化)のスーザン・J・ネイピアさんは、起伏2回のみ(英語)。過去投稿では日本語で平板発音のみだったのに、今回のように英語では辞書的な発音になるわけで、意識して日本語の場合(平板が正統的な発音)と英語の場合(起伏が辞書上の発音)を使い分けているのなら大変素晴らしいとも言えますが。1979年生まれのアメリカ人で日本のアニメスタジオ「デ・アート・シタジオ」CEOアーセル・アイソムさんは、起伏2回・平板1回(全て英語)。1982年生まれのアメリカ人で専修大学准教授(文化人類学)のパトリック・W・ガルブレイスさんは、起伏2回・平板気味1回(全て英語)で、「マンガ」も平板1回のみ発音機会あり。そして、1951年生まれの日本人で映画監督(出演者中唯一の業界人)の押井守さんは、当然ながら平板3回のみ。このほか、来日中の外国人アニメファンへのインタビューもあり、唯一発音機会があったカナダ人男性は平板1回のみ(英語)でした。

 なお、全体を通じて、ナレーションは俳優の玉木宏さん。「アイドル編」は起伏1回のみ、「ジャポニズム編」起伏12回のみ、「アニメーション編」は起伏20回・平板1回。なお、8月5日放送の「特別編・フランス興亡の60S」でも起伏1回のみ発音機会あり。「アニメーション編」は、複合語の「アニメ新世紀宣言」なども日本語の発音ルールに反して起伏発音が3回ありましたが、一方で最後の1回だけですが平板発音も披露されたわけです。過去投稿にもあるように、元々普段は平板基調の方だったようですので、NHKということで忖度(NHK側からの指導はないことは明らか)してしまったのかしれません。ちなみに、「コミケ」も発音機会があり、起伏1回のみでした。普段は馴染みのない(であろう)ものに対する自然な発音ですね。

 総じて、外国人であっても、辞書通りの発音(英語は起伏、フランス語は平板)である場合はともかく、日本在住の場合は特に起伏・平板の混在傾向が見られるなど、予断を許しませんね。ナレーションも、特にアニメが直接のテーマの場合は、変な忖度をせず、普段のご自身の発音で通していただければなあとも思います。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2024年9月29日日曜日

現代誤訳

 この夏クール(7〜9月)の新作アニメの中でも異色の存在だった「現代誤訳」。声優の津田健次郎さん&浪川大輔さんがプロデュース(アニメ本編中にも出演)し、岩井勇気さんをはじめとするお笑い芸人が書いた脚本(偉人の名言をコンセプトにしたコント)で、動物着ぐるみ姿のキャラが演じる舞台劇(楽屋も含む)アニメ、そのメイキング(アニメ制作よりも企画段階が中心。アフレコならぬプレスコ現場の音響監督側からの中継もあり)のドキュメンタリー、の二部構成の30分深夜オリジナル作品(全12話)です。キングレコードなどが制作に関わっています。

 アニメ作中では、どのキャラにも「アニメ」の発音機会はありませんでした。メイキングでも、スタッフ側ではキングレコードのプロデューサーと思われる方1名(林玄規さんと思われますが正確には不明)にのみ発音機会があり、業界関係者として当然ながら平板2回のみ(第1・4話)でした。また、岩井勇気さんは、平板2回のみ(第11・12話)でした。さすがです。

 津田健次郎さんは、起伏2回(第1・4話)、平板2回(第4・5話)。浪川大輔さんは、起伏16回(第1・2・4・6・10・12話。うち第10話では「ニ」にアクセントありが1回)、平板8回(第1・4・7・9・10話)。浪川さんは、特に第4話では、林プロデューサー(と思われる)や津田さんに合わせたのか平板発音を連発していましたが、終盤は起伏発音に変わりました(それにつられてか津田さんも最後は起伏)し、その後も第7・9話で良い感じの平板発音を続けていたのに、最終第12話では起伏発音に戻ってしまっていた、という感じです。どうしてこうなるのでしょうか。過去投稿にもあるように、両名とも起伏平板が混在している方々なのですが、特に浪川さんは、ベテランでありながら周りを意識して起伏発音に変えてきている感じなのが大変残念です。ちなみに、第2話では「ドラマ」についても発音機会があり、津田さんと浪川さんが平板各1回でした。「アニメ」の発音と比べると、由々しきことです。

 声優は、露出も多く目立つ存在なので、その動向を注視して行かざるを得ないのが実情です。こういった内輪ネタ暴露(メイキングのドキュメンタリー)がある作品は、実情がよくわかるので大変ありがたいです。もっともっと知りたいものです。
 また、「誤訳」ではないですが、「誤発音」ならぬ「不適切発音」「問題発音」を取り上げる番組があっても良いかも、という気も少しします。世間の関心を高めるためにも。
 
