2021年12月14日火曜日

ゴダイゴ

 ゴダイゴは、1970年代末から1980年代前半にかけて大変な人気を博したバンド(ジャンルとしてはロック系ニューミュージック)です。ほとんどのシングル発売曲が、テレビや映画の主題歌・挿入歌やCF(CM)ソングという、映像メディアとの親和性の高さは史上最高と言って間違いない特異なバンドで、当時は本当に絶大な人気でした。同時期のアリス(ジャンルとしてはフォーク系ニューミュージック)と人気を二分するような形でしたが、(フルコーラス唄うことを出演条件としているためテレビ出演が少なめのアリスよりも間違いなく)老若男女問わず知名度が高く、アリスの大ファンだった私は嫉妬していたほどです。どちらのバンドも、1980年代前半に解散(活動停止)したものの21世紀の現在でも活動再開しており、本当にスゴいです。

 そんなゴダイゴが手がけたアニメソングは、アニメ作品数としてはわずか3作品(うち1作品は21世紀になって活動再開した後)と意外に少ないです。ただし、メンバーのトミー・スナイダーさんがソロで歌った1979年の「24時間テレビ・愛は地球を救う2」内
で放送された手塚治虫原作「海底超特急マリンエクスプレス」の主題歌「ザ・マリン・エクスプレス」をはじめ、ボーカルのタケカワユキヒデさんやリーダーのミッキー吉野さんが関わるアニメも少なくありません。1980年前後はアニメブームの真っ最中でもあり、アニメソングを積極的に手がけるバンドとして好感を持っていました。
 1979年7月(劇場公開は8月)の劇場版「銀河鉄道999」の主題歌・挿入歌「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」「テイキング・オフ」。特に、「銀河鉄道999」は、現在でも鉄道番組で流用されたり鉄道駅の発車メロディーに使われたり様々なアーティストにカバーされたりしているスタンダードナンバーです。私個人にとっても、口ずさんだ通算回数は歴代全アニソン中間違いなく1位です。
 1982年3月の東映まんがまつり内で公開された劇場版「アラジンと魔法のランプ」の主題歌「魔法のあかり」「アラジンのランプ」。映画は2009年にCS東映チャンネルで観ましたが、公開当時もラジオのアニメ情報番組で聴いたことはあります。ゴダイゴらしいポップな曲だったという印象があります。
 2006〜2007年にBS2で放送されたテレビアニメ「シルクロード少年ユート」のOP「ONE FOR EVERYONE」。1990年発表曲の流用なので、厳密な意味ではアニメ主題歌として書かれた曲ではありませんし、私個人は全く視聴しておらず、当曲も知りません。

 「銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)」は、オリコンこそ2位止まりでしたが、当時の人気番組「ザ・ベストテン」では6週連続1位になりました。最近CSで再放送されましたが、ゴダイゴのメンバーにも司会の久米宏さん・黒柳徹子さん両名にも「アニメ」の発音機会はありませんでした。その他の音楽番組などでもこれまで当曲を聴く機会は何度かありましたが、「アニメ」の発音機会は記憶にありません。
 
 前置き(?)が長すぎましたね。ボーカルのタケカワユキヒデさんが、BS11で放送中の「Anison Days (アニソン・デイズ)」についに出演されました。10月1日放送分では「アニメ」の発音機会がありませんでしたが、未放送トーク部分が放送された11月26日の放送で、たった1回だけですが発音機会がありました。期待に違わずきれいな平板発音でした。元々漫画好きで有名な方ですし、アニメブームの頃からアニソンに関わりがあったわけなので、「きっと平板発音してくれるに違いない」と信じていました。このように昔からアニメに関わりのある方は、やはり昔からの正統的な発音を自然にしてくれるのです。もっともっとこういう方々がテレビなどで露出してくれるといいのですが

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

0 件のコメント:

コメントを投稿