2024年5月25日土曜日

業界の周辺 2

 テレビ番組の感想で、アニメ業界周辺の方々(漫画家、脚本家、映画監督、テレビ局のドラマプロデューサーなど)について、まとめて取り上げます。一部は、アニメ業界人(アニメ制作会社)やアニメ業界関係者(テレビ局のアニメプロデューサーなど)も含みます。


 CS衛星劇場で放送中の「新・監督は語る」。昨年8月22日にたまたま視聴機会が得られた映画監督のうち、和田誠さんの回。収録自体は2001年とのことです。綺麗な平板(「映画」は大半が平板で一部起伏)発音1回のみでした。元々はイラストレーターであり、アニメーション制作経験もあり、「みんなのうた」のほか「ゴールデン洋画劇場(フジテレビ系で金曜日放送)」タイトルなども手がけています。実写映画では小泉今日子主演「怪盗ルビイ」が有名ですが、広島国際アニメーションフェスティバルで黒柳徹子さん・川本喜八郎さんとの3名でトークショーをしたこともあります。なので、平板発音なのは当然と言えます。
 
 NHK教育で放送中の「浦沢直樹の漫勉neo」。3月18日放送の「水木しげる」の回。出演者で発音機会が唯一あった元アシスタントの漫画家森野達弥さんは、自然な平板発音1回のみ。ただし、ナレーションの俳優葵わかなさんは、大変残念ながら以前と変わらず起伏発音1回のみ。

 テレビ朝日系で放送中の「サンデーステーション」。3月31日放送の「生成AIによるアニメ制作」特集コーナー。インタビュー出演のアニメ制作会社「K&Kデザイン」(名古屋にあり、2021年のオリジナルTVアニメ「シキザクラ」制作が有名)の岩瀬悠さんは、当然ながら平板発音1回のみでした。ナレーションの種崎敦美さん起伏発音6回のみ、局アナウンサーの渡辺瑠海さんは残念ながら起伏発音1回のみでしたが。

 NHK総合で3月25日に放送の「アニメが問う戦争と未来・ガンダムSEEDの20年」。企画プロデューサーで脚本も担当している志田香織さんは、発音機会3回のうち起伏2回・平板1回でした。ショックを受けましたが、プロデューサーとして対外交渉も多く経験する立場の場合、異業種の人々に合わせて起伏発音してしまう場合もあるようです。業界人の自信と誇りで平板発音に徹していただきたいものです。平板発音1回のみだった元・毎日放送(MBS)プロデューサー竹田靑滋さんは、その点さすがです。現場を離れていても(離れているからこそかも)平板発音が自然に身についているわけですから。ナレーションの局アナウンサー小林千恵さんは、残念ながら起伏発音3回のみでしたが。


 今回はここまでです。総じて、業界の周辺(内部)においても予断を許さないのが現状のようです。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2024年5月11日土曜日

学識経験者など

 学識経験者とは、基本的には大学教授(准教授、専任講師、名誉教授などを含む。)その他の学者を指します。
 アニメブーム(1977〜1985)の頃から、学識経験者で「アニメ」を平板発音される方は結構いましたし、過去投稿でも少し取り上げた通り現在でも決して少なくありません。最近のニュース番組などでも、時折きちんと自然な平板発音を披露してくれる方がいて、ホッとさせられます。

 TBS系で放送中の「サンデージャポン」。3月10日放送の追悼鳥山明・TARAKO特集。経済学者の成田悠輔さんが、発音機会は1回のみですが綺麗な平板発音を披露してくれました。ちなみに、他に発音機会があった出演者は、ものまね系お笑いタレントの丸山礼さん平板発音1回のみでしたが、元乃木坂46の秋元真夏さん起伏発音1回のみ、デープ・スペクターさん起伏発音気味の1回のみでした。
 NHK総合で放送中の「NHKニュース7」。5月5日放送の約100年前の企業PR用アニメ発見の特集。ライオン歯磨(現:ライオン)が製作した「口腔衛生」。アニメパートを当時のアニメーション作家として有名な北山清太郎さんが制作しています。同志社大学文化情報学部准教授の佐野明子さんが、発音機会は1回のみですが自然な平板発音を披露してくれました。ちなみに、ナレーションを担当した局アナウンサーの森下絵理香さんは、残念ながら発音機会2回とも起伏発音でした。しかも、「アニメ制作会社」と言う複合語でさえも、日本語のルールに反して起伏発音でした。最近のテレビ局アナウンサーはちょっとおかしいですね。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)