2022年6月13日月曜日

6周年

   活動開始から本日(6月12日。すでに日付が変わってしまいましたが。)でちょうど6年になりました。6年前と同じ日曜日なので、時間が割と長くとれて助かります。その6年分の総括です。(詳しすぎるでしょうが、備忘録のつもりですのでご容赦ください。)



当ブログ自体(全200件)

 アクセス総数10613回。今年1月27日には1万件を達成しています。この1年間で1900回程度の増加(日平均5回強)なわけですが、これまでの1日平均とほぼ同様で、大きな変化はありません。今年1月は月間294回、今年2月は月間185回と、比較的高水準が続きましたが、今年5月はわずか60回と記録的な低水準でした。たまにアクセスが集中する日があるのも相変わらずです。過去最高は2019年
8月13日の83回ですが、この1年間では今年1月3日の54回が最高とやや水準が低下しました。どこかのサイトで紹介された可能性が高いですし、同じ人が場所を変えつつ何度もアクセスする場合もあるでしょう。フォロワーはいまだにゼロです。
 海外からのアクセスが、依然として半数近くも占めているのは驚きです。通算では、アメリカ(2786回)、フランス(993回)、ドイツ(309回)の順で、ベトナム、ウクライナ、ロシアが続き、この6か国が100回を超えています。合計約40か国・地域からありますが、「不明な地域」も少なからずあるのが困ったものです。特定の国から集中する日もあります。全体的に、在外日本人の方々が多いのでしょうか?(翻訳機能があるとはいえ)本当にわかるのかなあ?
 各投稿別のアクセス数(直接そのページを開いた場合のみカウント)は、全投稿200件中、100回超えはまだ9件のみです。2019年1月1日投稿の「新年ごあいさつ&冬コミ報告」に対して、何と約3年半経ってもアクセスが続き868でダントツのトップです。204回で3位の「方言との関係」は、その直前の投稿のため続けてアクセスする方々が多いことが原因なのは明らかですね。因みに2位は、林原めぐみさんなどを取り上げた「ベテラン声優さん3」の261回。これら9件を含めて80回超え12件、それらを含めて50回超えが18件、30回超えなら36件、20回超えなら82件、10回超えなら170件になります(
この1年間の投稿分中30回超えは4件です。)。周年総括やコミケ関係の投稿がアクセス少なめなのは全く問題ありませんが、同趣旨の連続案件なのにアクセス数が数倍(時には10倍以上)差がつくことがあるのはよくわかりません。
 固定ページへのアクセス(開かなければ読めないため読者数と一致)は、「初めての方へ」は通算280回、「まとめ」は通算414回、「まとめ(要約版)」は通算339回とまずまずですが、正直にいえばもっと増えて欲しいです。「コミケ参加者アンケート」は通算166回、2018年12月に作成した「参考文献」は通算49回と少なめですが、同年1月に作成した「「起伏」「平板」の意味」が251回と堅調です。そもそも言葉の意味がわからないという方がやはり多いことを証明していますね。なお、私の真意がより伝わりやすくなるようにするためなどで、昨年11月21日と12月5日に「まとめ」ページの「結章」部分などを大幅に改定しています。

 コメント(感想メールも)が、YouTubeの「クイズダービー」関連の投稿に対するコメントをくれた方(1名)が、より詳しく引き続く形で「まとめ(要約版)」の方に今年4〜5月のゴールデンウィーク頃に合計6件もしていただけました。それに対する私の返信も3件あります。アクセントを含む言語関係に関心の高い方らしく、大変有益な情報も教えていただけました。やっと本格的に突っ込んだ議論ができて、大変嬉しかったです。その他昨年以前にあった投稿は3件ありますが、1件は証拠資料映像の無編集完全版を欲しいというものなので(データ容量や提供方法の問題が大きいため)無視し、残り2件は「「アニメ」の発音については、原語「アニメーション」と比較して、起伏発音は矛盾する」という趣旨のものでした。もちろん返信しましたが、原語と異なるのは間違いではないこと、起伏発音は強く意識しないとできない発音であること、を明記しておきました。
 なお、約2年前にYouTubeの「20世紀の群像・手塚治虫」関係の投稿の方にブログの感想をくれた方が1名いらっしゃいます。一部を引用しておきます。

 「力の入ったブログで読んでいて楽しかったです。個人的な感覚としては、(特に早期の)起伏発音者にアニメを貶める意識は無い気がします。ただの「抑揚が不思議な現象」の一つかなと。正しい発音が広まって欲しいなとは思うので、自分もこれまで以上に気を付けようかなと思いました。『SHIROBAKO』で平板・起伏が使い分けられているという話には「確かに!」と膝を打ってしまいました。」(以下略)



