2025年4月26日土曜日

続・最近のアナウンサー

  最近は、NHK・民放問わず、地上波・衛星波問わず、起伏発音のアナウンサー(特に局アナウンサー)が大半という感じですが、平板発音される方々も決して少なくはないことを示す事例を、フリーアナウンサー・局アナウンサーから一例ずつ紹介します。 


 フリーアナウンサーの方の例は、有働由美子さん。3月8日に日本テレビ系で放送の「with M U SIC 〜 今1番歌われているアニメ曲TOP20」。司会としての出演ですが、思わず口から出てしまったという感じでの平板発音1回のみでした。ゲストアーティストで唯一発音機会があった幾田りらさん(YOASOBI)が、起伏発音2回のみだったのが大変残念なのですが、その後であってもですから嬉しかったですね。特にアニメ好きというわけではないようですが、元々平板発音者も少なくなかったNHKの出身らしく、元々は平板発音もされてきた方なのだろうと推察されます。最近は(アンチ巨人らしいにも関わらず)日本テレビの局アナウンサーのような印象すら受けますが、少なくともアニメ関連番組では平板発音を積極的に披露していただきたいとさえ思います。

 局アナウンサーの方の例は、テレビ朝日の弘中綾香さん。司会(研究助手)として出演中の「激レアさんを連れてきた。」の2月10日放送回。とても自然な感じの平板発音1回のみでした。ゲストである「激レアさん」の御一人(大好きなマンガ・アニメ「名探偵コナン」の一場面を参考に、ヘッドロックをかけてコンビニ強盗を捉えたという若い女性)として出演した素人(名義はカリンさん)が起伏発音1回のみだったのが大変残念ですが、その前の時点での発音とはいえ、嬉しかったですね。2021年にはTV版の「ドラえもん」でアナウンサー役での出演経験(特に希望したわけではないはず)もあるようです。特にアニメ好きなわけではないかもしれませんが、今後も平板発音を披露し続けていただければと切に思います。


 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)


2025年4月19日土曜日

一般芸能人 23

 最近のテレビ番組などの感想で、一般芸能人(声優などアニメ業界関係者を除く)の「アニメ」の発音について、まとめて取り上げます。ただし、少し事例が多いので、2回に分けます。(2回目の今回は、主にベテランの方々です。)


 2月6日にテレビ東京系で放送の「水バラ〜ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅・陣取り合戦15・松本~飯山へ!信州縦断SP」。タレントの太川陽介さんが、起伏平板各1回。アニメ好きでプロのコスプレイヤーえなこさん起伏1回のみだったのに引っ張られた感じで起伏発音された後、自然な発声という感じでの平板発音。やはり、元々平板発音に馴染んできた方なのだろうと感じ、とても嬉しかったです。

 3月28日にNHK総合で放送の「時をかけるテレビ・特別編〜幻のアニメ「マルコ・ポーロの冒険」」。1979〜1980年に全43話放送された後(BSプレミアムで2023年3月に計9回分が放送されたのを除けば)一度も再放送されてこなかった名作が、一般視聴者などから提供された音声データなどを基にようやく全話再放送が実現する運びとなった記念の特集番組です。まだ25歳でドイツ系ハーフのタレントトラウデン直美さん起伏1回なのはともかく、57歳で本放送世代でもあるお笑いタレント松村邦洋さん起伏1回のみだったのはショックでした。司会のアナウンサー池上彰さん起伏1回のみだったのに引っ張られる感じでしたが、その後は「アニメ」ではなく「まんが」と繰り返し発音されました。今時「まんが」と発言する方はほぼ皆無なのに・・・まさかと思いますが、楽屋などで事前にNHK側から平板発音を避けるよう要請でもあったのでしょうか・・・まるで「アニメ」を起伏発音することへの精一杯の抵抗を示すかのようでした。昔からアニメ好きで知られ、2005年頃の東京国際アニメフェア(現:アニメジャパン)のフジテレビブースで「オススメのアニメ」として「野球狂の詩」を紹介していたほどで大変好感を持っていたのですが、元々は平板発音されてきた方なのかもしれません。なお、ナレーションの潘めぐみさんも、いつも通り起伏1回のみでした。音楽担当の小椋佳さんもビデオ出演され、(前述の2023年の放送時には過去投稿にもあるように自然な平板発音を披露されていたため、今回は気が気ではありませでしたが、)幸か不幸か発音機会がありませんでした。

 昨年11月2日にCS東映チャンネルで放送(1990年日本テレビ系で本放送)のメイキングドキュメンタリー付きドラマ「手塚治虫物語・いとしき生命のために」。手塚治虫役の古谷一行さん起伏2回のみでしたが、妻の手塚悦子役竹下景子さん平板1回のみ。竹下景子さんは、過去投稿にもあるように最近まで平板発音され続けてきている方で、それ(昔も確かに平板発音だった事実)が確認できた良い機会でした。なお、ビデオ出演の手塚治虫さんご本人は、いつものように起伏1回のみでした。


 今回は以上です。やはり昔から活躍しているベテランの芸能人の方々は、平板発音されてきた方がとても多いのです。最近の若い芸能人は、(ベテランつまり先輩を見習うわけではなく)起伏発音が目立つのが大変残念でなりません

