大変遅くなりましたが、年末年始を中心にここ3か月ほどのテレビ番組の感想をまとめて書かせていただきます。長くなるので2回に分けます。
11月1日に日本テレビ系で放送された「アナザースカイ〜市川紗椰・憧れのメキシコ絶景鉄道」では、市川紗椰さんはいつも通り平板ですが、ナレーションのバッキー木場(バッキー・コバ)さんもしっかり平板でした。ナレーションは基本的にアフレコ(映像を見ながら後で収録)なので、出演者が平板ならナレーションもやはり平板であってほしいものです。
子役でも、平板な人は大勢います。11月2日にBSプレミアムで放送された「なつぞらSP秋の第収穫祭・スピンオフドラマ&大反響シーンTOP10」では、なつの娘である坂場優役の増田光桜さんは、「これ、ママのアニメ?」のセリフで平板気味に聞こえました。もっとはっきり平板だったのは、11月18日にフジテレビ系で放送された「池上彰×サザエさんスペシャル」で、寺田心さん(11歳)でした。日本の未来に大変希望を抱かせてくれました。
なお同番組では、残念ながら池上彰さんをはじめナレーションを含む発音機会があった方々の大半は起伏でした(あろうことか漫画家のちばてつやさんも)。 そんな中、加藤みどりさんは、ベテラン声優なので当然ですが、2012年園遊会のシーンで当時の天皇・皇后に自然な平板発音で話しかけていました。天皇・皇后の発音を確かめられる絶好の機会かもと興奮しましたが発音機会はありませんでした。インドネシア人のタレントデヴィ夫人(デヴィ・スカルノ)さんも、しっかりした平板発音で、とても嬉しかったです。サザエさん50周年記念スペシャルドラマで磯野サザエ役を務めた天海祐希さんも、11月22日の特別番組で平板気味でした。(「ドラマ」は起伏でしたので、余計に嬉しかったです。)
大人の若手俳優でも、平板な人は大勢います。11月18日に日本テレビ系で放送された「しゃべくり007」では、神木隆之介さんが発音機会は1回だけでしたが平板でした。「ドラマ」を起伏・平板の各1回発音されていますが、「アニメ」を常に平板発音されているかどうかはわかりません。また、12月17日にNHK総合で放送された「東京ミラクル〜第3週・最強商品アニメ」では、佐藤健さんが、ナレーションでは1回を除き起伏ばかりなのに、ロケ映像ではほぼ全て平板だったのに驚かされました。まさかと思いますが、普段は平板なのに、ナレーション収録時に指導を受けたか忖度したかで起伏になった可能性が高いです。こういうことがあってはいけないと強く思います。同番組では、サンキュータツオさんや杉井ギサブローさんはいつものように平板で、櫻井大樹さん(ネットフリックスのプロデューサー)も当然のごとく平板でしたし、インタビューされていたドイツ人のアニメファンも(ドイツ語ですが)平板でした。ナレーションの俳優門脇麦さんが起伏だったのが残念でなりません。前述のように出演者に合わせて意識していただければなあと思います。
アニメファンの発音つながりでは、11月16日にテレビ東京系で放送された「出没! アド街ック天国」の秩父温泉郷の回では、インタビューを受けた日本人のアニメファンは平板で安心させてくれました。ただし、同番組のレギュラー司会者である井ノ原快彦さんは、以前は平板だったのに今回は起伏で残念な思いです。たまたまなのか意識して変えてしまったのかは不明ですが。
BS11で放送中の「Anison Days 」では、11月29日のTRUEさんが、1回を除き平板発音を連発されていました。私の知る限り起伏ばかりの方だったので嬉しい驚きでした。最近変わってきたのかもしれませんが、良い傾向です。(1月4日にNHK総合で放送された「SONGS OF TOKYO Festival 」では起伏でした。アニソンだけのイベントではないため忖度したのかもしれませんが。)また、12月20日のインストゥルメンタルバンドのTSUKEMENさんが、3名のうちの発音機会のあったお二人(TAIRIKUさん、SUGURUさん)が徹底して平板だったので、「この方々はわかってるなあ」と大変嬉しかったです。そして、司会の森口博子さんは、この2回とも久しぶりに平板でした。ゲストに合わせているのでしょうか、単なる偶然でしょうか。できれば昔のように平板発音にきちんと戻っていただきたいと切に願っています。
今回(前半)は、一般芸能人を中心とさせていただきましたが、次回(後半)は声優や業界関係者を中心とさせていただきます。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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