ここ3〜4か月ほどのテレビ番組の感想を数回(全4回予定)に分けてまとめています。2回目の今回は、声優さんを中心にした2回目(後半)です。
(なお、声優さんの年代区分として、声優歴3年未満は「新人」、声優歴10年未満は「若手」、声優歴30年未満は「中堅」、声優歴50年未満は「ベテラン」、声優歴50年以上は「大ベテラン(レジェンド)」としています。)
7月15日にNHK教育で放送の「きょうの健康」。洋画吹き替えでの活躍が目立つベテラン森川智之さんが、とても自然な平板発音をされていました。過去投稿でアニメ「深夜!天才バカボン」出演時に起伏発音されていたと紹介しましたが、アニメ出演も決して少なくはない方なので、こういう素で出る番組ではやはりベテランらしく平板発音されるのだなあ、と嬉しくなりました。アニメ界隈に疎い方々は、声優でも一般芸能人でも、意外と平板発音される方も少なくないのですが、森川智之さんの場合は、洋画・アニメバランスよく関わっているため、「わかった上で」平板発音されているわけで、大変心強いです。
8月20日にCS日テレプラスで全3回放送の「豊崎愛生と漫画とグルメ」。既に中堅の豊崎愛生さんが、グルメ漫画について原作者と対談したうえ料理も実践するというバラエティー番組です。原作者側に「アニメ」の発音機会はありませんでしたが、「ドラマ」については、原作者(第1回「孤独のグルメ」の久住昌之さん)が起伏と平板が2回ずつだったのにも関わらず、豊崎愛生さんは2回の発音機会とも平板でした。それだけに余計に、「アニメ」については豊崎愛生さんが徹底して起伏発音だったのが、大変ショックでした。過去投稿にもある通り、むしろ平板発音が多かった方なのですが、最近は起伏発音ばかりで、大変歯がゆい思いをしています。特に今回のように、「ドラマ」だけ平板発音というのは、アニメ業界関係者としてはあるまじきことで忸怩たる思いです。何かきっかけがあったのかもしれないですが、どうか「アニメ」も平板発音に戻っていただきたいと強く願います。
8月22日にCSのAT−Xで放送の「スーパーカブで紡ぐ世界」。今年4〜6月にBS11などで放送されたアニメ「スーパーカブ」の特別番組です。主人公小熊役の若手夜道雪さんが、起伏と平板がほぼ半々でした。起伏発音はファンのメッセージを読み上げる時などで、個人的な話の際はほぼ平板でしたので、基本的には平板発音されている方なのだと思われます。対談相手であるユーチューバーの茅ケ崎みなみさんは残念ながら起伏でしたが、 それに引っ張られる感じは全くなかったので。
8月23〜27日にCSカートゥーンネットワークで全4回放送の「声優聖地めぐり」。アニメ「弱虫ペダル」第1・第2シリーズのメイン声優3名(ギリギリまだ若手の山下大輝さん、中堅の福島潤さん、同じく中堅で最年長の鳥海浩輔さん)が自転車でインターハイのコースを実際に辿るというものです。鳥海浩輔さんには発音機会がありませんでしたが、福島潤さんは起伏のみ、山下大輝さんは平板と起伏が混在でした。起伏のうち1回は「ニ」にアクセントがある感じでした。ナレーションを担当したギリギリまだ若手の諏訪彩花さんは、徹底して起伏でした。アニメ本編でも皆さん起伏ばかりでしたから、予想はしていましたが、一番若手の山下大輝さんが平板発音もされていたことで、少し希望は持ちました。本放送当時も思いましたが、できればアニメ本編でも「アニメファン(オタク)」設定らしく平板発音して欲しかったと切に思います。
ちなみに、現在放送中のアニメの中でも、本編中で声優さんに「アニメ」の発音機会がある作品はやはりいくつかあります(私が視聴している範囲では「ぶらどらぶ」「かげきしょうじょ!!」「ぼくたちのリメイク」)。今の所その全てが起伏発音で、大変悔しい思いです。何とかならないものでしょうか。(「ぶらどらぶ」なんか、総監督の押井守さんが業界人として当然の徹底した平板発音なのにも関わらずですし、さらに過去投稿にもあるように徹底して自然な平板発音のCF(CM)が番組内で流れ続けているわけで、余計に悔しいです。)
声優さんがらみはまだあるのですが、残り2回は、他のアニメ業界関係者・芸能関係者・メディア関係者などが中心の番組を取り扱います。いずれも、今月中の投稿予定です。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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