2021年4月10日土曜日

最近のアニメ映画

  今年に入ってからのアニメ映画関連のイベント映像に対する感想をまとめます。

 YouTubeで3月28日から公開されているシネマトゥデイの「「シン・エヴァ」声優14名集結! シリーズ完結への思いを語る・「シン・エヴァンゲリオン劇場版」来場御礼舞台あいさつ」。新宿バルト9での上映後のイベントらしいです。日付は不明ですが、3月22日にNHK総合で放送された「プロフェッショナル〜庵野秀明スペシャル」の感想も語られていたため、それ以降になります。上映後のため内容を踏まえた突っ込んだ話が聞ける大変素晴らしいイベントです。私自身は4月1日夜に劇場で鑑賞した映画ですが、予想外の大人になった姿でのハッピーエンドだったこともあり、「庵野、大人になったなあ」というのが率直な印象でした。
 映像内で「アニメ」の発音機会があったのは3名のみ。山口由里子さん長沢美樹さんのほか、これまでは起伏発音しか耳にしたことがなかった立木文彦さんも、全員が平板発音だったのが大変嬉しかったです。それでこそアニメイベントです。
 なお、前述の「プロフェッショナル」では、庵野秀明さんがいつものように当然に徹底した平板発音をされていました。それにつられてか(敬意を評して合わせたのか)NHKの取材スタッフの女性(番組制作会社スローバンドの久保田暁プロデューサーと思われます)も平板発音されていました。このようなアニメ関連の番組では、やはりこうであってほしいものです。(ナレーションの橋本さとしさん貫地谷しほりさんは、残念ながら起伏発音ばかりでした。)

 4月3日にCS日テレプラスで放送された「第44回日本アカデミー賞授賞式・完全版」。「鬼滅の刃・無限列車編」が話題賞と最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。まさしく「話題作」として他の受賞者も配慮する姿勢だったほどでとても暖かな雰囲気でした。かつて第3回で「銀河鉄道999」が話題賞を受賞した際の、テレビ中継の画面から伝わる会場の冷ややかな雰囲気とは、隔世の感がありました。それは良いのですが、当作の製作委員会幹事であるアニプレックス社長岩上敦宏さんが登壇され、話題賞と作品賞で1回ずつ発音機会があり、先に発表の話題賞では起伏発音(作品賞では平板発音)されていたのです。複合語のうち「アニメ制作チーム」も起伏発音されていたため、余計に目立ちました。仮にも、業界トップのビデオグラムメーカー・アニメ企画会社の代表が公の場で起伏発音を披露するとは。これだから社員の中にも起伏発音される方々が現れるのですね。狭義の「業界人」なので、由々しき事態です。まさか、以前から起伏だったわけではないはずですが、最近の鬼滅の刃人気でマスメディアへの登場機会が増えて「世間一般(素人)」に合わせて平板から起伏に意識して変えたのではないと信じたいです。過去投稿でも取り上げた同じアニメ企画会社的立場のKADOKAWA(角川)グループ(会長の角川歴彦さんや社長の井上伸一郎さん。いずれも徹底した平板発音をされています。)や東宝・松竹などの映画会社関係者も平板発音が基本なので、見習っていただきたいものです。
 なお、総合司会のフリーアナウンサー羽鳥慎一さんも、協会特別賞(アニメ関係者では安彦良和さんが受賞)の発表の際の1回だけ発音機会がありましたが、大変残念ながら起伏発音でした。こういう場でこそ司会者は発音にも気を使っていただきたいものですが、なかなか状況は変わらないですねえ。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)




 


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