 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年9月21日土曜日

一般芸能人 21

 一般芸能人(アニメ歌手・声優以外の芸能人)について、最近気になったことがあったので優先して取り上げます。


 NHKBSで放送中の音楽番組「The Covers」。8月22日放送の「80年代アニメソングスペシャル」の回。ゲストは工藤静香さん。ナレーションの局アナウンサー池田伸子さんこそ徹底して起伏発音(計6回)でしたが、他のスタジオ出演者全員が起伏発音・平板発音の混在でした。司会2名のうちリリー・フランキーさんは、最初の2回は起伏でしたが、上白石さんの平板発音の後は平板になり、最後は起伏平板と続き、最終的には各3回。もう一人の司会である上白石萌歌さんは、過去投稿にもあるように元々平板発音されている方ですが、リリー・フランキーさんの起伏発音での解説の後、最初に工藤さんに呼びかけた際は平板、その後の会話の中では起伏気味で、最終的には各1回。ゲストの工藤静香さんは、大のアニメ好きとのことで、最初は明確に平板で、その後上白石さんが起伏気味に発音した後に2回連続で起伏気味になり、最終的には起伏気味2回・平板1回。何だか、お互いに意識し合っているような感じも受けましたが、どうもいけません。結局お三方とも元々平板発音してきているように思われますので、自信と誇りを持って平板発音に徹していただきたいというしかありません。

 8月4日にテレビ東京系で放送の「ガンダム 45th Anniversary Party!」。ガンダム45周年にまつわるスタジオトークバラエティーです。司会のカズレーザーさんは、最初のうちは平板でしたが、途中から起伏ばかりとなり、最終的には起伏5回・平板2回。発音機会があったゲストは2名のみで、歌手の西川貴教さんは、起伏で始まり、途中から平板になり、最終的には各2回。俳優の本郷奏多さんは、平板のみ(1回)。残念ながら、局アナウンサーの中原みなみさん起伏のみ(2回)、ナレーションの声優池田秀一さん起伏のみ(1回)。カズレーザーさんは、その場の状況に応じて変わるような感じで、今回は起伏が多かったのは、元々ご本人が起伏基調の方だったからということのようです。本郷さんは、ガンダム(ガンプラ)好きで複数のアニメ作品に出演経験があるせいか自然な平板発音で、好感を持ちました。西川さんも、平板基調に戻りつつあるようで、もっと自信と誇りを持って徹底していただければと思います。


 総じて、一般芸能人の方々は、アニメ業界との最近の関わり方によって(声優などから)悪影響を受けたりするので、むしろ直接の関わりが全く無いかしばらく無いような方々が平板発音されるケースも多いです。工藤静香さんなどはその例かもしれませんが、本郷奏多さんのような例もあるので、単純ではありませんが。とにかく、平板発音する(し続ける)方々が決して減ることのないように、と切に願うものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年8月31日土曜日

業界人4(松倉家など)

   CSのAT−Xでは、アニメ専門チャンネルらしく、アニメ業界人自身へのインタビュー番組を、不定期ではありますが継続した番組枠で設定しています。最近も2つの枠がありますので、まとめて取り上げます。

 「松倉家」は、過去投稿でも取り上げましたが、アニメ業界人(アニメ制作会社、アニメプロデュース会社)やアニメ業界関係者(テレビ局のアニメプロデューサー、レコード会社の音楽プロデューサー、映像編集会社や音響制作会社のスタッフなど)だけによるトークバラエティー番組です。アニメ制作会社J.C.STAFF のチーフプロデューサーで手がけた作品数は業界随一と言われる松倉友二さんが、司会(小料理屋の主人という設定で、ホスト的役割)となり、飲み食いしながら2名のゲストと語り合う形です。アシスタントとしてフリーアナウンサーの八木美佐子さんも出演(ナレーションも担当)しています。ゲストは2回(放送枠としては計1時間)ごとに入れ替わるようです。
 第5・6回(4月5・19日初回放送分)は、アニメ制作会社NAGOMI代表の金子文雄さん、映像編集会社リアル・テイ社長の西山茂さんがゲストです。金子さんは平板1回のみ、西山さんは平板回のみ、松倉さんは平板3回のみ、八木さんはナレーションで起伏3回のみでした。
 第7・8回(7月5・19日初回放送分)は、ゲスト2名とも音響制作会社で、マジックカプセルの見留滉平さん、HALP・H・P・STUDIOの鑰山千代さんです。見留さんは平板2回(他に起伏気味1回)、鑰山さんは平板回のみ、松倉さんは平板2回のみ、八木さんはナレーションで起伏2回のみでした。なお、鑰山さんは「ゲーム」も平板1回のみ、松倉さんは「ドラマ」も平板1回のみでした。
 基本的には平板発音でまとまっているのは当然ですが、それだけに八木美佐子さんには、意識して(できれば当番組以外も含めて)平板発音に変えていただきたいと切に思います。音響制作会社の方々(テレビで生の発言が聴ける機会は初めてかも!)は、「音」「声」の専門集団だけに、さすがという感じはしますが、予断は許さない状況なのかもしれず、若干の不安はありました。

