今回は、ここ半年ほどのテレビ番組の中でこれまで取り上げていない「落ち葉拾い」的な内容です。アナウンサーのみに特化するのは、実はこれが初めてです。
ここ数年のアナウンサーは、右を見ても左を見ても、単独語としての「アニメ」を(ひどい場合は、「アニメ制作会社」などの複合語の場合でさえも、日本語発音ルールに反して!)起伏発音する方々が大半という感じ。特に、テレビ局アナウンサーは、ひどいです。昔はそうでもなかったのに、NHK自身が発行しているアクセント辞典では起伏・平板の完全併記なのに、インターネット上の無料のアクセント辞典的なサイトがあろうことか起伏のみ(「まとめ(要約版)」のコメント欄参照)なことも関係があるのか、NHK・民放問わず本当に起伏だらけという現状です。そんな中で、気になった事例が2件ありました。
CSのAT−Xのオリジナル番組「Club AT-X」。昨年12月からリニューアルされて4種類ほどの異なる形態の番組の統一名称となっていますが、その中で声優の津田美波さん・大和田仁美さん・上田瞳さん3名が女子会トークを繰り広げる「22時のおやつ」。その3回目(「Club AT-X」としての通算第520回)の6月1日放送回。ゲストのフリーアナウンサー(元・「ウェザーニューズ」所属の気象キャスター)檜山沙耶さん(30歳)が、発音機会2回とも自然な平板発音。ちなみに、「ゲーム」は起伏発音。過去投稿にもあるように、昨年12月18日放送の「R指定アニメ」の「ARIA」の回にゲスト出演された際は、発音機会2回とも起伏発音だったので、「良い方向に変わった」とも言え、大変嬉しかったです。もともとアニメ好きとのことですが、特にフリーアナウンサーさんは、アニメ特集番組での司会などの機会も多いので、今後もどうか平板発音を徹底していただきたいものです。未聴取ですが、この10月からラジオ(文化放送)で冠番組「檜山沙耶のアニウラ〜アニメの裏側を覗く」も始まったそうですので、是非ともお願いしますね。
NHK総合で平日のみの毎日午後に放送中の報道・情報番組「午後LIVE ニュースーン」。8月30日放送回ではアニメ監督の山田尚子さんと新海誠さんの対談(録画)を特集。対談後のレポート総括(生放送)の中で、レポーターの局アナウンサー宮﨑慶太さん(推定30代)が、発音機会は1回のみですが平板発音(若干つかえた感じでしたが)。ちなみに、「映画」も平板発音。NHKの局アナウンサーが生放送とは言え平板発音してくれたのは久々だったので、意外ですが嬉しかったです。私生活では平板発音されている方なのかもしれません。ご出身の仙台市は方言として平板アクセントが基本の地域ですが、外来語由来である「アニメ」に方言はもともと無関係ですので念のため(別投稿「方言との関係」参照)。どうか昔のように、もっともっと自然に、本来の正統的な発音である平板発音を披露してくれる局アナウンサーさんが増えて(復活して)いただきたいものですね。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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