2019年1月20日日曜日

結局は個人 4

 少し遅くなりましたが、年末年始などのテレビ番組の感想をまとめました。

 まずは、大晦日の第69回NHK紅白歌合戦」。司会の内村光良さん(ウッチャンナンチャン)と櫻井翔さん(嵐)が、いずれも1回ずつですが「アニメ」の発音機会があり、なんとお二人ともしっかり平板でした。驚くと同時にとても嬉しかったですね。何しろ、あの紅白ですから、影響力は絶大です。特に、内村さんは私とほぼ同世代であり、映画「七人のおたく」で主演したこともありますが割とアニメにも興味があるようですし、「さすが」と思わせてくれました。

 次に、同じく大晦日から元旦にかけてNHKBSプレミアムで生放送されたあけおめ 声優大集合2019。予想通り大半の声優さんが起伏で、最近は平板が定着していた司会の西川貴教さんまでもがそれにつられてか(5回中2回だけですが)起伏発音をされてしまっていたのがショックでした。しかし一方で、井澤詩織さんが珍しく平板だったほか、ビデオ出演の島崎信長さんが2回の発音機会のいずれもしっかり平板だったのが嬉しかったです。でも一番驚いたのは、過去投稿で取り上げた起伏発音だらけだった「ヲタクに恋は難しい」のメインキャラを演じた伊東健人さんが、このような状況の中でしっかり平板発音されたことです。これは一体どういうことなのでしょうか。普段は平板なのに、アフレコ現場で指導があって起伏にされていたのでしょうか。まさかと思いたいですが・・・。
 昨年12月29日にNHKBSプレミアムで4時間放送された「アニソンプレミアム2018。レコード会社関係者(ランティス創業者(現:バンダイナムコアーツ副社長)の井上俊次さん、キングレコードプロデューサーの三嶋章夫さん)が揃って平板だったのには、当然のこととはいえ、やはりホッとさせられました。歌手でも、いつも平板八木沼悟志さん(fripSide)のほか、やなぎなぎさんオーイシマサヨシさん平板でした。また、いつもは起伏なはずの歌手のTRUEさんや声優の上坂すみれさんも珍しく平板で、たまたまなのかもしれませんが、嬉しい驚きでした。さらに、司会の足立梨花さんも久々に平板で、嬉しかったですね。
 共通して言えるのは、共演者など周りの状況や成り行きで発音が混在するだけなのかもしれませんが、アニメ業界と関わりある方々であれば、日頃からできるだけ発音を意識していただきたいと思います。

 1月16日にNHK総合で放送された「歴史秘話ヒストリア〜ぼくはアニメの虫・手塚治虫がやりたかったこと」。発音機会のあった業界人(杉井ギサブローさん小林準治さん高橋良輔さん)や研究者の津堅信之さんはいずれも、当然のことながらきっちりと平板でした。一方で、司会・ナレーション井上あさひ局アナウンサーが起伏だったのは大変残念です。昨年4月のガンダム特集回での渡邊あゆみさんを見習ってほしかったのですが・・・。
 1月19日にBSフジで放送された「水前寺清子の人生は三百六十五歩のマーチ」第10回(ゲストは水木一郎さん)では、3名のレギュラー司会者のうち歌手の新沼謙治さんが2回の発音機会がありいずれもきちんとした平板発音でした。声優の水島裕さんと交流があるらしいし、その辺の影響もあるかもしれませんね。なお、メイン司会の水前寺清子さんには発音機会はありませんでした。もう一人の司会のフリーアナウンサー中田有紀さんやナレーションの声優藤巻恵理子さんはいずれも起伏ばかりだったのが残念です。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2019年1月5日土曜日

家族

 過去投稿で少し触れたこともありますが、正月は実家の両親や親戚などの親族と会う方々も多いでしょうから、この機会に改めて私の家族など(親兄弟、親戚)の「アニメ」の発音について紹介させていただきます。一般的に子供の頃の生育環境というものは大変重要で、親の影響は特に絶大と思われますし。

