最近のテレビ番組などの感想で、一般芸能人(声優などアニメ業界関係者を除く)の「アニメ」の発音について、まとめて取り上げます。ただし、少し事例が多いので、2回に分けます。(今回は、音楽関係者が中心です。)
3月8日にNHK−BSで放送の「ファン1000人が選ぶ! 手塚アニメベスト10」。タレントの中川翔子さんは起伏6回・平板4回で、平板が先でした。歌手の家入レオさんは、起伏4回・平板2回で、起伏が先(ちなみに「ドラマ」は平板1回のみ)でした。アニメ評論家の藤津亮太さんは当然に平板4回のみでしたが、ナレーションの局アナウンサー柴田祐規子さんは起伏4回のみ(しかも複合語で平板発音が原則の「アニメ制作スタジオ」も起伏)・声優の宮島史年さんは起伏2回のみでした。俳優の風間俊介さんには発音機会はありませんでしたが、歌手の藤井フミヤさんはビデオ出演の中で平板1回のみで、以前と変わっていないのが嬉しかったですね。引用された昔のテレビ番組内での手塚治虫さんは起伏2回のみでしたが。
1月26日(関西地区の読売テレビでは昨年5月)に日本テレビ系で放送の「グッと! 地球便」。バングラデシュ初の長編アニメ映画監督となった日本人水谷俊亮さんの特集回。水谷俊亮さんがあろうことか起伏4回のみ(現地語でも起伏1回のみ)だったことに衝撃を受けた一方、タレントの山口智充さんが平板1回のみ、ナレーションの声優竹房淳司さんが(ナレーターとしては珍しく)起伏・平板各1回だったことで逆に救われました。
4月11日(関西地区の読売テレビでは2月3日)に日本テレビ系で放送の「川島・山内のマンガ沼」。月刊コロコロコミックの特集回で、ゲストのお笑いタレントムーディ勝山さんが起伏1回・平板2回。司会2名のうち川島明さん(麒麟)にも発音機会があり、久々に平板1回のみ。やはりマンガやアニメが好きな方々は、このように平板基調であってほしいものですね。
BSのWOWOWプラスで数街に分けて放送の「Kis-My-Ft2 キスマイの現在地」。3月16日放送の第1回は横尾渉さん&宮田俊哉さん。横尾渉さんは発音機会なし(「コミケ」「ドラマ」は平板各1回のみ)でしたが、宮田俊哉さんは相変わらず起伏8回のみと徹底していました。他のメンバーで発音機会があった2名のうち、玉森裕太さんは起伏1回のみでしたが、二階堂高嗣さんが平板1回のみだっのは、少し意外でしたが大変嬉しかったです。同じグループであってもまだ悪影響を受けていないのは救いです。宮田俊哉さんに引っ張られる感じでインタビュアー(氏名不詳)が起伏気味1回だった中で、二階堂高嗣さんはきっと普段から平板発音を続けてきた方なのだろうと推察します。今後も変わらないでいていただければと切に思います。
3月8日にTBS系で放送の「ドア×ドア・クエスト〜国民的テレビアニメヒットの秘密大調査」。宮田俊哉さんはやはり起伏2回のみでしたが、それだけに余計に、元・モーニング娘。の藤本美貴さんが平板1回のみだっのは、大変嬉しかったです。アニメ業界人である監督杉井ギサブローさんは当然に平板1回のみ。ナレーションの2名は、男性の声優川野剛稔さんが起伏27回(「ドラマ」も起伏1回)のみ、女性の声優和久田み晴さんが起伏3回のみだったのは、仕方がないとはいえやはり残念でなりません。
3月19日にTBS系で放送の「家族でアニメナイト・今聴いて欲しい日本を元気にする最強アニソン42連発」。司会の佐久間大介さん(Snow Man)は、宮田俊哉さんと仲が良いことがよく知られていますが、過去投稿にもあるように元々平板基調の方で、今回は起伏4回・平板3回で平板が先でした。他の司会の局アナウンサー田村真子さんは起伏1回のみ、ナレーションの声優関智一さんは起伏8回のみで、結局佐久間大介さんが孤軍奮闘している感じです。どうか宮田俊哉さんの悪影響を受けず平板基調を続けていただけるよう、切に願っています。
4月6日に日本テレビ系で放送の「超・乃木坂スター誕生!」は、ゲストが歌手のヒグチアイさん。アニメ「進撃の巨人」ED「悪魔の子」は、世界的に大ヒットとなりましたし、私も大好きな曲(2022年のベストアニソン)ですが、局の解説の中で平板1回のみをさりげなく披露してくれました。乃木坂46メンバーで唯一発音機会があった池田瑛紗さんは起伏1回のみでしたが、やはり最近の若いアイドルグループメンバーはアニメ好きであっても起伏発音が多そうですね。なお、ナレーションのじんぼぼんじさんは起伏2回でした。この方は、声優ではありませんが、起伏発音ばかりなのはとても残念です。
今回は以上です。比較的若い一般芸能人でも「結局は個人」なのです。次回は、比較的年配の一般芸能人を中心に取り上げます。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)