2022年2月26日土曜日

一般芸能人 16

 最近視聴したテレビ番組の感想の中で、(アニメ業界関係者ではない)一般芸能人を中心にまとめます。


 CSフジテレビONEで放送中の「ゴリパラ見聞録」。福岡のテレビ西日本(フジテレビ系)で制作されており、地元出身タレント3名による旅バラエティー番組です。昨年12月26日放送(テレビ西日本での本放送は2015年11月27日)の第221回「埼玉県名作アニメの舞台を巡る旅」では、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(略称:あの花)」の聖地巡礼先として人気の秩父を訪問する回です。当作をよく知らないらしい3名ですが、ゴリけんさん斎藤優さん(パラシュート部隊)に発音機会が各2回あり、いずれも自然な平板発音でした。とても嬉しかったですし、好感を持ちました。(なお、直接関係はないが念のため付言しておきますと、アクセントの方言分布では福岡と東京は全く同じです。)

 テレビ東京系で放送中の「ハナコ書店」。お笑い芸人トリオ「ハナコ」の3名が司会を務める、漫画をテーマにしたトークバラエティーです。1月8日の第1回では、いずれも発音機会は1回のみですが、菊田竜大さんが自然な平板発音を披露された一方、岡部大さん起伏発音されていました。もう一人のメンバーである秋山寛貴さんは発音機会がありませんでした。漫画好きと言ってもアニメはまた別ですし、アニメにどのくらい親近感を持っているかはわかりませんので、同じグループ内でもこういった差は生じても仕方ないでしょう。(今後平板発音者が起伏発音者へ擦り寄っていくことさえなければ結構なのですが。)

 日本テレビ系で放送中の「今夜くらべてみました」。お笑いタレントの後藤輝基さん(フットボールアワー)・徳井義実さん(チュートリアル)と指原莉乃さんが司会を務めるトークバラエティーです。1月26日の「人生で大切なことが学べるアニメスペシャル」では、3名のゲストのうちシンガーソングライターのみゆはんさんだけが起伏平板の混在でした。発音機会は2回で、周りにつられた感じの1回目が起伏、個人的ペースという感じの2回目が平板でした。他の2名は、ROLANDさん栗山千明さんですが、相変わらず起伏(栗山さんの方は起伏気味)でした。ナレーションの声優津野まさいさんも徹底して起伏で、(過去投稿では発音機会がない中「ゲーム」が徹底して平板なので「アニメ」も同じかもと期待しましたが)大変残念です。司会者は、後藤輝基さんが1回だけ発音機会があり平板気味だったのが嬉しかったですが、徳井義実さんは5回の発音機会とも徹底して起伏だったのが大変残念です。指原莉乃さんは発音機会がありませんでした。

 NHK総合で放送中のSONGS OF TOKYO」。1月15日の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン特集」では、唯一発音機会(1回のみ)があった司会の村上信五さん(関ジャニ∞)が、過去投稿では徹底して平板だったのに、今回はあろうことか起伏発音をされました。大変ショックでした。何があったのでしょうか・・・。

 テレビ朝日系で放送中の「タモリ倶楽部」。1月18日は、アニメ業界人のうち背景美術スタッフにスポットを当てるという大変貴重な回でした。業界人は3名出演し発音機会があった1名は当然に平板でしたが、ナレーションやゲスト出演者は全員が起伏平板の混在でした。声優の上坂すみれさんは、起伏2回・平板気味3回、俳優の川島明さん起伏1回・平板2回、ナレーションの渡辺美佐さん(正確には不明)起伏1回・平板2回でした。タモリさんは、2回の発音機会がありましたが、いずれも(過去投稿と同様に)平板発音で、やはりこの人は平板発音が徹底している感じで大変勇気付けられました。その影響か、上坂さんや川島さんも、当初は起伏発音で始めながら平板発音に変えていったようです。(特に川島さんは、アニメ業界人を描いたNHK朝ドラ「なつぞら」に出演したくらいですし、普段は平板発音が基調のようなのですが。)  逆のことが起こると大問題なのであまり声高には言えませんが、やはり大物芸能人の発音はゲストに影響を与えるようですね。
 日本テレビ系で放送中の「バズリズム02」。タレントのバカリズムさんが司会で、前半はトークバラエティーです。2月19日は声優の花澤香菜さんがゲストでした。花澤香菜さんは、過去投稿にもあるように起伏発音の方ですが、今回も4回の発音機会とも徹底して起伏でした。その一方で、バカリズムさんは、過去投稿にもあるように平板発音の方ですが、2回の発音機会とも平板(うち1回は一瞬詰まるような感じでした)で、安心させてくれました。なお、「ゲーム」は起伏だったので、やはりアニメに親近感を持っている方なのだとわかります。どうか、業界関係者(声優)の悪い事例に感化されたりせず平板発音を貫いていただきたいと思います。最近は、声優の顔出し出演番組も多いので、悪い方向へ変化が生じないよう心から願うものです。

(※諸般の事情により、動画投稿はありません。)

2022年2月13日日曜日

異業種人は

 ここ3〜4か月ほどに観たテレビ番組の中で、アニメ業界人以外の専門家を中心に取り上げます。

 昨年12月31日にBS日本映画専門チャンネルで放送の「特撮いかがでしょう?」。円谷英二の出身地である
福島県須賀川市に2020年11月3日に開館した須賀川特撮アーカイブセンターを紹介するオリジナル番組です。特技監督の尾上克郎さんと樋口真嗣さんが説明役、俳優ののんさんが訪問役でした。鹿児島県出身の尾上克郎さんは5回の発音機会中1回のみ起伏発音気味でしたが他は全て平板発音でした。樋口真嗣さんは過去投稿にもあるように当然に平板発音でした。のんさんは、今回初めて(ようやく)発音を確認できたわけですが、2回の発音機会とも平板で、とてもホッとしました。
 1月9日にCS東映チャンネルで放送の「シネマ☆チョップ」では、実写映画「さがす」の監督片山慎三さんが、綺麗な平板発音でした。アニメの脚本を手がけたこともあるようなので、アニメと全く無縁の方ではありませんが、嬉しかったです。
 昨年10月16日にCSフジテレビONEで放送の「漫道コバヤシ」第79回「小山ゆうSP元気編」。タレントのケンドーコバヤシが漫画家を訪問する番組で、「がんばれ元気」「あずみ」などのベテラン漫画家小山ゆうさんの回です。小山ゆうさんは、2回の発音機会ともとても自然な平板発音でした。さすがです。
 昨年11月24日にフジテレビ系で放送の「ホンマでっか!?TV〜漫画オタク芸能人お悩み相談スペシャル」。マーケティング評論家の牛窪恵さん。3回の発音機会があり、いずれも自然な平板発音で、とても嬉しかったです。起伏発音の出演者もいましたので、普段から平板発音されている方に違いありません。

 このように、異業種でも当然のように自然な平板発音をされる方々は大勢いらっしゃいます。改めて、もっともっとメディア露出が増えてほしいと思います。

 (※諸般の事情により、動画投稿はありません。)