2017年3月31日金曜日

アニメジャパン(エンタメ系)

 「アニメジャパン」参加レポートの2回目です。
 有料事前申込制ステージ(RED、GREEN、BLUE)や無料オープンステージといったエンタテインメント系のステージについてです。いずれも事前申込で抽選をパスしないと(少なくとも着席しては)観れません。今回は、上限の10件応募して何とたった2件しか当選せず、特にオープンステージは全敗でした。

 REDステージの「タイガーマスクW」。声優さん5人が登壇しましたが、発音機会のあった人は皆さん起伏発音。相変わらずの状況で気持ちが沈みます。司会は、テレビ朝日の比較的若いアナウンサーさんでしたが、やはりほぼ起伏(一度だけ話の流れで平板のことも!あまり意識していないということかなあ?)。最近の若手アナウンサーさんはどうしてこうなんでしょうか・・・。
 唯一立ち見(ステージからかなり遠い!)で観たオープンステージの「サクラクエスト」。メインの若手声優さん5人のトークイベントですが、何と発音機会のあった小松未可子さん安済知佳さんはいずれもほぼ平板で、逆に驚いたくらいです。(お二人以外の1名と小松さんが、一度だけ「アニメ公式サイト」という複合語で起伏発音されましたが。)この作品は、私も大ファンであるあのPAワークスが制作する、「花咲くいろは」「SHIROBAKO」に続く「働く女の子シリーズ」第3弾と銘打たれた、地方の観光協会で働く社会人女性が主人公の完全オリジナルのテレビアニメです。この4月放送開始で、今一番楽しみにしている作品です。もしもアニメ聖地巡礼による地域振興とかが取り上げられるようなことがあれば本編中に「アニメ」という単語が結構出て来るかもしれない、と戦々恐々としています。ひょっとして既に指導のようなものがあったのかもしれませんが、これならきちんと平板発音してくれるかも。
 さて、もう1件当選していた某ステージをパスしてまで傍聴したのが、「アニマックス」ブースでの「アニカル部!」トークイベント(申込不要)。「アニカル部!」自体については別の機会に譲り、司会を務めたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんについてだけ触れさせていただきます。この方は、これまでも数々のイベントで司会をされておりアニメ好きでも有名な方です。今回、珍しく平板発音を連発されているのを聴き、驚くとともに、まだまだ日本の将来(大げさ?)に少しは希望が持てるかもと嬉しくなりました。(終盤には話の流れで従来同様起伏発音もされていましたが。)

 総じて、業界人ではないが業界関係者ではある人(声優さん、アニメイベント運営スタッフさんなど)は、本来は玄人側であり、意識しなくても平板発音してしまうのが自然なはずですが、意識してかしらずか起伏発音の人も少なくないのが実情です。テレビ・ラジオやイベントなどでの露出が多い分、社会的影響力も大きいので、正統な玄人の発音としての平板発音の大切さに「気づき」「考え」「行動して」ほしいなあと思っています
 

2017年3月29日水曜日

アニメジャパン(ビジネス系)

 去る23〜26日に東京ビッグサイトで開催された世界最大級のアニメ総合イベント「アニメジャパン」。2002年の「新世紀東京国際アニメフェア21」の頃から毎回欠かさず参加しています。
 数々のステージイベントが行われ、業界人(アニメの企画・制作・販売のいずれかが本業の企業・関連団体及びフリーランスの個人)の肉声が聞ける数少ない貴重な機会です。もちろん、その他の業界関係者やファンに加え、司会者などイベント運営スタッフの声までも聞けます。基本的には皆さん平板発音であるはずなのですが・・・。
 2回に分けて実情をお伝えします。1回目は、ビジネス関係ステージ編として、業界人中心です。

 毎回最も楽しみにしている「セミナーステージ」。今回は9件中5件に参加(うち2件は途中入退場)。
 監督・アニメーター・渉外担当などの制作会社関係者が常に平板なのは当たり前。(ごく稀に起伏の人がいて驚愕したことが過去にはありますが。)
 特に、「アニメNEXT100〜日本のアニメ大全」では、日本動画協会関係者はもちろん、国立近代美術館フィルムセンター関係者や他の学識経験者も含めた全員が平板。(個人的には、元『月刊OUT』編集長でもある大徳哲雄さんのお顔やお声が久々に見聞きできたのが嬉しかったです。)
 一方で、「アニメを活用した地域活性の実例・商品展開」では、司会のアニメツーリズム協会(会長はあの富野由悠季さん!)関係者起伏なのに愕然。「らき☆すた」で有名な埼玉県久喜市鷲宮地区の「大酉茶屋」経営者平板を基本としつつ起伏が混在していたのには、現場の混迷のようなものも感じ、「もっと応援しなければ」とも思わされました。聖地巡礼が顕在化し自治体・地域住民も含めた動きが活発化している現在、玄人(業界関係者や情熱的なファン)と素人との接触機会が激増しているわけで、本当に重要な局面になっているのです。
 それなのに、業界関係者も残念ながら一枚岩ではありません。「絵が描けなくてもできるアニメのお仕事」では、大手ビデオメーカーであるバンダイビジュアル関係者がほぼ起伏だったのが残念至極。(過去にもやはり大手のアニプレックス関係者起伏で司会をしているのに出くわしたことがあります。)元アニメイト関係者もほぼ起伏で不安が増幅。かと思えば、アニメ系レコード会社であるランティス関係者が徹底して平板だったので安堵。(このランティス関係者につられてか前述のバンダイビジュアル・元アニメイトの両名も平板の時があったため、普段からあまり意識して発音していない様子。)
 でも一番憤慨させられたのは、アニメの監督について」や「アニメと企画について」などで司会を務めた人が、ほぼ起伏だったこと。全く名乗らないため事務局の人か外部から派遣されたプロかは不明ですが、アニメ専門イベントなのだから少しは意識して業界のことを調べたうえで仕事に臨んでほしいと思いますね。

 総じて、安心して参加できるイベントではなくなってきている感じです。以前はほぼ全員が平板で、何も気にしなくて良かったのに・・・




2017年3月5日日曜日

方言&舞台役者

 石川由依さんは、アニメ「進撃の巨人」のミカサ役で一躍脚光を浴びた声優さんですが、舞台出身の方です。声優業界の裏表を描いたアニメで昨年TBSなどで放送された「ガーリッシュナンバー」でも、メイン声優役5人のうちの1人を演じていました。関西弁の役でしたが、「アニメ」を他の4人と異なりしっかり平板発音されていたのに大変好感を持ちました。どうか今後も同調圧力に負けないでいてほしいと思います。
 念のため申し上げますが、「アニメ」の発音に方言は関係ありません。私個人の友人・知人なども含め、関西・西日本の人たちが方言として平板発音しているわけでは断じてありません。昔から東西南北を問わず日本国内では「アニメ」は平板発音が基本だったのです。

 舞台役者の方々にも、平板発音される人は決して少なくありません。特に子役出身の方に。変にアニメ業界かぶれしていない分、純粋に平板発音してくれている印象です。昨年BSスカパーで放送されたドラマ「弱虫ペダル」に出演していた小野田坂道役の小越勇輝さんや鳴子章吉役の深澤大河さん(深澤さんは舞台出身ではありませんが)も、特番「演劇人は、夜な夜な、下北の街で吞み明かす・・・番外編」できちんと平板発音されていて、「わかってるねえ」と好感を持ちました。
(以前も書きましたが、舞台出身である声優の朴璐美さんが、昔は平板だったのに最近そうではなくなってきているようなのが、残念でたまりません。)

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)