当初の予定を変更して、急遽(珍しく旬にこだわったため)投稿することにしました。去る22〜24日の2泊3日で、約3年ぶりの聖地巡礼を行いました。これは同時に、約3年ぶりの観光旅行(聖地巡礼は立派な観光旅行!!)でもあります。当ブログでは大変珍しい旅行記的な内容となります。
巡礼先は、2011年放送の「花咲くいろは」の舞台モデルとなった金沢市の湯涌温泉などです。当作に登場する架空のお祭りが現地の意向で現実のお祭りとして同年秋から挙行され、現在まで10年以上に渡って継続開催(コロナ禍で過去2年間は中止)されている、全国でもここだけという特異な事例です。「第10回湯涌ぼんぼり祭り」。10回記念として、私自身も2013年10月の第3回以来9年ぶり2度目の参加です。湯涌温泉自体は、3度目の訪問です。今回は、物販の会場などは当日参加もOKなのですが、夕方から始まる本祭の入場者数をコロナ対策としてわずか1500人(ピーク時の約1割‼︎)に制限した上で事前申込制となったため、当日の本祭の人出はかなり少ない印象を受けました。私自身は、初めて個人協賛し、私の名前(本名の方々も多いですが、私は匿名)を記された「ぼんぼり」が7月の点灯式から本祭当日まで湯涌稲荷神社への参道である階段の脇に吊るされています。しかも今回は「買取」(本祭終了後整備の上自宅へ郵送されてくる)もできるとあって、散々迷った末「買取」を選択しました。最初で最後だと思います。
さて、本祭では多数の来賓が挨拶されたのですが、「アニメ」の発音機会がどのくらいあるかは、大勢の地元関係者とアニメファンの双方が集う場所なので大変気になっていました。
司会者は比較的若い女性でした(開始時点で私はその場にいなかったため、氏名不詳)が、数回の発音機会全てで起伏発音だったのは、大変残念でした。当作の製作側からは、株式会社インフィニットとして寄付を行った当作プロデューサーの永谷敬之さんや、アニメ制作会社株式会社ピーエーワークスの堀川憲司社長が挨拶されましたが、御二方とも発音機会はありませんでした。この御二方は、あの徹底した平板発音で私を狂喜乱舞させてくれた「SHIROBAKO」製作スタッフですので、当然に平板発音なのはわかりきっているのですが、正直戦々恐々でしたので、ホッとしました。湯涌温泉観光協会の安藤有会長や金沢市の村山卓市長にも、発音機会はありませんでしたがホッとしました。
出演声優のうち伊藤かな恵さんと小見川千明さんが登壇されたのには驚くとともに感激しましたが、小見川千明さんのみに発音機会がありました。大変残念ながら起伏2回のみでした。その後に続いて登壇された主題歌等の歌手nano.RIPEのボーカルのきみコさんは、過去投稿では平板で、本祭直前の歌唱奉納時には発音機会がありませんでしたが、この時は1回だけあり他者に引きづられたのか起伏でした。結果的に、小見川千明さんの発音が目立つことになり、地域イベントの場での発音なので影響力は大きく、少し心配です。
ところが、翌23日(日)、当作に関するもう1つの聖地巡礼先であるのと鉄道西岸駅。のと鉄道利用時には、運良く特別観光列車「のと里山里海号」の第◯号に乗車でき、沿線観光ガイドを車内アナウンスで行うアテンダントさん(40代くらいの女性。氏名不詳)が、西岸駅付近に限らずアニメを話題にしてくれ、発音機会4回とも全てきれいな平板発音だったことに感動しました。地域におけるアニメの認知・浸透が進んでいけばこうなるはずという見本のようで、「聖地(やその近隣)」のあるべき姿を見た思いがしました。聖地に限らず、アニメとあまりなじみのなかった方々がアニメ作品やアニメ業界関係者・アニメファンと触れ合う中でこのように自然な平板発音をしてくれるのが理想の姿なのですから。当作のラッピング車両は、点検整備中とのことで見ることはできませんでした(10年前には初代に乗車しています)が、大変満足のいく乗車体験でした。
なお、西岸駅へは2012年4月以来約10年ぶり2度目の訪問です。当作の本放送から約11年経ちますが、聖地巡礼ノートは42冊目で、全冊にサーっと目を通すだけでも大変でした。翌24日(月)にやはり10年ぶりで聖地巡礼としては2度目の訪問となった城端駅では、2008年本放送のアニメ「true tears」のノートはまだ9冊目(しかもアニメ「サクラクエスト」なども混じっている)でした。城端にも「true tears」に登場した麦端祭りのモデルである曳山まつり(ユネスコの無形文化遺産にもなっているほど)とむぎや祭りがあるのに、この差は何なのでしょうか。
なお、西岸駅滞在中には、何と有志による貸切コスプレ列車(しかも当作関連の「急行ゆのさぎ」などのヘッドマーク付き)が停車し、なぜかアニメ「けものフレンズ」を中心としたコスプレをした女性たちや見学の男性たちが大勢降りてきました。のと鉄道自体、当作に限らずアニメとの結びつきが深いようで、集客に苦しむローカル鉄道の救済にも結びついているのが、アニメファンとして大変嬉しいです(「アニメ」の発音は耳にしませんでした。) 。色々な意味で公共交通を含む地域振興とアニメとの良き関係を実感できた西岸駅訪問でした。
聖地巡礼については、コミケで発行しているシリーズ本の次回テーマの1つであり、今回の旅行を含めたもっと詳細な内容になりますので、コミケ参加予定の方々はどうぞお楽しみに。
今回は、大変珍しく旅行写真を投稿します。雰囲気を感じてもらえれば幸いです。
③ 10回記念の約5分間の花火打上げ(中間頃)
④ 10回記念の約5分間の花火打上げ(最終盤)