 「明日へのセル画」は、アニメ業界人(アニメ制作会社、アニメプロデュース会社)、特に監督やプロデューサーへのインタビュー番組です。司会は、お笑い芸人の前田裕太さん(ティモンディ)で、ゲストは2名。やはり2回(放送枠としては計1時間)ごとに入れ替わるようです。
 第1・2回(7月13・14日初回放送分)は、東映アニメーション出身で「ARIA」「たまゆら」監督の佐藤順一さん、アニメーター・監督の川野達朗さんです。佐藤さんは平板3回のみ、川野さんは平板1回のみ、前田さんは平板1回のみ、ナレーションの千葉千恵巳さんには発音機会がありませんでした。なお、「ドラマ」についても、佐藤さんは起伏平板各1回、川野さんは平板3回のみでした。
 第3・4回(7月20・27日初回放送分)は、サンライズ出身でボンズ代表の南雅彦さん、アニプレックス出身でエイベックス・アニメーションレーベルズのプロデューサー飯泉朝一さんです。南さんは平板5回のみ、飯泉さんは平板2回(他に「ニ」にアクセントを置く起伏2回)、前田さんは起伏1回・平板4回、ナレーションの中原麻衣さん起伏6回のみでした。なお、「ゲーム」についても、南さんは平板1回のみ、飯泉さんは平板1回のみでした。
 アニメプロデュース会社(アニプレックスなど)関係者は、やはり業界関係者以外と接する機会も多いせいか起伏発音が少し見られますね。由々しき事態です。

 総じて、業界はさすがにまだまだ安泰という感じはしますが、安心しきるところまではいきません。特に、アニメ専門チャンネルの専門的な番組でさえ、ナレーションなどに起伏発音がはびこっている状況なのは、大変憂慮するものです。どうか心していただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年8月25日日曜日

最近どーよ!?(情報系2)

  最近半年間ほどのテレビ番組でまだ取り上げていないもので、アニメ情報番組を取り上げます。具体的には、地上波で制作・放送されているバラエティー・ドキュメンタリー番組です。


 6月27日にTBS系で放送の「大切なことはすべてアニメが教えてくれた」。出演ゲストの中で発音機会があったのは、声優2名のみ。宮野真守さんは、過去投稿にもあるように徹底して平板発音されてきている方なのに、今回は起伏気味1回のみでした。とうとう同調圧力に負けてしまったのか、と大変残念な思いです。津田健次郎さんは、過去投稿にもあるように起伏平板が混在している方ですが、出演作品の紹介で「アニメ「ラーメン赤猫」」を起伏発音(1回)されました。地上波は、視聴者層も幅広いため、特に意識して慎重に対応していただきたいものです。なお、ナレーションの声優高地真吾さんは、起伏のみ(2回)、局アナウンサーの佐々木舞音さんは、起伏のみ(3回)でした。また、ゲストの男性アイドルグループINIで唯一発音機会があった佐野雄大さんは、起伏のみ(1回)でした。そして、インタビュー出演の一般のアニメファン男性2名は、1人が起伏のみ(1回)、もう一人が起伏2回・平板1回でした。由々しき事態ですね。

 なお、津田健次郎さんは、テレビ朝日系で放送中の「徹子の部屋」の4月16日放送回のゲストでした。起伏2回・平板1回でした。司会の黒柳徹子さんが相変わらず起伏のみのため、それに合わせて最初のうちは起伏だった感じでしたが、途中で平板発音された形です。やはり、本来は平板発音が自然だと考えているようにもお見受けしますので、最近露出が多いことからも意識して平板発音を増やしていただければと思います。