公開証拠資料としてのYouTube投稿動画(全50件)

 投稿できるネタは事実上使い切っており、総数50件(厳密には諸般の事情で1件のみ非公開)は今後も変わらない見込みです
 アクセス総数は、約109万回(1日平均約500回、最高は2020年5月9日の約4万6059回)で、この1年間では約8万回しか増えていません。トップは、2019年6月22日公開の宮村優子さん&大月俊倫さんのBSアニメ夜話〜新世紀エヴァンゲリオン約40万6千回(昨年9月5日に40万回突破)。2位は、2016年7月24日公開の林原めぐみさんの「徹子の部屋」の約20万回(今年5月26日に20万回突破)。この2件が10万回超えです。それらを含めて14件が1万回を突破し、それらを含めて41件が1千回を突破しています。
 海外からのアクセスは、全体の5%程度です。
 性別では、男性87%・女性13%と、男性が圧倒的多数です。
 年齢別では、18歳未満2%、18〜24歳19%、25〜34歳27%、35〜44歳24%、45〜54歳21%、55〜64歳6%、65歳以上1%と、まあまあのバランスです。
 なお、ここ1〜2か月ほどは、65歳以上が10〜20%(そのほぼ全てが女性)を占めるという、驚くべき結果が出ています。今までにない集中ぶりで、特定の投稿が特に引っ張っているという感じは無く、原因は全く不明です。

 コメント数(私自身の分・アカウントごと削除された分を除く)は1044個で、私以外のコメントが10個以上(最高は340個)ついたものが11件あります。因みに、これらとは別に、私自身のコメント数は118個あります。
 高評価数(「いいね」)は8218個で、1000個以上が2件(最高2748個)、それを含めて100個以上が12件、それらを含めて10個以上は34件あります。なお、低評価数も計220個(最高は57個)あり、高評価数との比率は約37対1となります。高めなのか低めなのか相場は不明です。
 チャンネル登録者(フォロワー)数は1122名とまずまずの結果です。一方で登録解除された方も466
名(この1年間では91名)いらっしゃいます。多めなのか少なめなのか相場は不明ですが、個人的には多めな気がします。つまり、一度でも登録した方の総数は1588名ということになります。また、海外からのチャンネル登録者数は現在不明です。(2周年の時点では17名でした。)
 (投稿動画の)共有登録数も1810個あり、多めか少なめか相場は不明ですが、興味を持ってくれる方が少なくないことは大変嬉しいです。
 YouTubeから当ブログへのアクセスも時々ある(通算約750回)ので、少しは広報効果があるようですが、もっともっと増えてほしいですね。
 外部(YouTubeでの直接検索以外)からのアクセスも数%ほどあり、グーグル約1万1千回、ヤフー約2500回が突出していますが、ツイッター約900回、フェイスブック約300回です。肝心の当ブログからは、約70回ありますが、期待よりも大幅に少ないですね。このほか、2チャンネルからは40数回程度、ミクシィからは10数回程度あります。(この「外部からのアクセス」データは、不備があり、5周年の時点での数値と同じになっています。)
 

ブログ投稿文への窓口としてのTwitter(全278件)