 私の父(1929年生まれで健在)は、昔からアニメをバカにし、常に起伏発音でした。ただし、「巨人の星」「アタックNo.1」だけは本放送当時私や弟よりもはるかに夢中で、母と2人で当時の一般週刊誌か何か(アニメ(当時は「テレビまんが」)の記事が載っていたらしいです。)を見ながら今後の展開を話し合うほどでした。他にも、「赤毛のアン」の再放送時には「人間の心の機微が描かれている」と感心したり、「天空の城ラピュタ」テレビ初放送時には一緒に観て「たまにはアニメもいいかもな」と漏らしたりもしていました。
 私の母(1934年生まれで健在)は、時代劇とSFの両方が好きで、大の手塚治虫ファンでもあります。アニメも劇場版「浮浪雲」「ふしぎの海のナディア」を1人で観に行ったりするほどです。一方で、「ガンバの冒険」本放送時には「中学生になったのに、幼稚なものを観るのねえ」と動物が主人公というだけで頭からバカにしたりもしていました。当時の発音は記憶に定かではありませんが、起伏平板が混在していた気がします。
 私の弟(1965年生まれ)は、大のヤマトファンで、兄弟2人だけ(後にも先にもただ一度のことです。)で「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」を観に行ったのは良い想い出です。もちろん常に平板発音でした。
 たぶん1983年の正月だと思いますが、親戚の家で従兄妹(1967年の早生まれで私より4学年下)とアニメの話をしていた時、父が起伏発音したのに対して従兄妹がすかさず「アニメと言ってほしいなあ」と平板発音で苦言を呈しました。父は「そういう世代なんだなあ」としんみり。当時は、アニメファンなら平板発音が当たり前、という時代だったのです。

 私自身、父(当時の大人)と激しく対立したといったことは一切ありませんが、アニメファンであることの誇りにかけて発音にもこだわってきました。アニメブーム(1977〜1985頃)を知らない今の若い方々にもわかってもらえれば、と切に思います。
 

2019年1月1日火曜日

新年ごあいさつ&冬コミ報告

 新年あけましておめでとうございます。
 今年も引き続き活動意欲が高まっているTALです。

 さっそくですが、先日(12月29〜31日)開催された同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ95)のサークル参加報告をさせていただきます。


1 概要
 コミケ91から連続5度目のサークル参加、4度目の評論・情報」ジャンル(3日目=最終日)での参加です。
 何と言っても、初参加以来の新刊コミケ参加者アンケート結果報告書&感想と補足」を配布しました。A5判全36頁モノクロ印刷。もちろん無料頒布です。ブログで公開済みの内容(概要説明・集計結果・考察・感想)を冊子用に編集したものです。併せて、既刊「アニメは本当に認められたの」での表現がうまくなくて真意が十分伝わっていないと思われる点を補足したり、ごくわずかですが寄せられた感想に対しての回答的なことを4項目にまとめてQ&A形式で記しました。内容の大部分は過去投稿にあるものですが、完全オリジナル部分も割とあります。(オリジナル部分の大半は今後投稿予定です。)
 さらに、これまで別紙付録としていたブログ紹介を巻末特別付録として掲載しました。ブログ投稿タイトル一覧ブログ投稿での言及者一覧(単に文脈上お名前を掲げただけの方やグループ名・肩書きのみなど個人名なしの方は除き、「アニメ」の発音について(不明な場合も含め)言及させていただいた方のみを抜粋したものですが、それでも合計286人)です。
 なお、既刊内容は一切変えず増刷して無料頒布しました。今回の新刊の記述をご理解いただくためには不可欠なためです。 
 別紙付録は、一般参加者向けには作成せず、アンケートにご協力いただいたサークル関係者様限定(アニメと関わりが薄いかほぼ無いサークルは除外)としました。「TAL版勝手にアニメ大賞」と題し、歴代総合ランキングやランキング外のお気に入り作品を紹介。好きな歌手・作曲家・主題歌・声優や、聖地巡礼したことがある場所も併記。さらに最近3年間に本放送が開始された作品のうち全話視聴した作品のリスト(特に気に入った作品を強調表示)も載せました。


2 事前準備
 全210部+見本誌余ったら次回に回せばよいというつもりで、もちろん過去最高部数です。しかも過去最速となる開催1週間前の金曜日夜に中綴じ製本まで自動印刷。前回の反省を踏まえ、今回はA4原寸大片面原紙を使用。とても楽でした。
 金曜日だったのは、キンコーズの割引デー(金曜日だけ単価が通常の8円から6円に)だからです。部数を考えての決断でしたが、結局これが(少しですが)アダとなりました。やはりというか、訂正が必要になったのです。Q&A部分でどうしても一文を追加すべきと判断するに至り、コミケ前日の28日まで数時間かけて修正作業を行いました。一般参加者用70部は切り貼り、サークル参加者配布用140部は丸1枚(4頁)差換えです。キンコーズのホッチキス針が通常より大きめのもので、私物の中綴じ対応ホッチキスの針の大きさと異なるため、時間などとの兼ね合いでこのような形にしました。
 なお、既刊50部は約2週間前に、別紙付録80部は前々日に、いずれも近所のスーパー(なんと単価5円)で印刷し、自宅で手折り・製本しました。