 NHK総合で放送中の「ドキュメント72時間」。7月24日放送のフランス・パリの漫画喫茶の回。インタビュー出演した一般のフランス人で発音機会があったのは2名のみ。日本漫画翻訳出版社の編集者で日本語ペラペラの男性は、(平板発音が基本の)フランス人なのに起伏のみ(1回)。日本の現在の悪しき状況に毒されてしまっているのかもしれません。一方で、20代女性は、平板のみ(1回)。ホッとしました。また、「アニメ」ではなく「マンガ」の発音機会があった40代男性は、起伏のみ(1回)でした。やはり「マンガ」は、欧米では共通して起伏発音になる傾向があるようで、「アニメ」とは明らかに状況が異なります。だからこそ、「アニメ」は、世界標準としても平板発音であり続けていただかなくては、と切に思います。そして、ナレーションの俳優鈴木杏さんは、過去投稿にもあるように自然な平板発音を今回も引き続き披露してくれました。とても嬉しかったし、心から安堵しました。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2024年8月13日火曜日

コミケ104参加報告

  8月11・12日に東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ104)のサークル参加報告をさせていただきます。



1 概要

 コミケ91からの毎回参加で、通算11度目のサークル参加(他に別サークルへの委託参加も2回あり)、9度目の「評論・情報」ジャンルで、2日目(8月12日(月))東3ホールウ−13a」です。
 新刊は1種です。全て無料です。

 既刊は、「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」(以下「完全版」)。Q&Aなど当ブログでは直接そのままの形では公開していない内容も含んでいますが、間接的には各投稿の中で触れている内容がほとんどです。前回発行した最終形のつもりのものです。すべて増刷です。
 新刊は、個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきた第9弾「作品編④(以下「作品編」)。今回から、時代順に、これまで取り上げていない全作品を対象に、できるだけ多くの作品の感想・個人的エピソードを語るものです。シリーズ物は(ガンダムシリーズなどのように一部例外はありますが)、最初の作品の発表年(「初出年」)を基準に、その後の続編なども一括して取り上げます。テレビ版、劇場版、OVA版、配信版など全てで、海外作品やアート系作品も例外なく取り上げます。ただし、実写合成やモーション漫画などは、基本的に除外します。
 この他、別紙の自己紹介ペーパー「TAL版勝手にアニメ大賞」(2024年夏版)(以下「ランキング」)は、今回からは作品編に挟み込む形にします。また、ブログ投稿タイトル一覧は、前回から完全版に挟み込む形にしています。基本的に、完全版のみを入手する方はいないと考え、全員の方が作品編は必ず入手するならば、わざわざ別に置く形にする必要がない、と割り切ったためです。


2 事前準備

 既刊は、はるか以前の3月下旬に3回に分けて計140部を印刷済み。冬コミサークル贈呈用も含めて早めに印刷しておこうと3月に印刷しようとしたら、キンコーズが4月から会員制度を変更するため、冬コミ分まで見据えて大量に印刷することにしたもの。4月以降は会員には事実上なれず、会員・非会員が同一価格となる金曜日しか利用困難なためですが、元々割引価格となる金曜日しか利用していなかったので、実質変わりませんが。なお、「ブログ投稿タイトル一覧」も3月にとりあえず120部印刷済みですが、冬コミでは今年(2024年)分も含める必要から紙を1枚増やすしかないため、全体を印刷し直す可能性も見込んで少し減らしました。結局、夏コミ当日は、計100部持参(一般参加者頒布用18部+訪問サーク贈呈用82部)

 新刊は、コミケ開催前々日の8月9日(金)に準備会提出用見本誌や私個人の保存用を含めて20部(つまり頒布可能部数は18部)印刷。ランキングは18部のみ印刷。今後はずっとこのパターンになりそうです。2日間とも当選した場合はもう少し増やしますが。まあ、「アニメ(その他)」では当初から落選続き(制度改正からの3回とも)なので、コミケの暗黙のルールとして「3回連続落選のサークルは優先的に当選」が適用されるならば、次回冬コミでは初の2日間サークル参加となるかもしれませんが。なお、訪問サークルへの贈呈は一切行いません。
 

3 当日の流れ

 当日のサークル入場受付はエントランスホール入口から9時5分入場。サークルスペースへの到着は9時15分。見本誌提出専用袋の投函もすぐに済ませ、食事完了は9時40分。ここまではいつものペース。今回の設営完了は9時58分。開場30分以上前に完了したなんて初めて!。新刊・既刊とも挟み込みがありますが、全て事前に済ませており、ただ並べるだけで良かったからですね。しかも、別冊付録置場も必要なく、非常にすっきりしたレイアウトにできたからです。

 なお、前回同様お誕生日席すぐ後ろでほぼ角地のため、スペースナンバー&サークル名は前回同様A4判(A3判サイズに拡大せず)で、無料」を強調した紙(A4判)と横一列に並べる形です(スペースナンバー&サークルを2枚並べることも考えましたが、そこまでしなくても視認性は十分あるため、やめました。)。頒布物の紹介も、左(小)が既刊、右(大)が新刊、それぞれ「無料」を強調、と横一列に並べるだけです。(既刊用は「左(小)」を明記した物(最終バージョン)も用意していたのですが、一つ前のバージョンの物を誤って貼ってしまいましたが。)




