2021年10月30日土曜日

コスプレイヤー

 コスプレイヤーは、アニメに興味を持っている方々が大半だと思われますが、「アニメファン」「アニメフリーク」と言えるほどアニメに詳しいとは限りませんし、普段から積極的にアニメを鑑賞しているとも限りません。在日や訪日の外国人の方々も数多いですが、基本的には同様です。コスプレイヤーが出演するテレビ番組(大半はコスプレ自体がテーマの番組)については、過去投稿でも何度か取り上げていますが、「アニメ」の単独での発音が起伏の方もいれば平板の方もいます。

 最近でも、(前回投稿でも取り上げました)10月3日に日本テレビ系で放送の「土曜バラエティー〜岩井×えなこ×亜咲花が語り尽くす! 東海発アニメ「シキザクラ」直前SP」に出演された名古屋市出身の27歳プロコスプレイヤーえなこさん。過去投稿でも平板の場合と起伏の場合がある方ですが、今回は発音機会1回のみで、残念ながら起伏気味でした。
 CSのMONDO TVで放送中の「コスプレJAPAN」。10月21日など放送の第10回は、2013年から日本在住の28歳イタリア人コスプレイヤーユリコタイガーさん。発音機会7回(すべて日本語)のうち、最初の3回は平板、その後の4回は起伏でした。何か意識の変化(ディレクターの指示?)があって途中から変えたのでしょうか?一方で「ゲーム」は発音機会1回のみですが起伏だったので、この方はゲームよりもアニメが好きであることは確実です。平板発音もきちんとされていることがはっきりしていますので、今後も平板発音を基調にしていっていただければなあと思わずにいられません。なお、同番組には、雑誌『コスプレモード』副編集長の千都ちひろさんも出演していましたが、発音機会1回のみですが、残念ながら起伏気味でした。
 10月25日にテレビ東京系で放送の「YOUは何しに日本へ?〜ビッグドリームYOU人生の大勝負SP」。過去放送分からの抜粋特集回です。2017年9月18日放送の世界コスプレサミット(毎年名古屋で開催)参加者のベルギー人2名(当時23歳のソフィーさん、当時26歳のルーシーさん)が出演した回が取り上げられていました。ソフィーさんに片言の日本語と片言の英語で1回ずつ発音機会があり、どちらも平板でした。アニメ好きで日本語も話せる外国人のお手本のような感じを受け、とても嬉しかったですし、希望が湧いてきました。

 「結局は個人」なのですが、前述のソフィーさんのように、アニメ好きであればあるほど平板発音が自然に出てくるようになるはずなので、日本人・外国人を問わず平板発音が基調の方々が増えていくことを願ってやみません。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2021年10月24日日曜日

発音の揺れ

 「アニメ」の単独語としての発音に揺れが見られる方々は多いです。意識して使い分けているのか、普段(私生活や同業者同士の会話など)の自分と公の電波(仕事)の中での自分とで結果的に変わってしまっているのか、それともその場の単なる勢いや成り行きに過ぎないのか、第三者からは明確に判別できないのが実情です。 

 10月3日にBSアニマックスで放送の「「鬼滅の刃」スペシャルイベント〜「鬼滅の宴」」。2019年10月に開催されたものです。声優の花江夏樹さん平板起伏を1回ずつ、下野紘さんが1回のみで平板鬼頭明里さんが1回のみで起伏でした。つまり、花江夏樹さんと下野紘さんは、元々きちんと平板発音していた方々なのだということがはっきりしました。過去投稿にもあるように、今年1月2日の「さんまのまんまスペシャル」出演時に一時的に起伏発音した明石家さんまさんに成り行きでつられたのか起伏発音されて以来、お二人とも起伏発音ばかりになっている感じで大変気になります。そんな中、9月19日にBSフジで放送の「実況×解説!ざわつきバラエティ〜声優大運動会(第1回)」では、花江夏樹さんが1回のみ発音機会があり自然な平板発音でした。つまり、元の姿に戻っていたということです。このことからも、元に戻る余地はお二人とも十分あるだろうとも言えますし、是非とも戻っていただきたいと願うものです。
 9月25日にBSフジで放送の「アニソン・アンプラグド」。影山ヒロノブさんと声優の大橋彩香さんがバーテンダーとしているカウンターに西川貴教さんが客としてやってくるという設定のアニソントーク番組です。西川貴教さんは、5回の発音機会がある中で起伏3回・平板2回でした。久々に平板発音が聞けたのは良かったし、最近起伏発音ばかりになっていたのは意識して昔に戻した結果ではなかったようだとわかりました(実際どうお考えなのかご本人にお尋ねしてみたいとは思いますが。)。影山ヒロノブさんは、1回のみで最近の傾向と同様起伏発音気味でした。そんな中で大橋彩香さんは、過去投稿にもあるように平板発音で、全くブレないのに感心させられました。
 この10月から放送が始まったアニメ「シキザクラ」の番組予告CF(CM)で俳優の佐藤二朗さんが、平板起伏が1回ずつでした。やはり元々平板発音されてきた方なのだろうということがはっきりしましたが、先に平板発音された後起伏発音されたのは「公式の発音」と判断(勘違い)して自主的に変えてしまったということなのでしょうか?
 10月3日に日本テレビ系で放送の「土曜バラエティー〜岩井×えなこ×亜咲花が語り尽くす! 東海発アニメ「シキザクラ」直前SP」。岩井勇気さんが、発音機会6回のうち最初の1回のみ平板発音でした。最近は起伏発音ばかりの感じだったのに久々に平板発音を聞かせてもらえました。この人の場合、結局のところ、その場の勢いや成り行きに過ぎないのかもしれません。もしも意識して変えたのだとしたら大変由々しきことなので、そうでないことを願ってやみません。

