2026年7月27日月曜日

最近どーよ!?(落ち葉拾い5)

  ここ1年ほどのテレビ番組の感想から落ち葉拾いをします。今回は、アニメ業界関係者以外の素人(学識経験者、評論家、漫画家など。芸能人を除く)を中心に紹介します。

 昨年10月2日にCSのAT−Xで放送の「「私を喰べたい、ひとでなし」アニメ化記念特番」。原作者の漫画家苗川采さん起伏2回・平板1回(起伏が先)。同行した主演声優の上田麗奈さん起伏ばかりだったのに影響されているのか、京阪式アクセントの四国(愛媛県)出身ということもあるのか、元々は平板発音されてきた方なのではないかと推察します。悪い見本に影響されてしまうとしたら忸怩たる思いが募ります。

 昨年11月28日にNHKBSで放送のドキュメンタリーなぜ”原画”は海外へ〜漫画・アニメ文化の行方。明治大学国際日本学部准教授の森川嘉一郎さんが、平板1回のみ。この方は、50代ですがアニメにも詳しく、以前からずっと平板発音され続けています。一方で、文化庁芸術文化担当参事官(当時。過去には早稲田大学人間科学部教授も歴任)の小野賢志さんが、起伏1回のみ。行政側の担当者がこれでは困りますね。

 2月20日にテレビ朝日系で放送の「タモリステーション〜世界を魅了する日本のエンタメ最新事情」。タモリさんご本人には発音機会は無いですが、ナレーションのほか、外国人も日本人声優などが吹き替えているため起伏ばかり。その中で、ネットフリックスのコンテンツ部門ディレクターの山路裕史さん平板1回のみ。一方で、電通のエンターテインメントビジネスセンターの清水恵介さん起伏2回のみ。アニメなどのコンテンツ産業に関わる方々でも、配信事業者の方が広告会社よりもアニメ自体に関わりが深いということかもしれませんが、やはり平板発音を基本としていただきたいものです。

 6月3日にCSフジテレビONEで放送の「漫道コバヤシ〜ヤングジャンプ編集部訪問スペシャル」。集英社の『週刊ヤングジャンプ』編集長の増澤吉和さん平板1回のみ。さすがアニメ化作品も大変多い集英社、さすがです、これが当然なのです。

 6月13日にNHKBSで放送の「MUSIC AWARDS JAPAN 2026 レッドカーペットライブ」。音楽評論家の柴那典さん平板1回のみ。昨年の同番組では起伏1回のみでしたが、その前の過去投稿にもあるように元々平板発音されている方だと思われます。現在のアニソンの隆盛で評論界隈も「アニメ」という単語を発する機会が増えていると思われますが、やはり平板基調であっていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2026年7月5日日曜日

ピッカルチャー

  テレビ東京系で4月12日から放送中の「ピッカルチャー〜アニメの色んなとこにスポットライトを当ててピカッと光らせてみた」。お笑い芸人のせいや(霜降り明星)さんと俳優の高杉真宙さんが司会を務め、アニメ(一部回は特撮も)に関する深掘りをする情報バラエティー番組です。4月26日放送の第3回から視聴開始しました(それまでは当番組の存在に気づいていなかったため)。地上波で毎週放送の番組としてはかなり濃い目の内容で、それだけアニメ情報番組が普通の存在になったということなのでしょう。
 各放送回の特集は、次の通りです。
  ③ 4月26日  アニメジャパン
  ④ 5月 4日  アニメ飯
  ⑤ 5月17回  アニメソング
  ⑥ 5月24日  プロが選ぶ「何回も観ちゃうアニメ」
  ⑦ 5月31日  声優養成所
  ⑧ 6月 7日  ウルトラマン60周年
  ⑨ 6月14日  泣けるアニメ
  ⑩ 6月21日  フランスでの日本アニメ人気調査(前)
  ⑪ 7月 5日  フランスでの日本アニメ人気調査(後)