 経過は次の通りです。

 10:30 コミケ開始時刻。離席
       既刊17
部、新刊17を置く。
       隣接サークルさん(ウ13−b)に各1部贈呈済み
       訪問サークル贈呈用本日分(既刊44部)を携帯
      
 
12:15 残り既刊11部、新刊8部確認
        (つまり6部・9部が捌けた!) 
       直後に一般参加者が訪問し、各1部手渡し
       訪問サークル贈呈用は残り24部の状態 
 
 13:15 残り既刊7部、新刊5部確認
        (つまり3部・2部が捌けた!) 
       訪問サークル贈呈用は残り10部の状態

 14:05 残り既刊4部、新刊2部確認
        (つまり3部・3部が捌けた!) 
       直後に一般参加者が訪問し、各1部手渡し
        (WEBカタログチェックで来訪された方で、「レインボー
      隊ロビン」について少し会話)       
       訪問サークル贈呈用は残り5部の状態
       ※新刊は残り1冊の状態に
       (隣接サークルさんに「最後の1冊が持って行かれた時刻」の確
      認を依頼した上で離席)
 14:27 いったん帰席
       既刊・新刊とも残部0確認 
       隣接サークルさんに「ほんの1〜2分前」「既刊については不
      明」と確認。付箋を譲ってもらい、各々に「14:25完売」と
      書き、本を置く位置に貼付
       訪問サークル贈呈用は残り4部の状態
       ※既刊について、1部をスペースに置きいったん離席するがすぐ
      に撤回して、サークルスペース机上はゼロに

 15:32 正式に帰席
       訪問サークル贈呈用が1部余ったため、机上に置く

 15:40 昨日(一般参加)訪問サークルで贈呈したサークルの代表者(昨日
      は不在で売り子に手渡し)が、わざわざ挨拶に来訪。最後の1冊
      (昨日の売り子さんの分)を贈呈。 
  
 16:00 コミケ終了時刻。撤収開始
       既刊・新刊全て(贈呈用も含む)が残部0は久々 
       


4 感想

 位置的にはやや内(北・東)寄りで、島中でしたが、決して悪く無い配置です。人通りも前回並みなのではないかなあ。
 頒布数は、18部は正直困難と思っていましたが、杞憂でした。意外にも14時半頃に頒布終了してしまい、嬉しい驚きでした。昔の作品ばかりなのであまり興味を持たれないかと思っていましたが、さすが年齢層が幅広いコミケ。ただし、途中まで既刊が残部多めだったのに、最終的には同時に残部0になったのは解せません。既刊のみを持ち帰った方が数名いらっしゃるということです。アニメ感想本に興味はなかった(1969年以前は古すぎて興味が持てなかった)ということでしょうか。

 両隣のサークルさんとの交流は、ほぼ左隣(同じ机を使用)に限られましたが、頒布終了時刻確認や付箋提供などご協力いただけて恐縮でした。16時まで一緒でした。
 一般参加者の方々との交流も、結局直接お会いできたのは3名ほど。すぐに持って行かれた方、「レインボー戦隊ロビン」について語ってくれた方、完全版を昨日贈呈したお礼にわざわざ来訪された方(「アニメレコードの本」のサークル代表者)だけでした。サークルスペースにて色々お話がしたいのはヤマヤマですし、そこにこそサークル参加の意義がある事も重々承知していますが、買物の方を優先してしまうのは今後も変わらないと思われます。どうかご容赦ください。
 

5 今後

 次回は、1974年(可能なら1975年)までの見込みです。実は、1971年初出の「ルパン三世」は、ゴールデンウィークに約8日間を費やして再鑑賞・感想執筆(感想というより作品解説が多めの文章)済みです。そのしわ寄せで、今回1970年以降まで取り上げられなかったとも言えます。他にも、感想執筆済みが複数(「荒野の少年イサム」「魔女っ子メグちゃん」)あります。それでも、「科学忍者隊ガッチャマン」「マジンガーZ」「デビルマン」「キューティーハニー」「宇宙戦艦ヤマト」など、続編などが多いシリーズ物が目白押しで、さてどうなることやら・・・。どこまでを続編と捉えるかも悩みどころです(「デビルマンレディー」「ガッチャマンクラウズ」などは、続編として次回掲載対象に含めて良いものかどうかなど)。
 とにかく、暇さえあれば先へ先へと進むことになり、せっつかれている感じで、気が休まる暇がありません。こんなのが後4〜5年も続くことになるのかと思うと、少し憂鬱だったりします。まあ、楽しんで書ければいいんですけどねえ・・・  

