2018年6月23日土曜日

社会人アニメ

 社会人が主人公のアニメ作品は、全体から見れば圧倒的に少数派。まして主人公がオタク(アニメファン)設定である場合はほとんどありません。数年前のアニメ業界人(プロ、玄人)を描いた「SHIROBAKO」は大変画期的でしたが、アニメ業界とは無縁な一般企業の会社員(アマ、素人)を描いた作品がようやく登場しました。フジテレビ系で全11話の放送が先日終了した「ヲタクに恋は難しい」です。ただし、アニメファンというよりはゲームファンの設定であり、純粋に「アニメファン」を描いた作品とはいえませんが。
 メインキャラ4人は、同じ会社に勤める20代後半のオタク男女2組。これだけでもほぼ史上初と言って良い設定です。ただ、他の非オタクのキャラクターがほとんど出てこないため話に拡がりがなく、正直期待外れな面がありました。でもその分、オタクにありがちなやりとり・感情はしっかり描かれてはいましたね。
 肝心な「アニメ」の発音機会は、(高校のアニメ研究部を描いた「アニメガタリズ」のような)アニメがメインの作品では無いため、メインキャラ4人(声優は伊達朱里紗さん、伊東健人さん、沢城みゆきさん、杉田智和さん)とも1〜2回ずつだけで、大変残念ながら全て起伏でした。(ちなみに「ゲーム」についてもちゃんと全て起伏だったので、まあ許せる範囲ではありますが。)
 音響制作は声優事務所である81プロデュースの完全子会社のため、もう少し意識してほしいところです。若手の伊達さん・伊東さん(お二人とも81プロデュース所属)についてもそうですが、中堅の沢城さん・杉田さんについてはこれまでも平板発音されるのを聴いた記憶がないため、予想通りではありましたが。おそらく発音指導はなかったと思われますので、声優さん個人の判断ででも平板発音してみてほしかったところです。
 どうもよくありませんねえ。今後はこのような題材・設定の作品が珍しくなくなっていくという気がしますので、音響関係者(声優、声優事務所、音響監督、音響制作会社など)の皆様には、アニメ文化の「匠(業界人)」「玄人(業界関係者)」「通(ファン)」の発音のあり方について問題意識を持って取り組んでいただければと切に願っています。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)





2018年6月20日水曜日

業界ドラマと本職

 この4〜6月にテレビ朝日系で全10話が放送されたドラマ「声ガール!」。声優を目指す5人の女性の青春群像劇で、本職の声優さんも数名出演されています。
 「アニメ」の発音機会のあった方々(全員が1回ずつ)は、残念ながら1人を除き全員が起伏発音でした。芸能事務所声優部門のマネージャー2名や、声優を目指す4名(アニメ「プリキュア」シリーズでの声優経験もある主演の福原遥さんも。1人だけ発音機会無し。)ばかりか、本職の声優さんでも(日高のり子さんや浪川大輔さんは発音機会がありませんでしたが、)音響監督役で第4話に出演された岩田光央さんまでが。
 唯一平板発音をされたのが本職の声優である戸松遥さん。「特別出演」扱いで全話出演です。第2話の「アニメオリジナルの〜」というフレーズだけでした。「アニメ」単独ではなく複合語として当然に平板になっただけかもしれませんが、「オリジナルの〜」の前に一瞬の間があったので独立した平板発音と言っても良いと思われます。これまではほぼ起伏発音されている声優さんだったように記憶していましたが、本職(プロ)らしくてとても嬉しかったです。やはり若手(声優歴10年未満)・中堅(声優歴10年以上30年未満)の声優さんも、平板発音される方はまだまだ大勢いらっしゃるのです。

 先日の投稿でも、2012〜13年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー」シリーズで若手俳優さん2名がしっかり平板発音だったことを紹介しました。とにかくも、監督などから明確な指導がない限り個人の判断でどちらにもなりうるのです。
 ですから、本職の(アニメ)声優さんがしっかりしていただかないと困るのです。また、今回のドラマでは音響監督や芸能(声優)事務所のマネージャーなどの音響関係者の役の皆さんも、役の上とはいえ起伏発音でした。れっきとした業界関係者なので、(少なくとも本物(本職)の方々はよもやこんなことはないはずですが、) 平板発音に徹していただきたいと思います。
 特に監修者はいないよう(強いていえば本職の声優さんたち)ですが、ドラマ制作者の姿勢が問われるとも言えます。(過去投稿で取り上げた「アオイホノオ」のような最悪な事例もありますし。)

