最近のテレビ番組で特に気になるのがナレーション。当該テレビ局のアナウンサーが担当する場合もあれば、声優が担当する場合も多いです。単独語としての「アニメ」の発音機会も増えており、特に番組内ではナレーションに発音機会が集中する(出演者にはほとんど無くてもナレーションでは何度も有る)傾向があります。その分、ナレーションの重要性・影響力は高いといえます。
アナウンサーの場合、以前はそうでもなかったのですが近年は、フリーの方々はともかく、局アナウンサーの場合はほぼ確実に起伏発音ばかりになってしまっている感じです。そして何と、業界関係者でもある声優の方々も、大半が起伏発音なのです。ですが最近久々に、徹底した平板発音に出会えて感激しました。
1つは、3月10日にフジテレビ系で放送の「Mr.サンデー」の「追悼TARAKO &鳥山明」の回。高島雅羅さんが、発音機会4回とも徹底して平板。他にも、インタビュー出演の元『週刊少年ジャンプ』編集長の鳥嶋和彦さんも、発音機会1回のみですが(過去投稿と同様に)平板でした。
もう1つは、4月21日にテレビ朝日系で放送の「アニメ好き外国人がガチで投票!世界アニソン総選挙」。3名の声優が担当しましたが、中尾隆聖さんは発音機会4回とも平板。涙が出るくらい嬉しかったです。過去投稿と同様(2020年9月6日放送の「国民13万人がガチ投票!アニメソング総選挙」)で、変わらないでいてくれて本当に救われました。他の2名(梶裕貴さん、高橋李依さん)は、残念ながら徹底して起伏でした。なので余計に、ホッとさせられましたし、放送局側からの指導は無いことがはっきりしました。ナレーションの収録は同時ではなく別々に行われているものと思われます。つまり、他者の影響は受けない(出演者よりも先に収録することが多いようですし、出演者の場合と異なり、他者の収録済みの音声を聴くことはないのだと思われます)。
やはり「結局は個人」なのですね。であればなおのこと、声優(に限りませんが)1人1人が、自覚・意識して平板発音に努めていただかなければいけませんし、それは十分可能だと思われます。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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