 今回は、全員が過去投稿で取り上げた方々です。発音の揺れが特に気になる方々が中心です。少なくとも、「普段の自分の発音とは違うが、素人や周りが起伏発音ばかりだからそれに合わせた、公の電波では発音を変えるべきと考えた」ということだけはないようにしていただきたいし、そのような態度ではアニメ文化の真の深化・進化・浸透・発展は望めないのだと気づいていただきたいものです。「特に気にせず成り行き任せ」ということならば、「自分はアニメに理解がある人間だ」という自覚がある方であるならば、平板こそがそういう自分の立場にふさわしい発音だと認識していただければと思います。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2021年10月16日土曜日

外国人 3

  外国人について過去投稿で何度か取り上げてきましたが、最近の外国語教育番組などでも結構アニメ文化に言及される例があることがわかりました。

 2018年秋が最初の放送(毎年2回繰り返されている)となったロシア語講座後半部「ロシアゴスキー〜サンクトペテルブルク編」の第5回「サンクトペテルブルクでニッポン探し」。サンクトペテルブルク編は現地日系企業で勤務経験があるヴィーカさん(20代後半と思われます)が案内役を務めています。たい焼きを始めとする日本文化の紹介イベントに参加したり、「セーラームーン」「涼宮ハルヒ」「初音ミク」などのロシア人コスプレイヤーと公園やアニメショップ内などで歓談したりしています。「アニメ」の発音機会(もちろんロシア語)は3回あり、1回のみ「ニ」にアクセントを置く起伏発音気味でしたが、後の2回は平板発音でした。コスプレーヤーなどは計5名出演し、名前の出たサヤ・スカーレットさんには発音機会がありませんでしたが、5名中発音機会があった2名がいずれも平板発音でした。なお、当番組のナレーションは前半部「モスクワ編」を含め全回、日本で活躍する(「ガールズ&パンツァー」などに出演)ロシア人声優ジェーニャさんが務めていますが、日本語ですがいつも起伏発音ばかりで、大変残念な思いをしていました。
 他にも、2020年秋が最初の放送(毎年2回繰り返されている)となったスペイン語講座「旅するためのスペイン語」も視聴していましたが、「アニメ」の発音機会はありませんでした。ただし、2016年に放送されていた「テレビでスペイン語」第7回では、司会の俳優田中幸太朗さん平板発音されていたほか、スペイン本国の大学で日本語を学ぶ学生の中にも「ニ」にアクセントを置く起伏発音気味でしたが1回だけ発音機会がありました。
 ちなみに、大学時代は第2外国語がドイツ語(成績は一応「優」でしたが喋るのは無理)で、第3外国語としてフランス語もかじりましたが、テレビの語学番組は視聴したことがありません。スペイン語とロシア語は、2005〜2011年頃に個人旅行(中南米、旧ソ連)で比較的長期間滞在するため、テキストも購入してテレビ放送を全回視聴したことがあります。他にも、アラビア語やドイツ語は比較的汎用性が高いので、視聴してもいいかなとは思っています。尤も海外旅行は基本的にもうしないと思います。これまで南極を含む全大陸で合計約50か国を旅行しましたが、他国を訪問する際は、最低限のコミュニケーションを現地語で行うのが現地の人々に対する礼儀だと考えていますので、数十か国語を片言(英語・スペイン語以外はごく初歩の旅行会話か挨拶程度がやっとですが)で喋りましたが、スペイン語が一番よく喋りましたし好きですね。

 BS1で放送中の「COOL  JAPAN」に出演している外国人の方々(番組中では全員英語)も、ほぼ全員平板発音をいつも繰り返しています。
 英語の辞書はどれを見ても「A(ア)」にアクセント符号が打たれる起伏発音しか掲載されていないのですが、実際に英語の文章として発音する中では、ほとんど平板発音されているのが実態で、よほど意識しないと起伏発音しないようです。むしろ、日本語で話す場合に起伏発音が見受けられたりします。
 もちろん日本語で話す場合でも、過去投稿に取り上げた事例のほか、比較的最近でも大変良い事例に出くわしました。日本テレビ系で放送中の「世界一受けたい授業」。6月12日放送の「世界が絶賛! 日本のスゴイ所スペシャル」では、在日アメリカ人で『日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと』などの著者ルース・マリー・ジャーマンさんが、発音機会は1回のみですが、日本語でとても自然な平板発音をされていました。