 なお、来年4〜9月に放送されるNHKの連続テレビ小説「夏空」(何とちょうど通算100作目)は、北海道などを舞台に、アニメーターを目指してまだ黎明期のアニメーション「業界」(東映動画か、その前身の日本動画くらいしか考えられませんが)に飛び込んでいく女性を描くという、朝ドラ初のアニメ業界ものともいえます。ただし、なにぶん戦後間もない時期が中心らしいので「漫画映画」が基本な(せいぜい「アニメーション」まで。「アニメ」という略語はまだ無い)時期であり、「アニメ」という単語の発音機会は、有ってもナレーションくらいしか考えられないので、あまり心配はしていません。そうは言っても、アニメ業界に対する綿密かつ徹底した取材は絶対欠かさないで制作してほしい、という意味では結構気にはなっています。(今年7月頃からクランクインらしいです。)

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

 

2018年6月13日水曜日

2周年

 活動開始から本日(正確には既に昨日)でちょうど2年になりました。その総括です。(詳細すぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)


当ブログ自体(全73件)

 アクセス総数は3729回。一日平均5回程度ということで、1年目と大きな変化はありません。当初の予想(期待)よりはかなり少ないのですが、「まあ、実際はこんなものだろうなあ」という印象です。たまにアクセスが集中する日がある(最大52回の日がありました!)のは、どこかのサイトで紹介されたからなのでしょうか?他にも、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるのかも?フォロワーはいまだにゼロですが。
 海外からのアクセスが(日本からのアクセス比率が高まってきたとはいえ)4割以上も占めているのは驚きです。フランスが相変わらずトップ。アメリカ、ドイツの順で、この3か国が100回を超えています。合計約20か国からあります。在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿73件中、100回超えは1件のみですが、40回超えが7件、20回超えが21件、10回超えなら60件になります。予想外に多かったり少なかったりで、結果はなかなか読めません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」がようやく100回超えしたほか、「まとめ」は通算273回、「まとめ(要約版)」は通算111回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算56回と予想外に少なめですが、今年1月に作成したばかりの「「起伏」「平板」の意味」が31回と予想外に多めでした。「初めての方へ」にも明記していないためそもそも言葉の意味がわからなくてそれ以上読まれない可能性が高いことに長らく気づかず、大いに反省して、目立つように別途新設したページですが、やはり大正解でした。
 左欄の訪問者アンケート2問も、回答がいずれもまだ1桁しか無いのは、すぐに当ブログから離れてしまうからでしょうか?ただし、今年5月末頃にブログ機能の「投票フォーム」が廃止されてしまったため、これ以上の投稿は不可能になっています。残念です。
 コメント(感想メールも)が未だに1件も無いのは、「返事するほどのことは何も感じない」ということなのか、「つまらないことにこだわっているなあ、バカバカしい」ということなのか、関心が深まらないということなのでしょうか?まさか「言ってる意味が分からない」なんてことは無いはずですが。



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全46件)

 アクセス総数は、約22万3千回(一日平均約300回、最高約900回)で、全投稿46件中6件が1万回を突破し、22件が1千回を突破しています。(トップは一昨年7月下旬公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」で7万5千回近くになっています。一日平均110回以上!)。
 コメント数(私自身の分を除く)は158個で、10個以上(最高は63個)ついたものが4件あります。
 高評価数(「いいね」)は1110個で、100個以上(最高は361個)が2件、10個以上は13件あります。なお、低評価数も59個あり、高評価数との比率は約20対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は199人(この1年間では115人も増加。)とまずまずの結果ですが、アクセス1千回につき1人増える感じだったので、早く200人を越えてほしいですね。一方で登録解除された方も54人(この1年間では40人)いらっしゃいますが、多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。投稿できるネタはほぼ使い切った感がありますが、また何か追加できればいいなあと思っています。(変に新規投稿で刺激すると登録者が減ったりしますし、痛しかゆしですが。)
 なお、海外からのチャンネル登録者は17人あり、ペルー5人・カナダ2人・サウジアラビア2人と続き、イギリス・タイ・ベトナム・台湾・インドネシア・ブラジル・アルゼンチン・ベネズエラ・エクアドル・エルサルバドル各1人です。ちなみにアメリカは現在0人です。(国名不明の新規登録1人・登録解除3人あり。)中南米が目立ちますが、大半は日系人・在外日本人と思われます。
 (投稿動画の)共有登録数も304個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約200件)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約4600回、ヤフー約1400回が突出していますが、ツイッター約380回、フェイスブック約90回です。肝心の当ブログからは、約60回ありますが、期待よりも大幅に少ないですね。このほかミクシィや2チャンネルからも数十件程度あります。
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全92件)

