2024年3月30日土曜日

アニメジャパン3(有料ステージ)

 去る3月23・24日に東京ビッグサイトでパブリックデーが開催された「アニメジャパン」。5年ぶりに直接参加しました。3回に分けて、単語としての「アニメ」の発音を中心に感想をまとめます。

 3回目は、「AJステージ」(前回取り上げたAT−X新サービス発表会」以外)。REDステージ・GREENステージ・BLUEステージの3種類があり、BLUEステージの後方のみが無料の立席となる以外は全て有料(事前抽選)です。今回は、10件申込で2件のみ当選。いずれもBLUEステージですが、めぼしいステージは申し込みしていないものも含めて、無料アーカイブ配信(一部を除き1週間限定)で視聴可能です。そのため、無料アーカイブ配信があるもののうち全体をインターネットで完全視聴したものを一括して取り上げます。以下の通りです。




 業界人の方々。関弘美さんは、アニメ制作会社のプロデューサーで、当然ながら昔から平板遠藤一樹さんは、テレビ局のプロデューサーですが、徹底して自然な平板発音で、とても嬉しくなりました。もちろん、これが当然の姿なのですが。テレビ局でも、プロデューサーとアナウンサーでは、だいぶ違うのですねえ
 局アナウンサーの方々。日本テレビの伊藤遼さんは、「アニメオタク」と自己紹介されていたほどですが、徹底して起伏発音でがっかり。アニメ好きを公言するならもう少し意識していただきたいものです。テレビ朝日の三谷紬さんも、発音機会は1回のみでしたが起伏発音。最近のアナウンサーの発音傾向ではありますが、1990年代前半生まれのお二方には、本当にアニメをめぐる歴史をきちんと知っていただきたいですね。なお、ニッポン放送の吉田尚記さんは、相変わらず起伏基調ですが時々平板発音が混じるので、もっともっと強い平板基調になっていっていただければと切に思います。
 フリーのアナウンサーや司会者(タレントを含む)の方々。奥浜レイラさんは、私が視聴した範囲内のステージでは、残念ながら徹底して起伏堀口弥生さんは、稀に平板発音もされていたほどなので、平板基調に変わっていっていただければと思います。田口尚平さんは、過去投稿にもあるように一時は平板発音もされながらも最近は起伏基調に戻ってしまった感じなので、平板発音を増やしていっていただきたいものです。森遥香さんは、過去投稿にもあるように以前は平板発音もされていた方なので、平板基調に戻っていただきたいと切に思います。松澤ネキ(旧:松澤千晶)さんは、平板発音で始まったかと思うと後では起伏発音になるなど安定しません。イベントなどの司会も比較的多いので、平板発音を徹底していただければと切に思います。天津飯太郎(旧:天津向)さんは、私が視聴した範囲内のステージでは、やや起伏気味が1回のみありドキッとしましたが、息継ぎ等の関係でやむを得ずそうなったようにも感じましたので、大きな心配はしなくても良さそうです。
 その他、Vtuberで歌手として英語圏中心に活動されている森カリオペさん。日本語もほぼ普通に話せるのですが、当初は平板発音ばかりだっのが途中から起伏発音ばかりになってしまったのが残念。平板基調とは言えるので、変な勘違いなどすることなく徹底して自然な平板発音をしていただければなあと思います。
 
 声優で司会を担当された方々。私が視聴した範囲内のステージでは、天﨑滉平さんは徹底して平板儀武ゆう子さんは徹底して起伏。両極端でしたが、やはり「人それぞれなんだなあ」と思うしかありません。
 ゲスト登壇された声優の方々。
 起伏のみだったのは、上田麗奈さん八代拓さん花守ゆみりさん久野美咲さん潘めぐみさん福西勝也さん丸岡和佳奈さん会沢紗弥さん内田雄馬さんのほか、過去投稿と同様に種﨑敦美さん水瀬いのりさん前田佳織里さん(特に潘めぐみさんは、「ドラマ」が過去投稿では起伏だったのに今回は平板で、「アニメ」との違いにかなりショックを受けました。意識して変えたのならば「アニメ」についても同様に変えていただきたいものです)。過去投稿では平板だったのに今回起伏だった小林千晃さん。過去投稿では平板のみから起伏平板混在になり今回起伏だった井口裕香さん。過去投稿では起伏平板混在だったのに最近は起伏ばかりになってしまった感じの千葉翔也さん神谷浩史さん。なお、内田雄馬さんは、島﨑信長さんの平板発音につられて「起伏気味」にとどまったりもしていますので、変化の可能性はありそうです。
 一方、平板のみだったのは、私が視聴した範囲内のステージでは、大塚剛央さん富田美憂さん。今後も絶対に変わらず平板発音をし続けていただきたいものです。そして意外にも過去投稿では徹底して起伏だったファイルーズあいさんも。何かきっかけがあったのかはわかりませんが、是非とも平板基調を続けていただきたいですねえ。
 そして、起伏平板が混在した方々も多いです。豊田萌絵さんは、最初は平板だったのに会場で上映された映像の感想時では起伏で、普段はどちらなのか判別が難しいです。岡本信彦さんも、元々は平板基調のようですがもっと徹底していただければと思います。逆に高橋李依さんは、過去投稿では起伏ばかりだったのに今回初めて平板発音を耳にしました。やればできるじゃないですか!。息継ぎとかの関係で偶然できただけかもしれませんが、これを機会に増やしていっていただければと思います。また、過去投稿では起伏基調だったのに今回は平板基調という感じがしたのが、鬼頭明里さん内山昂輝さん。さらに過去投稿では起伏平板混在でリラックスした感じの際には平板発音を披露してくれる島﨑信長さん。お三方とも、元々は平板発音されてきたに違いありません。是非とも、同調圧力に負けたり変な勘違いをしたりせず、平板発音を徹底していただけることを切に切に望みます。