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2025年4月12日土曜日

一般芸能人 22

 最近のテレビ番組などの感想で、一般芸能人(声優などアニメ業界関係者を除く)の「アニメ」の発音について、まとめて取り上げます。ただし、少し事例が多いので、2回に分けます。(今回は、音楽関係者が中心です。)


 3月8日にNHK−BSで放送の「ファン1000人が選ぶ! 手塚アニメベスト10」。タレントの中川翔子さん起伏6回・平板4回で、平板が先でした。歌手の家入レオさんは、起伏4回・平板2回で、起伏が先(ちなみに「ドラマ」は平板1回のみ)でした。アニメ評論家の藤津亮太さんは当然に平板4回のみでしたが、ナレーションの局アナウンサー柴田祐規子さん起伏4回のみ(しかも複合語で平板発音が原則の「アニメ制作スタジオ」も起伏)・声優の宮島史年さん起伏2回のみでした。俳優の風間俊介さんには発音機会はありませんでしたが、歌手の藤井フミヤさんはビデオ出演の中で平板1回のみで、以前と変わっていないのが嬉しかったですね。引用された昔のテレビ番組内での手塚治虫さん起伏2回のみでしたが。

 1月26日(関西地区の読売テレビでは昨年5月)に日本テレビ系で放送の「グッと! 地球便」。バングラデシュ初の長編アニメ映画監督となった日本人水谷俊亮さんの特集回。水谷俊亮さんがあろうことか起伏4回のみ(現地語でも起伏1回のみ)だったことに衝撃を受けた一方、タレントの山口智充さん平板1回のみ、ナレーションの声優竹房淳司さんが(ナレーターとしては珍しく)起伏平板各1回だったことで逆に救われました。

 4月11日(関西地区の読売テレビでは2月3日)に日本テレビ系で放送の「川島・山内のマンガ沼」。月刊コロコロコミックの特集回で、ゲストのお笑いタレントムーディ勝山さん起伏1回・平板2回。司会2名のうち川島明さん(麒麟)にも発音機会があり、久々に平板1回のみ。やはりマンガやアニメが好きな方々は、このように平板基調であってほしいものですね。

 BSのWOWOWプラスで数街に分けて放送の「Kis-My-Ft2  キスマイの現在地」。3月16日放送の第1回は横尾渉さん&宮田俊哉さん。横尾渉さんは発音機会なし(「コミケ」「ドラマ」は平板各1回のみ)でしたが、宮田俊哉さんは相変わらず起伏8回のみと徹底していました。他のメンバーで発音機会があった2名のうち、玉森裕太さん起伏1回のみでしたが、二階堂高嗣さん平板1回のみだっのは、少し意外でしたが大変嬉しかったです。同じグループであってもまだ悪影響を受けていないのは救いです。宮田俊哉さんに引っ張られる感じでインタビュアー(氏名不詳)が起伏気味1回だった中で、二階堂高嗣さんはきっと普段から平板発音を続けてきた方なのだろうと推察します。今後も変わらないでいていただければと切に思います。

 3月8日にTBS系で放送の「ドア×ドア・クエスト〜国民的テレビアニメヒットの秘密大調査」。宮田俊哉さんはやはり起伏2回のみでしたが、それだけに余計に、元・モーニング娘。の藤本美貴さん平板1回のみだっのは、大変嬉しかったです。アニメ業界人である監督杉井ギサブローさんは当然に平板1回のみ。ナレーションの2名は、男性の声優川野剛稔さん起伏27回(「ドラマ」も起伏1回)のみ、女性の声優和久田み晴さん起伏3回のみだったのは、仕方がないとはいえやはり残念でなりません。

 3月19日にTBS系で放送の「家族でアニメナイト・今聴いて欲しい日本を元気にする最強アニソン42連発」。司会の佐久間大介さん(Snow Man)は、宮田俊哉さんと仲が良いことがよく知られていますが、過去投稿にもあるように元々平板基調の方で、今回は起伏4回・平板3回で平板が先でした。他の司会の局アナウンサー田村真子さん起伏1回のみ、ナレーションの声優関智一さん起伏8回のみで、結局佐久間大介さんが孤軍奮闘している感じです。どうか宮田俊哉さんの悪影響を受けず平板基調を続けていただけるよう、切に願っています。

 4月6日に日本テレビ系で放送の「超・乃木坂スター誕生!」は、ゲストが歌手のヒグチアイさん。アニメ「進撃の巨人」ED「悪魔の子」は、世界的に大ヒットとなりましたし、私も大好きな曲(2022年のベストアニソン)ですが、局の解説の中で平板1回のみをさりげなく披露してくれました。乃木坂46メンバーで唯一発音機会があった池田瑛紗さん起伏1回のみでしたが、やはり最近の若いアイドルグループメンバーはアニメ好きであっても起伏発音が多そうですね。なお、ナレーションのじんぼぼんじさん起伏2回でした。この方は、声優ではありませんが、起伏発音ばかりなのはとても残念です。


 今回は以上です。比較的若い一般芸能人でも「結局は個人」なのです。次回は、比較的年配の一般芸能人を中心に取り上げます。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)