2024年8月3日土曜日

最近どーよ!?(情報系1)

 最近半年間ほどのテレビ番組でまだ取り上げていないもので、アニメ情報番組を取り上げます。具体的には、CSのAT−Xで制作・放送されている定例番組です。番組自体は昨年(半年以上前)のものも含みます。


 「R指定アニメ」。元ホストのROLANDさんが総合司会を務め、各回担当司会やゲストの業界関係者など(主に声優)と、作品にまつわる裏話や感想などを語り合うものです。
 1月放送の「トップをねらえ!」の回。ゲストの声優日高のり子さんが、起伏平板各1回で、起伏発音は「ニ」にアクセントを置くものでした。最近はナレーションなどでは「ア」にアクセントを置く起伏発音ばかりされているので、久々に違う発音が聞けて意外でした。元々平板発音されてきた方なので、ぶれることなく平板発音を徹底していただければと切に思います。
 2〜3月に2回に分けて放送の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の回。ROLANDさんは、通算で起伏6回・平板3回で、2回とも混在でした。担当司会の松澤ネキ(旧:松澤千晶)さんは、起伏1回・平板2回でした。ゲストの声優石川由依さんは、最初こそ起伏気味(1回)でしたがすぐに平板のみ(1回)になりました。元々平板発音されてきた方なので、迷うことなく平板発音に徹していただければと切に思います。
 4月放送の「異世界迷宮でハーレムを」の回。担当司会の松澤ネキさん起伏3回・平板1回でしたが、ゲストの声優三上枝織さん徹底して平板(4回)だったのが大変嬉しかったです。過去投稿にもあるように本当に徹底している方なので、今後も変わらないでいただきたいと切に思います。
 5月放送の「幼女戦記(劇場版)」の回。ROLANDさん起伏のみ(1回)でしたが、担当司会の田口尚平さん起伏1回・平板2回と久々に平板基調で嬉しくなりました。
 7月放送の「マリア様がみてる」の回。担当司会の松澤ネキ(旧:松澤千晶)さん平板のみ(1回)でしたが、何と言ってもゲストの声優池澤春菜さんが徹底して平板(6回)だったことに大変癒されました。この方は、2000年代前半にBS2(現:NHKBS)で放送されていた情報番組「金曜アニメ館」でレギュラーアシスタント3名のうちの1名として知ったのですが、当時から活躍されている方が現在も徹底して平板発音であることに、本当に勇気づけられました。

 「Club AT-X」。昨年12月からリニューアルされて4種類ほどの異なる形態の番組の統一名称となっています。
 今回は、その中でお笑い芸人の天津飯太郎(旧:天津向)さんと声優の森川智之さんが司会で、お菓子を食べながら、ゲスト(主に声優)と飲み会トークのノリでまったりとした本当のフリートークを1時間の生放送で繰りひろげる「夜NA夜NAサタデー とりあえず生!」を取り上げます。
 1回目(「Club AT-X」としての通算第510回)の昨年12月16日放送回。天津向さん(当時)は、起伏3回・平板9回で、途中で起伏になった時はドキッとしましたが平板基調で収まりホッとしました。元々平板発音されてきている方なので、ぶれないことを願います。森川智之さんは、起伏2回・平板3回でしたが、やはり途中で起伏になった形で少し不安を持ちました。過去投稿にもあるように、アニメ本編中で起伏発音することはあっても、元々は平板基調のベテランの方ですので、やはり自信を持っていただきたいものです。
 2回目(「Club AT-X」としての通算第513回)の2月3日放送回。天津向さん(当時)は起伏1回・平板4回、森川智之さんは起伏2回・平板11回でした。お二方とも基本的に平板基調で、天津向さんはたまたまうっかり1回だけ起伏になってしまったという感じでしたし、森川さんは堰を切ったように怒涛のごとく平板発音を連発されました。アニメに詳しい人間しかいない場ではリラックスして素の姿が出やすい、ということなのかもしれませんね。
 3回目(「Club AT-X」としての通算第516回)の4月6日放送回。天津飯太郎は起伏気味1回・平板1回、森川智之さんは起伏2回・平板2回でした。森川さんは平板が先でした。ゲストの声優井澤詩織さんは、今回は徹底して平板(5回)でとても嬉しくなりました。元々平板発音されてきている方なので、このまま自信を持って変わらずにいていただければと切に思います。残念だったのは、3月開催のアニメジャパンでの同局ブースのステージイベント関連で、声優の寺島拓篤さん起伏のみ(1回)、俳優の大和田伸也さんがビデオ出演で起伏のみ(3回)だったことです。過去投稿にもあるように、寺島さんは元々平板だったのに最近は起伏ばかりになってしまった感じで大変残念ですし、大和田さんもアニメ好きなら平板発音に馴染んでいただきたいと切に思います。
 4回目(「Club AT-X」としての通算第521回)の6月22日放送回。天津飯太郎は起伏回・平板6回、森川智之さんは起伏のみ(2回)でした。天津さんは最初は起伏でその後は平板に徹した感じでした。この回はどうも良くない感じでしたね。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年7月27日土曜日

