歌手ばかりでなく作曲家など音楽関係者についても、きちんと平板発音される方は少なくありません。特に、アニメ作品の音楽を担当された方は業界関係者とも言えることから、自然にそうなりますね。
例えば、三枝成彰さんは、「(1980年版)鉄腕アトム」「機動戦士Zガンダム」などのアニメの劇伴(BGM)を担当されましたが、1989年の日本テレビ系「11PM」の手塚治虫追悼特集ではほぼ一貫して平板発音されています。
また、千住明さんは、「機動戦士Vガンダム」「(2004年版)鉄人28号」などのアニメの劇伴(BGM)を担当されましたが、1997年の実写映画「タイム・リープ」関連のインタビュー番組でしっかり平板発音されています。
このほか、渡辺俊幸さん、神崎暁さんなど、テレビ番組などできちんと平板発音されている場面に出くわす方は少なくありません。
歌手でも、故・本田美奈子さんは、テレビアニメ「HUNTER×HUNTER」「明日のナージャ」などの主題歌を唄われていますが、1999年の「HUNTER×HUNTER」 ED「風のうた」のプロモーションビデオ(PV)の撮影現場レポート番組でしっかり平板発音されています。最近の若手でも、LiSAさんなどほぼ平板発音の方はちゃんといらっしゃいます。
一方で、例えば、アニメ音楽の大家である田中公平さんは、昔から基本的に平板発音されていますが、たまに起伏発音も混在したり、昨年5月のテレビ朝日系「題名のない音楽会」のアニメ特集でいかにも平板発音しにくく無理やり起伏発音している感じが伝わってきたこともあります。もっと自信と誇りを持って平板発音に徹していただければなあと感じています。
他にも、アニメ音楽に関わった作曲家は大勢いらっしゃいますが、平板発音ではない人はそんなに多くはないと信じています。なかなか確認できないのが残念ですが。
三枝成彰
日本テレビ系「11PM」
https://youtu.be/1t53kQoUICQ
千住明
CSおたっくビーム「ビデオパトロール」
https://youtu.be/2Xk4hFwI82o
本田美奈子
CSキッズステーション「アニソンヒットチャート」
https://youtu.be/FHF8Za948Q8
実写とアニメは切っても切れない関係にあり(もともと全ての映画は本質的にアニメーションであると言えますが)、実写映画の監督さんや映画評論家の中にも、明確に平板発音されている方は少なくありません。アニメに理解のある方がやはり基本とはなりますが。
例えば故・市川崑さんは、もともとアニメーション映画でデビューした方であり、アニメブームの頃にもアニメ映画「銀河鉄道999」で監修を務めるなど、アニメとも縁の深い方です。1998年のNHK教育「ETV特集〜アニメーションの昭和史」では、きちんと平板発音されていることが確認できます。
また、岩井俊二さんは、実際にアニメ映画「花とアリス殺人事件」などを撮っておりアニメに大変関心の高い方です。そのためやはり、いつも徹底して平板発音されています。
映画評論家で言えば、TBS系「月曜ロードショー」で人気だった故・荻昌弘さんもその1人です。アニメーションにも関心があり、1985年のNHK教育「ETV8〜第1回広島国際アニメ映画祭」では、司会も務め、入賞作の1本「アンナとベラ」を特に気に入り「劇映画でも描きにくいことをパッと表現できてしまう、アニメという表現の素晴らしさ」と平板発音で絶賛されていました。(他の機会に起伏発音もされていますが。なお、同番組内で手塚治虫さんはいつものように起伏発音ばかりですが、過去投稿にもあるように平板発音される場合も実はあります!)