 アクセス総数(他者への返信ツイートに対するアクセスを含む。)は、通算では約17万0700回(1日平均は、約78回で、一昨年度までの通算よりも30回以上の大幅な低下)。
最高は、2017年6月の8673回(最高日は1176回)。逆に、しばらくツイートしなければアクセス数ゼロの日もありますが、この1年間はゼロの日がかなり増えました。月当たりでは数百回程度、1件当たりでは何と数十回程度にまで落ち込んでいます。原因は不明です。
 返信数は、2019年正月に初めて2名の方から計3個ありました。そのうち1名の方はフォロワーになっていただけましたが、同年末にアカウント自体を削除してTwitterから撤退されてしまったのが残念です。(なお、ダイレクトメッセージをくれた方が2019年末に1名ありましたが、コミケで頒布した別テーマの同人誌の感想でした。)
 ツイート別アクセス数は、全ツイート278件(リツイート1件、他者への返信ツイート25件を含む。)中2件が突出。うち1件は2020年11月3日の「鬼滅の刃」関連で
過去最高の5223回(当日が1日約1100回、2日後の11月5日が1日約1300回)。もう1件は2019年3月16日の「冬コミ購入同人誌(CDなど含む)全て読了」のリンクなしツイートで4172回(ほんの数日で2千回超えという恐ろしいほどの集中アクセス。海外のサイトででも紹介された?) 。これらを含めて約13件が2千回超えです。1千回超えは、これらも含めて約55件ですが、この1年間では皆無です。異常なほどの落ち込みで、まさか前述の鬼滅の刃関連でリンク先のブログの方に懐疑的なコメントを書いたせいかもと本気で疑ったほどです(リンク先のブログへのアクセスは8回しかないので、その可能性は無いはずですが。)。抽象的な表現にとどめず有名芸能人の個人名を明記した場合でも大半は変わらないので、極端な激減の原因は不明です。 なお、私自身がリツイートしたのは、2019年8月の京アニ事件関連で1件だけあります。
 フォロワー数は、最初の頃は最大5名いらっしゃいましたが、入れ替わりもありつつ、現在は残念ながら2名です。
 いいね数は、現在は17件の投稿に対し計18個。
2個ついたもので現存しているのは、京アニ事件関連のリンクなしリツイートをした1件だけ。以前はあったのに消えてしまったものもあり、安心はできません。
 リツイート数は、現在は8件の投稿に対し計8個。うち3件はブログへのリンクを貼っていないもの。以前は2個ついたものが1件だけありましたが、やはり減ってしまいました。リンクを貼ってある5件のうち3件はコミケがらみのもので、ブログへのアクセスが大きく増えることはありませんでした。残り2件のうち1件は、今年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)に対して付いたもので、「いいね」も付いたため、ブログへのリンクあり投稿では初めて「リツイート」「いいね」の両方が付いたことになります。大変嬉しかったです。
 エンゲージメント(開封閲覧などの反応)数がなかなか増えないのが痛いですね。正直言ってリンクから当ブログへアクセスしてもらわなければ何にもなりませんので。エンゲージメントのうち当ブログへのアクセス数自体は、Twitter側では通算約320回です。このうち通算10回超えしたのは、2017年10月13日のTVアニメ「アニメガタリズ」関連(12回)、2019年1月2日の声優関智一さんへの返信(14回)、アニメ&実写の「映像研には手を出すな!」関連3件(26回、18回、13回)だけです。最多の26回は、2020年3月24日のTVアニメ「映像研には手を出すな!」関連でした。(この1年間では、今年4月2日のもので、前述の今年のアニメジャパンについてのツイート(司会者以外の声優などが中心の方)の9回が最多です。) なお、ブログ側では通算約570回あり、この差が海外からのアクセス分のようです。実は、ツイートして1分もたたないうちにブログへのアクセスが2〜5件あることが以前は多かったのですが、最近はそれが無いこともあります。「1分も経たないうちの2〜5件」は相変わらず海外ばかりですが、フォローしていなければ絶対無理のはずなのに、なぜ?(海外からの場合はフォロワー数にカウントされないのでしょうか?) 


 以上です。
 総じて、発音問題自体に関心を持ってもらえる方はなかなか増えていないように思われます。当ブログにアクセスされた方はどうか本当に簡単なつぶやき程度で結構(批判的内容ももちろんOK)ですので、ぜひコメントをしていただければと思います。
 特に、今年5月にブログへコメントをくださった方が、「WEBアクセント辞典」的なサイトで「アニメ」が起伏発音のみの表記になっている、という恐るべき情報を提供してくださったことで、危機感が高まりました。活動の必要性を痛感しているところです。

2022年6月10日金曜日

コミケ当選8回目&投稿200件目

  東京ビッグサイトで開催されている世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」。今夏のコミケ100に、サークル参加が無事決定しました。初申込から通算8回目の直接参加(委託も含めれば9回連続)です。 

 会場が広くなったとはいえ、2日間開催で、かつ、新型コロナウイルス対策の影響でサークル総数はたったの2万(従来の6割程度)ですから、落選しても当然だったわけですが、今回も前回同様当選できて、本当にホッとしました。また、ワクチン・検査パッケージも取りやめになり、大変助かります。それなのに、当初発表されていた史上初の10時30分開場は変更なし。
 今回は、お目当てのジャンルが全て1日目に集中しているため、1日目のみの参加です。つまり一般入場する日はありませんが、これは初めての経験です。サークル配置を確認したら、何とメイン(「3大ジャンル」と呼んでいる「評論・情報」「鉄道・旅行・メカ・ミリタリー」「アニメ(その他)」)が全て「東4〜6ホール」内に集中しています。これも初めての経験です。そのほか、創作・学漫・ファンクラブ・特撮などお目当てのサブジャンルも「東1〜3ホール」内に固まっているという幸運。西南地区にあるのは「デジタル(その他)」くらいしかないので、今回は時間の都合でジャンルごとパス(もちろん企業スペースもパス)するから、西南地区には足を運ばない。サークル数も少なめですが、「学漫」の例年にない少なさは驚き!新型コロナウイルスの影響で活動自体低調なのかも。特に「早大アニ同」「京大アニ同」が揃って不参加なのは大変珍しい!!  10時30分開場のままなので大変心配していましたが、案外苦労なく各ジャンルとも悔いが残らない程度には回れそうです。いずれにしろ、自分のサークルスペース内で落ち着けるのは15時頃になりそうですが。


