昨年12月30・31日に東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ103)のサークル参加報告をさせていただきます。
今回は、オンデマンド印刷本もあり、還暦(+1)記念でもあり特別仕様も多いことから、まずは頒布物(事前準備)だけ独立させて紹介します。つまり、(異例ですが)2回に分けて投稿します。内容的には、昨年のコミケ開催前に投稿すべきだったかもしれません。その代わり、(異例ですが)頒布物の表紙などもすべて紹介します。
本当は日付が変わる前(元旦のうち)に投稿したかったのですが間に合いませんでした。本日(2日)中に数時間後に残りを投稿します。
全て新刊で2種類(別冊付録を合わせれば3点)です。全て無料です。無料なのは次の3点が理由です。
① 買物で離席時間が長くなるのですが、売り子を頼める人がいないため、お金の安全確実なやりとりが困難
→ 無人販売のような方法もありますが、オンデマンド本は1000円
または1500円の設定になり、高額で管理上問題
② 読んでいただくことが何よりも大事なので、一人でも多くの人が入手しやすいようにすることが優先
→ かえって抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、多くの人は
「無料なら」と持ち帰ってくれます。
③ 還暦(+1)記念なので、自分自身にも印象に残したいし、インパクトのあることをやって目立ちたい
1 コピー本「アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」(以下「完全版」)
A5判56頁モノクロ。「アニメ」の発音問題に関する評論本です。私にとっては、あくまでこれがメインの本であり、一番皆様に読んでいただきたい本です。すべての日本人、1億2千万全国民(日本語を理解できる外国人も含む)に、必読書として配布したいくらい、と半ば本気で思っています。
この本は元々、Q&Aなど当ブログでは直接そのままの形では公開していない内容も含んでいますが、間接的には各投稿の中で触れている内容がほとんどです。コミケ99で完成版としていましたが、大幅な追記・内容差替を行ないました。
変更点は2点。1点は、ブログ投稿タイトル一覧を復活させていたのを取りやめて別紙付録として独立させ、空いた4頁分をブログ投稿からの抜粋(3件)に丸々差し替えました。「多様性」「2等市民」「げんしけん」についての各投稿で、自分で言うのも何ですがとても詳しくわかりやすく書けているので、内容補強のため載せました。もう1点は、アクセント辞典に関する追記です。ブログの「まとめ(要約版)」ページへ寄せられたコメントで取り上げられていた「インターネット上にあるアクセントに関する某サイト」の問題点を指摘し、紙のアクセント辞典に依拠すべきと明確に宣言するものです。起伏発音化が最近急激に強まってきている印象があり大変危機感を感じているため、どうしても追記したくて載せました。この2点の改善で、今回をもって「完全版」「完成版」と言えると考えています。
今後は、これをどんどん増刷(別紙付録のブログ投稿タイトル一覧は内容を適宜追加すれば済むので、本体は単純増刷)して、一般参加者はもちろん、これまでのようにアンケート協力サークルなどに限定せず、頒布物を入手させていただいた(新刊無しなどで入手物がない場合も含む)サークルさんに幅広く頒布していく方針です。一応アニメまたはオタク論関係の頒布物があるサークルさんには限定しますが。
12月22日(金)にキンコーズで原紙パソコン出力・印刷・製本で40部作成。29日(金)にキンコーズで5部増刷。別紙付録「ブログ投稿タイトル一覧」も同様。計45部作成。
表紙(表)
表紙(裏)
2 オンデマンド本「アニメ文化とこう関わってきた」
B5判320頁、表紙フルカラー、帯付き。個人的感想文集のシリーズ本です。今回の目玉には違いありません。
所属サークルのオフセット印刷の会誌(編集作業にも関与)などではなく個人誌としては人生初の、オンデマンド印刷(印刷所への外注)本です。
過去発行のコピー誌のうち、諸般の事情で対象外とするファン活動編(上巻、下巻)以外の5冊(声優編、音楽編、スタッフ編、作品編①、作品編②)を大幅に増補改訂のうえ合本した総集編です。