一般芸能人 20

 最近半年間ほど(一部は昨年のものも)のテレビ番組でまだ取り上げていないもので、特に一般芸能人(アニメ歌手・声優以外の芸能人)のものが少しまとまって残っているので、今回まとめて紹介します。


 NHKBSで放送中の「ザ・プロファイラー」。昨年12月21日放送の「やなせたかし」の回。司会の俳優岡田准一さんが以前と変わらずしっかり平板(1回)で、とても嬉しかったです。ナレーションの声優笠間淳さんは、残念ながら起伏のみ(3回)でしたが。

 2月17日にNHKBSで放送された「玉木宏が行く遥かなる南米鉄道の旅」(第1回ペルー・チリ編)。レストランのウェイターに話しかける中で、ウェイターは(スペイン語ですが)起伏平板各1回だったのに対し、玉木宏さん平板のみ(1回)でした。過去投稿と異なりますが、元々は平板発音されてきた方なのだろうと推察されます。

 NHK教育で放送中の「♯バズ英語〜SNSで世界をみよう」。5月7日放送の「海外でバズるアニソン」の回。司会の太田光さんらに発音機会はありませんでしたが、ミュージシャンのヒャダイン(前山田健一)さんが発音機会3回とも徹底して平板で、以前と変わっていないことが確認できてホッとしました。ナレーションのOwen真樹さんは、残念ながら起伏のみ(1回)でしたが。

 フジテレビ系で放送中の「私のバカせまい史」。6月13日放送の「グルメ漫画リアクション史」。司会のバカリズムさんが、以前と変わらず平板のみ(1回)でホッとしました。やっぱりこの方は本物です。露出度も比較的高いと思われるので、もっともっと発音機会が増えて、世間一般に平板発音が浸透するようになってほしいと切に思います。

 TBS系で放送中の「日曜日の初耳学」。3月10日放送の「津田健次郎」の回。司会の予備校講師でタレントでもある林修さんは、平板のみ(1回)で、最近はほぼ平板発音が定着している感じで嬉しかったです。ゲストの声優津田健次郎さんは、起伏1回・平板2回で、平板基調だったのは林修さんに(安心して)合わせたのかもしれませんが良かったです。ナレーションの声優永田亮子さんは、残念ながら徹底して起伏(5回)でしたが。

 CSのAT−Xで不定期放送中の「あにめすこ〜ぷ・アニメを本職に見せたら聞いた事ない話が飛び出した件」。5月3・10日放送の「ランウェイで笑って」編。ファッションモデル3名のうち2名に発音機会があり、タレント活動もしているIVANさんは残念ながら起伏のみ(2回)でしたが、俳優でもある高橋ユウさん平板のみ(1回)で、大変嬉しかったです。司会の岩井勇気さん徳井青空さんも、冒頭タイトルコールを除き徹底して平板だった(岩井さん4回、徳井さん1回)ので、(特に徳井青空さんは久しぶりだったので)とても嬉しい気持ちで視聴を続けられました。ナレーションのテレビ東京アナウンサー中原みなみさんは、残念ながら起伏のみ(2回)でしたが。

 7月13日にフジテレビ系で放送された「国民的アニメの祭典・サザエまる子ワンピ鬼滅ちいかわ・55年分の名シーン4時間SP」。ナレーションを含む 11名中発音機会があったのは6名。司会のお笑い芸人川島明さん(麒麟)は、起伏平板各2回ですが、前半は平板のみで後半は起伏のみでした。同じく司会のお笑い芸人チョコレートプラネットのお2人は、長田庄平さん起伏のみ(1回)、松尾駿さん平板のみ(1回)と、見事に分かれました。今後は、両名の力関係(?)などでどちらかに偏るのでしょうか。その場合は、是非とも平板の方でお願いしたいものです。お笑い芸人せいやさん(霜降り明星)は起伏のみ(1回)でしたが、お笑い芸人ヒコロヒーさん平板のみ(2回)。ヒコロヒーさんは、とても自然な感じで、普段から徹底して平板発音されていると推察でき、とても好感を持ちました。ナレーションの声優立木文彦さんは、残念ながら(過去投稿と同様に、インタビュー時はともかくナレーション時は相変わらず)徹底して起伏(7回)でしたが。


