2026年3月26日木曜日

続・「アニメ」と「コミケ」

 去る3月1日にNHK総合で放送の「ぼくらのコミケ史・好きが紡いだ50年」。コミケ(コミックマーケット)自体を詳しく取り上げたドキュメンタリー番組の中で、これまでにないくらい詳しく全般的に取材して制作された45分番組です。昨年12月30・31日に開催されたコミケ107でも、前日29日の設営から最終日の反省会まで取材し続けたようです。私も、反省会会場で出くわしました(映り込まない位置にいるように意識したため、番組では一切映っていません。)

 「アニメ」の発音機会があったのは、出演者では4名のみ。プロのコスプレイヤーであるえなこさんは、起伏1回のみ。アマチュアのコスプレイヤーである三橋くんさん(女性)は、平板1回のみ。評論家でコミケサークル参加経験もある宇野常寛さんは、起伏1回のみ。ビデオ出演(1987年1月12日にNHK総合で放送された「にっぽん列島ただいま6時・コミックマーケット全ぼう公開」)の前代表の故・米沢嘉博さんは、平板1回のみ。なお、ナレーションの声優上坂すみれさんは、起伏6回のみ(ちなみに「ゲーム」は起伏2回のみ)。
 「コミケ」の発音機会があったのは、出演者では10名のみ。共同代表の筆谷芳行さんは、平板3回のみ。いずれもサークル参加経験者ですが、漫画家の島本和彦さんとニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんとアニメ・特撮研究家の氷川竜介さんはいずれも起伏1回のみで、評論家の宇野常寛さん起伏3回のみで、Vtuber姿の男性(?)平板2回のみ。いずれも一般参加者(と思われます)ですが、プロのコスプレイヤーであるえなこさん起伏1回・平板2回、アマチュアのコスプレイヤーである三橋くんさん(女性)は平板2回のみ、リトアニア人男性は(日本語で)平板1回のみ。スタッフ参加者ですが、関西の鉄道会社社員でもある北岡悟さん平板1回のみ。なお、ナレーションの声優上坂すみれさんは、徹底して平板(通算43回)のみ。
 ちなみに「コミケット」は、共同代表の安田かほるさんが「コ」にアクセントあり1回、共同代表の筆谷芳行さんとナレーションの声優上坂すみれさんが「ケ」にアクセントあり各1回。

 こうしてみると、「アニメ」については、まだ若い(20代半ばと思われます)三橋くんさんがしっかり平板発音してくれているくらいで、何ともやりきれない気分です。それだけに、約40年前(!)の1987年に元代表の米沢(米澤)さんが当然のごとく平板発音していたことが、視聴者の皆様に「昔は平板発音が当たり前だったことの証左」として印象付けられればなあと切に思います。一方、「コミケ」については、昔からサークル参加などでコミケと関わりの深い方々は伝統的な起伏発音をきちんとしてくれていますが、若い世代はスタッフ・サークル・一般の区別なく平板発音が浸透してきているようで、日本語の典型的な傾向が表れていますね。本当に、「コミケ」の平板化は驚くほど進行しており、取材などを通じて発音指導があったのか、ナレーションが徹頭徹尾平板発音だったことには衝撃と違和感を抱かざるを得ません。もともと平板発音から始まった「アニメ」と、もともと起伏発音から始まった「コミケ」とが、完全に逆転してしまっている現状を突きつけられてしまいました。このまま進行することには大いに抵抗を感じます。何とかならないものでしょうか。せめてコミケ参加者の間では、「アニメ」「コミケ」は同じアクセント(起伏どうしまたは平板どうし)であってほしいです。ちょうど三橋くんさんのように・・・。それこそ、コミケ参加者の多数派が「アニメ」を平板発音してくれていれば、発音指導のような雰囲気で自然に、ナレーションでも「コミケ」と同様に「アニメ」も平板発音されていたかもしれないですから。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


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