 アクセス総数は約9万1800回(1日平均約125回)。最高は1月当たり8673回、1日当たり1176回(逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もあり。)。キーワード検索しても私自身のツイートが引っかからないことも一時期ありましたが、割とすぐに回復しました。
 ツイート別アクセス数は、全ツイート92件(他者への返信ツイートを含む。リツイートしたことは無し。)中8件が2千回超えですが、なかなか増えませんねえ。
 フォロワー数は最初の頃は最大5人いらっしゃいましたが、現在は残念ながら0人です。
 いいね数もたまに2個くらいつくツイートがありますが、現在は全て消えてしまっています。
 リツイート数は1件だけありますが、よりにもよってブログへのリンクを張っていない唯一のツイートのため、ブログへのアクセスが増えるチャンスは得られませんでした。
 肝心の当ブログへのアクセス数は、ツイートして1分もたたないうちに3〜5件あることが多いですが、その後はごくわずかしか無いのが残念です。「1分も経たないうちの3〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?)
 インプレッション(開封閲覧)数自体がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。ただ、昨年秋のTVアニメ「アニメガタリズ」関連では、精力的にツイートや返信もしたおかげで、アクセスも平均して多く、その最初のツイートは、インプレッション数が17回、そのうち当ブログへのアクセス回数が12回という、いずれもこれまでで最高の数値となりました。(当ブログへのアクセス回数が10回超えしたのはこれ1件のみです。)


 以上です。
 総じて、まだまだ発音問題自体に関心を持ってもらえていないように思われます。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。

2018年6月8日金曜日

コミケ4連続

 東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ94にも、サークル参加が無事決定しました。これで一昨年冬の初申込から4回連続で当選です。ホッとしましたが、「恵まれているなあ」という気も少しします。
 今回も3回連続となる評論・情報」ジャンルで、3日目(8月12日(日))東6ホール「ナ−05aです。

 前回とは逆に入口に近い位置のため、比較的混雑しそうです。特に「男性向」ジャンルが大変近いため「その筋(?!)」の方たちが意外と手に取ってくれるかもしれません。また前回とは逆に島の中ほどになるため、出入りがややしにくくなりますね。
 今回も過去3回と同様、「まとめ」ページの内容を冊子化したものを無料頒布しますが、内容は昨夏(「改訂2版」の扱い)のまま変えません。めぼしいサークル参加者の方々にはほぼ配り終えているため、今更大きな修正はできません。(本当は、ブログ投稿の内容を踏まえてもう少し趣旨が伝わりやすいよう(併せて「まとめ」ページ自体も)修正したいのですが・・・。) 印刷部数は、結局は前回より少し減らす程度になりそうです。
 恒例のコミケ限定別紙付録は、前回と同様に投稿タイトル一覧(ブログアーカイブ)」の最新版のつもりです。ですが、ブログで既に200名を超える個人の方々(「アニメ」の発音機会は無いけど話の流れでお名前を単に掲げただけの方々も含みます。)を取り上げていることから「ブログ言及者一覧」なんてのも考えたりしていますが、取りやめるかもしれません。
 アンケートは引き続き実施(今回が最後の予定)します。特にサークル参加者でまだまだ協力していただきたい方々が残っているためです。特に60代以上の方が主宰のサークルさんを重点的に。大変残念ながら抽選漏れのサークルさんも若干いらっしゃいますが、次回はさすがに・・・(でもそのサークルさんだけ特別にやるかも。)

 相変わらず「評論・情報」「鉄道・旅行」が同日配置、しかも「創作(少年)」「創作(少女)」どころか「学漫」が西ホール配置で遠くなるため、訪問順序に悩まされそうです。そのため、前回同様たぶん14時過ぎまで離席していると思います。それでも、一人でも多くの「初対面の一般参加者の方々」と交流できるよう最大限努めたいと考えています。また、右隣が中国人主宰のサークルさんの可能性があるため、そちらの交流(日本語で)にも努力したいと思います。

2018年6月7日木曜日

結局は個人 2

 最近の衛星放送(BS・CS)の再放送などで観たテレビ番組の中から、気づいたことをまとめて書きます。
 「アニメ」の単独での発音は、やはり個人のその瞬間瞬間の対応に委ねられている面が強いと思われますね。

 例えば特撮ドラマ。今年4〜6月の東映チャンネルです。2012年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー」(1期)とその続編で2013年に放送された「非公認戦隊アキバレンジャー・シーズン痛」(2期)。他の出演者(特に声優の内田真礼さん)が起伏発音する中で、1期第1話で本位田さやか役の森田美位子さん(当時20代後半で、今は芸能界を引退しているらしい俳優さん)、2期第6話でアキバブルー2代目岩清水ルナ役の澤田汐音さん(当時まだ10代の俳優さん)が、ともに自然な感じで平板発音されています。監督などの指導がもしもあれば、番組内でのこのような混在はあり得ません。やはり、若手とはいえ俳優さん個人の判断で発音しているとしか考えられません。

