2018年1月5日金曜日

アニメ100周年6(年末年始)

 年末年始(頃)のテレビ番組を観ての感想集です。

 12月31日から1月1日にかけてNHK−BSプレミアムで5時間生放送された「ニッポンアニメ100〜あけおめ! 声優大集合」。NHKが昨年放送したシリーズの最後を飾る大型番組です。深夜のためさすがにベテラン(声優歴30年以上)勢はおらず、平田広明さんか関智一さんが一番の経験者という布陣でした。意外と「アニメ」の発音機会は少なかったですね。
 声優さんでは、(ナレーションの服部潤さんを含め)関智一さんだけでしたが、残念ながら起伏発音でした。「あなたもですか」というのが正直な感想です。
 一方で、司会の西川貴教さんは、1回を除き平板発音で、さすがでした。きっかけは不明ですがある時期を境にきちんと平板発音されるようになったみたいで、大変嬉しく思います。
 また、このシリーズではおなじみのフリーアナウンサー松澤千晶さんも、最初の1回のみですが平板発音をされました。局アナウンサーではないとはいえ、このような番組では積極的に平板発音していただきたいと願っています。
 
 同じく12月31日から1月1日にかけてCSのAT−Xで放送された「今宵こんな片隅で・・・年忘れ酔いどれたちのパーリィーナイトSP」では、出演声優さんの中で発音機会があったのは(ナレーションの小山力也さんを含めて)お二人だけでした。稲田徹さん(番組中の有志カラオケでもアニソンを歌われ、アニメ好きがうかがえます。)がきちんと平板発音されていて大変好感を持ちました。(アニメ出演は少なめのベテラン中田譲治さんは残念ながら起伏発音でしたが。)

 1月1日にNHK−BS1で放送されたCOOL JAPAN 新春スペシャル・世界が驚いたニッポン! 2018」では、女性の内股歩きや日米ロボット対決などの関連で「アニメ」の発音機会が数回ありました。司会の鴻上尚史さんやサ・ステッグマイヤーさんはいつものように平板で、ゲストの関根麻里さんや外国人出演者の皆さん(いつも平板発音の荒俣宏さんは今回発音機会なし)がいずれも平板発音である中、ナレーションの声優中井和哉さんだけがいつものように起伏発音で、「どうしてナレーションだけこうなんだ! 指導でもあるのか」と言いたくなりました。
 ところがその中井和哉さんは、ちゃんと平板発音されることもあるのです。たまたまAT−Xで再放送中のアニメ「ガーリッシュナンバー」の番組告知(本編ではない)を観て驚かされました。同番組は過去投稿でも取り上げた通り声優業界を描いた作品で、プロデューサー役で出演されていた中井さんを含め大半の出演者が起伏発音でした。「アニメプロデューサー(役)のくせに起伏発音するなんて」と大変違和感を抱いたものです。それなのに、同じプロデューサー役の設定(声)で、本編では起伏なのに告知では平板だったのです。
 これはどういうことでしょうか?まさかと思いますが、同番組収録時のアフレコ現場で何らかの発音指導があったのでしょうか?(ひょっとして「COOL JAPAN」も)

 さて最後は、過去投稿でも取り上げた作曲家の田中公平さん。2本の出演番組を視聴しました。1本は12月24日にBSアニマックスで放送された「アニメ100年ライブ〜翼を持つ者たち」。10月13・14日に開催された「アニメフィルムフェスティバル東京2017」でのスペシャルライブでアニソン・声優アーティスト23組が合唱した曲「翼を持つ者たち」の作曲をされたのですが、その解説で何と起伏発音されていました。もう1本は1月4日にBS11で放送された「Anison Days」第27回。1回だけ発音機会がありましたがやはり起伏発音でした。「昔はちゃんと平板発音だったのにどうして」と悲しい気持ちになりました。昔から好きな作曲家さんなので、アニソン作曲家の代表格として自信と誇りを持って昔のように正統な発音をしていただきたいと切に願うものです。

 とうとうアニメ100周年も終わってしまい、期待したほどの年にはなりませんでしたが、今後もアニメ文化のさらなる「進化」と浸透・普及・発展を願う一アニメファンの私です。
 
 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


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