テレビ番組の感想で、アニメ業界周辺の方々(漫画家、脚本家、映画監督、テレビ局のドラマプロデューサーなど)について、まとめて取り上げます。一部は、アニメ業界人(アニメ制作会社)やアニメ業界関係者(テレビ局のアニメプロデューサーなど)も含みます。
CS衛星劇場で放送中の「新・監督は語る」。昨年8月22日にたまたま視聴機会が得られた映画監督のうち、和田誠さんの回。収録自体は2001年とのことです。綺麗な平板(「映画」は大半が平板で一部起伏)発音1回のみでした。元々はイラストレーターであり、アニメーション制作経験もあり、「みんなのうた」のほか「ゴールデン洋画劇場(フジテレビ系で金曜日放送)」タイトルなども手がけています。実写映画では小泉今日子主演「怪盗ルビイ」が有名ですが、広島国際アニメーションフェスティバルで黒柳徹子さん・川本喜八郎さんとの3名でトークショーをしたこともあります。なので、平板発音なのは当然と言えます。
NHK教育で放送中の「浦沢直樹の漫勉neo」。3月18日放送の「水木しげる」の回。出演者で発音機会が唯一あった元アシスタントの漫画家森野達弥さんは、自然な平板発音1回のみ。ただし、ナレーションの俳優葵わかなさんは、大変残念ながら以前と変わらず起伏発音1回のみ。
テレビ朝日系で放送中の「サンデーステーション」。3月31日放送の「生成AIによるアニメ制作」特集コーナー。インタビュー出演のアニメ制作会社「K&Kデザイン」(名古屋にあり、2021年のオリジナルTVアニメ「シキザクラ」制作が有名)の岩瀬悠さんは、当然ながら平板発音1回のみでした。ナレーションの種崎敦美さんは起伏発音6回のみ、局アナウンサーの渡辺瑠海さんは残念ながら起伏発音1回のみでしたが。
NHK総合で3月25日に放送の「アニメが問う戦争と未来・ガンダムSEEDの20年」。企画プロデューサーで脚本も担当している志田香織さんは、発音機会3回のうち起伏2回・平板1回でした。ショックを受けましたが、プロデューサーとして対外交渉も多く経験する立場の場合、異業種の人々に合わせて起伏発音してしまう場合もあるようです。業界人の自信と誇りで平板発音に徹していただきたいものです。平板発音1回のみだった元・毎日放送(MBS)プロデューサー竹田靑滋さんは、その点さすがです。現場を離れていても(離れているからこそかも)平板発音が自然に身についているわけですから。ナレーションの局アナウンサー小林千恵さんは、残念ながら起伏発音3回のみでしたが。
今回はここまでです。総じて、業界の周辺(内部)においても予断を許さないのが現状のようです。
(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)