 余談が過ぎましたが、私のサークルについて説明します。

 今回は、「評論・情報」ジャンルではなく、初参加以来2回目(前々回の委託参加も含めれば3回目)となるアニメ(その他)」ジャンルで、1日目(8月13日(土))東6ホール「ニ−18bです。
 ホールのほぼ中央で、ブロック単位でも島中にはなりますが、特に問題はありません。アニメ評論系なサークルが集まっており(向かい側は声優系)、傾向的にも申し分ありません。トイレやサークル窓口も同じ列にあり、満足です。両隣は、もちろん初めて一緒になるサークルさんです(頒布物を入手したこともあります)が、馴染み(贔屓)のサークルさんもすぐ近くで、色々嬉しいです。

 当日の頒布物の進捗状況は、次の通りです。
 「アニメ」の発音問題に関する評論本アニメは本当に認められたの?(アンケート結果報告付完全版)」は、前回発行済み・頒布完了済みのものです。今回も、前回同様30部用意するつもりです。一般参加者が前回よりも増え、ジャンルも前回と異なるため、少し強気です。当サークルの本分はあくまでこの本ですし。
 個人的感想文集のシリーズ本アニメ文化とこう関わってきたでの続刊は1種類です。散々迷いましたが、「ファン活動編」は、(ほぼ)断念しました。正確に執筆するためには過去の様々な資料を確認しないといけないため、なかなか時間が取れそうにないからです。コミケ100(リアル開催としては99回目)記念には良いかも、と思っていましたが。また、「作品編」の続刊は行うつもりですが、方針がぶれ続けました。視聴作品を極力多く取り上げるべきという方向ではありますが、そうすると結局は主要作品だけでも再鑑賞が必要で、時間が到底取れない(昔の作品はどれも元々の話数が多いし、さらに続編まで含めるとかなりのもの)ため、当面先送りします。年代別に来年冬以降数年かけて(4〜6回に分けて)取り上げることは決定済みですが、最初にどこで区切るか。エヴァブーム以前の1994年までというコミケカタログで予告した案は早々と断念しました。アニメブーム前の1976年まで、70年代末の1979年まで、学生時代最後の1985年まで、のいずれかで迷い続けました。結局、「特に書きたい作品については早く書きたい」という想いが決め手になりました。
 「作品編②」は、「国産テレビアニメ歴代総合第20位候補作」の11作品(続編・リメイク・スピンオフや劇場版・OVAも含む)と「国産劇場アニメ歴代2位」の「もののけ姫」の合計12作品を取り扱うことに落ち着きました。テレビアニメに関しては実質的には歴代ベスト30を取り扱うことになります。コミケカタログでの予告内容とかなり違ってしまう結果となりましたが、W E Bカタログの頒布物情報は至急訂正します。

 なお、別紙付録「TAL版勝手にアニメ大賞」(2022年夏版)は、夏は途中経過になるので更新はしてこなかったですが、今回は年間1位がほぼ確定しているため例外的に作成・発行します。何が「年間1位」かは見てのお楽しみに。
 発行済みの第3弾(スタッフ編)・第4弾(作品編①)も、前回は欠席だったサークルさんのうちのいくつかが今回無事参加してくれていますので、贈呈するつもりです。

 なお、本件投稿は、当ブログでの通算200回目の投稿となります。本当は、6月12日投稿予定の「6周年」がそうなるはずでしたが、6月13日発表だったはずのコミケ当落通知が本日(6月10日)に届いてしまったため、急遽入れ替わってしまいました。まあ、別にどちらが200回目でも良いんですがね。


2022年6月2日木曜日

ハケンアニメ!

