過去投稿で一度少し触れましたが、テレビアニメ「CUE!」(2022年1〜6月本放送)を再放送で全24話視聴しましたので、改めて取り上げます。声優事務所を舞台にした新人女性声優たちの悲喜こもごもを描いた作品です。アフレコ(ただしアニメのみ)のほか、ラジオや朗読劇など、昨今主流になりつつある歌唱活動以外もきちんと取り上げており、予想よりもまともな内容で割と良かったです。
単独語としての「アニメ」の発音機会は、やはり相当数ありました。
新人クラス(新人声優役)では、16名中10名に発音機会がありました。
六石陽菜役 内山悠里菜さん 起伏4回(3・12・13話)
鷹取舞花役 稗田寧々さん 起伏4回(1・3・24話)
天童悠希役 鷹村彩花さん 起伏3回(3・17話)、平板1回(24話)
赤川千紗役 宮原颯希さん 平板1回(9話)
恵庭あいり役 飯塚麻結さん 起伏1回(24話)
九条柚葉役 村上まなつさん 起伏3回(9・24話)
夜峰美晴役 安齋由香里さん 起伏4回(12・20話)
神室絢役 松田彩希さん 起伏1回(24話)
宮路まほろ役 山口愛さん 起伏2回(12・17話)
丸山利恵役 立花日菜さん 平板1回(7話)、起伏2回(12・24話)
このほか、中堅クラス(声優事務所関係者、業界人など)では、所長役の日笠陽子さん、マネージャー役の洲崎綾さん、原作漫画編集者役の中原麻衣さん、総監督役の兼政郁人さんの4名に発音機会があり、全員が発音機会各1回で起伏でした。
当作に関する過去投稿で取り上げたのは第24話の鷹村彩花さんだけですが、実は起伏続きで最終回だけ平板だったことがわかりました。役柄も特にアニメ好きの面が強い設定なので、当初から平板だったらもっと自然で良かったのに残念です。
昨年のアニメジャパンのスペシャルコメントで平板だったことを過去投稿で取り上げた村上まなつさんは、実は同時期の当作出演時は徹底して起伏だったとわかり、驚きました。当作収録中(第9話と第24話の間)にスペシャルコメントの撮影があったと思われますが、きっと普段は平板なのに当作収録時は周りに合わせてしまったのだろうという気がします。
立花日菜さんは、最初こそ平板で大変好感を持ったのですが、周りの影響から忖度したのか起伏に変えてしまった感じです。
宮原颯希さんだけは、結果的にかもしれませんが平板のみで終わり、少し救われた気分です。
以上をまとめると、こういったアニメ業界関連の作品では、もっと役柄を意識していただきたいということです。声優の役だけでなく、声優事務所関係者や業界人の役についてもです。特に、監督など直接の制作スタッフの役は、徹底して平板でなければならない立場です。
いずれにしろ、アフレコ現場での直接的な指導はないことが明らかなわけですので、各人の意識の持ち方次第です。どうかくれぐれもお願いしますね、声優の皆様方。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)