2018年6月3日日曜日

やはり2010年か

 (今後しばらくこまめに投稿が続く予定です。)
  
 先月までBSアニマックスでシリーズ全話が放送されていたアニメ「のだめカンタービレ」。2007年作品の初期23話、2008年作品の「巴里編」11話、2010年作品の「フィナーレ」11話です。まともに観るのは実は今回が初めてなのですが、発見がありました。
 巴里編以降はヨーロッパ(パリなど)が舞台で、外国人(フランス人、中国人、ロシア人など)キャラクターが大勢登場します。特に、主人公ののだめ(野田恵)とフランス人男性フランクはアニメファン(オタク)設定となっています。なお、全話通じて音響関係者(音響監督は明田川仁さん、音響制作担当はマジックカプセルの田中理恵さん)は変わりません。
 巴里編第1話で、フランク(声は浅沼晋太郎さん)がしっかりと「アニメ」を平板発音したと思ったら、直後の別シーンでのだめと恋仲(?!)である千秋真一(声は関智一さん)とロシア人留学生のターニャ(声は伊藤静さん)が(アニメファン設定ではないのに)やはりしっかり平板発音していました。ところがフィナーレ編では、中国人留学生のユンロン(声は日野聡さん)が(元々アニメファン設定ではありませんが)起伏発音していました。
 これらは何を意味しているのでしょうか。音響関係者が同じということは、キャラクターの性格設定などについて音響監督などから指導があったということでしょうか。特にフランス人は昔から平板発音者が普通なので、それを意識した音響関係者の判断でしょうか。それとも、声優さん個人の判断なのでしょうか。とにかく見事に2010年頃を境にしていますね。それ以前のアニメ作品は、過去投稿で詳しく取り上げた「げんしけん」などアニメファン(オタク)設定のキャラクターはしっかり平板発音していましたので。

 過去投稿や「まとめ」ページでも触れていますが、私が「アニメ」の発音の異変に気づいたのは2010年頃なのです。この頃を境に平板発音ではなく起伏発音が目立って増え始めたのです。NHKで放送が始まったアニメ・漫画・ゲーム総合情報番組「MAG・ネット」での声優さん(小野大輔さん、後藤沙緒里さん、柚木涼香さんなど)のナレーションからでした。この頃から若手(目安としては芸歴10年未満)声優さんの発音の傾向がはっきりと起伏化したのです。その他各種のドキュメンタリー番組などでも、声優さんのナレーションは、それ以前は平板だった人でも起伏に変わっていたりするのです。
 2010年に何かあったのでしょうか??? 謎です・・・

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