最近(半年以上前のものも含む)のテレビ番組などの感想で、一般芸能人(声優などアニメ業界関係者を除く)の「アニメ」の発音について、まとめて取り上げます。
BS日テレで放送中の「そのとき、歌は流れた・時代を彩った昭和名曲」。4月16日のアニメ・ドラマ主題歌特集回。発音機会があったのは3名のみ。アニメ歌手の堀江美都子さんは、当然ながら昔から変わらず平板1回のみ。司会のフリーアナウンサー吉川美代子さんは、大変残念ながら起伏4回のみ。司会のタレント太川陽介さんは、起伏3回・平板1回で、平板は最初のみ(ちなみに「ドラマ」は平板1回のみ)。最初の1回は堀江美都子さんに合わせた感じでした。残念なのは、過去投稿で取り上げたテレビ東京系で2月6日放送の「水バラ〜ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅・陣取り合戦15・松本~飯山へ!信州縦断SP」で、アニメ好きでプロのコスプレイヤーえなこさんが起伏1回のみだったのに引っ張られた感じで起伏発音された後、自然な発声という感じでの平板発音だった、そういう状況から変わってしまっていたことです。平板基調の感じだったのが起伏基調に変わったのです。アニメ界隈の人間(特に若い世代)が起伏発音だと勘違いされ影響されてしまったのかもしれません。元々は平板発音に馴染んできた方のはずなのに、大変由々しきことです。
7月5日にフジテレビ系で放送の「国民的アニメの祭典・55年分から選んだ激レアシーン2時間SP」。3回目の特番で、「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」「ゲゲゲの鬼太郎」「鬼滅の刃」の4本を中心に、30代以上が選ぶ懐かしい名曲アニメソングベスト50も発表。発音機会があったのは司会の4名のみ。川島明さんは、過去投稿にもあるように元々起伏・平板混在の方なのですが、今回は起伏気味1回のみ。橋本環奈さんは、過去投稿では平板のみでしたが、今回は起伏1回のみ。お二人とも大変残念な結果です。一方で、お笑い芸人チョコレートプラネットのお2人は、長田庄平さんが平板2回のみ、松尾駿さんが平板1回のみ。長田さんは過去投稿では起伏の場合もあったのですが、今回はお二人とも徹底して平板で、とても嬉しかったです。このように、起伏・平板混在から徹底した平板に変わっていくのが、アニメ業界と直接関係のない方々のあり方だと思います。
NHK総合で放送中の「あさイチ・プレミアムトーク」。7月25日のゲストは声優津田健次郎さん。残念ながら、津田健次郎さんご本人は起伏2回のみ(ちなみに「ドラマ」も起伏1回のみ)でしたが、司会2名のうち博多華丸さんに発音機会があり、平板2回のみでした。過去投稿では起伏のこともあったのですが、良い傾向です。ちなみに、司会の局アナウンサー鈴木奈穂子さんは、相変わらず起伏4回のみ。3名がお互いに影響し合うことはなかったようです。
NHK教育でこの10月からレギュラー放送が始まった「ビストロボイス」。司会の声優山寺宏一さんが、声にまつわる話をゲスト2名と対談したり、専門のボイストレーナーが科学的・技術的に分析解説したりする番組です。10月4・11日放送のゲストは、俳優の伊藤沙莉さんとロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観さん。伊藤沙莉さんは、アニメ「映像研には手を出すな!」で主役浅草みどり(過去投稿にもあるように本編中では徹底して起伏発音)を演じていますが、今回は起伏・平板各1回(ちなみに「ドラマ」は平板1回)で、平板は11日放送時。基本的には起伏発音されてきた方なのでしょうが、役者の先輩でもある司会の山寺宏一さんの徹底した平板発音(通算5回)に影響されリスペクト的に合わせただけなのかもしれませんが、これを機会に今後はぜひとも平板基調に変わっていっていただければと思います。尾崎世界観さんは、直接の発音機会はなし。過去投稿にもあるように平板発音されている方ですが、資料映像内の歌唱場面ではなぜか起伏気味1回でした。ボイストレーナーの長塚全さんは、11放送時のみですが、起伏2回・平板2回。ひょっとすると普段は平板発音されている方なのかもしれませんね。今後は当番組内ではアニメ関連のゲストも多いようなので、ぜひとも徹底して平板発音していただけると嬉しいです。ちなみに、ナレーションの局アナウンサー千葉美乃梨さんは、起伏1回のみでした。
以上です。「結局は個人」なのでしょうが、芸能人であれ誰であれ、アニメとの関わりの度合いは人それぞれですので、発音の変化があっても仕方ありませんが、願わくは「起伏から平板へ」の形であっていただきたいものです。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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