 以上です。「結局は個人」な情勢は変わりありませんが、以前よりも起伏発音化の圧力が強まっている感じがする昨今、何とか平板発音を耳にできる機会が増えてほしいものですね。


2024年3月27日水曜日

アニメジャパン2(AT−X)

 去る3月23・24日に東京ビッグサイトでパブリックデーが開催された「アニメジャパン」。5年ぶりに直接参加しました。3回に分けて、単語としての「アニメ」の発音を中心に感想をまとめます。

 2回目は、「AJステージ」。REDステージ・GREENステージ・BLUEステージの3種類があり、BLUEステージの後方のみが無料の立席となる以外は全て有料(事前抽選)です。今回は、10件申込で2件のみ当選。いずれもBLUEステージですが、めぼしいステージは申し込みしていないものも含めて、無料アーカイブ配信(一部を除き1週間限定)で視聴可能です。そのため、無料アーカイブ配信がない(当日の生配信のみあり)ものだけに直接傍聴(着席観覧)しました。


 1日目(23日(土))の「AT−X新サービス発表会」。ABEMAでの当日生配信のみあり。インターネットでの有料(税込月額480円)配信サイト「AT−DX」についての紹介です。配信オリジナル番組の出演者が登壇して内容を紹介。隠れた名作アニメの紹介番組「大和田伸也のチンボラソ・トゥーハン」の大和田伸也さん、○○周年などアニバーサリーな声優のトーク番組「♯アニバ声優」の第1回ゲストのスフィアの4名、お笑い芸人などが登場する「マヂラブのマヂでラブになるTV」のマヂカルラブリーの2名が登壇。アニメ音楽を担当するJ−POPアーティストなどにインタビューする「STUDIO HISASHI with Anime」のGLAYのHISASHIさんがビデオレター出演。本家AT−Xの声優オリジナル番組「とにかくゆるく過ごしたい!」出演中の寺島拓篤さんもなぜか登壇。司会はテレビ東京アナウンサーの竹﨑由佳さん。30分間全てを着席鑑賞。
 正直ひどいものでした。大和田伸也さんは、発音機会7回とも徹底して起伏(ちなみに「ゲーム」も起伏1回のみ)。スフィアの中で唯一発音機会があった豊崎愛生さんは、起伏気味1回のみ。マヂカルラブリーのお二人は、野田クリスタルさん起伏1回のみ、村上さん起伏6回・平板1回(そのうち、番組紹介CF(CM)内では起伏2回のみ)。HISASHIさんは、起伏2回のみ。寺島拓篤さんは、起伏2回・平板1回で、普段は平板基調なのに、周りに引っ張られたのか起伏基調。﨑由佳さんは、起伏20回のみ(番組紹介CF(CM)内を含む)で、そのうち2回は複合語の「アニメ専門チャンネル」の「アニメ」を日本語のルールに反しての(アナウンサーにあるまじき)起伏発音。もう、絶望的な気分でした。
 でも、最後に救われました。最後の鏡開きで登壇したAT−X社長の川崎由紀夫さんに。発音機会3回とも徹底して平板。さすがはアニメ専門チャンネルの代表だけあります。いや当然のことなのですが、こんなに感激し安堵させられてしまうとは。これでもし社長までもが起伏発音を連発していたら・・・ゾッとしますし、視聴意欲を失い、もう加入しないかも。過去投稿にもあるように、同局プロデューサーの山崎明日香さんも、いつも平板発音されていますし、最悪の事態には至っていないのですが・・・どうか、アニメ専門チャンネルの意地と自信と誇りにかけて、平板発音を徹底するようにしていただきたいです。出演者(少なくとも司会者)へも訓示(!)していただきたいくらいですね。