 今回はここまでにしておきます。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2024年7月20日土曜日

最近どーよ!?(作品系)

 最近半年間ほどのテレビ番組でまだ取り上げていないもので、アニメ作品関連を取り上げます。具体的には、本編、関連CF(CM)、関連特番です。作品自体は昨年(半年以上前)のものも含みます。


 アニメ本編中は、次の通り。
 昨年放送された「星屑テレパス」(何と実写ドラマも現在放送中)。唯一発音機会があった宝来遥乃役の永牟田萌さんが、さらりと自然な平板発音(1回)でした。最近では本編中での平板発音は滅多に聴けないので、本当に心が震えました。
 4月22日にCSチャンネルNECOで放送の映画「幸福路のチー」(2017年台湾)吹替版。主人公のチー役の安野希世乃さん起伏発音(2回)でしたが、チーの母役の八百屋杏さん起伏2回・平板1回でした。

 番組関連CF(CM)は、次の通り。
 4〜6月に放送されていた「アストロノオト」のブルーレイ宣伝CF(CM)。無職の若林富裕役の杉田智和さんが、意外にも平板発音(1回)されていました。過去投稿では起伏基調だったので、本来は平板発音されてきた方なのかもしれませんが、大変嬉しかったです。
 現在放送中の「多数欠」のスマホアプリ宣伝CF(CM)。神臣役の三上枝織さんが、しっかり平板発音(1回)されていました。以前から徹底して平板発音されている方なので、ホッとしました。
 これらのことから、CF(CM)は制約がほぼ無く基本的にはご本人に任されていることがよくわかります。

 4〜6月に放送されていた作品の主な関連特番は、次の通り。
 3月28日にCSのAT−Xで放送の「TVアニメ「ゆるキャン△SEASON3」放送直前〜「ゆるキャン△」へようこそ」。発音機会が唯一あった原紗友里さんは、起伏平板各1回で、普段は平板基調という感じでした。
 4月3日にBSフジで放送の「放送直前特番「リンカイ! SPECIALきゃんぷ」」。発音機会があった5名のうち、遠野ひかるさん起伏のみ(8回)、長谷川玲奈さん起伏(1回)、佐々木李子さんが前回投稿と異なり起伏気味(1回)だったのに対し、川村海乃さん起伏1回・平板3回、葵あずささん起伏平板各1回、と分かれました。若手ばかりだし、良い傾向と言えなくもありませんが、互いに影響し合う中で平板基調に揃っていけば良いなあとも思います。
 4月4日にNHK教育で放送の「今からでも楽しめる! 響け! ユーフォニアム」。ナレーションの黒沢ともよさんは、投稿はしていませんが基本的に起伏発音しか耳にしたことがなく、残念ながらこれまでと変わらず起伏(1回)でした。NHKということは無関係だと思いますが。
 6月23日にCSのAT−Xで放送の「じいさんばあさん若返る」最終回オーディオコメンタリー版。ばあさん役の能登麻美子さんには発音機会が無く、じいさん役の三木眞一郎さんは、起伏(1回)でした。ベテランなのに残念です。

 そして、4〜6月に放送されていた「声優ラジオのウラオモテ」。アニメ本編(全12話)中では、発音機会があった全員が起伏だったのは、予想通りとはいえ大変残念。特に、放送作家役の福圓美里さん(2回)、声優マネージャー役の小清水亜美さん(2回)、アニメ監督役の川田紳司さん(1回)はショックでした。主人公の母役の柚木涼香さん(1回)や主人公たちのクラスメイト役の島袋美由利さん(1回)も、アニメと無関係な素人役とはいえ残念。そして、主人公の声優(互いに同級生)役の伊藤美来さん(6回。うち1回は「ニ」にアクセントがある感じ)&豊田萌絵さん(3回)。現実のアニメ監督は、(谷口悟朗さんのような例外もいるにはいますが)業界人として当然に平板発音なのです。もしかすると起伏発音で統一するよう指示が出ていたのかもしれませんが、由々しき事態だと思います。一方で、当作の同時期関連特番「声優ラジオのナカノヒト」(全9回)は、指示も無く規制が緩いと思われ、伊藤美来さんは起伏20回(うち1回は「ニ」にアクセントがある感じ)・平板1回、豊田萌絵さんは起伏12回・平板4回。過去投稿にもあるように、伊藤美来さんは元々平板発音(「スパイ教室」関連特番など)だった方で、豊田萌絵さんも元々起伏平板が混在していた方です。伊藤さんが豊田さんにつられた感じの1回を除き徹底して起伏発音だったことは、残念の極みです。何とか元に戻っていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)