 例えばアニメ系情報バラエテイ。今年4月のAT−Xです。AT−X春の新番組に、俺、出演してませんけど、番宣しますSP」。司会の声優小野坂昌也さんが基本的に起伏発音(一部平板発音も混在)する中で、「美男高校地球防衛部HAPPY KISS! 」に出演するバリバリの新人声優小俣凌雅さんが発音機会があった2回ともしっかりと平板発音されていたことに、大変驚くとともに嬉しい気持ちになりました。やはり、若手であってもちゃんと発音できる人もどんどん業界入りしてきてくれていると少し勇気をもらえました。

 例えば特撮系バラエティ。今年5月のテレ朝チャンネル2です。「EXまにあっくす特濃・帰ってきたザザーンさん (再編集版)」の第2回。円谷プロ製作のマイナーなドラマを発掘し解説・放送する大変マニアックな番組です。解説役のザザーン(人形)の声を当てている人(氏名不詳)が、しっかりと平板音されていました。やはりこういったマニアックな番組では、「通」の発音である平板音がとてもとてもしっくりきますね。他のマニア向け番組も見習ってほしいものです。
 
 例えば映画祭関係のドキュメンタリー。今年2月のNHK教育です。TVシンポジウム〜”地方の時代”映像祭2017・地域だから見えるもの、地方だから伝えられること」。1980年から続く(当初は「地方の時代賞映像コンクール」)ドキュメンタリー関係の硬派な祭典で、ほぼ毎年テレビで入賞作品などが放送されています。(かつては大変熱心に観ていたのですが、近年は見逃すこともありました。)各放送局関係のディレクターが登壇したシンポジウムの中で、NHKエデュケーショナル佐々木健一さん(40歳)が「アニメ」の「ニ」にアクセントを置く大変珍しい起伏発音をされていたのが印象に残りました。3音節の単語であるため理論上は(「ニ」を強く発音するという)第2アクセントはあり得ますが、実際に耳にしたのはこれが初めてという気がします。よほどの意識がないとこのような発音はしづらいため、平板音への移行途上の形態と理解すべきかもしれませんね。


 今回は以上です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2018年6月3日日曜日

やはり2010年か

 (今後しばらくこまめに投稿が続く予定です。)
  
 先月までBSアニマックスでシリーズ全話が放送されていたアニメ「のだめカンタービレ」。2007年作品の初期23話、2008年作品の「巴里編」11話、2010年作品の「フィナーレ」11話です。まともに観るのは実は今回が初めてなのですが、発見がありました。
 巴里編以降はヨーロッパ(パリなど)が舞台で、外国人(フランス人、中国人、ロシア人など)キャラクターが大勢登場します。特に、主人公ののだめ(野田恵)とフランス人男性フランクはアニメファン(オタク)設定となっています。なお、全話通じて音響関係者(音響監督は明田川仁さん、音響制作担当はマジックカプセルの田中理恵さん)は変わりません。
 巴里編第1話で、フランク(声は浅沼晋太郎さん)がしっかりと「アニメ」を平板発音したと思ったら、直後の別シーンでのだめと恋仲(?!)である千秋真一(声は関智一さん)とロシア人留学生のターニャ(声は伊藤静さん)が(アニメファン設定ではないのに)やはりしっかり平板発音していました。ところがフィナーレ編では、中国人留学生のユンロン(声は日野聡さん)が(元々アニメファン設定ではありませんが)起伏発音していました。
 これらは何を意味しているのでしょうか。音響関係者が同じということは、キャラクターの性格設定などについて音響監督などから指導があったということでしょうか。特にフランス人は昔から平板発音者が普通なので、それを意識した音響関係者の判断でしょうか。それとも、声優さん個人の判断なのでしょうか。とにかく見事に2010年頃を境にしていますね。それ以前のアニメ作品は、過去投稿で詳しく取り上げた「げんしけん」などアニメファン(オタク)設定のキャラクターはしっかり平板発音していましたので。

 過去投稿や「まとめ」ページでも触れていますが、私が「アニメ」の発音の異変に気づいたのは2010年頃なのです。この頃を境に平板発音ではなく起伏発音が目立って増え始めたのです。NHKで放送が始まったアニメ・漫画・ゲーム総合情報番組「MAG・ネット」での声優さん(小野大輔さん、後藤沙緒里さん、柚木涼香さんなど)のナレーションからでした。この頃から若手(目安としては芸歴10年未満)声優さんの発音の傾向がはっきりと起伏化したのです。その他各種のドキュメンタリー番組などでも、声優さんのナレーションは、それ以前は平板だった人でも起伏に変わっていたりするのです。
 2010年に何かあったのでしょうか??? 謎です・・・

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)