アニメジャパン1(クリエイション)

 去る3月23・24日に東京ビッグサイトでパブリックデーが開催された「アニメジャパン」。5年ぶりに直接参加しました。3回に分けて、単語としての「アニメ」の発音を中心に感想をまとめます。
 1回目は、「クリエイションステージ」。アニメビジネスに関するプロデューサーなどの座談会形式のステージイベントで、無料開放されており、会場も壁のないオープンスタイルです。これまでも、ビジネス系ステージは、前身の「東京国際アニメフェア」を含め必ず行われており、2018年にはニコニコ生放送付きのオープンステージで行われた「Anime Japan 放送局ブース」もありましたが、それ以来途絶えていました。久々に復活して、何よりです。未来のアニメ業界人を育てる(人手不足のため、年齢を問わずアニメ業界への就職・転職に役立ててもらう)趣旨らしいですが、当然あるべき形態のステージですので、今後も欠かさず続けていただきたいものです。今回私が参加したのは、3件のみ。


 1日目(23日(土))の「マクロス誕生秘話から最新作まで。今だから語れる同級生SP鼎談。」。慶應義塾高等学校の同級生で仕事上のつながりも深い河森正治さん・美樹本晴彦さん・大野木寛さんの座談会で、司会はアニメ評論家の藤津亮太さん。なお、45分間のうち最初の15分は、会場自体へ到着が間に合わず聞き逃しています。
 河森正治さんは、1977年頃のコミケ参加から来年予定の関西万博との関わりまでいろいろ話されましたが、発音機会は「マンガ・アニメ」という形で起伏気味2回のみ。ちなみに「コミケ」も起伏2回のみ。美樹本晴彦さんは、徹底して平板3回のみ。ちなみに「ゲーム」も平板2回のみ。大野木寛さんは、平板1回のみ。藤津亮太さんは、以前と変わらず平板1回のみ。
 正直、私とほぼ同世代と言っていい河森さんが起伏気味だったのはショックでしたが、他の御二方が徹底して平板だったので、ホッとしました。河森さんは、関西万博のからみで自治体関係者や一般企業人、つまり「素人」と接する機会も多いでしょうから、ぜひともアニメファン第1世代として自信と誇りを持って平板発音していただきたいものです。

 1日目(23日(土))の「制作プロデューサー放談ステージ」。バンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)の仲寿和さん、ぴえろの富永禎彦さんの2名で、司会はフリーアナウンサーの金子菜々美さん。アニメ制作会社の所属で「制作進行」の上司である「制作デスク」(または更にその上)のような立場で対外的な交渉・調整を担う「制作プロデューサー」のトークで、ヤバい話は流石に無理ですが仕事の実態を可能な限り赤裸々に()語ってくれました。なお私は、45分間のうち最初の18分のみ傍聴した後、大変迷った挙句、別ステージとの兼ね合いで泣く泣く退席せざるを得ませんでした。
 仲寿和さんは発音機会2回、富永禎彦さんは発音機会1回、いずれも徹底して平板金子菜々美さんは、発音機会1回のみで起伏
 業界人中の業界人であるアニメ制作会社社員なら当然なのですが、フリーアナウンサーの方にはこの機会に平板発音が業界の常識という認識を持っていただければと思います。

 2日目(24日(日))の「宣伝プロデューサー座談会」。アニプレックスの寺田浩史さん、東宝の清水陽太郎さん、KADOKAWAの成田幸弘さんの3名で、司会はフリーアナウンサーの金子菜々美さん。アニメ企画会社などで宣伝担当のチーフを務める「宣伝プロデューサー」のトークで、自己紹介、やりがい・苦労、業務の参考とするものなどが語られました。何と会場からの質問コーナーもあり、時間の関係で女性1名だけが質問しました。
 寺田浩史さんは、発音機会5回で起伏気味1回・平板4回(起伏気味は質問への回答時のみ)。清水陽太郎さんは、発音機会4回とも徹底して平板成田幸弘さんは、発音機会16回中、最初の自己紹介と最後の挨拶では平板4回でしたが、個人的趣味のテニミュ(テニスの王子様ミュージカル)の話などでは起伏9回も連発し、質問への回答時も起伏2回のみ。金子菜々美さんは、起伏3回のみ。なお、質問した素人の女性は平板1回のみ。
 れっきとした業界人であるアニメ企画会社の社員ならば当然なのですが、寺田さんは平板に徹しようと意識していた感じがありましたが、清水さんはごく自然な感じでした。成田さんは、普段は起伏発音されている方なのでしょうが、素人には(質問者側が平板にも関わらず)起伏で回答しても、先輩()を見習って最後は意識して平板に戻していた感じでした。本来は先輩(自分よりも玄人の度合いが強い人)を見習うのが自然なあり方なので、大変良い傾向ですが、今後も平板発音を徹底するようにしていただければと切に思います。