表紙や遊び紙は、私の一番好きな色であり当サークルのシンボルカラーでもある緑色が基本色です。還暦(+1)記念を名目にあくまで無料ですが、大部なので疑心暗鬼になったり遠慮したりする一般参加者もいるでしょうが、スペースでくどいくらいに表示を行うことで対処できると思います。
表紙には、同人誌らしくイラストや写真も考えましたが、頼めるような絵師は知らないし、知人を通じて漠然とした内容で頼むのも失礼だし、内容にふさわしい適切な風景写真も無く、簡単な図案でもあれば十分と割り切って、人間の形を模した奇妙なデザインのものをPhotoshopで手書きしました。
12月10日(日)に脱稿し、予定通り12月11日(月)に入稿。何と同日付で2社分割発注。
一般参加者配布用は、コミケ会場のサークルスペース(机上には折りたたみ椅子が置かれているので、床上)へ前夜(30日)直接納品してくれ、帯も制作・装着してくれるポプルスさんに、20部(+予備本2部)発注。
サークル参加者(+コミケ不参加の友人・知人3名)贈呈用は、27日(水)午前中配達指定での自宅納品で本体のみ制作(帯は非対応)してくれるちょ古っ都製本工房さんに、15部(+予備本1部)発注。なお、自宅納品用の帯15部は、9日(土)にポプルスさんへグッズとして発注(結果的に23日(土)に自宅納品)し、自宅または当日会場で私が自分で帯を装着しました。
遊び紙は、ポプルス発注分のみ、最初と最後だけ色を変えました(緑色系ではなく赤色系。後述のお試し印刷時と同じ)。その他は、奥付の「印刷」の項目以外は、完全に同じ原稿を使用しています。今回が最初で最後になるであろう「サークルスペースへの直接納品」をどうしても体験したくて(搬入も楽なので)、2社分割となりました。
上記2社は、いずれも6〜7月にお試し印刷(1冊のみ、有料)しており、フォント・罫線など本文の問題点は特に無いこと、遊び紙への印刷はしない方が読みやすそうなこと、表紙や遊び紙の色合いはかなり異なることなどを確認済みで、両者の違いも次の通り。
なお、入稿後に致命的なミスなどを発見したため、正誤表も作成することに。内容的には両面1枚。ただし、本文の完全欠落があり、挿入できる余白のある頁を選択(51頁に決定)し当該頁丸々差し替え分を別途作成。さらに、あまりに修正が多い頁(15頁。一段階前の原稿を誤って入稿したため)も、丸々差し替え分を別途作成。結果的に計3枚に。なお、本体挿入時にはみ出さないように、内側(左側)・下側を裁断(キンコーズでは裁断機。増刷分は会場内サークル窓口でスタッフにカッターナイフを借りられたため、梱包袋を下敷きにしてその場で作業)。
結局、本体・正誤表とも、予備本を含めて計38部(※)作成。見本誌提出用1部・保存用2部(各社1部)・友人知人別途発送用3部を除く計32部がコミケ会場での頒布分に。ただし、今回コミケを欠席している(別サークルに委託参加の可能性はあり)ため来夏に贈呈するサークルさんの分なども含むため、今回持ち込むのは計30部。
※ 実は、当日誤って私自身の保存用(ポプルス印刷分)も頒布してしまったため、ポプルスさんへ正月休業日明けに1冊のみ増刷(割引あり)発注せざるを得なくなりましたので、計39部が正確な数値です。
表紙(印刷原稿のため見開きで表示)
3 別冊付録「勝手にアニメ大賞」(以下「ランキング」)
中綴じコピー8頁、フルカラー。従来通りの自己紹介ペーパーですが、今回に限り還暦(+1)記念としての特別バージョンです。
8頁に増大(結果的に最近21年分)したうえでカラー印刷です。これまで明記してこなかった「再放送で全話初視聴した作品」をわかりやすくするためです。文字自体と背景のどちらに色をつけるか、記号の使い方を変えるかどうかなど、いろいろ試行錯誤した結果、「背景を黄色にする」「記号は変えない」「◎(年間1位)は記号・文字とも赤色」「○(年間1位に準ずる)は記号のみ赤色」となりました。また、クリアファイルに入れても取り出しやすいよう、中綴じ(ホッチキス留めあり)としました。
12月22日(金)にキンコーズで原紙パソコン出力・印刷・製本でいったん作成(薄い緑色を使用)しましたが、やはり文字や記号(アンダーライン)が見にくいため、諦めて29日(金)(友人知人贈呈用3部は27日(水))に再印刷(黄色を使用)しました。計35部作成。