 実写映画「ハケンアニメ!」。
 ファーストデーに合わせて映画館で鑑賞してきました。辻村深月さんの小説が原作で、2014年に単行本が発売された直後に私も購読しました。それ以来読み返していなかったのですが、「こんなストーリーだったっけ?」と感じてしまいました。小説を読んだときは、聖地巡礼関係の市役所職員の言動が特に印象深かったためです。小説なので発音は気にしなくて済んでいたのに、まさか今頃になって実写映画が公開されるとは・・・(単行本発売直後には既に企画が立ち上がっていたらしいですが)。小説の頃とはだいぶ世情も変わっているためか聖地巡礼はあまり触れられず(ただし企業コラボはちゃんと描写あり)、2組の監督&プロデューサーを中心にアニメ制作の悲喜こもごもがメインとなっていました。
 あくまでアニメ業界物ですが、「ものづくり」の楽しさ・苦しさ・素晴らしさ(特に、「表現(制作者の魂がこもった作品)」というものが、誰かの心に引っかかかり大きな影響を及ぼす可能性があること)を描いており、幅広い共感が得られる作品だと思います。劇中アニメも、本物のプロが作る「本気」の作品となっており、きちんと全話観てみたくなるほどでした(解説本が通常のパンフレットとセットで「豪華版」として発売されており、豪華版の方を購入)。総じて、アニメ「SHIROBAKO」と同様の良作ではありましたね。

 さて、当ブログとしての本題はここからです。
 残念ながら予想通りでした。「アニメ」の発音機会があったのは10名で、それほど多人数ではなかったのは予想通りでしたが。冒頭ナレーションの朴璐美さん(声優)、主役の女性監督斉藤瞳役の吉岡里帆さん、準主役の男性監督王子千晴役の中村倫也さん、斎藤側のトウケイ動画チーフプロデューサー行城理役の柄本佑さん、天才女性アニメーター並澤和奈役の小野花梨さん、秩父市観光課男性職員役の工藤阿須加さん、斎藤側アニメ作品の主演声優群野葵役の高野麻里佳さん(声優)、斎藤側アニメ作品のトウケイ動画宣伝プロデューサー越谷役の古舘寛治さん、王子側アニメ作品のテレビ局幹部星役のみのすけさん、斉藤瞳と仲の良い少年役(役者は不明)です。
 平板発音されたのは吉岡里帆さん唯一人。発音機会は最多で約10回ありましたが、そのうち3回が平板でした。最初の回想シーン(入社面接)では素人設定らしく起伏だったのは問題ありませんが、プロになってからはやはり平板発音を徹底していただきたかったですね。監督の指示などによる演出ではないと考えられるため、普段から混在されている方なのかもしれません。
 いただけないのは、明らかに業界人の役である中村倫也さん・柄本佑さん・小野花梨さん・古舘寛治さんです。古舘さんは1回のみでしたが、他の3名は複数回いずれも起伏で「業界人にあるまじき発音」が大変不愉快でした。現実の業界人に起伏発音者がいないわけではありませんが、「玄人」としての正統的な発音ができないのは由々しき事態です。特に、プロデューサーは、対外折衝がメインという立場からも、「玄人」らしさが保てないのは「素人」へ悪影響を及ぼす意味で大問題です。
 また、声優のお2人は、過去投稿にもあるように起伏発音が目立つ方々のため期待はしていませんでしたが、ある意味「お手本」となる立場なので発音には留意していただきたかったですね。
 結局、アニメ業界物での由々しき事例がまた1つ増えてしまったわけです。

 監督の吉野耕平さんは、アニメ映画「君の名は。」にCGクリエイターとして参加した経歴もあるため、「アニメに理解のある実写映画人」のはずでアニメ制作現場もご存知のはずなのですが、平板発音の指導はしていただけなかったようです。アニメ業界物ではありませんが社会人アニメファンが主人公の実写映画版「ヲタクに恋は難しい」や高校生が主人公の実写映画版「映像研には手を出すな!」、アニメ業界物としては2018年にBSプレミアムで放送された単発ドラマ「学校へ行けなかった私が”あの花””ここさけ”を書くまで」、いずれも過去投稿で取り上げたように、一部出演者が平板発音を披露してくれていますので、やはり発音指導は無いことがわかっています。アニメ「SHIROBAKO」は、やはり過去投稿で詳しく取り上げたように、少なくともテレビ版は業界人の平板発音が徹底しており、感激したものです。
 原作者の辻村深月さんは、「アニメ」の発音はどうなんでしょうか?。過去投稿で詳しく取り上げたテレビアニメ「げんしけん」の例があるように、原作者にこだわりがあれば指導していただけるのでしょうが・・・。

 アニメ業界を少しでも取り扱う実写映画の制作陣は、「SHIROBAKO」をもう少し見習っていただきたいものです。