 番組ナレーションは、固定されておらず、③④は声優の夏川椎菜さん起伏各1回、⑤⑥⑦は声優の宮沢小春さん⑤が起伏2回のみ・⑥⑦が起伏各1回、⑧⑨は声優の皆口裕子さんで⑧が起伏1回のみ・⑨が起伏3回のみ、⑪は声優の森久保祥太郎さんで起伏1回。大変残念ながら、全員が起伏発音ばかりでした。

 スタジオゲストは、毎回ではないですがあります(⑤のゲストは今後の投稿で取り上げる予定のため本件投稿では省略)。⑥ではアイドルタレントの宮田俊哉さんが、起伏10回のみと、相変わらず起伏発音ばかり。⑨ではお笑い芸人の天津飯大郎さんが、起伏平板各1回で、平板発音が徹底していないのが残念です。
 
 インタビュー等のゲストは、少し分けます。
 素人は、④でアニメジャパン会場での男性アニメファンが、1人は平板1回のみ、もう1人は起伏1回のみ。⑦で唯一発音機会があった生徒(22歳女性)が、起伏気味1回のみ。
 一般芸能人は、⑥でお笑い芸人(宮下草薙)の宮下兼史鷹さんが、起伏1回のみ。
 アニメ業界人は、④でアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」監督の松田清さんが、起伏気味1回・平板3回。⑥でアニメ「勇者のクズ」プロデューサーの引田崇人さんが、インタビュースタッフの発音に引っ張られる感じで、起伏気味1回のみ。少し気になります。
 外国人(フランス人)は、(日本語が少し話せる方々も含め)フランス語の発音原則に従い全員が平板発音のみでした。さすがにホッとしました。

 インタビュアーなど当番組制作スタッフの声も、毎回ではありませんが結構聴けます。④で男性スタッフが平板2回のみ、⑤で男性スタッフが起伏1回のみ、⑥で男性スタッフが起伏3回のみ、⑨で女性スタッフが起伏2回のみ、同じく⑨で男性の番組ディレクター(?)が起伏1回のみ、⑪で女性スタッフが起伏6回・平板2回(フランス語では平板3回のみ)、同じく⑪で男性スタッフが起伏2回・平板1回。大半が起伏発音のみだったわけで、テレビ局(特に社内に「アニメ局」があるほどアニメが多いテレビ東京)関係者がこんな状況では本当に困ります。

 さて肝心の司会のお2人。
 せいやさんは、③で起伏気味1回のみ、④で平板1回のみ、⑤で起伏気味1回・平板2回(平板が先)、⑥で起伏2回(うち1回はゲスト含む3名一緒で声を上げるもの)・平板3回(平板が先)、⑦で平板2回のみ、⑧で平板1回のみ、⑨で起伏気味1回・平板2回(平板が先)、⑩で平板1回のみ、起伏気味(「ニ」にアクセント)1回・平板2回。これらのことから、明らかに普段から平板発音されている方で、ゲストなどに引っ張られて起伏発音してしまう場合もあるという程度です(過去投稿では起伏でしたが。)。しかも、テレビ東京系の番組間スポットで流される番組予告CF(CM)では、明確に平板1回のみです。CF(CM)で明確に平板発音される事例は、最近はとみに少ないので、とても嬉しいですし、こういう事例がもっと増えていただきたいと強く感じます。
 高杉真宙さんは、③で平板1回のみ、④で起伏平板各1回(平板が先)、⑤で起伏2回・平板1回、⑥で起伏10回のみ、⑨⑩起伏各1回。この方は、もともと起伏基調のようです。当初はせいやさんに引っ張られて発音していたような感じだったのに、特に⑥の宮田俊哉さんに感化されたのか、開き直ったように起伏発音ばかりになった感じです。


 以上から、どうも起伏発音がはびこってきている感じがあり、大変危惧するものです。せいやさんのように自然に平板発音できる方々が、アニメ関連の情報バラエティー番組(番組予告CFも含む)の司会やスタッフを務めていただければ何とかなるとも思いますが。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)