このほか、「アニメーション」としか発音されない大林宣彦さんとか故・淀川長治さんとか故・水野晴郎さんなど、意外とアニメなどにも興味を持っている山田洋次さんとか本広克行さんなど、絵心の確かな故・黒澤明さん(かつて宮崎駿さんとの対談番組で「アニメーション」と発音されていたのは確認済みですが)など、確かめられそうで確かめられないのが残念ですが、きっと平板発音してくれることと思います。
市川崑
NHK教育「ETV特集〜アニメーションの昭和史」
https://youtu.be/ONZXK6gbrC8
岩井俊二
BS日本映画専門チャンネル「マイリトル映画祭」
https://www.youtube.com/watch?v=uTAodzmwVEM
(※他者投稿のため、リンクはしていません。)
荻昌弘
NHK教育「ETV8〜第1回広島国際アニメ映画祭」
https://youtu.be/p2txeYVK-VU
先頃NHK(BS)ではアニメ100周年にちなんだ大型番組が放送されましたが、民放(CS)では2000年8月26・27日にアニマックス(当時はCS)で「日本のアニメベスト100」という大型番組がありました。雑誌の『BLUTAS』との連動企画で、同誌で詳細なランキングなどを載せた特集号が発売されたりもしました。
総合2位になったのが「ルパン三世」。1988〜1994年にNHKで放送されていた「クイズ百点満点」で、「ICPO」がテーマの回に「ルパン三世でおなじみですね」と解説されたくらい、日本人の教養(一般常識?)と言っても過言ではないほどの国民的人気作です。
その原作者である漫画家モンキー・パンチさんは、アニメスタッフに全幅の信頼を置くほどのアニメに理解のある方です。当然にほぼ徹底した平板発音でした。
(因みに、同番組内で、永井豪さんは起伏発音のようでした。)
日本特撮も、昨年が国産テレビ特撮第1号「ウルトラQ」から数えて50周年でしたが、CSのキッズステーションでは同じ2000年の3月26日に「日本特撮60年の軌跡・うしおそうじ物語」という特別番組がありました。
故・うしおそうじ(鷺巣富雄)さんは、「マグマ大使」を始めとした特撮などで有名な映像制作会社ピー・プロダクションの創設者であり、漫画家でもあった方です。そのため、「アニメ」という単語についても、「マグマ大使」制作裏話やハリウッド版ゴジラ批判などの中できちんと平板発音されています。
漫画業界や特撮業界は、基本的に異業種ですが、アニメに関わりの深い方はやはり平板発音の方が多いです。手塚治虫さんのような例外もありますが。(過去投稿にあるように、手塚さんでさえ平板発音の場合はありますし、赤塚不二夫さんはいつも平板でしたし。)
他にも、石ノ森章太郎さんや藤子不二雄さん(両名とも)のようなアニメ化作品も多いトキワ荘世代の大御所などは(私的資料の範囲内では)発音が不明な方も多いですし、松本零士さんのように「アニメーション」としか発音しない方もいますが、是非確かめてみたいものです。
モンキー・パンチ
アニマックス「日本のアニメベスト100」
https://youtu.be/lVohWU0gMtI
うしおそうじ
キッズステーション「うしおそうじ物語」
https://youtu.be/WPvgsMAb6y4
声優さんがテレビのバラエティー番組に顔出し出演するケースが今年また増えている気がしますが、昨日(6月17日)テレビ朝日系で放送された「土曜♥あるある晩餐会」もその1つ。
出演声優は、ベテラン・若手5人ずつ計10人。「アニメ」の発音機会があったのは3人のみで、ベテラン2人(野沢雅子さん、三ツ矢雄二さん)はもちろん若手1人(山谷祥生さん)もすべて平板でした。ナレーションの中井和哉さんは残念ながら起伏でしたが。
むしろ司会のお2人はしっかり発音機会があり、今田耕司さんは珍しく(?)すべて平板でしたし、指原莉乃さん(HKT48)も「平板」「起伏」が混在していましたね。声優さんの発音機会よりも前なので、声優さんに引っ張られたわけではないです。良い傾向だと感じました。
いつも思いますが、こういう番組では、声優さんたちもさることながら他の一般芸能人の方たちがどう発音するかも大変重要です。昔のようにもっともっと平板発音の人が増えていってほしいですが、大事なのは「増える傾向にあるなあ」と確かな手応え(平板から起伏へという異常な現象ではなく、起伏から平板へという正常な現象)が実感できる状況に早くなることです!
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
活動開始から本日でちょうど1年になりました。その総括です。
まずは当ブログ自体について。
アクセス総数は2407件。一日平均5〜6件程度ということになります。当初の予想(期待)よりはかなり少ないのですが、「まあ、実際はこんなものかあ」という印象です。
たまにアクセスが集中する日がある(最大52件の日がありました!)のは、どこかのサイトで紹介されたからなのでしょうか?他にも、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるのかも?フォロワーはいまだにゼロですが。
日本よりも海外からのアクセス数の方が多いのは驚きです。さすがGoogle。フランスがダントツのトップ。アメリカ、ドイツの順で、全世界約20か国からあります。正直に言えば、日本からのアクセスがもっと増えないとお話しになりません。在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
左欄の訪問者アンケート2問も、回答がまだ数人しか無いのは、すぐに当ブログから離れてしまうからでしょうか?