 少なくとも日本人がしっかり平板発音をしていれば、外国人であっても(日本人を見習って)平板発音をし続けてくれるものと思われますので、日本人こそしっかりしないといけませんよね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2021年10月9日土曜日

最近どーよ!?(音楽番組など)

 ここ3〜4か月ほどのテレビ番組の感想の5回目で、今回で最後です。音楽番組が中心です。 


 BS11で放送中の「Anison Days (アニソン・デイズ)」。7月30日の放送では俳優の斉藤由貴さんが、(過去投稿にもあるように4月30日の放送では起伏発音でしたが、)未公開トーク部分のガンダム談義の中で自然な平板発音をされており、「元々はそうなのだろう」と思わされ、ホッとしました。8月6日の放送では歌手の鈴木このみさんが、4回目の出演ですが、(過去投稿にもあるように1回目は平板発音だったのに前回は起伏発音でしたが、)2回の発音機会とも平板発音で、「無事元の姿に戻ってくれた」とホッとしました。6月25日(未公開トーク部分は8月27日)の放送では作曲家の草野華余子さんが、(過去投稿にもあるように)徹底して平板発音されており、アニメ業界関係者としての良きお手本ともいうべき姿を披露してくれたわけで、大変心強かったです。7月2日の放送では声優の宍戸留美さんが、続く7月9日の放送では男性ソプラノ歌手の岡本知高さんが、いずれも発音機会は1回ずつですが平板発音され、とても嬉しかったし、好感を持ちました。9月3日の放送では声優の寺島拓篤さんが、過去投稿(2019年の「ANIMAX MUSIX 2019 OSAKA」関係)とは異なり起伏発音を連発されてショックを受けましたが、一度だけ「アニメっていうメディアの歴史において」という文脈の中で平板発音でした。「元々はそうなのだろう」と思わずにいられませんでした。その一方で、司会の酒井ミキオさんは、過去投稿にもあるように以前は平板発音されていたのに、最近(7月23日、9月17日)は起伏発音ばかりになってしまい、大変残念で仕方がありません。同じ司会の森口博子さんに感化(?)されてしまったのでしょうか・・・ゲストにも平板発音者は大勢いるのに・・・以前の状態に戻っていただきたいものです。(過去投稿で詳しく取り上げた森口博子さんについても同様ですが。)

 フジテレビ系で不定期放送中の「クイズ! ドレミファドン」。6月28日放送の「夏ドラマ豪華俳優陣がアニメイントロで激突SP」では、発音機会があった2名はいずれも起伏発音でした。2019年放送のNHK朝ドラ「なつぞら」にも出演した俳優の山田裕貴さんと、司会の中山秀征さんです。ただし中山秀征さんは、10月7日放送の「45周年記念!3時間SP」では、2回の発音機会とも自然な感じの平板発音でした。「元々は平板発音してきた方に違いない」と確信しました。
 フジテレビ系で放送中の「超逆境クイズバトル!99人の壁」。9月25日放送の「アニメSP」では、司会の佐藤二朗さんが、起伏発音ばかりになってしまっていたのが大変残念です。それに引きづられたような形で、ゲスト出演の俳優眞鍋かをりさんが、発音機会は1回だけですが起伏発音されました。「鬼滅の刃」へのハマり方は尋常ではなかったので、「通」の発音としての平板発音に馴染んでいく機会がもっと増えればなあと思います。

 CSフジテレビTWOで9月26日に放送の「オダイバ!超次元音楽祭」。ナレーションの杉田智和さんは、発音機会は1回のみですが過去投稿にもあるように起伏発音でした。司会の設楽統さん(バナナマン)も、2回の発音機会いずれも起伏発音でした。その一方で、ゲストで発音機会があった3名は全員平板発音だったので、少し驚きました。声優の寺島拓篤さんは、前述と違い、以前の状態に戻られていたわけです。「元々は平板発音したきた方に違いない」と確信しました。「ラブライブ!」シリーズ(まだ続くのかというのが正直な感想)最新作「ラブライブ!スーパースター‼︎」の主役アイドルグループ「Liella!」のメンバーである2名にも、大変好感を持ちました。Liyuuさんは、中国上海市出身(つまり外国人)で、3回の発音機会のうち最初の1回だけでしたが、「元々は平板発音したきた方」と思われます。ペイトン尚未さんは、日本生まれですが父親がアメリカ人というハーフで、まだ未成年です。思わず応援したくなりました(「ラブライブ」シリーズは初代μ'sの頃しか視聴しておらず、実際には特に応援しませんが。)。どうかこのまま平板発音でい続けていただきたいものです。


 以上で終わりです。今後のテーマも既に2つ決まっています。次回は、(最後に触れたような)外国人についてです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)