篠田博之さんは、マスメディア批評などで有名な硬派月刊誌『創』(創出版)の編集長を長年務めているジャーナリストです。有害コミック規制など表現の自由をめぐる問題や確定死刑囚の手記などもよく取り上げる雑誌として知られています。
去る3月15日BSスカパーで再放送(本放送は昨年11月23日ですが未視聴)された情報バラエティー番組「ダラケ!」の「日本中を震撼させた死刑囚の素顔を知る男たち集結SP」の回に出演されていました。この中で1989年前後に起きた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚(2008年6月17日に死刑執行済み)との接見などについて触れ、死刑確定後にビデオ視聴が許されるようになったため拘置所指定のリストの中から「天空の城ラピュタ」をはじめとするアニメ作品を希望したことや、「コミック表現規制に反対する意見広告をコミケで出したいと言っていた」との証言をされました。数回口にされた「アニメ」は、しっかりと平板発音でした。それを受けた司会の千原ジュニアさんもいつもと同様に平板発音でした。なお、「コミケ」についてもお二人はいずれも平板発音でしたが。(もう一人の司会者である米田弥央さんは、今回は発音機会がありませんでしたが、私が視聴した過去回では「アニメ」はきちんと平板発音されていました。)
過去投稿でも筑紫哲也さんや鳥越俊太郎さんを取り上げましたが、篠田博之さんのようなしっかりしたメディア観を持つジャーナリストであれば、アニメをきちんと文化あるいは表現メディアとして意識・認識しているからこそ平板発音になるのだと言えるでしょう。アナウンサーや芸能人で起伏発音しかしていない方々も、もう少し意識・認識を高くしてこれに追随してくれるといいんですがねえ・・・・
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)
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