3 当日の流れ
 当日のサークルスペースへの到着は、前回よりは10分遅い8時35分。冊子への特別付録挟み込み作業(アニメ関連サークル配布用で全40部)もあり、設営完了は遅めの9時40分。
 初の角地(いわゆる「お誕生日席」)、しかも中央の幅広の通路沿いという信じられないくらい目立つ位置ですが、隣の席がすぐに別ジャンル(しかもコミケ最大の訪問者数と言われる「男性向」)。念のため一般参加者用の全部数をあらかじめ机上に並べることにしたため、新刊は載せきれないくらいでした。
 
 経過は次の通りです。

 10:00 コミケ開始時刻。新刊70部・既刊50部置き、離席
       訪問サークル配布用本日分79部(うち38部が別紙あり)携帯
 12:30 ちょうど来訪者が2名あり、直接手渡し     
       残り新刊48部・既刊33部を確認
        (つまり22部・17部が捌けた!)
 13:05 残り新刊44部・既刊32部を確認
        (つまり26部・18部が捌けた!)
 14:20 残り新刊31部・既刊21部で帰席
        (つまり39部・29部が捌けた!)  
 14:40 訪問を失念していたサークルへ行くため離席
 14:45 帰席
 14:55 購入を断念していたサークルへ行くため離席
 15:00 帰席。これ以降はサークルスペースに滞在
       残り新刊25部・既刊16部
        (つまり45部・34部が捌けた!) 
       持ち帰りを辞退する訪問者もおり、在庫が机上にありすぎる
       せいかもと考え、机上残部を10部程度に削減
 16:00 コミケ終了時刻。撤収開始
       新刊17部・既刊8部が一般参加者用最終在庫に 
       (つまり新刊53部・既刊42部が捌けた)

 以上のように、予想通り初めて在庫が発生しました。新刊についてはサークル参加者用在庫が29部あり、合わせて46部が在庫となりました。次回夏コミでもサークル参加者配布が相当箇所あるため、不足分の印刷は必要となります。(切り貼り修正のものはすべて綺麗に差し換えるつもりです。)
 
4 感想
 ブロックの角(いわゆる「お誕生日席」)であっても、結果はいつもと変わらなかったですね。欲しい人の手に全部渡ったのは良いことです。
 遅い時間に在庫が山になっていると、無料であっても持っていかない人が増えるのかもしれませんね。「無料ですのでどうぞ」と差し出しても辞退された方もいました。机上在庫を減らした1時間弱の間に8名もの方が持ち帰っていただけたわけです。中には「(約500名もの)アンケート、頑張りましたね。(内容も)普通に面白い。」と言ってくださった方もいましたが、「それではお知り合いの方用にもう1部いかがですか」と言うと「さすがにそこまでは」と言われました。それはそうですよね。また、最後に入手された方は15時55分でした。結局、直接手渡しできた一般参加者の方々の数も、いつもとあまり変わらない10名程度になりました。
 新刊と既刊の差が11部しかないということは、新刊が欲しくて再訪問されたであろう方は11名しかいらっしゃらなかったと推測されます。WEBカタログの「お気に入り」登録者数は、開催前日の28日夜時点で62名(最終的には31日夜時点で66名)と過去最高でしたが、前回夏コミ終了時から14名しか増えていないことから、大部分の方はチェックを外していないだけなのでしょう。「70部はあった方が良いかも」と言うのは杞憂だったわけです。

 右隣のサークルさんには、あいさつ以外の交流は特にありませんでしたが、撤収時に椅子を机上に載せるかどうかで「机上で良いですよ」とアドバイスさせていただきました。15時前に撤収されていきました。
 左隣のサークルさんには、男性向けということもあって、朝のあいさつ以外交流はなかったです。(帰りのあいさつも無く15時20分頃には撤収されていきました。)

 私自身の訪問・購入先サークルさんとの交流は、すごかったです。ほとんどの方が、驚いたり喜んだりしていただけました。「ご丁寧にどうも」とおっしゃった方も相当数おられ、かなり意外だったようです。ご協力いただいた方々への礼儀と責任を果たすことは、こちらの誠意を示すことにもなり、新刊の内容はともかく、真剣に読んでいただければ配布した甲斐があります。(それだけブログのアンケート結果報告ページまでは見ていただけていないことの裏返しでもありますが。) 数が多くて、予算の都合(そのサークルさんの頒布物を入手した後にお渡しするのが基本)もあり、次回夏コミでも続けざるを得ないくらいの配布数に留まりました。


5 今後
 次回夏コミ(コミケ96)・次々回冬コミ(コミケ97)へのサークル参加申込は必ずします。2種類の冊子を引き続き無料頒布するほか、アニメファンらしい楽しい新刊(夏に暫定版、冬に完全版)を予定しています。夏はともかく、冬はひょっとすると「アニメ(その他)」ジャンルにまた変わるかもしれません。