最近3か月間ほどのテレビ番組を中心にした感想をまとめて書かせていただきます。今回は、声優さんに焦点を当てます。
CSファミリー劇場で1〜3月の3か月連続で放送された「声優のホンネ」。ベテラン声優2名による居酒屋トーク形式の番組です。(第1回は過去投稿で既に取り上げました。) 2月28日放送の第2回では、三ツ矢雄二さんが過去投稿にもあるように徹底して平板だったのに対し、島本須美さんが2回の発音機会いずれも起伏だったのが残念です。昔はそうでもなかったはずですが正確には不明です。3月28日放送の第3回では、井上和彦さんが過去投稿にもあるように徹底して平板だったのに対し、堀内賢雄さんは発音機会がありませんでした。全3回とも、ベテランらしい会話がある程度は聴けて嬉しかったですが。
BS11で放送中の「Anison Days」。2月5日の放送では、若手の仲村宗悟さんが徹底した平板発音で嬉しくなりました。3月19日の放送では、既に中堅と言える三森すずこさんが平板発音を3回続けていましたが途中から起伏発音に戻ってしまったのが残念でした。もともと舞台演劇中心だった人で、声優活動を始めてからは起伏発音が目立っていましたが平板発音も増えているようで何よりです。
BSプレミアムで不定期放送中の「アニソン!プレミアム!」。2月14日の放送では、元μ'sの新田恵海さんが起伏発音でしたが、司会担当の岡本信彦さんが平板2回・起伏1回と平板基調で、少し意外でしたが良い傾向です。(過去投稿にもあるように3月のアニメジャパンでは起伏だったので喜べませんが。)
2月23日にテレビ朝日系で放送の「林修の今でしょ!講座・特別編〜声優はスゴいんだ!!今、声優でしょ! 3時間スペシャル」。中堅の森久保祥太郎さんが、起伏・平板が1回ずつと、珍しく平板発音されていました。とても意外でしたが、良い傾向だと嬉しくなりました。ベテランの山寺宏一さん(もちろん徹底して平板発音)も出演されていたので意識されたのでしょうか?
3月25日にテレビ朝日系で放送の「1995年〜2000年VS2021年アニソンバトルBEST20」。司会の花澤香菜さんをはじめ、ナレーションの大塚芳忠さんや三石琴乃さんや日野聡さんが残念ながら起伏発音する中、アニメ「BanG Dream!」シリーズ内声優バンドRoseliaでギター担当の工藤晴香さんがしっかり平板発音だったのが、大変驚きましたが嬉しかったです。良くも悪くも「染まっていない」のかもしれません。
3月28日にBS11で放送された「「86」放送直前特番」。4月放送開始のアニメ番組の特番ですが、主演お2人(いずれも若手)のうち、千葉翔也さんは起伏・平板が1回ずつでしたが、長谷川育美さんが2回の発音機会いずれも平板だったので好感を持ちました。
アニメ作品本編中でも、例えば高木渉さんは、劇場版「SHIROBAKO」の重要場面で起伏発音されたことを過去投稿で指摘しましたが、 実は最近観た再放送で発見がありました。「名探偵コナン」の2015年本放送の「堤無津川凧揚げ事件(前編)」の中で、小嶋元太としてしっかり平板発音しておられます。近年は起伏発音が目立つ方ですが、やはり普段は平板発音が主だったのではないでしょうか。
総じて、ゲスト出演などでは必ずしもそうでもなかったとしても、ナレーションでは徹底して起伏発音される声優さんが圧倒的多数で、大変残念です。(番組名は省略しますが、恒松あゆみさん、桑島法子さん、掛川裕彦さん、下野紘さん、梶裕貴さん、ジェーニャさんなど。) 特に指導はないはずですが、変に忖度してしまうのでしょうか・・・由々しき問題です。「世間では起伏発音が普通」「ナレーションでは起伏であるべき」と勘違いしてしまっているのだとしたら、何とか誤解を解く必要があります。(次回投稿の内容にも関連します。)
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)