コメント(感想メールも)が未だに1件も無いのは、「返事するほどのことは何も感じない」ということなのか、「つまらないことにこだわっているなあ、バカバカしい」ということなのか、関心が深まらないということなのでしょうか?まさか「意味が分からない」なんてことは無いはずですが。
一方で、公開証拠資料としてのYouTube投稿動画の方は、約9万7千回(一日平均約260回)のアクセス数で、全投稿33件中3件が1万回を突破し、14件が1千回を突破しています。(トップは昨年7月下旬公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」で3万6千回を越えています。一日平均110回以上!)。また、私以外のコメント数67件、チャンネル登録者(フォロワー)数84人とまずまずの結果ですが、チャンネル登録はアクセス1千回につき1人増える感じだったので、早く100人を越えてほしいですね。そのためにも、まだまだ投稿を続けないといけないと思っています。
YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約100件)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
また、ブログ投稿文への窓口としてのTwitterも、アクセス総数は不明ですが、ツイート別では最大2千回近くアクセスされているものもあり、無駄ではないようです。
フォロワーは最初の頃は最大5人いらっしゃいましたが、現在はたったお1人です。
ただ、キーワード検索しても私自身のツイートは(最初の頃はちゃんと引っかかっていたのに)全く引っかからなくなっています。どうしてなのか、問い合せても全く教えてもらえません。でも、アクセスはされているようなので、諦めています。
肝心の当ブログへのアクセス数は、ツイートして1分もたたないうちに3〜5件必ずあるのが救いですが、その後はほとんど無いのが残念です。因みにその貴重な「最初の3〜5件」はいつも海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?)
何にしても、コミケサークル参加や関係機関への直接提言も含め、まだまだ活動は続けますので、アクセスされた方は本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。
同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏の「コミケ92」に昨冬の「コミケ91」に引き続き2回連続当選!ホッとしました。
今回は「アニメ(その他)」ではなく「評論・情報」です。3日目(8月13日(日))「U36a」。前回と同じ東京ビッグサイト東2ホールです。
昨冬に完売(頒布終了)してしまったものを再頒布します。アンケートの結果報告も考えていますが、前回に引き続き追加実施するので、とりやめるかも。
でも実は何よりも嬉しいのは、「評論・情報」ジャンルのある日は必ずホテルに前泊し朝6時過ぎ(昔は朝5時台のことも)には一般入場待機列に並ぶという、過去25年間変わらず続いてきた習慣が初めて途切れることです。ゆっくり出発し並ばずに入れる「評論・情報」の日。初体験に期待がいっぱい。(アンケートの追加実施もあるため)遅ければ14時近くまで離席していると思いますが、その後はサークルスペースで一般参加の方々との交流に努めます。
声優を目指す若者(とは限りませんが)の多くが通う声優学校や声優養成所では、講師としてプロの声優さんが指導することも大変多いです。プロ、しかもベテラン(とは限りませんが)の声優さんの教えは、当然のことながら大変影響力があります。事務員の方も含め、「アニメ」という単語が発せられる機会は少なくないはずです。
実態は良くわかりませんが、過去にとある番組で声優学校の「代々木アニメーション学院」の事務員がきちんと平板発音していましたが、それが当然なのです。
6月7日放送のNHK教育テレビ「Rの法則」では、某声優養成所への体験入学レポートがあり、講師のベテラン声優原えりこさんがきちんと平板発音していて、安心させられました。なお、同番組では、レギュラー司会者の山口達也さんも平板発音でした。(いつも平板であるわけではないようですが。)
できれば、アニメ文化の担い手(プロ)になる人たちにアニメ文化の伝統をちゃんと教え伝えるという意味でも、声優学校や声優養成所の関係者の方々には「アニメ」の発音を意識していただき、声優の卵さんたち(普段から起伏発音している人の場合は特に)がそれに気づき熟考できるきっかけを与えていただければなあ、と思ったりしています。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
アニメ情報番組は、昔から色々ありますが、最近はテレビならCS、ラジオならインターネット利用のものが多いです。いずれも、マニアックな視聴者が主になるため、アニメファン層への影響力はことのほか大きいと考えられます。そのため、出演者の発音のあり方は極めて重要と言えます。
BSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」で現在放送中の「アニカル部!」は、アニメ情報とは言えませんが、アニメに多少なりとも関わりのあるゲストを招いてのかなりマニアックなインタビュー番組です。ゲストも普通の番組ではまず呼ばれないようなセミプロ感覚の「濃い」「熱い」人が結構多いです。
これまでのゲストでは、平板発音の人は思いのほか少ないですねえ。第1・2回のゲストだったアニソンシンガーユニット JAM Projectの遠藤正明さん・きただにひろしさんは、当然に徹底して平板発音でしたが。他にも、業界人(アニメ制作会社関係者)は当然平板ですが、業界人以外にもいた平板の人も「たまたま」発音した感じで徹底はしていないようでした。
大事なのは、レギュラー出演者(司会(MC)など)の発音です。すなわち、足立梨花さん・加藤諒さん・桃井はるこさんのお三方です。意外なことに足立さんと加藤さんは、経緯は不明ですが、当初は全くしていなかった平板発音を最近になって時々されるようになりました。良い傾向だなあと思いつつ、桃井さんが徹底して起伏のため定着しないのが大変残念です。海外での活動も多いため影響力が大きい30代のアニソン歌手(元祖アキバ系アーティスト)である桃井さんのような人が、きちんと平板発音してくれるようにならないと、平板発音が次の世代へ順調に引き継がれていくという将来展望が開けてこないと感じています。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)