 以上です。業界人の中でさえも予断を許さない現状であることを再認識させられました。まだまだ先は長いですねえ。

 引き続き、同日投稿となりますが、有料ステージで唯一直接傍聴(着席観覧)したものを取り上げます。

2024年3月20日水曜日

松倉家

 CSのAT−Xで放送中の「松倉家」。アニメ業界人(アニメ制作会社、アニメプロデュース会社)やアニメ業界関係者(テレビ局のアニメプロデューサー、レコード会社の音楽プロデューサーなど)だけによるトークバラエティー番組です。個人的には、大変興味深く、以前から切望していた類の番組です。
 アニメ制作会社J.C.STAFF のチーフプロデューサーで手がけた作品数は業界随一と言われる松倉友二さんが、司会(小料理屋の主人という設定で、ホスト的役割)となり、飲み食いしながら2名のゲストと語り合う形です。アシスタントとしてフリーアナウンサーの八木美佐子さんも出演(ナレーションも担当)しています。ゲストは2回ごとに入れ替わるようです。第1回(昨年12月30日放送)は加入期間中にも関わらず見逃してしまったのですが、第4回まで放送され、4月にも第5・6回が放送されます。

 第2回(1月28日初回放送分)は、小学館集英社プロダクションの根岸智也さん、アニメプロデュース会社EGG FIRMの植島一輝さんがゲストです。アニメの立ち位置の今昔、制作期間の長短、スタッフ人選の苦労、ノイタミナ誕生の経緯、原作者との関わり方、今後の業界のあり方、優れた作画、声優キャスティング事情などが話題となりました。作品は、「斉木楠雄のΨ難」「極主夫道」「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」「彼氏彼女の事情」「ハチミツとクローバー」「ハイスコアガール」「ぱにぽにだっしゅ!」「ロードス島戦記」「超時空要塞マクロス」「王立宇宙軍オネアミスの翼」「青い花」「灼眼のシャナ」など(個人的には大半が未見)に触れられました。根岸さんは平板5回(他に起伏気味が2回)、植島さんは平板回のみ(ちなみに「ゲーム」は起伏1回のみ)、松倉さんは平板4回のみ、八木さんはナレーションで起伏1回のみでした。基本的には、平板発音が徹底している感じで、ホッとしました。

 第3回(3月2日初回放送分)・第4回(3月16日初回放送分)は、レコード会社フライングドッグ社長の佐々木史朗さん、アニメプロデュース会社EGG FIRM代表の大澤信博さんがゲストです。3名の出会い、印象に残る作品、業界入りのきっかけ、作品への音楽の付け方、業界の鬼才たち、対応が大変だった監督、若手クリエイターの発掘、音楽アニメの演奏シーン、マクロスシリーズの革新性、最近のアニメ映画の特徴などが話題となりました。作品は、「エクセル・サーガ」「スーパードールリカちゃん」「カードキャプターさくら」「少女革命ウテナ」「エイリアン9」「機動警察パトレイバー」「戦国奇譚妖刀伝」「AKIRA」「カウボーイビバップ」「月詠」「あずまんが大王」「のだめカンタービレ」「キャロル&チューズデイ」「マクロス7」「機動警察パトレイバー」「機動警察ガンダムSEED」「アイの歌声を聴かせて」「鬼太郎誕生」などの作品(個人的には半数以上が未見)に触れられました。佐々木さんは(第3回の最初の2回こそ起伏でしたが)平板7回、大澤さんは平板3回(他に起伏気味が2回)、松倉さんは平板6回のみ、八木さんはナレーションで起伏2回のみでした。息継ぎなどの関係で起伏気味が見られた(佐々木さんは過去投稿と異なり起伏発音が見られた)ものの、基本的には平板発音でまとまっていた感じです。

