ここ半年間ほどのテレビ番組で視聴した単独語としての「アニメ」の発音について、特に外国人の事例をまとめて取り上げます。
昨年5月24日にNHK総合で放送のドラマ(2023年配信版のテレビ用編集版)「エンジェルフライト」の第4話「アニメに憧れたベトナム人技能実習生」。ベトナム人グエン・ティ・スアン役のリエンさんは起伏・平板各1回、その同僚のベトナム人女性(役名等は不明)は起伏1回のみ。
昨年7月12日にテレビ東京系で放送の「緊急迎撃作戦!・アニメ「怪獣8号」第2期放送記念特番」。OP主題歌を担当したノルウェー人女性アーティストのオーロラさんは、英語でしたが平板1回のみ。
昨年9月23日にNHK総合で放送の「最深日本探求〜コミケ」。タイ人女性でメディア文化学者(青山学院大学 総合文化政策学部 准教授)のヴィニットポン・ルジラットさんが、「アニメ」についてきれいな平板発音を披露。また、「コミケ」については起伏5回・平板気味1回。とても自然な感じで嬉しかったです。
昨年10月4日にBSテレ東で放送の「ワタシが日本に住む理由〜茨城県大洗町」。オリジナルアニメ「ガールズ&パンツァー」の聖地として定着している大洗町ですが、在住3年目という32歳スペイン人男性セルヒオ・マテオ・アランダさんが、起伏10回・平板5回(最初は起伏。ちなみに「ドラマ」は当然に起伏1回のみ)。司会の高橋克典さんは起伏・平板各3回と拮抗しました(最初は起伏発音でしたがアランダさんに合わせたのか平板発音を連発されました)が、アシスタントの局アナウンサー繁田美貴さんは起伏4回のみ、ナレーションの遠藤葵さんは起伏7回のみで残念。ちなみに、別の男性ナレーション(氏名不詳)は平板1回のみ、地元の有名書店「江口又新堂」店主の江口文子さん(69歳)は当然に平板2回のみでしたが、日立市から転居(日本国内なので「移住」は誤り)した民宿経営の女性難波華園さんは起伏2回のみ。同じ転入者でも平板発音への馴染み方が異なるのは何とも言えませんが、外国人が日本人の悪い見本に合わせるようなことがないことを願うものです。
昨年10月5日にテレビ東京系で放送の「THEカラオケバトル〜世界が熱狂した!国民的アニメソング歌うま王決定戦」。インタビュー出演していた素人のうち2名(台湾人男性、在日3年目というオーストリア人女性)がいずれも起伏1回のみ。
昨年11月28日にNHKBSで放送のドキュメンタリー「なぜ”原画”は海外へ〜漫画・アニメ文化の行方」。発音機会があった外国人は3名のみ。素人(氏名不詳)の男性が英語で平板1回のみ。男性YouTuberのマイケルさんが英語で平板5回のみ。世界最大の収集品オークション会社ヘリテージ・オークションズ・ジャパンのアニメ部門責任者のビル・キングさんがやや起伏気味1回のみ(ちなみに「マンガ」は起伏1回のみ)。
1月1日にNHKBSで放送の「COOL JAPAN〜世界が驚いたこれぞニッポンのNEWS・新春スペシャル2026」。忍者に関する話題でフランス人男性のニコラ・セラファンさんが英語で平板1回のみの一方、絵文字に関する話題で中国人女性のシュエさんが英語で起伏2回のみなのは残念。司会の鴻上尚史さんが久々に(ニコラさんに合わせるような感じで)自然な平板発音を披露してくれたのが嬉しかったですね。
総じて、素人も研究者もビジネス関係者もタレントも区別なく、自然な平板発音を(日本語・外国語問わず)披露してくれる外国人の方々は大勢いるのです。だからこそ、日本人の側も、「良い手本」になるように平板発音を積極的に行なっていただければと思うわけです。最近は、日本国内のアニメ聖地などを直接訪問する外国人や、配信でアニメを視聴する(しかも字幕で日本語音声に直接接する)外国人が大幅に増えているわけで、どんな影響を日本人の発音から受けるか大いに不安を感じています。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
0 件のコメント:
コメントを投稿