 基本的に業界人なので、平板発音は当然なのですが、より一層徹底していただければと思いますし、フリーアナウンサーである八木さんは、そういう状況を見習って(当番組以外でも)平板基調に変わっていっていただければと切に思います。過去投稿にあるように同局のアニメ情報番組
Club AT−X 」出演時も起伏基調(つまり平板発音もあり)でしたが、あまり改善されていません。佐々木さんも、レコード会社は業界人ではなく業界関係者ですが、平板発音を徹底していただきたいものです。その点、経験豊富な松倉さんの徹底ぶりはさすがで、心からホッとさせられます。
 業界はさすがにまだまだ安泰という感じはしますが安心しきるところまではいきませんし、業界人と接する業界関係者や素人の方々も見習っていただきたいものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2024年3月2日土曜日

業界の周辺

 テレビ番組の感想で、アニメ業界周辺の方々(漫画家、脚本家、テレビ局のドラマプロデューサーなど)について、まとめて取り上げます。一部は、アニメ業界人(アニメ制作会社)やアニメ業界関係者(テレビ局のアニメプロデューサーなど)も含みます。


 BS−TBSで放送中の「X年後の関係者たち・あのムーブメントの舞台裏」。お笑いタレントのカズレーザーさん(メイプル超合金)が司会を務め、かつて話題になった現象などの関係者を複数人集めて裏話などを語り合ってもらうトークバラエティー番組です。
 昨年8月15日の「機動警察パトレイバー」の回。発音機会があったゲスト出演者は3名。アニメ・特撮研究家の氷川竜介さんは、発音機会5回とも当然に徹底して平板でした。漫画家のゆうきまさみさんは発音機会1回のみでいつもと変わらず平板でホッとしましたが、脚本家の伊藤和典さんは発音機会1回のみであろうことか起伏気味でした。こんなところまで起伏発音化の悪い流れが及んでいるのかと軽いショックを受けました。ナレーションのTBSアナウンサー小倉弘子さんは発音機会2回とも起伏でしたが、司会のカズレーザーさん起伏平板各1回でした。
 昨年12月25日の「鳥嶋和彦」の回。元・『週刊少年ジャンプ』編集長で、同誌の黄金時代を築いた名編集者として大変有名な方ですが、珍しく単独インタビュー形式でした。鳥嶋和彦さんは、発音機会4回とも徹底して平板でした。既に70代の方ですが、アニメブーム時(1977〜1985年頃)にも編集者として活躍されていた人物なので、当然に平板発音されているわけで、とても安心しました。司会のカズレーザーさんには発音機会がなく、ナレーションのTBSアナウンサー豊田綾乃さんは発音機会1回のみで以前と変わらず起伏でした。ゲストに敬意を評して平板発音してくれても良さそうなのに、と少し思いました。

 CSのフジテレビONEで放送中の「漫道コバヤシ」。司会のケンドーコバヤシさんが、漫画家の仕事部屋などを訪問しインタビューするトークバラエティー番組です。昨年12月23日放送の「10周年&100回記念特別編」では、番組ディレクターの増田真也さんと2人で過去の内容を総括的に振り返る形式でした。増田真也さんは、発音機会3回のうち、最初は平板でしたが、ケンドーコバヤシさんが今回は発音機会3回とも起伏だったためか、後の2回は起伏でした。おそらく元々平板発音されている方に違いないのですが、変な勘違いをしないで平板発音を貫いていただきたいと感じました。

 CSの衛星劇場で放送中の「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」。第3回(昨年12月放送分)は「甦れ青春!OVA座談会(前編・後編)」。出演者4名のうち声優の松井菜桜子さん以外の3名に発音機会がありました。読売テレビプロデューサーの諏訪道彦さんは、かつて関西ローカルで「アニメだいすき!」という深夜枠のOVA中心のアニメ再放送をプロデュースしており、OVAをテレビで視聴する魁を担った方です。発音機会15回のうち、当初は徹底して平板でしたが起伏も混じるようになり、起伏7回・平板8回でした。アニメ情報番組で起伏発音されるのに出くわしたこともありますが、アニメ業界関係者なので平板発音を貫いていただきたいと切に思います。脚本家の上江州誠さんは、発音機会9回のうち、最初は平板でしたが起伏も少しまじり、起伏3回・平板6回でした。司会の吉田尚記さんは、発音機会15回のうち、起伏10回・平板5回でしたが、番組名「アニメだいすき!」は4回とも全て平板で、「アニメのイベント」1回を平板発音されました。ゲストに敬意を評したのか少なくとも番組名では徹底できたわけで、過去投稿にもあるように平板発音も時々されているので、平板基調と断言できる程度になっていただければと切に思います。


 今回はここまでです。総じて、業界の周辺においても予断を許さないのが現状ということになり、大変危惧するものです。元々平板発音されている方々は、くれぐれも勘違い等で起伏発音に変えたりしないでいただきたいと強く願うものです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)